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. 好きになってもいいですか? 76
~Mside~
「おはようユノさん、パン持ってきたよ~」
「おう、ミノ!!ありがとう、今朝は冷えるな」
最近のユノさんは優しくなったと評判で、まあ、うちの身内での話なんだけど
それってやっぱり恋人が出来たからで……
「あ、ミノさんおはようございます/////」
「やあチャンミンおはよう、今日は大学じゃないの?」
「朝だけ手伝いに来たんです、あ、今あったかいの入れますね?」
いそいそとコーヒーを用意してくれるチャンミンは、これがまた最近綺麗になったと評判で(笑)
あんまり詳しくは聞いてないけど、2人の様子をみれば、その……めでたく結ばれたってことなんだろうか
入った時からイケメンだったけど、こんなにキラッキラじゃなかったよな、いや、ほんと愛って偉大だよ
「チャンミン外の掃除は終わったの?寒かっただろ?」
「あ、これくらい平気です♡ユノさんもカフェラテ飲みますか?」
「頬っぺた冷たくなってる」
「……ユ、ユノさん…あの…/////」
カウンターの中でデカイ男が2人で見つめあっちゃって、全く俺の存在はかき消されてるわけだけど(笑)
「ね~俺のコーヒーは?」
「あ!!ごめんなさい、すぐに入れます!!/////」
「なんだミノ、邪魔するな」
「はいはい、朝からごちそうさま!!コーヒー飲んだらとっとと退散するって」
「……ユ、ユノさん、そんな事いっちゃ……あ、お客さんだ、いらっしゃいませ!!」
いつも通りの騒がしい朝だけど、こんな甘い2人を見ているのも悪くないな、なんて
僕ってなんて寛大なんだろう
今日も『Duet』は愛に溢れてる、ちょっと胸焼けがするくらいのね(笑)
. 好きになってもいいですか? 75
~Yside~
チャンミンと付き合い始めて、最初はこんな俺を受け入れてくれるのか不安だったけど、2人でいることがとても自然で…正直驚いている
ちょっと厄介な能力だって悩んだ時期もあったのに、君の前では全く気にせずにいられて…
2人で体を重ねて、気持ちを確かめ合った筈なのに、やっぱりまだ君の不安は消えないみたい
でもね、それは俺も同じなんだ
だって日毎に綺麗になっていく君はキラキラと輝いて、魅力に溢れていて、沢山の人を虜にさせる
気付いてないのは本人ばかりで、俺は今日もアンテナを張って君を見張らなきゃいけない(笑)
「……ユノさん、見すぎです/////どうかしましたか?」
「ふふ、君が可愛いから仕方ない」
「……っ!!あ、あの……オーダー入りますから/////」
「了解、チャンミン今日うちくるよね?」
「……へっ?/////」
俺の言葉に全身を真っ赤に染めて、フリーズしてしまう君が愛おしい
【……ユノさんてばやっぱり意地悪だ、今そんなこと言ったらコーヒー零しちゃうかもなのに……/////】
「ふふ、やっぱり可愛い」
「……ま、また!!/////カフェラテ二つ、ホットです」
「はいよ」
狭いカウンターの中で身を寄せ合って、2人でふざけあって笑いあって、そんな風に毎日が過ごせたら……
まだ俺達は始まったばかり
ゆっくりと2人の時を刻んでいこう
きっと幸せになれるから
カフェ『Duet』は今日も心温まるコーヒーをお出ししております
お近くにお越しの際は是非一度お立ち寄りください
. 好きになってもいいですか? 74
~Cside~
ユノさんと1つになった次の日、本当は出かける予定だったけど、僕がその……動けなかったから、やめにしてもらって/////
凄く申し訳なくて、ちょっぴり落ち込んでいたら
『俺のせいだから』
って、熱っぽく言われてしまって、なんだかまた体が熱くなってしまいそう/////
実は2人でイッた後、ユノさんは大きいままで、僕はもう一度揺らされてしまったんだ
『可愛すぎる君が悪い』
