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苺な彼とビールな僕

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. そんなデカイの入るわけない!! 10













~Yside~












「改めて言うよ」




「……えっ?」




「チャンミン、俺と付き合って」






そっと抱き寄せて、出来るだけ甘く優しく


あなたを怖がらせないように……






俺の想いが通じたのか、はたまた気迫に負けたのかはわからないが、小さく頷いたのを見逃すわけがない!!






これで晴れて恋人同士になれた、はず!!









「チャンミン、大切にする」




「あの、ユノ……ちょっと離れてくんない、かな?」




「なんで?」




「は、恥ずかしい、から///」




「ん、問題ない」




「ちょ!!///」







俺の言葉にムキになって睨み返すから、その尖った唇に軽くキスをしてやった






慌てて身を捩って逃げようとするから抱きしめた腕に力を込める






やっとの事で捕まえたんだ!!








「ユノ!!///」




「ん、恋人記念、だろ?」







腕の中で呆れたように溜息をつくあなたを抱きしめて、夢じゃありませんようにってお祈りをする俺だったんだ



































. チャラい奴に首ったけ 26












~Yside~









「………んっ……ふ……あっん///」





「チャンドラ可愛い」





「………バカ///」







そう行って睨み返すバンビアイはしっとりと濡れていて






………このまま止まんなくなりそうだ







テミンがいるとか、ここが廊下だとかそんな事全く考えられなっちまう







やっぱチャンドラ無しの生活なんてあり得ねえ!!







深くなる口付けにチャンドラが立ってられなくなった頃、そろりとトイレのドアからこちらを伺うテミンの姿






ったく!!


なんだってこんなとこまで!!







「おいテミン」




「……随分仲良しだね、結婚するの?」




「するかもしんねぇな」




「僕との約束は?」




「ガキの頃の話だ」




「………っ!!ユノ兄のバカ!!」








俺の言葉にギュッと下唇を噛んだテミンは、そのままバタバタと部屋を出て行ってしまう






ああ、めんどくせぇ……






「ユノ、ね、追いかけなきゃ」




「……やだ」




「ダ、ダメだよ、放っておけない」




「……クソっ!!」




「………んっ///」








腕の中で心配そうに見上げるチャンドラにキスをして、俺は仕方なくテミンを追いかけたんだ





















. そんなデカイの入るわけない!! 9











~Cside~












「じゃあ俺のこと考えたらドキドキしたりする?」




「えっ?///」




「ここ、触って///」




「あ、あの///」








そんな真剣な瞳で真正面から見つめられたら、ドキドキするに決まってる






掌から伝わる鼓動はトクトクと音を立てて僕の心に響くよう






……ああ、僕、どうしちゃったんだろう///







今日のユノってやけに大人びて見えるし、なんだか濡れた髪が無駄に艶っぽかったりするし






昔から知ってるはずなのにまるで別の人みたい








「チャンミン」




「……よく、わかんない……けど」




「ん?」




「ドキドキは、してる///」




「じゃ、これは?」




「へっ?///」







ぎゅっと抱き寄せられてユノの腕の中に閉じ込められる






逃げようと思うのにあまりの心地よさに力が入らない!!





「ちょ……ユノ」




「改めて言うよ」




「……えっ?」




「チャンミン、俺と付き合って」







耳元で響くユノの甘い声に絆されて、そのまま頷いてしまった僕だったんだ

















































. チャラい奴に首ったけ 25











~Cside~









「チャンドラ?」




「早く連れて帰ってあげて」




「えっ?」





「た、大切な従兄弟なんでしょ!!」







トイレに篭ってしまったテミン君に呆然とするユノ





そりゃびっくりするよね、僕だってびっくりしてるんだもの………






でも、調子が悪いとか言われたら帰れとも言えないし、外に放り出すわけにもいかなくて……







ああ、せっかく久しぶりに会えたっていうのにこんな状況とか






本当は早く抱き締めて欲しいのに……!!








