. スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. ユノ社長の憂鬱 13
~Cside~
『それでいつだったら空いてます?いやぁ、懐かしいなぁ~』
「あ、うん、そうだね、空いてる日があったら連絡するよ」
『ああ、ダメですよそういうの、結局うやむやになっちゃうんだから!!来週はどうです?いや今週末でも大丈夫ですよ~』
電話の向こうで熱く語るミノにちょっと笑ってしまう
だってあの頃とちっとも変わってないんだ(笑)
まるで学生時代に戻ったみたいな長電話をしたのに結局は会う日は決められなくて、とりあえずは通話を終えたものの
今週末のことはまだ社長に聞かないとわかんないし、この前様子もおかしかったから許して貰えるかな
ああ見えて子供みたいなところがあるから、構ってあげないと拗ねちゃったりするんだよね
でも、そんな子供みたいなところも気に入ってるんだ
それに束縛されて嬉しい、なんて僕ってちょっと変なのかもしれない///
そういや今日帰り間際に室長と社長が話し込んでいたっけ
新しい仕事の話とか、かな?
僕はまだ新人だから聞かせて貰えないんだろうか……
部屋で一人クッションを抱えてぐるぐると考えていると、不意にスマホが震えて着信を告げる
画面に表示されるのは愛しい人の名前……
「も、もしもし?」
『チャンミン、今家にいる?』
「あ、はい///」
『じゃ、今から行くから待ってて?』
「へっ?///」
『15分で着く』
「ち、ちょっ!!///」
突然の社長の言葉に頭が真っ白になって、その場でフリーズしてしまう僕だったんだ
. 君じゃなきゃ意味がない 4
~Yside~
「は?パクさん来ないの?」
「ああ、だから代わりに同じジムから助っ人が来るから」
「ふーん、できる奴だったらいいけど」
「ユノ!!」
「ったく、わかってるよ」
心配そうに俺の顔を覗き込むマネージャーに小さく溜息をつく
………そっか、パクさん来ないのか、結構頼りにしてたんだけどな
なんせベテランのトレーナーだし、長い付き合いでもあるし
ま……仕方ない、か
俺の名前はチョン・ユンホ
職業はダンサーでもあり歌手でもある
俺自身はアーティストのつもりだって思ってるけど、アイドルまがいだって言われることも多々ある
デビューした当初はそんな風に売られていたから仕方がない、かな
皆んなが振り向くようなスターになってみせる!!
そんな夢を抱いてソウルにやってきたのはもう10数年も前の話で
『U-KNOW』として今の位置を確立するのには血の滲むような努力をしてきたんだ
最近はわがままだってマネージャーに怒られることも多いから
少しはは気をつけないといけないかも………
「ユノ、入るぞ」
「し、失礼します///」
ウォーミングアップを終えてミネラルウォーターを手に取った瞬間、イさんに連れられてひょろりとした背の高い奴がスタジオの中へと入って来たんだ
. ユノ社長の憂鬱 12
~Yside~
「え?出張?」
「あ、はい、急な話ですが……」
「今週末は休むなと?」
「いえ、金曜の夜から前乗りしていただいて、土曜の夜にはお戻りになれますし、日曜日はゆっくりしていただけますので」
書類を片手ににっこりと笑うイトゥクをじっとりと睨む
最近仕事が落ち着いてきたと思ったのに、やはりゆっくりさせては貰えないらしい
今週末は君と過ごす予定だったのに……
いや、一緒に居たいと思うのは俺の勝手な願望なのか
我が恋人は後輩との再会にすっかり心を奪われてしまっていて
『今日はゲーム見に行ってきます!!』
なんて、会社帰りに鼻歌まじりに帰っていったから、テミンをはじめ秘書室の皆んなが俺の顔をチラチラと伺っていた
………なんだかフラれた気分、だな(笑)
