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苺な彼とビールな僕

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. 空色ハロウィン









~C side~






「……え?遅くなる?」


「ああ、急に仕事が入ってね、すまない」


「わ、わかりました、あの、お仕事頑張って/////」


「ありがとう、リウにも伝えておいてくれ」


「……はい/////」





僕はスマホをタップすると1つ溜息をついた




今日はハロウィンだから、リウ君と2人でご馳走を作って仮装なんてしちゃってユノさんを驚かせるつもりだったのに




……そっか、仕事が入っちゃったんだ




「………チャンミン?」


「リウ君、あのね」


「パパおそくなる?」


「……あ」




……ひょっとしてさっきの電話聞かれてた?




「はやくかえれるっていってたのに」



「……うん、リウ君にごめんって」



「かぼちゃのケーキもつくったのに……」



「リウ君……」





リウ君は仮装のとんがり帽子を深くかぶって俯いてしまう




きっとがっかりしたんだよね、パパを驚かせるって張り切っていたのに




お料理はヨンさんにも手伝ってもらったけど、かぼちゃのケーキは2人で頑張ったんだよね





「ぼく!!よふかしがんばるから!!パパにとりっおあとーとっていうんだから!!」





そう言っていたリウ君もやっぱり眠気には勝てなくて、紫のマントもつけたまんまで眠ってしまった(笑)





……ふふ、無邪気な顔しちゃって






日付が変わってやっと帰ってきたユノさん、ハロウィンの仮装のまま眠るリウ君を見て驚いた様子で






「……そうか、ハロウィンだったのか」



「はい、驚かせるつもりだったんです/////」



「リウにも君にも悪いことをした」



「そんな……仕事ですから、あ!!リウ君とケーキ作ったんです、明日……あ/////」





不意に抱き寄せられて思わず身を捩る、だってユノさんの顔が目の前にあって/////




未だにドキドキしちゃうのに/////




「Trick or Treat?」



「………え?/////」



「お菓子は要らないからいたずらしてもいい?」



「ぷっ、何ですかそれ?/////」



「ん、単なるこじつけ」



「随分大きな子どもですね?/////」



「君の前だけね……甘えても?」



「……はい、お好きなだけ/////」








クスクスと笑う僕の頬を両手で包んだユノさんは、ケーキよりも甘いキスを沢山くれたんだ














































. 僕らの新婚生活 27







*ちょっとR18です♡

~C side~








最近のユノは意地悪だと思う………/////





そりゃ確かに僕も触れられるとすぐに体が熱くなって、そういう気持ちになってしまうけど





ぜ、全部ユノがそうしたんだから//////






素直じゃない性格だからうまく甘えられないけど、お酒の力を借りたら少しは自分からも……






「………んっ………ああっ……はっ/////」


「ん、やばいチャンミン、締め付けてくるよ?」


「………や……言わな………ダ、ダメ、そこ………んっ/////」


「ここがいいの?」


「……やぁ………ああっ/////」





ガツガツと後ろから突き立てられて、ほんとあられもない声をあげちゃって





でも、体を繋げらた心も満たされるなんて……






結局は意識を飛ばしてしまったけど、ユノの腕の中はどこまでもあたたかくて、優しくて






朝起きた時は流石に体が怠かったけど、それはそれで嬉しい、かな/////






少し遅れての朝食にお祖母様も苦笑いだったけど、ハネムーンなんてこんなものなのかも(笑)





2人で過ごすことが何よりも重要、なんだよね






だってもしも子供なんて出来たら2人でゆっくりなんて過ごせないし





ほ、本当に出来るのかわかんないけど/////





「チャンミン行くよ?」


「あ……はい/////」


「今日はショッピングに付き合ってね、ユンホさんは荷物持ち!!」


「毎日付き合ってんじゃん!!」


「まあ!!少しは年寄りをいたわりなさい!!」


「いたわりまくりだっつーの!!」





わあわあとホテルのロビーで言い合う2人に幸せを感じて、思わず口元が緩む僕だったんだ
































. 僕の彼氏は有名人 48









~C side~








あの日から……そう、ユンホさんちにお泊まりしちゃったあの日からもうずっと自分の中でどうしようもなくて/////




だって、だって!!ユンホさんの綺麗な顔が間近にあって!!そしてユンホさんの顔が!!僕の足の間に!!!!/////




うわあああああああああ!!!!/////




憧れの人と恋人になって、会うだけでも心臓がどうにかなりそうなのに




キスとかいっぱいされちゃって、素肌だって触られて、な、舐められて!!!!




