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. チャラい奴には興味はない 2
~Cside~
「おはようチャンドラ、寝起きも美人だな」
「……へっ?……へええっ!!!!///」
そう言って僕にキスをする無駄にイケメンなこの男!!
慌ててベッドから逃げたものの、なんだかやけに風通しがいい…え……?
って、僕服着てないじゃん!!!!///
慌ててシーツを巻きつけたけど、バランスを崩して転んでしまうとか!!
謎のチャラそうな奴はベッドの上で笑い転げているし!!
ってか、誰なんだよ!!
「あーはーはーはー!!ほんっとお前って面白いな」
「なっ!!///」
「なんだよ覚えてねぇのか?熱い夜だったのになぁ」
「あ、熱い……!?///」
「覚えてねぇならもう一回シてやろうか?」
「ひっ、ひいいっ!!////」
ニヤニヤと笑って僕に近づくチャラい奴!!がっしりと腕を掴まれてもう逃げられない!!
そ、それってまさか………(泣)
ああ、お母さんごめんなさい!!
ぎゅっと目を閉じて覚悟を決めると、僕は思い切ってそいつにヘッドアタックをしてやったんだ
. ユノ社長の恋人 31
~Cside~
「だっからさーー!!なんでっ、おしえてくんないのって!!」
「テ、テミンさん飲み過ぎですって!!///」
「んもうっ!!ぼくだってねー!!しゃちょーのことっ、狙ってたのにっ!!」
「はいはい、帰りましょうね、すいませんおじさん、この住所までよろしくお願いします」
「まあ、しょうがないね、お客さん!!しっかりしてくださいよ!!」
二件目ですでにベロベロになったテミンさん、とんでもない絡み酒で、散々文句を言われながらもやっとこさタクシーへ乗り込んでくれたけど
ちゃんと家に辿り着けるだろうか……
若干不安は残るものの、住所を聞いたらキチンと答えは返ってきたし
なにより1人で帰れるって断言してたし、ま、大丈夫、かな(笑)
それにしてもあんなに油断してるテミンさんは初めて見た気がする
ああ、いくら細いっていっても大の男を抱えて歩くとか、もうヘトヘトだよ……
時間を見ればもう夜の9時を回っていて、そろそろユノさんも帰ってくるかもしれない
急がなきゃ………
そう思って別のタクシーを拾ってユノさんのマンションへと急いだのに
途中コンビニにも寄って苺のアイスとビールも買い足したのに
まさかこの後マンションの前でユノさんが誰かと抱き合っているなんて
この時の僕は思いもしなかったんだ………
. チャラい奴には興味はない 1
~Cside~
「…………う……ん」
朝の眩しい光に重い瞼をゆっくりと開く、ああ、昨日僕どうしたっけ………
キュヒョンと参加した飲み会で飲み過ぎて、それから二次会に行って………その後?
寝返りを打とうとしてハタと気がついた、僕の腰には人の腕がしっかりと巻き付いていて
………えっと、この状態!?
恐る恐る視線を下へとやると僕を抱きしめているのはどっからどう見ても男の腕!!!!
これってキュヒョンじゃないよね……ここって一体!?
「………なんだ、起きたのか?」
「うっ、うわあっ!!!!///」
「おい、危ない!!」
ドスンと音を立ててベッドから転げ落ちる僕!!
あまりの痛さと衝撃に顔を顰めていると、逞しい腕が伸びてきてグイと起こされた!!
