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. 僕の彼氏は有名人 18
~Cside~
ユンホさんに招待されて、僕は今高級マンションのエントランスにいるわけだけど
………本当に来てよかったんだろうか
インターホンを押すとユンホさんの声がしてロックが解除されて、僕はおずおずとマンションの中に足を踏み入れた
ここって他にも芸能人が住んでるって噂のある所だよね
この辺りは高級マンションが多いから、有名人とか珍しくないのかもだけど
僕なんかには全く無縁のところで……
そんな僕のことをユンホさんは優しく迎えてくれて、コーヒーまで入れてもらって
ご、ご飯も一緒に食べるんだよね////
あ………あそこの棚にはユンホさんの出演したドラマや映画のDVDが沢山ある
うわぁ、凄い////
テレビの横にある大きな本棚に気を取られてユンホさんが隣に座ったの全然気付かなかった
こんなに近い距離で大好きな人を見れるなんて滅多にない機会だけど、これじゃあ顔も見れないよ////
おまけにユンホさんの綺麗な指が伸びて来たと思ったら、メガネは取り上げられてしまうし……
「チャンミン?」
「………あ、DVD凄いなって////」
「うん?やっぱり自分の出演した作品は残しておきたくてね、ね、近くで見る?」
「…え?いいんですか!?////」
「勿論だよ、おいで?」
「………ふぇ?////」
ユンホさんはニッコリと笑って僕の手を引くと、棚の所まで連れて行ってくれたんだ
. 可愛い君 3
~Cside~
急に1人になると何をしていいのかわからなくて
いつもはリウ君がいるから一緒に食事をしたり、お風呂に入ったりと忙しいのに
簡単に晩御飯を作って食卓についたけど、やっぱり食べる気がしなくて冷蔵庫に残ったワインをグラスに注いだ
ユノさんてばちょっとだけ残すんだよね(笑)
1人じゃ滅多に飲まないけど、今日は許してもらえるかな
それに飲んでしまわないと片付かないし(笑)
接待だとかなり遅くなるのはわかってるけど、先に寝るのはもったいない気がする
だって帰って来たらおかえりって言ってあげたいから……////
あまり食べずに飲んだせいか思いの外酔いが回るのが早かったようで
片付けを簡単に済ませると僕はソファへと横になった
あ……ユノさんの匂いがする////
昨日ここで寝ていたせいか、クッションからはあなたの匂いがして、胸がきゅっと苦しくなる
……早く帰ってこないかな////
僕はクッションに顔を埋めると、そのまま眠ってしまったんだ
. 僕の彼氏は有名人 17
~Yside~
「やあ、いらっしゃい」
「こ、こんにちは////」
「さあ、入って?」
今日はメガネ君がうちにやってくる日、部屋なんてしっかり片付けちゃって、ちょっと浮ついてる自分に笑ってしまうけど
インターホンが鳴って君がドアの前にいるのを見ると、やっぱり嬉しくて口元が緩んでしまう
「………ユ、ユンホさん!!」
「ん?」
「ほ、ほんとに僕なんかが入っていいんですか?////」
玄関で靴も脱がずにリュックをぎゅっと握ったまんまで、まったく君って人は(笑)
「いいに決まってるだろ?遠慮はいらないよ」
「………でも、あの////」
「せっかく来たのに入らないの?」
「……い、いえ!!お、お邪魔します////」
オドオドとしながら部屋に入ってくる君をソファへと促すと、俺は飲み物を取りにキッチンへと向かった
「とりあえずコーヒーでいい?飯はデリバリーにしようと思うんだ」
「は、はいっ////」
グラスを渡すと触れる手が震えていて、目が合うと途端に真っ赤に染まる頬
……つい、触れたくなってしまうよ
「メガネ」
「………へ?……わっ!!////」
「俺といるときは外して?」
「………ユ、ユンホさん!!か、返してください////」
「ね?」
「………は、はい////」
眼鏡を取り上げた途端大きな瞳をくるくるとさせて、ほんと飽きないっていうか(笑)
そんな、君の表情にやっぱり笑ってしまう俺だったんだ
. 可愛い君 2
~Yside~
「スホ、悪いが急いでくれないか」
「はい社長、お疲れ様でした」
「全くあの狸親父にはまいるよ」
「いつものことですね、社長のことがお好きなんですよ(笑)」
「たまったもんじゃないな」
急な接待を終えて俺は店を足早に出るとスホの待つ車へと乗り込んで、やっとのこと自宅へと向かった
……今日はチャンミンと二人で食事の約束をしていたのに、かわいそうに、きっとがっかりしているだろう
リウがいないのはあまりない事だから……
いつも家の事やリウのことを任せっきりだから、偶には外で美味しいものをと思っていたのに
一緒に暮らし始めてからは家族の時間は増えたけど、やはりリウの手前そこまでくっついてもいられなくて