ああああああああ!!!!/////





極め付けはその……アレの後始末とか!! 僕の出したものを綺麗に拭き取って下着まで履かせてくれて




や、優しいんだよね、あと、とっても気持ちよくて/////




思い出すだけで体が熱くなって………!!/////






と、とにかく!!謝らなきゃと思って考えに考えたメッセージ






『ユンホさんに触れられるだけでおかしくなっちゃって、変な声が出ちゃうし、もう色々後始末とかもごめんなさい!!』







待つこと数分、ユンホさんからの返事は………






『謝ることなんて1つもないよ、その可愛い声が聞きたいんだけど?』






なんて、ウサギがウィンクしたスタンプまでついてきて





僕の変な声とかでも大丈夫なのかな?


ユンホさん引いてなかった、かな?/////





「チャンミン~何考えてんのさ?」


「へっ?べ、別に!!/////」



「ふぅん?(笑)」




本を持ったままぐるぐると考えていると、キュヒョンがニヤニヤとしながら僕の顔を覗き込む





そうだ!!僕まだバイト中だった!!(汗)





「そのうち話聞かせろよ?」





なんて言われたけど、とてもキュヒョンには言えそうもない、かな(笑)



































. 僕らの新婚生活 26









~Y side~








「チャンミン、少し酔った?」



「ん、ごめんなさい、ちょっと飲みすぎちゃったかも/////」



「あらあら、私が随分と勧めてしまったから、ごめんなさい」



「いえ、久しぶりに店に行けて嬉しかったから、僕のせいなんです/////」



「ちょっといいワインを出しすぎたかな(笑)」



「……オーナー、本当にすいません」



「じゃあ俺たちはこれで、ほら掴まって?」



「ああ、またおいで、いつでも待ってるよ」



「あ……はい/////」






本当ならもう少し出かける予定だったけど、チャンミンが飲み過ぎたようで、俺達は早々にホテルに戻ることにした





チャンミンが務めていた店のオーナーに、俺の事を相談していたなんて意外だったけど




……そんな話も聞けてよかった、かな




フラフラとする体を支えながら部屋に入ると、気怠げにソファに身を投げだして




そんな姿も艶っぽい、なんて、俺ってちょっと盛りすぎかもしれない






「………ユノ?」



「チャンミンエロい」



「ふふ、何それ?今日はダメ、ですよ?/////」





クスクスと笑いながら俺を押し返すから、腕を引いてそのまま触れるだけのキスをした



驚いて眼を見張るお前は少し物足らなさそうで(笑)




「……ねぇ」


「何?」


「………もっと/////」



「今日はダメなんでしょ?」



「で、でも、キスぐらい………/////」



「ふふ、じゃあもう一度」



「………ん/////」





チュッチュと軽く啄んで離れたら、今度は名残惜しそうに俺を睨むとか




その表情、腰にくるんだけど……







「……ユノは意地悪だ/////」



「ん、知らなかった?」



「……知ってた」



「シたくなった?」



「!!!!……バカ/////」



「チャンミンにだけな?」





呆れたように微笑む天使のような笑顔に、緩む口元をキスで誤魔化す俺だったんだ























. 僕の彼氏は有名人 47









~Y side~







あの日はその、メガネ君が可愛すぎてちょっと苛めすぎてしまった




寝起きの君がやけに艶っぽくて、そのまままた襲ってしまったから




その日の朝は逃げるように帰ってしまった……




これは怒らせてしまったかと思いきや、昼過ぎに車の中で見たメッセージには





『ユンホさんに触れられるだけでおかしくなっちゃって、変な声が出ちゃうし、もう色々後始末とかもごめんなさい!!』






なんて必至に謝るバンビのスタンプまで送られてきて、思わず吹き出してしまった(笑)





「なんだ、ユノ?」


「いや、なんでもない」


「怪しいな~ま、うまくやれよ?」


「ああ」





……その可愛い声が聞きたいのに、全く、ほんとわかってないな




いや、そんなとこもいいんだけど(笑)