「チャンドラ、こっち向いて?」




「やだ」




「なんで泣いてるの?」




「なっ、泣いてなんか!!///」




「やばい可愛すぎ」




「ちょっ、離せって……んっ///」








廊下の壁に押し付けられて柔らかな唇が降ってくる







ふわん、としたユノの唇が好き


僕を見つめるアーモンドの瞳も……







「チャンドラ、好きだよ」



「………ユノ///」









見つめあったままおでこをコツンと合わせて、僕らは火がついたようにお互いの唇を貪りあったんだ


























. そんなデカイの入るわけない!! 8













~Yside~










「チャンミン」




「………な、何?」




「あれから考えてくれた?」








俺の言葉に慌てて俯いてしまうくせに、ぴょこんと飛び出た耳は真っ赤に染まっていて







………そんな反応されると抱き締めたくなっちゃうじゃん







やっとの事で想いを伝えることができたものの、まだ返事はもらってないし







チャンミンの口からちゃんと聞かなきゃ納得できるわけなんてない







ましてやこのままうやむやにされてしまったら……








テーブルに置いたドーナツをパクリと口に放り込むと、チャンミンの手を引いてベッド脇へと座らせる






途端に体を強張らせるから思わず苦笑いをしてしまうよ







そんなにびっくりしなくてもまだ襲わないのに







「ユ、ユノ、あの……///」




「チャンミンは俺のこと嫌い?」




「ま、まさか!!嫌いとか絶対ない!!///」




「じゃあ俺のこと考えたらドキドキしたりする?」




「えっ?///」




「ここ、触って///」




「あ、あの///」







もじもじと落ち着かない手を取って自分の胸へと当ててみる






トクトクと響く心臓の音が伝わるように


あなたへの想いが伝わるように









胸に手を置いたままフリーズするチャンミンの髪に、そっとそっとキスをしたのは内緒の話


























. チャラい奴に首ったけ 24













~Yside~










…………これはいったいどういう状況だ?








車を走らせてチャンドラのマンションへと滑り込み、エレベーターを待つのさえもどかしくやっと部屋にやってきたっていうのに!!









「ユノ兄おかえりなさい」




「はっ!?」







インターホンを押して愛しい恋人との抱擁を待ち望んでいたはずが!!









ここってチャンドラの家だよな


俺って夢見てんじゃねぇよな……







「ぷっ、ユノ兄の顔!!」




「なっ!!お前なんでここに!!」




「ええー?チャンミンさんに会いに来たの、ユノ兄こそなんでここに?」




「はっ?恋人の家に来て悪いかよ!!てか、お前帰れよ!!」




「入れてくれたのはチャンミンさんだよ?ねぇ?」








玄関先でテミンと言い合いをしていると、奥から不機嫌そうな顔のチャンドラが現れた!!







やばい、マックスに怒ってるじゃん!!







「チャンドラ……」




「お、お腹痛いって言うから…仕方なく」




「なんだと?おいテミン!!」




「あ、また痛くなってきた!!トイレ借りまーす!!」




「ちょっ!!」









パタパタとトイレに逃げ込むテミンの後ろ姿を、呆然と見送る俺だったんだ






































. そんなデカイの入るわけない!! 7













~Cside~











「……ユノ、部屋汚い」




「おわっ!!散らかってるの忘れてた!!」




「ぷっ、いつもの事じゃん///」







半裸のユノにグイグイと腕を引かれて部屋に連れて行かれると、予想通りに散らかった部屋に思わず笑ってしまう







こういうの、ちょっと安心する、よね(笑)