「バカ、急に起きんじゃねーよ」
「………へっ?///」
「おはようチャンドラ、寝起きも美人だな」
「……へっ?……へええっ!!!!///」
呆然とする僕にチュッと音を立ててキスをしたのは、明るい髪色のチャラそうなイケメンだったんだ
. ユノ社長の恋人 30
~Yside~
「社長、お疲れ様です」
「やあコ課長、本社に配属おめでとう、皆心待ちにしていたよ」
「あら、心にもないことを、相変わらずお上手ですのね」
そう言ってクスクスと笑うコ課長、この人は本当に何年経っても変わらない
父の元でバリバリと働く彼女に憧れていたのはいつのことだったか
お互いに想いを告げずに離れてしまったから、そうだな……結局は恋人にもなれなかった
いや、それが恋だったのかもわからないほどに
立食式のパーティ形式の歓迎会とあって、皆自由に店の中を行き来しているが
流石に俺とコ課長の間に割って入るものはいない、か
飲み物を持ってテラスへと向かうと、ふわりと頬を撫でる風が心地いい
こうしている間も想いはチャンミンの元へ
ぷっくりと頬を膨らませて拗ねた恋人の顔が目に浮かぶようで、思わず緩む頬を咳払いで誤魔化した
「………恋人が、お出来になったのね」
「……え?」
「噂を耳にしました、なんでもとびきりの美人だとか」
「はは、そうだな」
「………否定はなさらないのね」
グラスに口をつけながら寂しそうに笑う彼女は、長い髪をふわりと搔き上げる
そんな仕草にときめいていたはずなのに、今はもう……
「私、今でも社長をお慕いしております」
「コ課長」
「ふふ、諦めませんわよ?」
不敵に微笑む彼女は空のグラスを俺に渡すと、颯爽と店の中へと戻って行ったんだ
. 奥様は絶体絶命 35
~Yside~
『ユノ、行ってらっしゃい///』
出勤前の玄関先、エプロンで手を拭きながら毎日お見送りしてくれるうちの奥さん
うん!!今日も世界一可愛い!!
あのカフェイベントから一週間、カフェのオーナーが謝罪に訪れたり、大学側からも謝罪の連絡が入ったりと何かと忙しい一週間だった
俺としてはバイトも辞めさせたいくらいだが、なんでもシンドンさんが酷く落ち込んでいて
とても見捨てるわけにはいかないと懇願されてはどうにも出来ない
結局、俺はチャンミンには甘いんだ
シウォンとキュヒョンも随分と心配してくれたから、一度家に呼んで飲み会でも開こうかって話しになってる
本当なら家から出したくないくらいだが、そういうわけにもいかないし
とにかく普段から気をつけないといけないって実感させられたよ
まったく、可愛い嫁を持つのも苦労が多い(笑)
「おーーユノ!!」
「なんだよ、朝から元気だな」
「俺はいつだって絶好調さ!!な、お前んちはアレ、どうしたんだ?」
「……アレ?」
「アレだよアレ!!あの衣装どうしたかと思ってさ!!」
………察した!!
シウォンの言うところのアレってもしかして、あのメイド服のことか?
レンタルだって話だったが、チャンミンが汚してしまったから実は買い取ったんだが……
「うちは買い取ったんだよな!!だってスゲー似合ってたじゃん!!」
「そうだな(笑)」
「なんだよやけに冷静だな~正直に言えよ!!」
「ったく煩って!!早く仕事しろっての!!」
「おいユノ~」
ニヤニヤとして張り付いてくるシウォンに溜息をつきながらも、次はいつ着てくれるかな、なんて思ってしまう俺だったんだ
. ユノ社長の恋人 29
~Cside~
「これでよし、っと」
「チャンミンもう終われる?」
「あ、はい!!」
「どう?軽く一杯?」
「あ、えっと///」
「たまにはいいじゃん!!せっかくだし、ね?」
「わわ、テミンさん///」
そう言って僕の腕をがっしりと掴むテミンさん、まったく、見かけによらず力が強いんだから
グイグイと腕を引かれてやってきたのは会社近くのビールスタンド
この前オープンしたところだったから気になっていたんだよね
今日はコ課長の歓迎会当日、社長をはじめ役員達は会議からそのまま会場になる店へとなだれ込むらしい
ま、おかげで仕事はゆったりとしているから、いつもよりは楽だった気がする
僕はといえば相変わらずテミンさんには怒られてばかりだけど……
「さ、遠慮しないで飲もう、明日は休みだし」
「あ、はい///」
「心配しなくてもすぐに帰してあげるよ(笑)」
「あ、いや、そんな///」
「ふふ、そんなに社長のことが心配?」
「………へっ?///」
「ふふ、チャンミンは顔に出過ぎだよ!!」
「………///」
テミンさんに痛いところを突かれて思わず俯いてしまう僕