「お前さ、今度の週末会食あるから」


「は?」


「ドラマのスチール撮影あんだろ?あの後監督主催で食事会をするんだと」


「あー」





今度は君にいつ会えるかばかり考えていて、仕事以外の予定は頭になかったから





少しばかり憂鬱になってしまったのは仕方のないことだよな






























. 僕らの新婚生活 25








~C side~







「やあ、チャンミン!!よく来たな!!」


「オーナー!!お久しぶりです!!」





ちょっと大袈裟に両手を広げるオーナー、そう、ここは僕がイタリアにいた頃お世話になったイタリア料理の店『cielo blu』





大柄のオーナーは僕をぎゅうぎゅうと抱きしめて歓迎してくれたけど、あっという間にユノに引き離されてしまって(笑)





「オーナーご無沙汰しています」


「なんだ、ユノは随分と感じが変わったな、チャンミンみたいな嫁を持つと変わるのか?」


「否定はしませんよ(笑)」



「はは!!そうかそうか!!さあ入って入って、今日は特別なメニューでもてなす予定だよ」





そう言って奥の個室へと案内してくれるオーナー、ああ、店内もあの頃と1つも変わってないな





「ここで修行してらしたのね」


「はい、とても有意義な時間でした」


「そうね、ユンホさんにもお会いになっておられたことだし」


「……あ/////」


「ばあちゃん!!/////」


「ふふ、オーナーには後でたっぷりとうかがおうかしら」




なぜか得意げに笑うお祖母様に溜息が出てしまうけど、それもまあいいか、なんて





程なく料理も運ばれて来て、丸いテーブルにはこれでもかというくらいのご馳走が並ぶ




ま、ここにいた時は今よりずっと食べていたから、オーナーが気を利かせてくれたんだ




「さあ召し上がれ!!」



「ありがとうございます、こんなに/////」



「いっぱい食べてユノの子供バカスカ産まなきゃな!!」


「オ、オーナー!!/////」




真っ赤になってしまう僕に大笑いするオーナー、全く何言ってんだか/////





こうして僕達のイタリア2日目の夜は過ぎていったんだ











































. 僕の彼氏は有名人 46








~C side~





……目が覚めるとそこは知らない天井だった



あ……れ?僕……?昨日……





「目が覚めた?」


「………ふぇ?」


「可愛い寝顔だったのに惜しいな、おはようチャンミン」


「………ふぇ、ふええええええっ!?/////」



「あっ!!おい!!」





まだちゃんと開かない目をゴシゴシと擦ると、ユンホさんの顔が目の前にあって、僕の顔を覗き込んでいて!!!!




慌てて飛び起きた僕はシーツが絡まってベッドの下に落ちてしまう




あ!!そうだ、昨日僕、途中で泣いちゃって、その後ユンホさんの手で!!/////





一緒に落ちてきたシーツを被って回らない頭で記憶を辿る、え?ここにお泊りしちゃったってこと!?





「全く慌てん坊だな、ほらおいで?」


「……わわっ!!/////」




あっという間に抱えられてベッドに戻されて、またまたユンホさんの綺麗な顔が目の前にあって!!




「なんだ、恋人におはようのキスもしてくれないの?」


「………あ/////」



シーツに包まる僕を撫でる優しい手、そうだ!!僕ってば恋人なのに動揺しちゃって!!




「………ご、ごめんなさい、あの、おはよう、ございます/////」



「ん、ちゃんと顔見せて?」



「………は、はい/////……んっ、あ……/////」





朝の挨拶とは思えない濃厚なキス!!思わず声も漏れてしまうけどそんなことされたらまた!!/////




思わず身を硬くする僕に容赦なくシーツは剥がされて、ああ、なんとか下着だけは履かせてもらってるけど!!(泣)





「なんだ、朝から可愛いな」


「………あっ、や……あふ/////」


「ん、俺に任せて?」


「……あっ、あああっ!!」





耳元で囁く甘い声に熱くなった僕は、結局またユンホさんの手でイカされてしまったんだ



















. 僕らの新婚生活 24









~Y side~









『……あの、息子さんご夫婦はどれくらいで子供が?』






そう聞いたチャンミンの顔があまりにも真剣で、すぐにでも抱きしめてやりたくなった




子供なんてまだまだ考えられないって正直思っていたし、それよりは二人の時間を持つ方が大切だって思ってた




勿論チャンミンとの子供なら欲しいに決まってるけど、出会ってからあまり期間を置かずに結婚した俺達だから……




俺が子供好きだって知ってるから?


男同士の妊娠は簡単じゃないって思ってるから?


それって全部、俺の……ため?






