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. 王子の気持ち 21
~Cside~
「で、こっちの歩道を渡ってですね」
「へー」
「……チャンミン様聞いてます!?」
「あ、キュヒョンあれ!!」
「ちょっ!!チャンミン様!?そっちじゃないですってば!!」
大学までの道を案内してくれるというキュヒョンに連れられて外へ出たけど
この辺りって既にリサーチ済みなんだよね
ユノのマンションの周りに何があるのか知りたくて、パソコンでずっと見ていたから
勿論大学までの道だって完璧だし、教えてもらうまでもない
地下鉄の乗り方だってわかってきたし、地図のアプリだって使いこなせる
僕だって前に来た時とは違うんだから!!
駅前を歩いていて見つけたのはお目当てのラーメン屋、ネットで見てからずっと気になってたんだ
ユノに聞いたら時々食べに来るって話してたし、この辺りでは美味しいって有名らしい
「ね、キュヒョン、お昼食べよう?」
「……へっ?あ、チャンミン様!!」
まだワタワタとするキュヒョンを置いて店内へと入る、テーブル席はいっぱいだけどカウンターは空いてるし
ふふ、こういうの憧れてたんだよね
慌てて追いかけてきたキュヒョンとカウンターに座ってラーメンを注文した
ここは細麺なんだって話してたっけ…
サイドメニューで頼んだ唐揚げをつまみながらふと目に付いたのは壁に貼ってあるアルバイト募集の紙
『アルバイト急募!!困ってます』
そんな笑っちゃうようなコピーの文字に、思わず釘付けになってしまった僕だったんだ
. 熱血!!ユンホ先生 15
~Cside~
『おっ、シム先生いい飲みっぷりですね~』
そう言って僕のグラスへ次々にビールを注ぐ教頭先生、当然ながら断れるわけもなく
せっかくチョン先生と話していたのに、いつの間にか色んな先生に囲まれちゃって
……少し飲み過ぎちゃったかな
普段からよく飲む方だし、そんなに弱いわけじゃないけど、こんなペースで飲んでたら流石に足にきてるかも
盛り上がる人達の隙を抜けてフラフラと立ち上がるとユンホ先生が手を貸してくれる
し、心配してくれたのかな?///
そして、言われるがままに僕はタクシーに乗せられて、ユンホ先生に送ってもらうことになった
「シム先生、俺に凭れていいですよ?」
「あ、はい///」
車の中で少し眠ってしまった僕、優しく髪を撫でられて、その後はふわふわとしてあまり覚えていないけど
『先生、お水飲みますか?』
そう言って僕を見下ろすアーモンドの瞳が綺麗で、ずっと見つめていたくて
握りしめた服の裾をぎゅっと掴んだまま、僕は意識を飛ばしてしまったんだ
. 王子の気持ち 20
~Yside~
『チョンさん王子から連絡ありました、まだごててるみたいですが今からマンションまで行ってきます』
仕事先へ向かう車の中、キュヒョンからのメッセージを受け取ると、ホッと溜息をつく
やれやれ、今度は何を言い出すつもりだか(笑)
昨日はその、夢中になりすぎて何度も追い詰めてしまったから……
ま、あれは無意識の小悪魔だから仕方ないけど、俺を煽るのも程々にして欲しい
腕の中で細い体を震わせて、何度もキスを強請る君にどこまでも夢中になってしまうのに
王子のことばかり考えて仕事に集中できないとか、俺もまだまだ未熟だな
さて、週明けからの通学はどうしたものか
シウォンによると莫大な警護代が既に振り込まれているそうだから、俺が専任でもいいようなものの
『お前には指名があるから専任は無理!!』
そんなことを言われてしまって、また家で騒ぐに決まってるのに
ま、あれはあれで楽しんでるけど(笑)
「チョンさん着きますよ」
「ん、ああ」
「お疲れですね(笑)」
「……まあね」
少々同情気味に俺を見る後輩の肩を叩いて、俺はゆっくりと車から降りたんだ
. 熱血!!ユンホ先生 14
~Yside~
「シム先生大丈夫ですか?」
「あ…はい、すいません///」
フラフラとするシム先生を支えてトイレへと向かう俺、せっかく二人で話してたのに途中から色々と邪魔が入っちまって
おまけに調子に乗った教頭がシム先生にガンガンとお酒を注ぎ始めるし
『ユノ!!抜け駆けはゆるさん!!』
とか言いながらシウォンまで入り乱れてもうしっちゃかめっちゃか
断りきれないシム先生を見かねてトイレまで連れ出したのはいいけれど、酔ってふわふわとしたシム先生は絶大な色気を放っていて
アルコールなんて一気に吹っ飛んじまった
ぐったりと椅子に座りこむシム先生、このまま放っておくわけにもいかないし
これは家まで送って行かなきゃだよな、うん///
「シム先生家まで送りますよ」
「あ、いえ///」
「そんなに酔ってたら危ないし、ね?」
「でも……」
「皆んなには俺から言っておきますから」
「あ、ありがとうございます///」
俺の言葉に不安げに顔を曇らせるシム先生、ちょっと理性が持つか心配だけど、流石に酔った相手を襲うとかフェアじゃない
なんだ俺!!襲うとか言っちゃってるし!!///
とにかく別のグループと盛り上がってるシウォンに見つかる前に退散しなきゃ
あいつに見つかったらテイクアウトコース真っしぐらだからな!!