リウが拗ねるからと名残惜しげに離れていく君が愛おしい
ま、俺は別に構わないんだが(笑)
店に置いてあった年代物のワインが美味しくて、君へのお土産にと買って見たけれど
喜んでくれるだろうか……
車の中からメッセージを送ったが返事はないし、また夢中でピアノを弾いているのか、それとも眠ってしまったのか
今朝別れたばかりなのにこんなにも君に恋い焦がれている自分に、まったく驚くばかりだよ
「もう着きますので」
「ああ」
窓から眺めるネオンの光に目を奪われながら、君のことばかり考えてしまう俺なんだ
. 僕の彼氏は有名人 16
~Cside~
「それってさぁ、チャンミン絶対狙われてんじゃない?」
同僚のキュヒョンがニヤニヤとしながら僕の顔を覗き込む
なんだよ狙われてるって////
今日はバイトの時間が被ったから、二人で組んで本屋の倉庫で在庫整理をしてるとこだった
親友のキュヒョンが勤める書店を紹介してもらったんだよね
なんでも叔父さんが店長をしてるとかで……仕事を辞めたばかりだったから本当に助かった
当のキュヒョンはまだ大学生だから気楽なもんで、こうやって二人でよくうだうだと言いながら仕事をしてる
……で、仕事の合間にユンホさんとのことを話してたってわけ
こんなこと誰にでも言えるわけないから
「でもさ、本当にすごいよな!!」
「あ……うん////」
「もうサインもらったのか?写メは?」
「………ま、まだ////」
「ええ~!?そんな勿体無い!!いつ気が変わって会ってくんなくなるかもわかんないのに!!」
………言われてみれば確かにそうかも、僕なんて面白味も何もないのに、こうして何故か連絡を貰って
そういやずっとファンレターも持っていたのに、それも鞄に入れっぱなしだ////
……でも、面と向かっては渡しにくい、よね////
「で、次は家に遊びに行くわけだ」
「………あ、うん////」
「ふーん、ちゃんと洗って行かなきゃな、お尻」
「お、お尻!?/////」
「まあ、僕でもあのチョン・ユンホになら迫られたら断れない気がするけど(笑)」
「キ、キュヒョン!!!!////」
ついつい大きな声を出してしまった僕に大爆笑のキュヒョン、後から店長にこっぴどく叱られたのは言うまでもない
. 可愛い君 1
~Cside~
「……え?遅くなる?」
『ああ、急遽接待が入ってね、今日の予約はキャンセルしておくよ』
「そう……ですか、わかりました////」
『すまない、また連絡する』
「はい////」
今日は珍しくリウ君が実家に泊まりに行ったから、二人で外で食事でもって話してたのに
接待なら仕方ない、よね
ユノさんと暮らし始めて、二人きりの時間はリウ君が眠ってからになるから
今夜は少しだけ期待していたのに////
最近はずっと仕事も遅かったし、やっと二人で過ごせるかな、なんて
そういうことには淡白だって思っていた自分が、こんな風に変わってしまったのは、きっとあなたのせいで
かといって自分から甘えるのは苦手だし、ほんと自分でも天邪鬼だって思う
………ご飯どうしようかな
急に一人になってしまうと、何をどのくらい作っていいのかわからなくなる
ここで暮らす前は一人で暮らしていたはずなのに……
スープだけでも作っておこうかな、そうしたらユノさんが仕事から帰っても食べれるし
ユノさんもリウ君もいない部屋はとても静かで、何だか切なくなってしまうよ
僕はため息を1つつくとキッチンへと向かって、ちょっと食べる気のしない晩御飯を作り始めたんだ
. 僕の彼氏は有名人 15
~Yside~
彼と食事をしてから数日、何回かメッセージをやりとりしたり、電話をしたり
少しは慣れてくれただろうか……
ちょっと大袈裟じゃないかってぐらいの反応に、つい笑ってしまって、そんな俺に困ったようにオロオロとする君が楽しくて
ついからかってしまいたくなる
特定のファンの子と会うなんて先輩からはもっと警戒しろって言われたけど、きっと彼は大丈夫
そしてメガネの奥に隠された大きな瞳は、まるで宝石のように澄んでいて、伏せた睫毛が驚くほど長くて
ずっと見つめていたくなる
あんなに綺麗な顔をしてるくせに全く自覚がないとか、まあ、おとなしい性格だから納得もいくけど
その辺りも彼のいいところなのかも(笑)
待てよ、これじゃあまるで彼に恋してるみたいじゃないか(笑)
自慢じゃないがモテない方じゃなかったし、まさかそんな自分が男の子相手にとか……
でも、ふと気付くと考えてしまうのは君のことばかりで、今度はいつ会えるだろうってスケジュールばかりを気にしてしまう
まだ次のドラマも決まったところで、今は事務所に詰めていることが多いから
会うなら今のタイミングがいいかもしれない
大きく深呼吸してスマホをタップすると、聞こえてくるのは相変わらずオドオドとした君の声
