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. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 14
~Yside~
「えっ?チャンミン !?」
「あ、えっと、差し入れに来ました///」
「えっと、その?///」
「おい、早く入れてやれよ、荷物持ってんだろ?」
「あ、ドンヘさんお久しぶりです、あの、すぐ帰りますので///」
「いいからいいから、さあ!!」
夜も更けてからの事務所に突然の来訪者、インターホンが鳴った時も驚いたけど、モニターを見てもっと驚いた!!
まさかチャンミンが来てくれるなんて!!
驚きのあまり声も出ない俺に、チャンミンは気まずそうに俯いてしまうし、ドンヘはやたらとニヤニヤして笑ってるしでもうどうしていいやら
とりあえずはと応接室に通したものの、気まずくて目が合うたび咳払いばかりだよ
だってあの夜からこうして会うのは初めてなんだ、意識しないって方が無理がある///
「何?差し入れ持ってきてくれたの?」
「あ、はい!!仕事で泊まり込んでるって聞いたので、その、サンドイッチを///」
「サンドイッチ?おっ、美味そー!!」
「おいドンヘ、勝手に食べるな」
「なんだよいいじゃん、あ、チャンミンも食べていきなよ、俺なんか買ってくるわ」
「あ、ドンヘさん、あの///」
何故かサムズアップして出て行く相棒を呆然と見送る俺、いや、チャンミンも呆気にとられてフリーズしちまってる
いきなり二人きりにされちまうと照れ臭くて仕方ないのに、ああ、真っ赤になった耳に触れたくて仕方ないとか!!
「あ、あの、ごめんなさい、かえって迷惑だったんじゃ……」
「まさか!!すげー嬉しいよ」
「あ、良かった///ユノに喜んで貰おうと思って、その///」
「え、今!!///」
確かユノって言った!!!!///
思いもよらないチャンミンからの言葉に、緩む口元を抑えきれない俺だったんだ
. オオカミなんかじゃない 21
~Yside~
「だからさ!!次は絶対紹介するって!!」
「まあ、ユノったら、まだその人とお付き合いしてるわけじゃないんでしょう?」
「そうだぞユノ、母さんに変な事言うなって」
「変な事じゃない!!もうマーキングもしたんだ!!」
「はいはい、じゃあそのチャンミンさんの気持ちを確かめてから、ね?」
そう言ってベッドの上の母さんは優しく微笑んだ
あの後、チャンミンと別れた次の日、兄さんに連れられてやってきた母さんの療養先の病院
ずっと会えていなかったけど、やっと病状が落ち着いて面会の許可がおりたんだ
父さんと母さんは所謂別居中で、頑固な父さんは体調を崩した母さんになかなか会いに行こうとはしなかった
本当は会いたいって思ってるくせに、そういうとこ本当に素直じゃないんだ
家を飛び出した喧嘩の原因もことの発端は母さんのことだった
兄さんからは父さんが自分で動くのを待つように言われてだけど、そんなの待ってなんていられなかった
勢いで家を飛び出した俺に待っていたのはチャンミンとの出会い、そしてまさかの運命の番の予感!!
出会いはその、ちょっぴりかっこ悪かったけど、きっとチャンミンも同じ気持ちだって信じたい
あの首筋から香る甘い匂いが何よりの証拠!!
「ユノ、そろそろ帰るぞ、父さんにも連絡しといたから」
「うん」
「まったく、母さんを心配させるんじゃねえぞ?体に障るだろ!!」
「うん、ごめん」
「でもさ、あの人に感謝しないとだな、ほら、なんだっけ」
「チャンミン!!」
「ああ、そうだ、なかなかの美人だったなぁ~」
「ヒチョル兄さん!!」
顎に手を置いてニヤリと笑う兄さんに、慌てて首を横に振る俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 13
~Cside~
「うん、これで良し」
出来上がったサンドイッチを一通り眺めて大きく頷く僕
ハムときゅうり、それに卵も入れたスペシャルサンドイッチ、あ、チーズも入ってたっけ
もちろんシム農園特製フルーツの盛り合わせもつけておいた
作業しながらでも食べれるように小さく切っておいたし、うん、完璧!!
仕事で会社に缶詰になってるユンホさんに差し入れを思いついたのは今日の夕方のこと
差し入れとか言いながら本当はユンホさんに会いたいだけだなんて、ちょっぴり我儘、かな?
だってずっと会えてないから寂しくて堪らなかった
あの夜、初めてユンホさんに触れられた日からもう何日が経っただろう
実はあの後暫くは余韻が半端なくて、思い出すたび体が熱くなって大変だった
そんな時は冷たいシャワーで誤魔化したりだとか、その、自分でシたりだとか///
勿論ユンホさんの顔を思い浮かべながら……!!