あんなに甘い夜を過ごしたのに、まったく、君に夢中なのは俺だけなのか
泊まり込みでゲームをするんだって意気込んでいたから、きっとそのことで頭がいっぱいなんだろう
「出張、ね」
「コ課長も一緒に行かれるそうです」
「そうか」
「何も仰らないのですか?」
「まあね」
ニヤニヤと俺を見つめるイトゥクに小さく溜息をついて、見る気のない書類をパラパラと捲る俺だったんだ
. 君じゃなきゃ意味がない 3
~Cside~
今日はツアー前の顔合わせも兼ねてのミーティングがあり、市内のとあるスタジオにやってきた
………やばい、僕ってば相当緊張してる///
先輩に連れられては来たことがあるものの、自分一人でってのは本当に初めての事で……
「ええっと、こちらが今日から新しくチームに入るシム・チャンミン君、とりあえずはこのツアーが終わるまでトレーナーとして頑張って貰います」
「はじめましてシム・チャンミンです!!よ、よろしくお願いします!!」
「尚、先任のパクさんと同じジムの後輩にあたります、皆んな仲良くしてやってくれよ」
ズラリと並んだツアースタッフの中、ペコリと頭を下げると一斉に拍手が起こる
は、はっきり言ってこういうこういう場って苦手なんだけど、挨拶だけはキチンとしとかなきゃ、ね
挨拶が終わるとダンサーの人達に囲まれちゃって、ちょっと戸惑ってしまったけど
皆んな優しそうな人達ばかりでちょっと安心した
でも、やっぱり肝心なあの人はいないんだ……
スタジオの隅に設けられたトレーニングスペースに荷物を置くと、用意されているタオルやミネラルウォーターを配置する
一応仕切りもあるし、女性ダンサーもいるから気を使ってあげないと
………来ないのかな
実はちょっぴり期待してたとか、僕ってば意外とミーハーだったのかも
今日こそは我が国が誇るアジアののスター
『U-know』に会えると思ったのに
「チャンミンさん、こっちお願いします」
「あ、はい///」
コーディネーターのイさんに呼ばれてスタジオを後にすると、僕は別棟のスタジオへと連れて行れてしまったんだ
. ユノ社長の憂鬱 11
~Cside~
……昨日のユノさんはいつもと違う気がした
そりゃ一緒にいるときはくっついていたいって思うし、求めあって然りだと思う
でも、こんな週の半ばに強く求めてくるとか、普段なら少しは加減してくれるのに、昨日は………!!
そりゃ求められたら嬉しいには違いないけど
………僕、なんかしたっけ?///
「ちょっとチャンミン!!今朝の状況はどういう事なのか説明してよ!!」
「へっ?」
「また!!惚けちゃって!!今日社長の車に乗って出勤したでしょ?」
「あ、えっと///」
給湯室に入ったところですかさずテミンさんが入ってきてコーナーへと追い詰められる
朝から睨まれてるとは思ったけど、まさかこんな所で尋問される事になろうとは(泣)
だ、だから電車で行きますって言ったのに、ユノさんてば………
『社長命令は絶対だから聞かないと後で怖いよ?』
なんてしたり顔で言われちゃって、ああ、そんな表情もカッコいい、なんて………
「ちょっと聞いてんの!?」
「うわ!!はいっ!!///」
「んもーーー!!赤い顔しちゃって!!益々怪しい~」
「うわわ、テミンさん!!///」
今朝の事を思い出してニヤニヤとしてしまう口元を慌てて隠す
だってそんな風に言ってくれる事も嬉しくて仕方ない、とか///
「ちょっと!!チャンミン!?」
「こら、お前らこんな所でサボるな」
「「あ!!室長!!///」」
給湯室で騒ぐ僕らを見かねた室長に助けられて、どうにかテミンさんの追及から逃れる事ができた僕だったんだ
. 君じゃなきゃ意味がない 2
~Cside~
「じゃあ会場に入るのは朝一って事なんでよろしくお願いします」
「わ、分かりました」
「あと私語は謹んでね、わかってると思うけど」
