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苺な彼とビールな僕

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. 家政婦さんは恋人 25















~Yside~












「………ま、待って、ユノさん///」




「ん?何?」




「そ、そんないきなり、あの………///」




「俺とこうなるの、嫌?」




「!!!!///」








そう言って落ちてくるアーモンドの瞳が甘すぎて思わず息を呑む僕!!







そりゃ今夜はそうなるのかなって思っていたし、シャワーを浴びながら覚悟もした筈なのに








さわさわと撫でる指が優しすぎて体はガチガチになっちゃうし、上手くキスだって受け止めれない気がするし







ああ、もう、僕ってば………







「なんで泣くの?」




「べ、別に泣いてなんか………」




「ふうん?じゃあこれは何?」




「あっ!!///」







不意に目尻をペロリと舐められて思わず変な声が出てしまう







そしてそんな僕を満足気に見下ろすあなたが憎らしくて、一生懸命睨み返すのに、ああでも………!!///








「そんな顔してもやめてあげないよ?」





「ユ、ユノさん///」





「ユノって呼べよ」





「…………んっ///」 









こうして蕩けるようなキスをたっぷりとされちゃって、ぎゅっと目を閉じるしかできない僕だったんだ



































. 僕のお尻が狙われてます 15















~Yside~











全体的にみて感触は悪くなかったと思う








距離が縮まるとつい触れたくなって揶揄ってしまったが、そこまで嫌がられてはないような(笑)







だって見上げる瞳は潤んでいたし


怖いけど興味深々って顔に書いてあった







まだ次の約束はできていないから、こういう時は強めに推してみるのもいいかもしれない







そう思いついたのが今朝の話、打ち合わせもあるからカフェの近くまで行く予定だし






何気なく送ったメッセージで今日バイトなことは確かめてあるし








俺って割と用意周到じゃない?








こうして訪れた君のバイト先、遠目から見てもわかるスリムなシルエット








そして何より可愛いお尻!!












「…………え?チョン、さん?///」





「やあ、チャンミン」





「あ、えっと、なんでここに?」





「ん?俺がコーヒー飲みに来ちゃいけない?」





「あ!!いえっ!!その///」





「ふふ、アメリカーノ一つ頼むよ」






「は、はいっ!!///」









突然現れた俺に戸惑うバンビアイが可愛くて、つい口元が緩んでしまう俺だったんだ































. 家政婦さんは恋人 24













~Yside~











「どう?熱くない?」





「は、はい!!///」









人の髪を乾かすことなんて一生ないと思って思っていたのに、まったく、恋とは思いもよらないもんだ







ドライヤーの風から香るシャンプーの香り







なんだろう、俺と同じ物を使ってる筈なのにヤケに甘く感じられて体が熱くなってくる







丸くなった背中に緊張が見えるのは覚悟をしているから?







真っ赤になった首筋から匂い立つ色香に暴走してしまいそうだよ








「………あの、ユノ、さん///」




「ん?」




「も、もうあの、大丈夫だから、その///」








そう言って益々縮こまってしまう君に思わず口元が緩む









ドライヤーをソファに置くと、その震える肩にそっと手を伸ばした








「チャンミン、おいで?」





「は、はい///」








震える背中をギュッと抱き締めて、俺達は縺れるようにベッドルームへと向かったんだ






















. 僕のお尻が狙われてます 14

















~Cside~












「じゃあまた、モデルの件前向きに考えておいてね」











そう言って車から手を振るにっこりと笑うアーモンドアイ









反射的に振り返した手をおろし、僕は慌ててペコリと頭を下げた








結局あれから色々あって、こうして駅まで送ってもらっちゃって








なんだかとっても疲れちゃったよ………///








屋敷の中を案内してくれたのは良かった、でも、その後そのお尻を触られたり、なんだかキスみたいなことされちゃったり








綺麗な顔が突然目の前に現れて、カップを取り上げられたと思ったら髪を撫でられて






このまま襲われるんじゃないかってガチガチに固まってる僕に『ほんの挨拶だよ』なんてにっこりと微笑まれちゃって







もう何がなんだか……








スマホにはキュヒョンからのメッセージが鬼のように届いていて今日はどうだっただの、お尻は無事だったかのって







まったく人ごとだと思って(泣)








正直に言えば怖かった、でも、やばいのが嫌じゃなかったってこと!!