あ………思い出したら恥ずかしくなってきちゃった///
本当は最後までするのかと思っていたのに、僕が眠ってしまったからできなかったわけだし
なのにこんな風に身体を持て余しているとか、ユンホさんに知られたらきっと呆れられてしまう///
さっきメッセージを送ったときはラーメンを食べに行くって言ってたっけ
だとしたらその後暫くしてから行った方が良さそうだよね
まだ電車のある時間だし、帰りはタクシーに乗ればいいし
そういやユノって呼んで欲しいって言ってたよね、会えてなかったからなかなか呼ぶ機会がなかったけど
「ユ、ユノ///うわーーーー!!!!」
一人で名前を呼ぶ練習をして、恥ずかしくて思わず叫んでしまう僕だったんだ
. オオカミなんかじゃない 20
~Cside~
「すいません、うちの弟が世話になりました!!」
「あ、いえ///」
「これ、つまらないものですが出張のお土産です」
「あ、そんな、お気を使っていただかなくても、その///」
「おっ、美味そうな菓子じゃん、チャンミンと一緒に食べる!!」
「このバカ、何言ってんだ!!お前もちゃんとお礼を言えっての!!」
「いてっ、蹴るなよ!!痛いって!!」
結局、あれからユノに無理やり抱き締められて、そのまま二人で眠ってしまった
勿論最初はその腕から逃れようと抵抗を試みたけど、僕よりガタイの良いユノに敵うわけもなく
しっかりと抱き竦められて、その……首筋のあたりに満遍なくキスされちゃって///
しまいには変な声とか出ちゃったし、ゾクゾクして体も熱くなってきちゃうしで大変だった
次の日早々にお兄さんから連絡があり、ユノは耳を引っぱられて帰ってしまった
ひたすらに頭を下げるお兄さんは、真面目そうな普通のサラリーマンだった
顔だけはやたらと綺麗で、キュッと上がった目がユノに似てる気もした、かな
それにしてもあれがマーキングってやつなんだろうか?
最初にお兄さんに会ったとき、少し怪訝な顔をしてユノの事を思い切り睨んでいたし
ユノは叱られたみたいにシュンとしていたし
二人の帰った後の部屋はやたらと静かで、さっきまでの出来事が夢のような気がしてならなかった
そう思うとちょっぴり寂しい気持ちになってしまうのは、僕もユノに惹かれていたから?
………もう、会えないのかな?
首筋に残る赤い跡を指でなぞりながら、大きく溜息をつく僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 12
~Yside~
「ようユノ、随分ご機嫌だな」
「なんだドンヘか」
「相棒に向かってなんだはないだろ、なんだは!!」
そう言って大袈裟に両手を広げるドンヘは椅子にどさりと座った
打ち合わせを終えて会社に戻ってから別件のミーティングを終え、二人とも少々疲れ気味、かな
機嫌がいいのはまあ、否めない
この前チャンミンがうちに泊まってからというもの、色々と思い出してはにやけてしまっている
だからこうして毎日のようにドンヘに揶揄われているわけだが、それも許せてしまうのはきっと君のせい
早く会って抱き締めたいのに、こんな時に限って会社に泊まり込むほどの忙しさとか
まったく、ついてないよ
「で、メシどうする?ラーメンでも行くか?」
「そう、だな」
「あと2日ほどで落ち着けばいいがな~流石に体力の限界だよ」
グン、とノビをしたドンヘが盛大に溜息をつく、少し休憩をして飯でも食いに行くか
ふとスマホに目をやるとチャンミンからメッセージが届いていた
あれからロクに話せていないから、そろそろ声が聞きたいところ
『お仕事どうですか?家には帰れてますか?ちゃんとご飯食べてくださいね』
かわいいバンビのスタンプとともに送られてきたメッセージに、つい口元が緩んでしまう俺だったんだ
. オオカミなんかじゃない 19
~Yside~
「と、とりあえずは一旦離れて!!///」
そう言って俺の膝から降りてしまったチャンミンは、じゅうたんの上にヘナヘナと座り込んだ
大きな瞳で俺を睨み返すけど、顔は真っ赤だし、シャツもなんだかはだけてやけに色っぽい
そしてまた、甘い香りがする………
「チャンミン」
「な、なに言ってるかよくわかんない!!///」
「俺が嫌い?」
「き、嫌いとかじゃない、けど、でも!!///」
「でも?」
「わわ!!そばに来んなって!!///」
床にへたり込んだまま逃げようとする細い体を背中から抱きしめる
もしかして腰が抜けちゃってる?
この香りが何よりイエスのサインだってこと、わかってないんだ……
「チャンミン、好きだ」
「!!!!///」
「マーキングしていい?」
「なっ!!///僕は犬じゃない!!」
「ん、俺も犬じゃないよ」
「ちょ!!離せっ………んっ///」
バタバタと暴れる体を押さえ込んで強く抱きしめると、もう一度その首筋にチュッと口付けたんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 11
~Cside~
ちょっとこれは想像以上だった///
ユンホさんに抱き締められて、肌に触れられて、それだけで目眩がしそうに恥ずかしいのに
僕のソレはしっかり反応しちゃってて、あの後その、ユンホさんの口の中に!!!!///
「ぬあああっ!!///」
「な、なんだ?どうした!?」
農園のキムさんが突然の僕の声に驚いて振り返る、そうだ、今収穫の手伝いをしてるとこだったのに!!
