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苺な彼とビールな僕

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. 王子の気持ち 28









~Yside~







「……で、王子は行ったのか?」



『はい、大学の帰りにそのまま送って行きました、僕がついて行ったら随分怒られましたけど(笑)』



「そうか、あとはこっちに任せていい、また明日もたのむよ」



『はい、あの……チョンさん、チャンミン様のこと……』



「わかってるよキュヒョン」



『は、はいっ!!///』






俺はスマホをタップすると一つ溜息をつく、全くキュヒョンも気苦労が絶えないな




あれから王子と2人ラーメン屋に行って面接を受けてきた




最初は訝しげだった店主も、チャンミンの身分を告げると




『いやぁ、王子様なのに大したもんだ』




なんてしきりに感心していて、無事に雇ってもらえることになった





ま、チャンミンの華が咲いたような笑顔でお願いされたら断るやつなんていないけど…





バイトはとりあえずは週に3回から、増やすかどうかは様子を見て





もしかしたらクビになるかもしれないし(笑)





いや、見かけよりはずっと根性のある王子のこと、きっとやり遂げるに決まってる






『ねぇユノ、僕ね、留学終わっても韓国にいたいんだ』






つい先日、熱っぽい瞳でそんなことを言い出した君に驚いてしまったけど






本当は飛び上がるほど嬉しかったなんて、なんだか悔しいから内緒にしておくよ




























. 王子の気持ち 27









~Cside~







「………んっ、あ……やぁ///」


「気持ちいい?」


「……や、やだ……そこばっか……あ///」


「ん、もっと声出して?」


「……あっ……ああっ///」







結局あの後、ベランダでユノに掴まった後……その、朝からいっぱい色々されちゃって





………気づけば僕は意識を飛ばしていた





抱えるようにベッドへと連れて行かれて、体中にキスをされて




嫌だって言っても離して貰えなくて、こういう時のユノって本当に意地が悪いって思うけど





僕を見つめるアーモンドの瞳に抗議なんて出来るはずもなく……そのまま///








あれから、アルバイトの件は一応許してもらえたんだよね





そのかわり一か月様子を見て、僕が続けられそうならってことだった




厨房での仕事だし、あまり人の目には触れないかもだけど気をつけるって約束で




ユノは僕の単なるわがままって思うかもしれないけど、こんな風に外に出たいって思うのも全部ユノのため





だってね、留学が終わったら僕は国に帰らなきゃいけないから





兄様と母様に相談するつもりなんだ、先々はこっちに住みたいってこと





だから色んなこと覚えて1人でも生活できるようになりたいんだ





僕だってユノのこと護れる人になりたい


ずっと側にいたい


ずっと愛していきたいから







………ユノもきっとおんなじ気持ち、だよね?





























. 王子の気持ち 26








~Yside~







『!!……ユ、ユノはずるいっ///』






そう言って俺の胸にぎゅうぎゅうと顔を押し付ける王子




……覗いてみてよかった



全く、この時期にそんな薄着でベランダに出るとか無防備すぎる




冷えてしまった体を温めるように抱きしめて、ああ、やっぱり放ってなんておけるわけない




部屋を飛び出してからずっと心配で眠れなくて、バイト先に選んだラーメン屋のことを調べたりして





……俺ってやっぱり君には弱いんだ





俯いたままの顎を掬って唇を奪う、だってこうしたくて仕方なかった





「……んっ……ユ…ノ ///」





噛みつくように口付けてそのままソファへと縺れ込んだ




これはどうにも抑え切れないな





「………ま、待って……くるし……///」


「ん、嫌か?」


「………い、嫌じゃない///」


「もっとする?」


「ん、昨日の分も……///」


「仰せのままに」


「………バカ///」






宝石みたいな瞳を潤ませてキスをねだる恋人に、やっぱり敵わないって思う俺だったんだ



















. 王子の気持ち 25










~Cside~











結局僕はあのままソファで寝てしまって気がついたら朝になっていた





変な格好で寝てたからちょっと体が痛い…






……ユノは仕事に行ったのかな?





そろりと起き出して隣のベランダを覗いてみるけど、カーテンはぴっちりと閉められたまま




おまけに外の気温はマイナスだし、震え上がるほどの寒さに思わず身震いをした




空は青くて母国と変わらないのに、母さんの国はこんなにも寒いとか




なんだかとても不思議な気がする……




「おい、風邪引くぞ」


「……へ?///」




なんだか切なくなっちゃって空を見上げていたら突然後ろから声がして僕は慌てて振り返る




そこには腕を組んで呆れたように首を傾けるユノの姿があって





っていうかなんでここに!!/////





「ユ、ユノ!!なんで!!」


「いいから入れ!!」


「い、痛いってば!!………わっ!!///」






強く腕を引かれてあっという間に腕の中に閉じ込められる





ぎゅうぎゅうと抱きしめられて息もできないほど




もう、なんなんだよ、嫌になっちゃう///




「……離せっ///」


「冷たくなってる」


「………///」


「昨日は悪かった」


「!!……ユ、ユノはずるいっ///」





僕を見つめるアーモンドの瞳、言い返すことなんて出来るはずもなくて、僕はそのまま逞しい胸に顔を埋めたんだ




















. 王子の気持ち 24








~Yside~







家に帰るなりとんでもないことを言い始めた王子に、ついキツくあたってしまった






だって、まさかアルバイトだなんて!!






今日はキュヒョンだって一緒だった筈なのに、なんでこんな事になってるのか皆目判らない





確かに駅前のラーメン屋の話はしたことがあるけど、一体何を考えてるんだか





王子が飛び出した後隣の部屋を確認する、どうやら外には出ていないようでホッと息をつく





外に飛び出したんじゃないかって気が気じゃなかったから





キッチンには用意したてのご飯がホカホカと湯気を立てているっていうのに





また作ってくれたのか……





どうやら今日のメニューはシチューらしく、綺麗に盛り付けられたサラダがテーブルの真ん中に置いてある





どこから出してきたのかモノクロのランチョンマットにスプーンとフォークも並べられていて




……全く俺って本当に王子には甘い、よな(笑)





話を聞いてやれないのは誰にも見せたくないからだなんて





どんな独占欲だよ……







俺はテーブルに置いてあるラーメン屋の連絡先を眺めながら、大きく溜息をついたんだ























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紫苑☆

Author:紫苑☆
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