あの、お尻を触られた時の指の感覚が忘れられなくて体が熱くなっちゃう







モデル、やってみてもいい、かな?///








帰りの電車に揺られながら湧き上がる複雑な感情に、戸惑ってしまう僕だったんだ

























. 家政婦さんは恋人 23















~Cside~
















「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」





「えっ?///」









我ながらなんて恥ずかしい事を言っちゃったんだろう///











慌ててキッチンに逃げ込んだはいいけど、頭に血が上ってとてもじゃないけど料理なんて………









カウンターの向こうに見えるユノさんは、満面の笑みでソファに座ってるし









なんだか鼻歌まで歌っちゃってるし!!///



ああ、もうどうしたらいいのか………








バクバクと音を立てる胸をどうにか抑えてキッチンへと向きなおる







とにかく晩御飯作らなきゃ!!








その後の事はふわふわとしてなんだかよく覚えていない……








ぼーっとして火傷なんてしちゃってちょっとした騒ぎになったりとかはあった気がする









食事の後は片付けもせずに促されるままバスルームへと追いやられて、それから…………









「チャンミン、おいで?」




「………ユノさん、あの///」





「ん?いっぱいシてもいいんだよね?」





「!!!!………は、はい////」





「じゃあここに座って?」









濡れたままの髪でソファに座るユノさんの足の間に座らされる僕







これってまさか…………









「先ずは髪、乾かそっか」





「………は、はい///」








背中から響く甘い声に緊張しちゃって、ガチガチに固まってしまう僕だったんだ





































































. 僕のお尻が狙われてます 13














~Yside~











「なななな、何するんですかーー!!!!///」





「あーはーはーは!!いや、冗談だよ、さあコーヒーでも淹れよう」





「…………///」









むっつりと黙ってしまった君の肩をポンポンと叩いてリビングへと促す






まったく、そんな反応をされてしまうと余計に揶揄いたくなるのに








ちょっぴり震えていたのは怯えているから?

 
そして警戒して睨み返す大きな瞳はまるで子鹿のよう!!







ゆったりとしたソファへ促すと、とっておきの豆を挽いて濃いめのコーヒーをカップへと注ぐ








媚薬効果もあると言われているこの豆が、さて、君には効いてくれるのだろうか






「さあ、熱いうちにどうぞ」





「…………おいし///」




「ふふ、だろう?良かったらおかわりもあるよ?」




「…………チョンさんて、その///」








視線を泳がせながらカップからの上目遣いだとか、無意識にしちゃ警戒心が無さすぎる







はやる心を押さえながら冷静を装って向き直ると、途端に染まる肌から目が離せない!!









「ん、何?」





「も、もしかして……….そ、そっちの人、ですか?」





「は?」








あまりにストレートな質問に空いた口が塞がらない、そして当の本人は至って真剣だから余計におかしくなってしまうよ









「チャンミン、そっちの人って……ぷっ」 





「あ!!す、すいません、僕!!///」





「いや、いい、あんまり素直で虐めたくなるね」





「えっ、えっ?///」









持ったままのカップをソーサーごと優しく取り上げると、真っ直ぐに見つめるバンビアイにそっとキスをしたんだ






















































. 家政婦さんは恋人 22















~Yside~
















「そっか、じゃあチャンミンの作った飯、食べよう」




「………はい///」











俺の言葉にホッとしたように涙ぐむバンビアイが愛しくて仕方ない







そんなに不安にさせてしまうとか、まったく恋人失格、だよな







手を繋いだまま部屋へと戻ると、先ずは真っ先にキスをして抱き締める







まだ濡れたままの瞳はかなり腰にくるけど、今はこうする事が一番の特効薬な気がするから









「ユノ、さん、あの///」





「ん?」





「そろそろ離して………ご飯が///」





「うん、じゃあ着替えたらまたくっ付いてていい?」





「!!!!………えっと、その///」









綺麗な首筋に唇を寄せるとピクンと跳ねるから堪んない








ああ、やっぱりこのままベッドへと連れ去って………








そんな不埒な事ばかり考えていると、そっと胸を押して体を離す君








「チャンミン?」





「あ、後で、その///」






「うん?」






「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」





「えっ?///」








突然の言葉に呆然とする俺にキスをして、真っ赤になった君はキッチンへと逃げてしまったんだ
































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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