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. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 9
*ほんのりR18です♡
~Cside~
「ユノって呼べよ」
「!!!!///」
「ユノ」
「………ユノ……んっ///」
名前を呼んだ瞬間唇を塞がれて、ユンホさんの一部が僕の中へ入ってくる
こういうキスをしたのは初めてじゃない、何度かあったはずなのに、だけど………
苦しくて逃れようと身を捩るのに離して貰えない、伸ばした腕は掴まれてシーツへと縫い付けられて
ああ、僕どうなっちゃうんだろう///
蕩けるようなキスに朦朧としていると、不意に素肌に触れる指の感覚!!
待って、そこは………!!///
「あっ///」
「硬くなってる」
「………や、あっ///」
「ここ、感じるんだ?」
耳元でで囁かれてゾクゾクとしてしまう、ふと視線を向けると胸の突起を撫でるユンホさんの指が見える!!
そ、そんなところ………!!///
「んっ………あっ……あ///」
「チャンミン可愛い」
「……….や、ダメ///」
「無理、止まんない」
「ああっ///」
僕の顔を見てニヤリと笑ったユンホさんは、固く立ち上がった胸の突起をペロリと舐めたんだ
. オオカミなんかじゃない 16
~Yside~
「いいから先にシャワー浴びておいでよ、ね?」
そう言ってバスルームに押し込められてしまった俺
チャンミンに連れられてのこのことついて来てしまったけど、本当に良かったんだろうか
けど、カップラーメン買ったって言ってくれた………
それって俺の事心配してくれたって、こと?
言われるがままシャワーを浴びて、ラーメンを食べるとホッと息をついた
そんな俺の様子をじっと見つめるバンビアイ…………嫌悪感はない?
「そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」
「え?あ///」
「ユノは何者?」
「…………」
正面から真っ直ぐに見つめられて心臓がドクンと跳ねる、ふわりと香るのはチャンミンの甘い香り
やばい、このままじゃ……
「チャンミン、俺、普通の人間じゃないんだ」
「………うん」
「狼人間ってわかる?」
「お、狼男じゃなくて?」
「あーまあ、似てるけど違うかな、ね、ソファで話さない?」
「あ、うん///」
真正面から見つめられているのが居た堪れなくてチャンミンをソファへと誘った
話しちまったからにはキチンと伝えなくちゃいけない、よな
隣に座ったチャンミンはおずおずと俺を見上げる、ああ、そんな表情も堪らなく綺麗だとか
「これから俺が話すこと、よく聞いて欲しいんだ」
「う、うん」
すぐ側に感じるチャンミンの温もりにドキドキとしながら、わかってもらえるようゆっくりと話し始めたんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 8
~Yside~
「俺も緊張してる」
「ユンホさん///」
「ごめん、もう待てそうにない」
「…………んっ///」
触れるたびにピクンと跳ねる体、しっとりと汗ばんだ肌は艶かしく輝いて眩暈がしそうなほど
やばい、暴走しちまいそうだ
自慢じゃないがこういうのは本当に久しぶりで、この年になってこんな風になってしまうとか
「………ユンホ、さん///」
「ん、ベッド行こう?」
「は、はい///」
そっと体を離すと真っ赤になって俯くから堪んない、震える手をとると一気にベッドルームへとなだれ込んだ
もしかして焦ってる?
いや、1秒でも早く君に触れたいだけ
重なる肌と肌、お互いの熱は痛いほどに膨らんではち切れてしまいそうだ
「………あ………待って、や……///」
「ん?嫌なの?」
「んん……息が出来な………はっ///」
胸をトントンとタップされてハッとする、見下ろせばハアハアと肩で息をするチャンミンの姿
しまった、夢中になりすぎて口を塞いでしまっていた?
「チャンミン」
「も、もう………激しすぎ、です///」
「ん、ごめん」
「…………僕、頭がついていかなくて、その///」
「うん、ゆっくり、な?」
瞳を潤ませてそんなセリフとか、却って俺を煽ってるって気付いてないのか
とんだ小悪魔もあったもんだ
「………ユンホさん?///」
「ユノって呼べよ」
「!!!!///」
「ユノ」
「………ユノ……んっ///」
チャンミンが俺の名を口にすると同時に、その唇にねっとりと舌を差し入れたんだ
. オオカミなんかじゃない 15
~Cside~
「ほら、カップラーメンも買ってきたよ、ね?」
「腹、減った」
「ふふ、でしょ?」
結局、探しに来てしまった……
あまりに理解できないことでキュヒョンを飲みに誘ってみたけど、やっぱりユノのことばかり考えちゃって
誘ったくせに上の空だ、なんて怒られちゃうし
せっかくのビールもまったく味がしないし
ユノに出会った辺りを探してみると、公園のベンチで縮こまるように丸くなる姿を見つけた
まるで捨て犬じゃないか………
そう、この先の歩道だったんだよね、ユノと最初に会ったのは
僕っていい勘してるじゃん
せっかく迎えに来たっていうのに、僕の後ろをそろそろと付いてくるユノが焦ったくて腕を引いた
一瞬驚いた顔をしたユノ、でもその手はギュッと握り返されて今度は僕がドキドキしてしまう
何故だかわからないけ放ってはおけない
手を繋いだままマンションに帰ると、まだぐずぐずとするユノをバスルームへと押し込んだ
あそこに一日中いたんだろうか、きっと不安だったに違いないのに
「チャンミン、俺」
「うん?」
「怖くないの?俺のこと」
そう言って怯えたように見つめるアーモンドの瞳に、ギュッと胸が苦しくなる僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 7
~Cside~
あまりにも積極的なユンホさんから逃げるように飛び込んだバスルーム
いつもよりはぬるめのシャワーで火照った身体を冷やすけど、どうやらこの熱は冷めそうもない
なんだよ、僕ったらしっかり反応しちゃってるじゃん///
こんな風にしてるのを知られたら軽蔑されちゃうかな?いや、それとも……
そんな事を考えながらシャワーのコックを捻ると、扉の向こうに感じる気配!!