「は、はい!!」
「一応顔合わせがあるからその時皆んなに紹介するよ」
「あ、ありがとうございます///」
朝からコーディネーターの人がやってきて早速専任トレーナーの打ち合わせとか
バタバタとスケジュールが決まっちゃってまったく頭がついていかない
えっと、それで僕のやっておくべきことといえば……
アーティストの体調に合わせた体の管理、ライブ前後のマッサージにもしもの怪我のときの応急処置まで
一応先任のパクさんから資料は貰ったけれど、本当にうまくいくのか
今回は特にダンスパフォーマンスが多いステージだって話だし、そりゃ知ってるには知ってるけど……
だってあの有名な………
「やあチャンミン!!専任トレーナーに大抜擢だって?」
不意に声をかけられて思わず振り返ると、オーナーのシウォンさんがニヤニヤとしながら僕を見つめている
推してくれたのはシウォンさんのはずなのに、わざとらしいのはなんでなんだ
「シウォンさん違いますよ、代役です代役!!」
「ははあ、代役でも大したもんだ、頑張れよ!!」
「は、はあ///」
満面の笑みで僕の背中をバシバシと叩くシウォンさんに、溜息しかでない僕だったんだ
. ユノ社長の憂鬱 10
~Yside~
「………も、ゆるし……て……」
「ん、無理」
「あ、明日……し、仕事、です……よ?あっ///」
「わかってる」
「じ、じゃあ………や……ユノさ……ああっ///」
いやいやと首を振る君の唇を塞いでガツガツと腰を打ち付ける
明日も仕事だってわかっているのに止められないとか、どれだけ貧欲なんだと思うけど
だってね、君の心がどこかに行ってしまいそうで、繋ぎ止めておかなきゃ、なんて
まったく、俺らしくもない………
ひとしきりソファで求めあって、それでも足りなくてベッドへとなだれ込み
体を重ねたまま眠りについたのはもう夜が明ける頃だった
本当ならこのまま寝かせてやりたいが、そんな事をしたらきっと怒って暫く会ってくれないかも
真面目な君だから………
そして朝ベッドで目覚めた君は時計を見つめて呆然とする
ほらほら、大きな瞳をくるくるとさせちゃって(笑)
「ユ、ユノさんっ!!なんで起こしてくれなかったんですか!!///」
「ん、よく寝てたから」
「もう!!遅刻しちゃうじゃないですか!!」
「一緒に行けばいい」
「なっ!!///」
「これは社長命令だ」
「お、横暴です///」
「ん、君にだけね」
「!!!!///」
シーツに包まったまま真っ赤に染まる肌が名残惜しくて、なかなか離してやれそうもない俺だったんだ
. 君じゃなきゃ意味がない 1
~Cside~
「えっ?代役?僕が……ですか!?」
「ああ、頼むよ、お前にしか頼めないんだ」
「………向こうが納得しますかね」
「そこはお前の腕次第ってとこ、だろ?」
そう言ってにっこりと笑う先輩の笑顔に不安しかない僕
随分と簡単に言ってくれるよ
そんなの相手が納得するかもわかんないのに……
そりゃ、嬉しいには違いないけど///
僕の名前はシム・チャンミン
会員制スポーツジム『Guilty』のインストラクターでもありスポーツトレーナーでもある
大きくはないが会員制ということもあり、芸能人の会員もいたりして割と有名なジムだったりする
そしてこのジムのトレーナーはライブのトレーナーを頼まれる事も多くあり、その場合はツアーに合わせて各地を回ったりする
ま、そこまでなるにはアーティストの信頼を得て功績をあげなきゃなんだけど
ここのオーナーのチェ・シウォンさんがそっち方面に顔が効いて、割と人気のアーティストなんかも顧客にいたりするんだ
それにジムとしての功績も注目されているから余計に仕事も回して貰えるわけで
僕も何度か芸能人のトレーナーの補助をやらせて貰ったりもしていたけど
まさかここで専任トレーナーの代役に抜擢されるなんて!!