ああ、すっかりバレちゃってる///
「とりあえず乾杯!!」
「か、乾杯///」
そんなテミンさんの迫力におされながら、キンキンに冷えたビールを一気に飲み干す僕だったんだ
. 奥様は絶体絶命 34
*ほんの少しR18です♡
~Cside~
「………ん……ま、まって…////」
「チャンミン可愛いよ、もっと声出して?」
「………や///」
「嫌じゃないだろ?なんて言うの?」
「………///」
「ほら、ん?」
「………お、おねが……もっと///」
ユノの顔がずっと見ていたいのにうつ伏せにされちゃって、お尻を揉まれていっぱい舐められちゃって……
ユノの指が入ってきた瞬間、僕は一度目の熱を放ってしまった!!///
こんなに直ぐに達してしまうとか、本当に恥ずかしくて必死に顔を隠したのに
また直ぐに仰向けにされて、今度は口でいっぱいされちゃって
『チャンミン愛してる』
耳元で繰り返される愛の言葉に、どうしようもなく胸が熱くなるのに
あまりの気持ちよさにそれを伝えることができなくて、ただ揺らされるばかりで
……最後はその……ユノの上に乗せられて、そのまま意識を飛ばしてしまった
次の日は流石に起きれなかったから、ユノが甲斐甲斐しくお世話を焼いてくれたけど
キッチンでガタガタ音がする度にヒヤヒヤとしてしまった(笑)
でも……
『チャンミン、昼はラーメンでいいか?』
なんて鍋を片手に顔を覗かせるうちの旦那様は、世界一優しいって思う僕だったんだ
. ユノ社長の恋人 28
~Yside~
予定外のイベントに振り回されるのは慣れてないわけじゃないが
……流石に恋人の機嫌を損ねるのはどうかと思う
だってね、歓迎会の事を聞いた君は見るからにシュンとしてしまって
そんな姿を目にすると罪の意識にかられる気がするよ
『忙しそうなので今週末はやめておきます』
スマホに残された遠慮がちなメッセージ、誰もいなくなった部屋で1人大きく溜息をつく
ねえ、そんな事俺が許すと思ってる?
俺がどれだけ君に夢中かわかってない
いっそ一緒に住めたらいいのに、なんて、そんな事言い出したらイトゥクに叱られてしまいそうだが
それくらい俺は君を必要としていて
それこそ居ないと息もできないほどで……
『週末は予定通りに、変更は認めない』
そんな偉そうなメッセージを送った割には、祈るような気持ちで君の返事を待っているとか
こんな姿は誰にも見せられない、な
デスクの上で光るスマホの画面を見つめながら、やっぱり溜息をついてしまう俺だったんだ
. 奥様は絶体絶命 33
*R18です♡
~Yside~
「………そんなに見ないで///」
そう言ってはにかむ君が愛おしくて堪らない
お腹がいっぱいになって、しきりに目を擦る君を攫うようにベッドへと連れて行く
今夜は寝かせない、なんてどこかで聞いたセリフが頭を掠めたけど
今は黙って肌を重ねたい……
「………んっ……ユノ、早く////」
「まだダメだ、一つずつ確かめなきゃ」
「………た、確かめる?////」
「そう、全部俺のものだって、ね?」
「な、何言って………あっ///」
「ほら、後ろ向いて?全部見せて?」
「………や……そんなとこ///」
くるりと後ろを向かせると、艶やかな肌に唇を落とす
綺麗な腰のラインをなぞってくびれのあたり、ピクンと跳ねるから止まらなくなる
「……ユノ………ね………あっ///」
「ん?どうして欲しい?」
「………や、意地悪……あっ……ん///」
形のいいお尻をペロリと舐め上げて、ピクピクと震える蕾へと舌を這わせたんだ
. ユノ社長の恋人 27
~Cside~
「え?歓迎会、ですか?」
「うん、僕らは関係ないけどね、今週末だってさ」
「そ、そうなんだ」
倉庫でテミンさんの手伝いをしながらのたわいもない話
なんでも週末にコ課長の歓迎会が行われるんだとか
そっか、また予定が入っちゃったんだ……
こういうことはよくある事で、今までにもドタキャン的なことはあったけど
いつまで経っても慣れない、よね……
社長ってわかってて付き合ってるわけだから、最初から忙しい人なのは承知のはず
でも、やっぱちょっぴり寂しい、な……
「でさ、本当のところどうなの?」
「……へっ?///」
「とぼけちゃって!!で?社長とはどこまでいったの?」
「なっ!!///」
「ここでなら言えるでしょ?ほら、吐いちゃいなって!!」
「テ、テミンさん、わっ!!///」
脚立に足をかけたところでテミンさんに詰め寄られて、ふらついた僕はその場に尻餅をついてしまったんだ