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苺な彼とビールな僕

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. チャンスニの憂鬱 ~彼は友達~ 8







~Cside~




今日はユノが出張から帰る日……朝からソワソワと落ち着かなかったけど、飛行機が着くのは夜だったし、会えるのはやっぱり週末かな、なんて思っていたのに


まさか空港から直接店に来ていたなんて……


こんな日に限って早めに店を上がらせて貰っていて、帰りの地下鉄の駅でトゥギママからの電話で店に舞い戻ったけど


ユノは青い顔をしてソファに寝かされていて、ハードなスケジュールだって話してたのに、無理しちゃってほんとバカみたい/////


朦朧としたまま『逢いたかった』なんて、どれだけ僕のことが好きなんだ/////



トゥギママに言われるままにユノのマンションまで送って来たけど、こんな病人放ってはおけないし


仕方ないから看病してあげる……



1週間ほど会わなかっただけなのに、僕の心境の変化はどうだろう



薬が効いたのか苦しげだった寝息が落ち着いた頃、僕はそっとユノの手を握りキスをした



友達から始めようなんて、臆病な僕の言い訳だったのかもしれないね


いつの間にか僕の心に入り込んで、ちゃっかり住み着いちゃって



……本当に強引で、真っ直ぐで、向日葵みたいな人



無意識なのか握った手は離してもらえそうもないから、もう少しだけついていてあげようか…



スヤスヤと眠るユノの寝顔を見つめていたら、僕はいつの間にか眠ってしまっていたんだ






















. 好きになってもいいですか? 72






*R18です♡

~Cside~





何がどうなっているのか……僕はただ、ユノさんに与えられる刺激に身を委ねることしか出来なくて



僕のソレはユノさんの口にすっぽりと咥えられて、その上ユノさんの指が僕の奥へと入ってきて…/////



最初は違和感しかなかったのに、徐々に快感へと変わる不思議な感覚、クイと指を折られると…僕は簡単に1度目の熱を放ってしまった



「……気持ちいい?」


そんな風に聞かれても、ハアハアと肩で息をする僕はただ頷くことしか出来なくて/////


……今の何?僕の体どうしちゃったの?



「大丈夫、もっと気持ちよくするよ」


「……っ!!/////」



こんな時でもバレてしまう僕の心は、誤魔化しきれないほど蕩けてしまっていて、もうあなたのされるがままで



……僕はユノさんに何もしてあげられないのに/////



「……そんな可愛い事言って、知らないよ?」


「……だ、だって……んっ……あっ!!/////」



増やされる指は僕の中を掻き回し、徐々に解されていくのがわかる/////


怖くて伸ばした指は絡め取られ、一本一本にキスが落とされていく



「チャンミン、挿れるよ?」



2度目の熱を放った後、朦朧とする僕の耳元で囁く甘い声、熱い塊が僕のソコへと充てがわれた



「……あっ……や………はあっ……!!」


「ん、力抜いて?」


「……ん……ああっ/////」


「チャンミン好きだ」



質量の大きな物が僕の中へと入ってくる、痛いというよりは熱くて堪らない……!!



僕はぎゅっと目を瞑って、ユノさんにしがみつくことしか出来なかったんだ




















. チャンミナのハッピーハロウィン






~Cside~




「チャンミナはん何作ってはるんです~?」



キッチンカウンターに置いたランプが興味深そうにカタカタと音を立てる


「かぼちゃのポタージュだよ、あとね、ケーキも焼いたんだ♡かぼちゃとサツマイモのケーキ!!」


「ほんまチャンミナはんてマメやねぇ、ユノ様もええ嫁はんもらわはったわ~」


……や、やだ!!ランプったら嫁さんとかもう、何言ってんの/////



なんでかぼちゃかっていうと……そう!!今日はハロウィンなんだよね



ユノ様の所へきてから色々あったけど、最近は人間界にもすっかり馴染んじゃって、ここにきた時に着けてたピンクのエプロンも少し色が落ちてしまったけど、これも幸せの証かな、なんて/////


デュフデュフデュフデュフ♡



あ……つい、1人でニヤニヤしちゃった/////



去年はハロウィンってあんまり知らなくて、何もできなかったから…


色々なイベント、ユノ様と2人で一緒に過ごしていきたいから僕、頑張っちゃう♡



あとはこのかぼちゃの着ぐるみに着替えてユノ様を待つだけ!!