なんて、僕を見下ろして切なそうに見つめられたら……/////
腰が抜けたようにフニャフニャになってしまった僕は、ユノさんに抱えられるように部屋を移動しなきゃいけなくて、本当に情けないっていうか……
お昼まではベッドで過ごして、ユノさんの作ってくれたチャーハンを食べて、昼からは家で昨日の続きのDVDを見たりして
2人で目が会うたびに照れ臭くて、微笑みあっては数え切れないほどのキスをした
「チャンミンって思ったよりエロいよね?」
そんなこというユノさんはちょっぴり意地悪だと思うけど、それってユノさんのせいだよね/////
「ふふ、じゃあ責任取らなきゃね」
「……っ!!また!!……あっ……も、ダメ……/////」
「ちょっとだけ……ね?」
「……あっ……あん……/////」
結局途中でまたそういう事になっちゃって、いつまでたってもDVDの続きは見れない僕達だったんだ
. 好きになってもいいですか? 73
*R18です♡
~Yside~
「チャンミン全部入ったよ」
ぎゅっと目を閉じたまま浅く息を吐くチャンミン、そっと髪を撫でてやるとゆっくりと瞼を開いた
宝石のような瞳からは今にも涙が溢れそうで、それでもふわりと微笑む君が愛おしい
「……ユノさ……/////」
「ん、チャンミンの中あったかい」
「……そ、そんなこと……いわな……/////」
「動くよ?ちゃんと見てて」
最初は苦しげに顔を歪ませていたけど、キスをしながら少しずつ腰を揺らすと、甘い声をあげるから止まらなくなる
ねえ、チャンミン、ちゃんと見ていて欲しいんだ
……男同士でも愛し合えるってこと
体はそうなっていない筈なのに、俺たちは今重なりあって蕩けあって…
大好きだって体ごと伝えたい
心も体も1つになるってこういうことなんだ
君の中は今まで経験したことがないほどに気持ちよくて、すぐにもっていかれそうになる
絡めた指に力が入り、不安げに見上げる君の心が聞こえてくる
【……本当に僕で気持ちいい?/////】
ああ、君は俺を煽る天才だね、質量を増した俺自身はもう既に限界を超えていて
「……ああっ……や……も……はぁっ……!!」
「チャンミン愛してる……くっ…」
俺の手の中で君が熱を放つと、艶めかしく震える腰をがっしりと掴んで、君の中へと熱を放ったんだ
. 好きになってもいいですか? 72
*R18です♡
~Cside~
何がどうなっているのか……僕はただ、ユノさんに与えられる刺激に身を委ねることしか出来なくて
僕のソレはユノさんの口にすっぽりと咥えられて、その上ユノさんの指が僕の奥へと入ってきて…/////
最初は違和感しかなかったのに、徐々に快感へと変わる不思議な感覚、クイと指を折られると…僕は簡単に1度目の熱を放ってしまった
「……気持ちいい?」
そんな風に聞かれても、ハアハアと肩で息をする僕はただ頷くことしか出来なくて/////
……今の何?僕の体どうしちゃったの?
「大丈夫、もっと気持ちよくするよ」
「……っ!!/////」
こんな時でもバレてしまう僕の心は、誤魔化しきれないほど蕩けてしまっていて、もうあなたのされるがままで
……僕はユノさんに何もしてあげられないのに/////
「……そんな可愛い事言って、知らないよ?」
「……だ、だって……んっ……あっ!!/////」
増やされる指は僕の中を掻き回し、徐々に解されていくのがわかる/////
怖くて伸ばした指は絡め取られ、一本一本にキスが落とされていく
「チャンミン、挿れるよ?」
2度目の熱を放った後、朦朧とする僕の耳元で囁く甘い声、熱い塊が僕のソコへと充てがわれた
「……あっ……や………はあっ……!!」
「ん、力抜いて?」
「……ん……ああっ/////」
「チャンミン好きだ」
質量の大きな物が僕の中へと入ってくる、痛いというよりは熱くて堪らない……!!
僕はぎゅっと目を瞑って、ユノさんにしがみつくことしか出来なかったんだ