急に真剣な顔で好きだとか言われちゃって、次はどうやって話せばいいのかと思っていたから






うん、ユノはユノ、だもんね///







「うわ、ドーナツうまそ!!」




「だから服着ろって!!」




「あ、忘れてた!!」




「あっ、髪もまだ濡れてるじゃん、ほら」








肩にかけたタオルでごしごしと髪を拭いてやると、途端に大人しくなるから戸惑ってしまう






まったく、犬じゃないんだから……








いつもならそのままタオルを投げつけてやったりするのに、何故か今日はそのまま手を握られて立ち尽くしてしまう






………ああ、恥ずかしくて今すぐに逃げ出してしまいたい!!///








「チャンミン」




「………な、何?」




「あれから考えてくれた?」









そう言って僕を見つめるアーモンドの瞳に、ドキドキとして何も言えなくなってしまう僕だったんだ







































. チャラい奴に首ったけ 23













~Cside~










………結構、飲みすぎたかも








久しぶりに外で飲んだから気が緩んじゃって、キュヒョンと一緒にタクシーに乗り込んだのは割と早い時間だった






気持ち悪くはないけど足元がフラフラとして覚束ない自覚はある







最近家で過ごすことも多かったし油断したかな……







そんな事を思いながらエレベーターでキュヒョンと別れると、フラフラと壁伝いに自分の部屋へと向かった






と、部屋の前に人影が見える



あれ?



まさかユノ………な訳ないよね







ソロソロと近寄るとサラサラの金髪がふわりと揺れる






「あ!!!!」




「うふ、こんばんは」




「君は確かテミン、君?」




「覚えててくれたんだ」




「な、なんでここに?」




「んふふ、なんででしょう?」








そう言ってニッコリと微笑む無邪気な顔に、悪い予感しかしない僕だったんだ


































. そんなデカイの入るわけない!! 6














~Yside~











「ユンホ、チャンミン君が来てくれたわよ~」





「えっ!?すぐ行くーーー!!!!」








そんな母さんの声が聞こえたのはちょうどシャワーを済ませた所だった







自転車であちこち走り回ってバイト先を探していたから汗だくになっちゃって








家に帰ってすぐにバスルームへと直行させられたってわけ(笑)








そう、大学も決まった今、やっとバイトに行かせて貰えることになったんだ







ビショビショの髪を適当に拭いてハーフパンツを履くとバスルームを後にする








チャンミンが俺に会いにきてくれるとか幸せの極み!!









バタバタとリビングへと入ると大量のドーナツを持ったチャンミンが目を丸くして俺を見つめていた







なんだよ、そんなに真っ赤になっちゃって、今すぐ抱き締めたくなんじゃねーか!!









「ちょっ!!ユノ!?その格好!!///」





「うわ、ドーナツ山盛り!!」




「か、母さんが持っていけって、わ!!服ぐらい着ろって!!///」




「うまそ~!!部屋で一緒に食べよ!!な!!」




「わっ!!ユ、ユノ!!///」







何故か真っ赤な顔で立ち尽くすチャンミンからドーナツの皿を奪うと、にっこり笑ってグイと手を引いた






ズンズンと会談を進み部屋に入ると、呆れたように溜息をつくバンビアイ







「……ユノ、部屋汚い」




「おわっ!!散らかってるの忘れてた!!」




「ぷっ、いつもの事じゃん///」







クスクスと肩を揺らすチャンミンが可愛くて、ドーナツを持ったままボリポリと頭を掻く俺だったんだ











































. チャラい奴に首ったけ 22













~Yside~











「とりあえずは片付いた、かな」





「ああ、やっとだな」








ドンヘと顔を見合わせて苦笑いする俺








新店のトラブルでここ1週間以上バタバタと過ごし、ロクに恋人の顔も見れていない








付き合ってからここまでチャンドラの顔を見てないのは初めてかもしれない








テミンの事で誤解させちまった後なのに、ちゃんとアフターケアしてやんないとあのチャンドラの事だ







また一人でぐるぐると考え込んでいるに決まってる!!








最近はテミンの奴も出没回数が減っているから、そろそろ家に呼んでもいい気もする







とにかく鉢合わせだけは避けたいし!!









嬉々としてメッセージを送ってみたものの、返事は全く返ってくる気配がない







と、なるとどうしても逢いたくなるのが俺の悪い癖で……








「ドンヘ、俺帰るわ」




「おう!お疲れ、程々にしろよ?」




「ったく、わかってるよ」







カウンターからヒラヒラと手を振るドンヘに片手をあげると、駐車場に停めてあった車に颯爽と乗り込んだ







いざ、愛しい恋人の元へ!!










『チャンドラ、今から行くよ』









そんなメッセージを送りつつハンドルを切ると、アクセルを踏み込んでネオンの街を走り抜けたんだ





































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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