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. あなたの胸で眠りたい 20
~Yside~
「へぇ、じゃあチャンミンはドンへさんの店で働くことになったんですか」
「ああ、まだ見習いだけどな」
「ふうん、マスターは絶対出さないと思ってたな」
「?」
「だって絵に描いたような独占欲……ぷっ」
「テミン!!」
そう言ってニヤニヤと俺に視線を向けるテミン
全く何が言いたいんだか………
最近はチャンミンが世話をかけてるからあまり言い返せないのが辛いところ、だな
あれからチャンミンはドンへのカフェへ週に3回ほど通う事になった
メインとなるのはランチの仕込み、人出が少ないから注文を聞いてすぐに出せるようにしておくらしい
最初はレストランにする予定だったが、オフィス街にある立地を生かさないわけにはいかないだろう
資金繰りも大変だったようだし……
「で?今日は来ないんですか?」
「いや、一旦家に帰ってから来る」
「ふふ、まるで嫁ですね」
「!!!!」
「うわ、マスターが照れてるとこ初めて見た~」
「おいテミン!!」
「当たらずとも遠からずでしょ?」
クスクスと笑って店の奥に消えていくテミンに大きく溜息をつく
嫁、か………
当たらずとも遠からず……そうかもしれない
ずっと一緒にいることは変わらないから
ずっと愛し続けるから
. あなたの胸で眠りたい 19
~Cside~
「……え?僕がその人の店に?」
「ああ、週に何度かでも行ってみないか?料理の勉強にもなるだろう?」
二人で遅めの朝食を摂った後ソファでテレビを見ていたはずなのに、いつの間にか僕はユノの腕の中にいて
真面目な顔して何を言われるのかと思ったら……
「どうした?嫌か?」
「……ううん、嫌とかじゃなくて……でも、僕なんかが手伝いに行っていいのかなって、あと……」
「うん?」
「……ユノの店のことだって」
「なんだ、心配してくれんのか?」
「………///」
「あくまで手伝いだ、メインはこっち、俺の親友を助けてやってくれないか?」
そう言って優しく微笑むアーモンドアイ、ほんとかっこよ過ぎて困ってしまう///
そっか……
ドンへさんってユノの親友なんだよね、何度か店には来たことあるけど、ちゃんと話したこととかなかったから
「ドンへはさ、ああ見えて一流のシェフだから、色々教わるといい」
「………///」
「本当はこうして腕の中に閉じ込めておきたいけどな」
「!!!!///」
そう言って僕の髪を撫でるユノがいちいちかっこよ過ぎて、とても心臓が持ちそうもない僕だったんだ
. あなたの胸で眠りたい 18
~Yside~
昨日チャンミンを抱いた………
ずっと抑えていた感情を抑える事が出来ずに加減してやれなくて
最後は打ち付けるようにお前の中に熱を放った
余韻を残して微睡む君は朝から艶っぽくて困ってしまう
「………ユノ」
「どうした?」
「………お腹すいた///」
「昨日ドンへの店から色々と貰ってある、食べるか?」
「うん!!」
さっきまでは気怠げにしていたくせに、食事と聞いて俄然張り切るお前に思わず笑ってしまうよ
まだまだ子供だ……
料理を温めてインスタントのスープを用意してやると、シャワーを浴びたチャンミンが濡れた髪のままテーブルについた
「わ……凄い!!」
「カフェメニューだそうだ、豪華だな」
「た、食べていいの?」
「もちろん」
「……いただきます///」
そう言って口いっぱいに料理を頬張る恋人の姿に思わず顔が綻ぶ
まったく、その細い体のどこに入っていくんだか(笑)
熱いコーヒーを飲みながら二人で過ごす遅めの朝食は、陽の光のようにキラキラと輝いていたんだ
. あなたの胸で眠りたい 17
~Cside~
「…ん……」
「起きたか?」
「……ユ、ノ……?」
「体平気か?」
………体、体ってなんだろう
眠い目を擦って必死に頭を働かせる、あ、そうか僕、昨日………ユノと最後まで///
「………っ!!」
「バカ、起きなくていい」
感じたことのない痛みに起き上がれずにベッドに倒れこむ
そっか、僕ユノのものになったんだ……
声も出せずにいる僕を抱きしめるユノの腕はどこまでも優しくて
……まるで宝物みたいじゃないか///
ユノに初めて抱かれた後、僕はそのまま意識を失って、ユノがその……後始末をしてくれたらしい
だって起きた時には体は綺麗になっていたし、下着だってつけていたし
考えただけで恥ずかしいけど、今朝のユノはとびきりに甘くて僕は蕩けてしまいそう///
喉乾いてないか、とか
シャワー浴びるか、とか
腹減ってないか、とか………
色々と言われたけど頭が回わんなくて、ただ厚い胸に擦り寄った
腕の中から見上げたユノの顔は見たこともないくらい緩んでいて…
やっぱり何も言えなくなってしまう僕だったんだ
. あなたの胸で眠りたい 16
*R18です♡
~Yside~
正直自分でもこんなに余裕がないとは……
触れるたびに赤く染まる肌、ピクピク跳ねる体にカケラほどの理性も吹っ飛んじまいそうだ
まだ若いからと躊躇していたわけじゃない、俺がお前に溺れてしまいそうで怖かった
こんなにも人を欲しいと思う日が来るとは……
腕の中で甘い声を上げる体を貫くと、痛みに耐えきれず眉をひそませるから優しく口付ける
この指も髪もこの体も全部俺でいっぱいにしてやりたい
俺なしでは生きていけないほどに……!!
「チャンミン」
「………ん、くるし……デカすぎ…だっ///」
「ふふ、口の減らないやつだ」
「動くぞ、しっかり掴れ」
「………えっ?………あっ、ああっ!!///」
細い腰をがっしりと掴んでゆっくりと馴染ませていく
壊さないようにそっとそっと
艶やかな頬をつたう透明な雫、あまりにも綺麗で見惚れてしまうよ
「…………ユ…ノ……?///」
「チャンミン愛してる」
「………んっ……も……むり……///」
不安げに見上げるバンビアイに何度も口付けて、その中に自分の熱を放ったんだ