「チャンミン良かったな、憧れの人じゃないか」
「あ、はあ///」
「会えるだけでも羨ましいわ~、また感想聞かせてね」
「………///」
ジムの皆んなにやいやいと囃し立てられながらも、今から緊張してドキドキしてしまう僕だったんだ
. コメントお礼&お知らせ
皆さんこんにちは^^
このブログの管理人紫苑☆です
年明けから怒涛のXV婚名古屋3daysと大阪3daysが終わりましたね
皆さんお疲れ様でした!!
さて、年末から引きずっていた大事件もあり、暫く鍵をかけておりましたが、この度また鍵を外そうと思い立ちました
鍵をかけていた理由はチャンミンのせいだけではなかったのですが……
仕事の忙しさとか
プライベートでのゴタゴタとか
心と時間に余裕がないと妄想ってなかなか形にできなくて、それがもどかしくて……
定期更新もできなかったりとか(;ω;)
本当に個人的な理由で、読者の皆さんを戸惑わせてしまい申し訳なく思っています
それでも私の事を好きと言ってくれる読者様のために、また自分のためにもまだこのブログは続けていきたいと思っています
ま、何があるかわかりませんけどね~
明日ぽっくり逝ってるかもしれないし←
そう思うと推しは押せるときに推せ!!ですかねwww
追加の東京やアニイベ、沖縄なども決まってイベント目白押しですが
ねえ公式さん
年間スケジュール出して?←
ほんまね~
やすみ取りにくいんですってば、うちの会社w
パパにも言わなきゃですしね( ; ; )
でも、何があっても二人を好きなことに変わりはないので、私はこのままのスタイルで応援しようと思ってます‹‹\(´ω` )/››
そして!!
名古屋での運命的な出会いが二つも!!
たまたま隣になったホミンペンさんが読者さんのお友達だったり
たまたま一緒にご飯を食べた方が読者さんのお友達だったり
み*様、み**様、その節はお世話になりました(*´ー`*人)
そして名古屋では偶然にも沢山の読者さんにミーグリする事もできました♡
いつもいつも励ましてくださってありがとうございます
何が書きたいのかよくわかんないけど←おい
読者様サランヘ(´。•ᄉ•。`)キュンッ♡︎
これにつきますかねwww←
東京ドームでお会いできる方がいれば良いなぁ~
関西ホミン会とかもやってみたい←
ではでは
紫苑☆でした‹‹\(´ω` )/››
とても嬉しいご縁にめぐらはあ
. ユノ社長の憂鬱 9
~Cside~
心臓が飛び出るかと思った………!!///
時々社長……いや、ユノさんは意地悪になる気がする
じわじわと詰め寄られて逃げられなくなっちゃって、結局は絆されちゃうっていうか、蕩かされてしまう
抱きたい、とかストレートすぎる言葉もやけにカッコよく見えちゃって……
あ……ダメだ、やけに意識してしまうじゃないか!!///
洗い物を済ませるとエプロンを置いてフウと溜息をつく
静かな部屋にはシャワーの音だけが響いてやけにドキドキとしてしまうよ
ふとテーブルに置きっぱなしのスマホに目をやるとチカチカとメッセージを告げるライトが点滅している
『先輩、今度飲みに行きましょう!!家飲みでも良いですし遊びに来ませんか?』
そっか、ミノに連絡先教えたんだっけ……
今日再会したばかりの懐かしい後輩からのメッセージに思わず口元が綻ぶ
そうだ、また休み前に夜通しゲームとかやってみようか
オールなんて最近やってないから、きっと起きていられないかも
「あの時のサッカーゲームどこやったかな……」
「何?ゲームがどうしたって?」
「えっ?///」
いきなり後ろから現れたユノさんにスマホを取り上げられて、驚いて声も出ない僕だったんだ