「えっ?ユ、ユンホさん!?///」
「あーいや、その、着替えを///」
着替えを持ってきてくれただけなのに過剰に反応しちゃって恥ずかしいったらない!!
ああ………もう心臓が壊れてしまいそう///
やっとのことでバスルームを出て、着替えを済ませるとじっと鏡を見つめてみる
こんな僕で大丈夫かな?
ユンホさんは満足してくれる?
洗面台の前でぐるぐるとしていると、不意に伸びてくる綺麗な指
「髪、まだ濡れてるよ?」
「………あ、あの///」
ふわふわのタオルごと引き寄せられたと思ったら、僕はユンホさんの腕の中にいて
その温もりがあったかくて、なんだか切なくなってきちゃうよ///
「ふふ、チャンミンガチガチだ」
「!!!!す、すいません、緊張しちゃって///」
「俺も緊張してる」
「ユンホさん///」
「ごめん、もう待てそうにない」
「…………んっ///」
そう言って僕を一層強く抱きしめたユンホさんはにっこりと微笑むと、甘い甘いキスをくれたんだ
. オオカミなんかじゃない 14
~Yside~
一体どれくらい時間が経ったんだろう……
いつの間にか眠っていた?
日はとっくに暮れて真っ暗になってるし、雨は益々酷くなってるし
いや、あと数時間すればここから解放されるはず、兄さんには思いっきり文句を言ってやる
心細くないといえば嘘になる、どうしたって頭から離れないのは俺を見て困ったように微笑むあの人
ふわふわの髪に溢れそうなバンビアイ、そして、首筋から香るのは甘い………香り
「…………チャンミン」
「呼んだ?」
「えっ!?」
返事が聞こえた気がして当たりを見回した、でも、そこにはただ雨の音が響いているだけで誰も居る筈もない
やばい、幻聴まで聞こえてきたのか……
そんな事を思いながらまたギュッと膝を抱える、なんだよ、夢なら姿くらい見せてくれてもいいじゃないか
「やっぱりここにいた」
「あ///」
「探したよ?」
「な、なんで……」
「うん?どうしても気になっちゃって///」
「……チャンミン」
「良かったら、うち、来る?」
思いもよらない言葉に何も言えなくなってしまうよ
俺のこと気持ち悪いとか思わない?
本当について行っても大丈夫?
「ほら、カップラーメンも買ってきたよ、ね?」
「腹、減った」
「ふふ、でしょ?」
そう言って微笑むバンビアイに胸がいっぱいになって、ただ頷く事しかできない俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 6
~Yside~
「ぼ、僕、シャワー浴びてきます!!///」
腕の中に閉じ込めたと思ったのに、慌てて逃げてしまうつれない恋人
そんなに焦らなくてもいきなり襲ったりしないのに、まったく純情にも程がある
とはいえ緊張してるのは俺も一緒、だな
触れたいと思う気持ちは日に日に募って、会えばすぐにでも抱き締めてしまいたくなる
この前他のやつに狙われたってこともあって、俺自身少々焦っているのかもしれない
ま、誰にも渡すつもりなんてないけど
そういやバスルームに行かせたのはいいが着替えとか持ってきたんだろうか
いくら用意のいい彼でも流石にそこまでは用意をしていない気がする
俺ので良かったら貸すけど、これはどうしたもんだろう
一旦考えてから新しい着替えを持ってバスルームへと近づいてみる
シャワーの音がやたらと艶かしく感じるのは欲求不満なせいなのか
いやいや、着替えを持っていくだけなんだから、別にやましい気持ちなんてこれっぽっちも………
「えっ?ユ、ユンホさん!?///」
「あーいや、その、着替えを///」
「あ!!あ、ありがとうございます///」
「いや、ここに置いとくよ」
「は、はいっ///」
チラリと見えた濡れた前髪にドキドキしちまって、投げるように着替えを置いてバスルームを出る俺だったんだ
. オオカミなんかじゃない 13
~Cside~
「それでさ、うちの課長ったらとんでもないんだって」
「あ、うん」
「ちょっとチャンミン聞いてる?」
「へ?あ!!き、聞いてるよ!!」
「そうかなぁ、やたらと上の空なんだけど、どうしたのさ?」
そう言ってジョッキのビールを飲み干すキュヒョン、とても一人じゃいれそうもないからこうして飲みに誘ってみたわけだけど