ダイニングにはキャンドルも用意したし、お料理も並べて準備は万端♡



ピンポーン♪



そんな中聞こえるインターホンの音、同時に鍵を開けてユノ様が入ってくる、僕は咄嗟にキッチンへと隠れて魔法のステッキを手に持った


ガチャリとリビングへ入ってくる影に向かい、言ってみたかったこのセリフ!!



「「トリックオアトリート!!」」



……ってあれ!?なんか今ハモったような……?/////


「チャンミナ?」


「……ユ、ユノ様?/////」



そこにはドラキュラのコスチュームを身に纏ったユノ様の姿が!!ええ!?ユノ様も僕とおんなじ事考えてたの!?/////



「チャンミナ、かぼちゃだね(笑)」


「……あ、あの/////」



ドラキュラコスのユノ様はいつにも増して超絶にかっこいい、なのに…僕はかぼちゃだなんて…なんだか居た堪れない/////


泣いてしまいそうで俯いてしまった僕、ユノ様は優しく僕の手を取るとにっこりと微笑んだ


「チャンミナのパンプキンコスとっても可愛いよ」


「……ユノ様/////」


「このまま食べたいくらい、ね?」


「……だ、ダメです//////」


「ふふ、チャンミナハッピーハロウィン、愛してるよ」


「……あん、ユノ様/////」



ドラキュラコスのユノ様は僕をマントの中にふわりと包み込み、甘い甘いキスをくれたんだ










Happy Halloween•*¨*•.¸¸♬




























. チャンスニの憂鬱 ~彼は友達~ 7







~Yside~




その日は朝から体調が悪かった……




やっと出張から戻れるっていうのに、ハードなスケジュールの無理がたたってしまい、どうやら風邪をひいてしまったみたいだ



飛行機がつくのは夜になってから……タクシーを飛ばせば店の閉まるまでの時間には間に合いそうだ



……一眼でも君に逢いたい



そう思って無理を押して訪れた『Mirotic』だったけど、生憎チャンスニは帰ってしまった後だった



「チョンさんごめんなさい、今日は暇だったから早くに上がってもらったのよ、まさかいらしてくださるなんて……空港からそのまま?」



申し訳なさそうに頭を下げるトゥギママ、なんだってこんなにタイミングが悪いんだ



「いや、俺が急に来たのが悪かったんです、今日は帰ります」


「待って、まだ近くにいると思うの、あら……チョンさん顔色が?」



トゥギママの心配そうな顔が見えてぐらりと揺れる視界、俺は咄嗟に壁を掴んだ



「まあ、酷い熱!!誰かちょっと手伝って!!」



大丈夫、と告げようとするけどなんだか瞼が重くて開けられない、ああ、俺は何やってるんだ



向日葵の花束と君へのお土産のワインを持ったまま、俺はその場にしゃがみこんでしまった



朦朧とする中、恐らくソファに寝かされたのだろう、遠くなる意識の中で聞こえるのは君の声で



「こんなとこで何やってんの?/////」



口とは裏腹な優しい手が俺の頬を撫でる、これは夢?……だとしたら夢の中でも君は変わらないな



「逢いたかった」


「……バカ/////」



温もりを確かめたくて伸ばした指は君の手へと絡め取られ、俺はそのまま意識を飛ばしてしまった














































. 好きになってもいいですか? 71






*R18です♡

~Yside~





2人きりになれば抑えきれない衝動に駆られて、つい触れたくなってしまうけど


そればかりになってしまいそうで……


期待と不安の入り混じった感情が君の心から溢れていて、怖がらせないように、大切にしたいって思っているのに




チャンミンの作ってくれた夕食はとても美味しくて、ペロリと平らげてしまって


「……た、足りないですか?/////」


なんて、不安そうに自分の分を差し出そうとするからまた抱き締めてしまいたくなる


折角だからと乾杯したワインで上気した頬は、艶やかに色めいて俺の心を騒がせる


別々に浴びたシャワーは少し物足りない気がしたけど、恥ずかしさで逆上せてしまいそうだからって必死に断られてしまったから仕方ないな


バスルームから出た君は、普段とは違う色気を纏っていて、堪らず腕の中に閉じ込めてしまう



「……ま、待って/////」


「ごめん、もう待てない」



弱々しく抵抗する君をベッドへと運んで、上から見下ろせば宝石のような瞳には透明な膜が張っていて


【……優しくして/////】



そんな心の声が聞こえてきて、不安をかき消すように優しく口付けた



買ったばかりのパジャマは5分と経たず脱がせてしまい、露わになるのは艶やかな白い肌