「な、なんでもない、です///」
「そ、そうか?なんだか顔が赤いぞ?熱でもあんのか?」
「い、いえ///」
心配そうに僕を見つめるキムさんから視線を逸らすと、熱くなった顔をパタパタと扇いだ
まったく、こんな時に思い出すとか、いや!!この前からずっとそのことばっかり考えちゃってるけど!!///
でも、結局は最後まではシなかったんだよね
あろうことが僕ってばあまりの気持ちよさにそのまま眠ってしまったから
次の日起きた時にユンホさんの顔が側にあって、飛び起きて足をぶつけたりとか色々あった
しかもしっかり下着だけは身につけていたし、ユンホさんがあのあときっと!!
「ぬあっ!!///」
「おいおい、やっぱり休憩した方がいいぞ?」
「そ、そうですね、はい///」
妄想でフラフラになった僕はヘナヘナと木陰にしゃがみ込む
キムさんが気を使って水をくれたから、一気に喉へと流し込んだ途端!!
『次は寝かさないよ?』
別れ際にそう囁いたユンホさんの顔が浮かんで、盛大にむせてしまった僕だったんだ
. オオカミなんかじゃない 18
~Yside~
「俺の番になってくれない?」
「は!?つ、つがい!?///」
「だってまた甘い匂いがしてる」
「へ?わわっ!!ユノ!!///」
やっぱり我慢できなかった……!!
隙をついて腕を掴むと、細い体を引き寄せて自分の膝の上に乗せた
意図的じゃなかった、とは言えない、かな
「ちょ!!離せって!!///」
「ねえ、チャンミン」
「つ、番ってなんだよ!!意味わかんな………あ///」
暴れる体を抱き寄せて力を込める、そしてその綺麗な首筋に唇を寄せた
俺を誘う甘い香りは、紛れもなく運命の香り
「ユ、ユノ!!///」
「俺のこと、嫌?」
「そ、そういう事じゃなくて!!///」
「俺は運命を感じる、チャンミンは?」
「う、運命?ちょ………んんっ!!///」
この体勢で我慢なんてできる筈がない
首筋にチュッと吸い付くと、ピクンと跳ねる体が堪んない
このまま強引に奪ってしまいたいけど、でも……
「チャンミン、好きだよ」
「えっ?///」
「好きになっちゃった」
「ええっ!?///」
パニックで大きな瞳をくるくるとさせるあなたが可愛くて、とても離してやれそうもない俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 10
*R18です♡
~Yside~
これは、思った以上にヤバいかも……
忙しさにかまけてデートもロクにできなくて、会えないことも多いから
今日はちょっとでも前進するチャンスかも、なんて考えながら家に呼んでみたものの
ベッドの上で甘い声を上げる恋人にどうしようもなく体が熱くなる
息も出来ないほどのキスをして、ハアハアと肩で息をする仕草にさえ煽られるとか
もっと気持ちよくして、何も考えられなくしてやりたい
初めて触れる胸の突起、しっとりと汗ばんだ肌、夢中でむしゃぶりつけばピクピクと背中を反らす君
いやいやと首を横に振るけれど、時々触れるソレはしっかりと反応してから、このまま進めてもいい、よな?
じわじわと胸から下へと降りていくと、ハッとしたように起き上がるから動きを止めた
そんな潤んだ瞳で見つめられても逆効果なのに、君ってば本当にわかってない
「ユ、ユンホさん///」
「ん?何?」
「それ以上は、その///」
顔を真っ赤にしてギュッと目を瞑る君、目尻には透明な滴が光っているし
ああ、そんな顔されると………
「俺が怖い?」
「そ、そんな事は!!///」
「じゃあ俺に任せて?」
「え?あっ、ああっ!!」
まだ躊躇する細い腰をぐっと引き寄せて、布越しにじわりと蜜を垂らすソレに唇を寄せたんだ
. オオカミなんかじゃない 17
~Cside~
「これから俺が話すこと、よく聞いて欲しいんだ」
「う、うん」
その後ユノから聞いた話は、本当に思いもよらないもので
狼人間だとか、別の世界の話だとか、全く信じられないようなことばかり
途中で夢なんじゃないかって思わず頬をつねってみたり
僕の顔を見つめてポツリポツリと話すユノは、僕の反応を伺ってるみたいでなんだか胸が痛くなってしまう
よくわかんないけど、こういうこと話すのって勇気のいることだよね
「それで、なんでユノはこっちに来たの?」
「あ、えっと、それは……」
「?」
「母さんに会いたくて、その///」
「お母さん?こっちで暮らしてるの?」
「……」
黙ってしまったユノをじっと見つめてみる、そこまで聞かなくても良かったかも
なんだか気まずくなっちゃって飲み物でも取りに行こうかと立ち上がると、ハッとしたユノが僕の手を掴んだ
「チャンミン」
「な、何?」
「俺の番になってくれない?」
「は!?つ、つがい!?///」
「だってまた甘い匂いがしてる」
「へ?わわっ!!ユノ!!///」
腕を掴まれたままグイと引かれて、僕はユノの膝に乗っかるように座らされてしまったんだ