「ここは二人にさせてあげた方がいいようだ、ほら、サラ!!」



「……ちょ!!マルコ!!」



「いこー!!いこー!!」






そう言ってばあちゃんとアンナちゃんを連れて奥の部屋に行ってしまったマルコ先生、どうやら気を利かせてくれたらしい





まあ、ばあちゃんがいたんじゃまともな話もできないからな(笑)






「……ユノ?/////」



「チャンミン、俺はさ、お前がいればいいって思ってる」


「………/////」



「勿論子供だって欲しいに決まってるけど、それをプレッシャーに思って欲しくないんだ」



「ユノ、あの、あのね……」



「チャンミン愛してるよ、子供なんて出来たらヤキモチ焼いちまいそうだ(笑)」



「………バカ/////」



「慌てなくていいから、な?」



「……はい/////」






大きな瞳を潤ませて頷くお前を抱き締めて、いつか出会えるであろう俺達の天使に思いを馳せたんだ

























. 僕の彼氏は有名人 45









*ほんの少しR18です♡

~Y side~








これはちょっとヤバいんじゃないか……


予想以上の反応に理性なんて吹っ飛んでしまいそうだ




………こんなに感じやすいなんて






「………んっ………あっ、ああっ/////」





触れるだけで跳ねる体、小さな胸の突起をピンと立てて、はだけたバスローブがやけに色っぽいとか




既に熱を持ったソレを必死に隠そうと足を閉じているから、胸からそのまま下腹へと舌を這わせてやった





「!!!!ユ、ユンホさん!!/////」


「大丈夫、俺に任せて?」


「…………あっ、や……ダメですそんなとこ!!/////」


「聞こえない」


「……やぁ………ああっ!!/////」




勿論男のモノなんて咥えるの初めてだけど、なんだろう、抵抗なんて1つも感じない




寧ろ感じさせたい気持ちの方が強くって、少々強引にしすぎたかもしれない





「………や、ユンホさん……うっ……そんなことっ……しちゃ……グスッ」


「……チャンミン」


「ダ、ダメですっ……そんな、汚いもの……く、口だって小さいのに……グスッ」






グスグスと泣き出してしまった君をそっと抱きしめて、やれやれ、これはなかなか前途多難なようだ




「ごめん、ちょっと急ぎ過ぎた」


「………うっ……く、グスッ/////」


「機嫌なおして?これならいい?」


「……ふぇ?……あっ、ああっ!!/////」






少し萎えてしまった君のソレを片手で包み込んで、優しくキスをしながら上下にスライドさせたんだ































. 僕らの新婚生活 23









~C side~








「………え?お孫さん、ですか?」



「ああ、今年で4つになる、アンナおいで」



「おじいちゃ!!」



「私の息子は君達と同じ同性婚でね、最初は反対したものだが……孫の可愛さには勝てないもんだ(笑)」



「………僕達と同じ」







ユノとお祖母様の付き添いでやってきた造形アーティストのマルコさんのギャラリー



小さい子供が走り回っているから不思議に思っていたけど、お孫さんだったんだ



しかも同性のカップルから産まれたとか!!





「まあ可愛いこと、マルコにも似ているんじゃなくて?」



「ああ、よく言われるよ」



「私も早く孫の顔が見たいわ~ねぇ?」



「ばあちゃん!!」



「はいはい、そんなに大声で言わなくても聞こえます!!」





またまたお祖母様の言葉にユノが過剰に反応しちゃって、まあ、僕のためなんだとは思うけど



なんだかんだ言ってお祖母様も楽しそうだからいいのかな(笑)




それにしてもアンナちゃんの可愛いこと、マルコさんの膝の上にちょこんと座って、うさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱っこして






「あの……マルコさん、1つお聞きしても?」


「何かね」


「……あの、息子さんご夫婦はどれくらいで子供が?」


「……チャンミン」


「ご、ごめんなさい、変なこと聞いちゃって/////」



「いや、構わないよ、そうだな、結婚して2年ほどだったかな」



「そう、ですか/////」



「子供は神様からの授かり物だからね、きっと君達のところにも天使がやってくるよ、なぁアンナ?」



「ぷれじぇんとー!!ねー?」






そう言ってマルコさんの顔を見上げるアンナちゃんの笑顔が眩しくて、なんだか胸がいっぱいになってしまう僕だったんだ

















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紫苑☆

Author:紫苑☆
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