やっぱり気になるのは彼のこと
落ち着いて考えてみても耳と尻尾があるなんて普通じゃない、でも、あのまま彼はどこに行ったんだろう
今夜もまた野宿とかするんだろうか………
お兄さんが帰ってくるのは確か明日?明日っていってもどこから何時に帰ってくるのかもわからない
外はまた土砂降りの雨が降ってきたし、今夜は雷も鳴るかもしれないのに、また公園とかで一人ぼっちで………
「チャンミンってば!!」
「へっ?あ!!ごめん」
「なんか相談があったんじゃないの?」
「あ、うん///」
「2日連続で飲みに誘ったくせに~」
「どうせ暇だろ?」
「あ、酷い、俺だって忙しいんぜ?」
そうだよね、いくら友達でも休みの日にこうして付き合ってくれてるのになんだか申し訳なくなってきた
だって話しても信じてもらえるか
たまたま助けた奴が狼男だった、なんて、とてもじゃないけど言える訳……
「ま、気が向いたら言えばいいんじゃない?」
「………キュヒョン」
「それよりもっと食べろよ、せっかくお前の奢りなんだし」
「ぷっ、そうだね」
それ以上突っ込まないでいてくれるキュヒョンに感謝しつつ、冷えてしまった焼き鳥に手を伸ばす僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 5
~Cside~
「先にシャワーいってくる」
片付けの途中に耳元で囁かれる甘い声、突然背後に立つもんだから驚いてお皿を落っことしそうになっちゃったよ///
まあ、ぼーっとしてた僕も悪いんだけど
………やっぱり今日はそういう雰囲気、なんだ///
やたらと触れてくるユンホさんにドキドキしちゃって、正直肉の味なんてまったくわかんなかった
一応用意っていうか、覚悟はしてきたつもりだけど、緊張しちゃうのは仕方がない
お互いに求め合っているのはわかってる、先に進みたいって思うのも当然のこと
ただ、不安なのは男の僕でユンホさんが満足してくれるのかってこと
だってこんな硬い体じゃ癒やされない気がするもの……
もし、女の子の方がいいって思ってしまったら、このまま付き合えなくなってしまうかもしれない
シンクに向かったままキュッとエプロンを握りしめる僕
考えれば考えるほど不安になっちゃって、暗い思考が止められない!!
「ダメダメッ、そんなのダメ」
「何がダメなの?」
「えっ?ユ、ユンホさん?///」
「聞き捨てならないな」
「あ、えっと、その///」
「詳しく聞かせて?ん?」
いつの間にか背後に立っていたユンホさんに引き寄せられて、そのまま腕の中に閉じ込められてしまったんだ
. オオカミなんかじゃない 12
~Yside~
「………腹減った」
チャンミンの家を飛び出してから公園で過ごして、水ばっかり飲んでるから流石に体力も落ちてきた
あんまり同じ場所にいるわけにもいかないが、かといってこの辺りにはでかい公園はここしかない
あんまり遠くに行くのも心細いし、とにかく兄さんが帰ってくるまでここで過ごすしかなさそうだ
公園の中を転々としながら出るのはため息ばかり、しかもまた雨も酷くなってくるし
苦手、なんだよな………雨って
母さんが出て行った時のことを思い出しちゃって、急に寂しさが込み上げる
約束の日は刻一刻と近づいているってのに、俺ってばこんな所で何やってるんだろう
ふと思い出すのは世話になったチャンミンの笑顔
作って貰ったカップラーメンも凄え美味かったし、俺の顔を見てでっかい目をくるくるとさせたりだとか、ちょっと猫背な細い体とか
あの、甘い匂いだとか///
あれってもしかしてって思うけど、あんな風に正体が知られたらもう会うわけにはいかない
第一お礼もちゃんと言わずに飛び出してきちまった、ああ、悔やんでも悔やみきれない気持ちでいっぱいだよ
日はすっかり落ちてまた雨脚が強くなってきた、昼間はそうでもなかったのに気温も下がってきたみたいだ
一応濡れないように屋根のある場所へと移動したけど、こんだけ吹きっさらしじゃまた冷えてしまいそうだよ
「………さぶ」
ボソリと呟いてみるけど夜の雨の公園なんて人っ子一人いるはずもない
ま、いても俺に構ってくれる奴なんているわけないか
「チャンミン」
公園のベンチで膝を抱えたまま真っ暗な空を見上げて、泣きそうになるのをグッと堪えたんだ