そっと舌を這わせると震える体が愛おしくて、耳から首筋へ、鎖骨から胸へと丁寧に唇を落としていく


「………あっ……や……あぁっん/////」



可愛い突起を甘噛みすると一際甘い声を上げるから、ねっとりと舌で包み込み、片方はクリクリと摘んで刺激を繰り返す


君の気持ちいいところ、覚えておかなきゃね



既に蜜を垂らす君の分身を左手で包み込むと、体をずらして一気に口内へと迎え入れた



「……やっ……ああっ!!/////」



背中をしならせて刺激に耐える君は扇情的で、もっともっと感じさせたいと思ってしまうんだ



ジュブジュブと音を立てて追い詰めながら、その下にあるピンクの蕾へと指を這わせていく



「!!!!/////」



途端に体を強張らせ固まってしまった君を、安心させるよう口付けながら、ゆっくりと中を解していったんだ






















. チャンスニの憂鬱 ~彼は友達~ 6







~Cside~





僕は自分の心の変化に戸惑っていた………




大嫌いだったいじめっ子が、本当は僕のことを好きで、僕のことをずっと探していて…店に毎週のように通って優しい瞳で見つめらて



オカマバーで働いている以上は、男に迫られることも多々あるワケで、僕はゲイではないからやんわりと断る術を学んできたのに



ユノにはそれは通用しないみたい……/////



開店前にカウンターに座って自分をリセットする大切な時間な筈なのに



頭に浮かぶのはユノのことばかり……



週中には戻るって言ってたから週末には顔を見せてくれるかな、お土産がある、なんてメッセージが届いていたけど、無事に帰ってきてくれたらそれで


……そういえばキス、されたんだった/////



思い出すだけで体の芯がジンと熱くなる、本当に僕はどうしてしまったんだろう



ダメダメこんな事じゃ!!ユノはただのお客さんなんだ、あんなにイケメンになっちゃって、しかも実家はお金持ちで……いくら次男とはいっても僕とは不釣り合い極まりないよ



「チャンスニ?時間よ」


「はい、ママ」




僕は頬をペチペチと叩いて、店の入り口へと向かい最初のお客様をお迎えする



「「「いらっしゃいませ!!」」」



一転して賑やかになる店内で今日もチャンスニを演じながら、それでもユノの事は頭の片隅から離れることはなかったんだ



















. 好きになってもいいですか? 70






~Cside~




ショッピングモールから戻るとすぐに抱きしめられちゃったけど、晩御飯の下ごしらえがあるからってどうにか離してもらったんだ


……だってくっ付いてたら離れられなくなりそうで/////



何度かチャレンジしたカルボナーラは失敗に終わって、今回はオイルパスタで許してもらうことにした、いつも家で作ってるレシピだから簡単だし、意外と美味しいんだよね



ユノさんが気に入ってくれるといいな……



お酒はもういいって思ったし、昨日飲みすぎて怒られたから今夜はアルコールは無しにしよう



……あ、でもユノさんはワインとか飲んじゃうかも、ワイン飲んでるユノさんってかっこいいんだよね/////



「ふふ、ありがとう」


「!!!!/////」



いつの間にかカウンター越しにユノさんに見られていて、僕は洗い物のお皿を割ってしまうところだった



「さあ、夕食まで何しよう?」



なんて言われてオススメのアクション映画を見始めたんだけど、ラグの上で後ろからハグされてユノさんの脚の間にいるとか!!落ち着ける筈がない!!/////



僕の肩にはユノさんが顎を乗せていて、なんだか熱い吐息も耳にかかるし、心臓がバクバクと音を立てる


「……あっ……ん/////」


不意に耳をペロリと舐められて、変な声が出ちゃったから慌てて口を押さえた


「もっと聞かせて?」


「……や…ユノさん……あっ…/////」



スルスルと体を撫でる大きな手、シャツの隙間から素肌を撫でられて、僕の平らな胸の突起を刺激する



「夜まで待てないかな…」



耳元で甘く囁く低い声、舌で耳をペロペロと舐められて力が抜けちゃうよ



……でも、このままじゃ晩御飯が



「ん、仕方ない、我慢するか」



ピタリと止まったユノさんの手、軽く頬にキスされてお腹の前で組まれた逞しい腕



本当は続きがしたかったなんて、僕が考えてることはきっとあなたにバレてしまってるよね/////


















. チャンスニの憂鬱 ~彼は友達~ 5







~Yside~





この前は抑えが効かなくて、つい……キスをしてしまったから、暫くは口を聞いてくれないかと思ったけど


目を合わせると頬を赤く染めるとか、俯いたときにふるりと揺れる睫毛とか



……そんな反応されると期待してしまうのに