「もしもしチャンミン?」
『……ユ、ユンホさん?////』
「あのさ、いいワイン貰ったんだ、今度うちに飲みに来ない?」
『………へ…ふえっ?/////』
俺の言葉に電話の向こうでフリーズする君の目に見えるようで、またしても笑ってしまった俺だったんだ
. 誓いの言葉 19
I pray for everlasting love
~Yside~
あれからもう一週間、俺達はいたって普通の生活を送っている
せっかくの式の夜は俺が飲み過ぎて爆睡しちまってたから、次の日の朝は二人でゆっくりと過ごした
花婿だから仕方ない、かな(笑)
休みは1日だけだったからどこかに出かけても良かったけど、とても離れられなくて、その……結局は一日中ベッドにいる羽目になった
何度も愛されてくったりとしたお前はベッドで俺を睨みながら
『ユノの体力はモンスター並みですね////』
なんて憎まれ口を叩くからまた襲ってしまったけど、この日ばかりは許してくれたみたい
だって何度抱いたって物足りないんだ
俺の下で跳ねる体に舌を這わせて、トロトロに蕩かして啼かせたい
その肌に吸い付いて俺の跡を残したい
……俺ってこんなだったっけ、って思うぐらい
ま、あんまりやるとしつこいって怒られちまうから気をつけないとだけど
なんせうちの嫁はちょっぴり厳しいんだ(笑)
そういやばあちゃんから何度も電話があって、二人揃って実家に来いと煩いから
また何か企んでそうで怖いんだけど
とにかく晴れて夫婦となった俺達に、これからどんな未来が待っていようとも
二人でいれば何も怖くない、よな?
そうだろ、俺の奥さん
. 僕の彼氏は有名人 14
~Cside~
「メガネ取らないの?」
「………へっ?////」
「ほらだって、湯気で曇っちゃってるじゃん(笑)」
「………あ////」
ど、道理で見えにくいと思った////
……なんかもうこの状況が現実なのか夢なのかわかんなくなってきて
ユンホさんに勧められるままに料理を食べてるけど、正直味なんて全くわかんない
この店おすすめのスープパスタで僕のメガネは見事に曇ってしまって
慌てて取って拭こうとすると、ユンホさんの腕が伸びてきてメガネを取り上げられてしまった!!
………な、何!?////
「やっぱり思った通りだ」
「………ふぇ?////」
「綺麗な瞳してる」
……綺麗、綺麗って何だっけ………えっと、それより向かい合っていたはずのユンホさんがこんな近くに!!
「ずっとそのメガネの奥が気になっててね」
「………////」
「これって度、入ってないよね?なんでかけてるの?」
「……あ、あの、僕、顔を見られるのが苦手で////」
「そうなんだ、俺に見られるのも嫌?」
「………へっ?あの、こんな顔ですけど、あのっ、ユンホさんなら何でも大丈夫ですっ!!////」
「ふふ、そっか、良かった」
にっこりと微笑むユンホさんが眩しくて、僕はたくさん瞬きをしてしまう
「……ど、どうして僕を……あの////」
「うん?」
「こんな風に、あの………女の子でもないのに、あの////」
「自分でもね、わからないんだ」
「………ふぇ?」
「でも話してみたかった」
僕を真っ直ぐに見つめるアーモンドの瞳に胸はドキドキと高鳴って
ああ、神様僕の心臓はもちそうもないです(泣)
. 誓いの言葉 18
I pray for everlasting love
~Cside~
ユノの昔から通う教会で、ユノの作ってくれた衣装を纏って僕達は無事に結婚式を挙げることができた
まだ、実感はわかないけど////こ、これで僕はユノの奥さんになったんだよね……
式の後撮ったセルカは慣れてないから何度も取り直して、カメラロールの中にあるアルバムへと大切に保存した
式の後の披露パーティーはお祖母様が主催だったから、大勢の人達がお祝いに駆けつけてくださったけど
僕としてはちょっと恥ずかしかった、かな////
沢山の人に挨拶をされて動揺を隠せない僕に、やっぱりユノが横からフォローしてくれるから
そういうの凄く安心する////
僕はそこまでじゃなかったけど、ユノはかなり飲まされてしまったようで、帰りの車では僕の膝の上で爆睡してしまって
本当は僕よりユノの方が気が張っていたのかもしれないって思った
普段はあまり見せないけど、家族への配慮だって欠かさないし、まあ、ちょっと言葉は乱暴だったりするけど(笑)
そこもまた彼のいいところ、なんだよね////
家に帰れば二人でワインでも、って思っていたけど、とても飲めそうにないからまたの機会に(笑)
『幸せにする』
そう言ってくれるあなたに、僕は何もしてあげられないから
ずっとずっと側にいたい
これからの人生をあなたと一緒に歩んでいきたい
僕の命より大切な人
永遠に愛してる
隣で大口を開けて眠るあなたに、誓うようにそっとキスをしたんだ