せっかく近づいた距離、はやる心を抑えつつ君にアピールするけれど、そんなにうまくはいかないな


今週末は海外出張で、君に逢えないから寂しくて、悩んだ末に送ったメッセージ


『逢いたい』


想いを込めて送ったはずなのに、やっぱり声が聞きたくて……



だってね、やっぱりメッセージだけじゃ我慢できそうもないんだ


7コール目でやっと出た電話、控えめに聞こえる君の声に胸がキュッと音を立てる


「チャンスニ?」


『……今メッセージ見たのに/////』


「ん、やっぱり声が聞きたくてさ」


『……いつ、戻るの?』


「週中には戻るよ、すぐに逢いに行く」


『……む、無理しなくていい/////』


「無理してでも逢いたい」


『……バカ……早く帰ってこい/////』



ねえ、言葉の裏にある君の心を教えて欲しい、電話の向こうの君はどんな顔をしてるの?



朝焼けの空に君を想い、俺の心が届きますようにって神様にお願いしたんだ



























. 好きになってもいいですか? 69







~Yside~





ショッピングモールで買い物を済ませ、軽く昼食を取って車へと戻る


もっとゆっくしても良かったけど、早く2人きりになりたいのが俺の本音かな


外でキスをしてから顔を真っ赤に染めて俯いてしまって、ここが家なら今すぐに押し倒してしまいたい


君が不安に思ってることもわかってるけど、止められないのは君が可愛すぎるから


今夜は寝かせない、なんて言ってみたいところだけど、そんな余裕はこれっぽっちも無さそうだ


……俺って本当にカッコ悪いな



今夜のメニューはオイルパスタ、キャベツとウィンナーのシンプルなメニューで、サラダは大根とツナの和風サラダ


俺の好きなカルボナーラはチャンミンいわく、まだ完全ではないらしい(笑)


俺のために料理の練習までしてくれてるとか、あの狭いキッチンで悪戦苦闘してる姿が目に浮かぶようで思わず口元が緩んでしまうよ



「……ユ、ユノさんなんか笑ってます?/////」



助手席から大きな瞳でじっと見つめられて、思わず咳払いで誤魔化すけど、君には黙っていられないな


「ん、チャンミンがね、料理の練習してるとこ、想像してた」


「……え?/////」


「きっと一生懸命なんだろうなってね、あと…色んな所にソースとかついてそうだって」


【……なんでわかるんだろう/////】


「ぷっ、やっぱり(笑)」


「……っ!!ユノさんずるい!!/////」



隣で頬を膨らませる君が愛しくて堪らないよ、運転中だから顔がじっくり見れないのが残念だけど



……帰ったら少しはゆっくりできるかな



早く君に触れたいなんて、不埒なことばかり考えているのは俺だけなのかもしれないな



















. チャンスニの憂鬱 ~彼は友達~ 4







~Cside~




ユノの親友だというドンへさんに紹介されて、アフターだから仕方ないとはいえ、ドレスのままでバツが悪いっていうか…その/////



「君がユノの天使ちゃんなんだ?」



なんて言われちゃって、全く親友とどんな話してんだよ……



背だってユノと変わらないし、ゴツゴツとした体に平らな胸、可愛いとこなんて全然ないのに



天使だなんて……



俯いてしまった僕をじっと見つめるアーモンドアイ、そんな優しい目で見ないで欲しい


さり気なく気遣ってくれたり、ほんとに僕のこと思ってくれてるんだって思うけど、ねえ、ユノ……僕……男だよ?/////



「またおいでよ!!店のママにもよろしくね!!」



笑顔でドンへさんに見送られ、タクシーへ乗り込むと自然と僕の手はユノの膝の上で包まれていて




「なにか気に障った?」


「……だって天使ちゃんって」


「ああ、俺がそう呼んでたからね」


「……僕、男なのに/////」


「いや、俺に取っては天使だから」


「……/////」


「チャンスニ?そんな顔しないで?ヤバイ…」



ふわりと頬を包まれるとユノの顔が目の前にあって、啄ばむように唇が触れた


「……っ!!/////」


キスされたんだとわかって咄嗟に押しのけると、切なそうな瞳で見るから胸がつまりそう……


「…ごめん」


「……ダ、ダメ/////」


「チャンスニ好きだ」



離れた体はもう一度抱き寄せられて、ユノは目線をあわせたまま僕の掌にキスをしたんだ




























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紫苑☆

Author:紫苑☆
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