俺は店員に伝言を頼んでそっと店を抜け出すと、フラフラのシム先生を連れてタクシーへと乗り込んだ
. 王子の気持ち 19
~Cside~
昨日はその……ユノに色々とされちゃって、結局僕は意識を飛ばしてしまった
僕を追い詰めるユノの瞳は、まるで獲物を狩る獣のように鋭くて
見つめられるだけで体が痺れたように熱くなって、声も抑えられなくて
啼かされるままに、その……何度もイかされてしまった///
朝目が覚めたら当然ベッドには僕しかいなくて、テーブルにはまたメッセージが残されていた
『起きたら連絡して、キュヒョンにも忘れずに』
朝ごはん作ろうと思ってたのに、起こして欲しかったな……
力なく椅子に座ると同時にスマホが震える、ちょっと期待しちゃったけど画面に表示されるのはキュヒョンの名前
僕は溜息を一つついてスマホをタップした
「もしもし?」
「チャンミン様!?まだチョンさんの所にいらっしゃるんですか!?いい加減自分の部屋に帰ってください!!」
「ったく、煩いな~わかってるってば!!」
「チョンさんだって忙しいんですよ!!今日そっち行きますから昼には戻ってくださいね!!」
「はいはいは~い」
せっかく昨日の余韻に浸っていたのに、キュヒョンのお陰ですっかり現実に引き戻されちゃったじゃない
まあ、いいや、キュヒョンには頼みたいこともあったし
来週には大学に通うから、それからやりたいことあるんだよね
ふふ、楽しみ!!
これからのことを考えて緩みっぱなしの顔を、どうしても抑えることが出来ない僕だったんだ
. 熱血!!ユンホ先生 13
~Cside~
「シム先生飲んでますか?」
「あ……はい」
「大分慣れました?ってまだ1週間くらいですよね~」
「はい(笑)でも少しずつ慣れてきましたよ」
隣の席でニコニコ話しかけてくれるシウォン先生、授業もわかりやすくて人気の先生だって聞いた
なんでもユンホ先生と人気を二分してるとか、男子校でもそういうのあるんだな…
遅れてやってきたユンホ先生は隣に座ったけど、赤い顔でビールをぐびぐびと飲んでいて、ちょっとペースが早いような……
は、話しかけてみようかな///
シウォン先生が教頭につかまってる隙に勇気を出して声をかけてみる
アーモンドの瞳をくるくるとさせてなんだか子供みたい
「き、緊張しちゃうな~///」
なんて照れ臭そうに頭をポリポリと掻きながらもポツリポツリと話してくれて
……よかった、嫌われてるんじゃないみたい
「ビールお好きなんですか?」
「……へっ?いや、えっと///」
「何か別のものにしますか?」
「あ……じ、じゃあ焼酎にしようかな」
「はい」
ユンホ先生と飲むお酒が楽し過ぎて、少し飲み過ぎてしまった僕だったんだ
. 僕らのレッドオーシャン
~Cside~
「オーラスお疲れ様!!」
「お疲れ様でしたー!!」
「随分と飲んだもんだなぁ、しっかりしろよチャンミン(笑)」
「……大丈夫れ~す」
「ほら、チャンミナ、しっかり掴まって」
11月から駆け抜けたビギアゲツアー、年が明けて迎えた名古屋ドーム、そして京セラドームの3日間
精神的にも体力的にもギリギリだったけれど、怪我もなく無事に終えることができた
久しぶりにドームで見るレッドオーシャンは感無量で、僕らを呼ぶファン達の声に胸が熱くなった
退役してから数ヶ月、不安だらけだったツアーを乗り切れたのは隣にあなたがいたから
打ち上げ会場からヒョンに抱えられるようにして部屋へと帰ると、フラフラの足でベッドへと倒れこむ
取り敢えずは一段落したから、今日はちょっと飲み過ぎちゃったかな
「チャンミナ平気?水飲む?」
心配そうに僕の顔を覗き込むアーモンドアイ、ああ、今日もあなたはカッコよくて可愛くて…
「……ユノヒョン、お疲れ様でした」
「何、どうしたの?」
「……僕、あなたの隣にいれて幸せでした」
「なんだよそれ、そんなの当たり前だろ?チャンミナは俺の隣にいないとダメなんだよ?」
「………はい///」
「ふふ、酔っ払いチャンミナ、今日も透き通るみたいに綺麗だったよ」
「……なんですかそれ?(笑)」
「うーん、なんて言えばいいんだろう、チャンミナは綺麗なんだよ、うん」
腕を組んでうんうんと頷くユノヒョン、こんなにゴツイ体をした男なのに綺麗だとか
「でも……時々消えそうで怖くなる」
「……ヒョン?」
「だから手を繋いでいこう?二度と離れないように」
「……はい///」
「目指すは7万人のレッドオーシャンだ」
「!!……はい!!」
見える、見えるんだ
掛け声と共に揺れる無数のペンライト
僕らのレッドオーシャン
そこが僕らの居場所だから……!!
. ビギアゲオーラスから1週間
読者の皆様こんばんは!!
このブログの管理人の紫苑☆です\( ˆoˆ )/
いつも私の拙いお話しを読んでいただきありがとうございます♡
昨日は17時更新のお話がアップできず申し訳ありませんでした(´ω`;)
昨日バタバタと機種変してきたんですが、色々ありまして、復元がうまくいかずに朝のアップとなりました←
さてさて、怒涛のビギアゲ京セラ三日間が終わってはや1週間、既にホミンロスに陥る私でございます_(:3」∠)_
いやぁ、燃え尽きましたね~
オーラスでまさかのアリーナF13ブロック!!正に神席でした(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
勿論友達の当てたチケットですけどね←
今回のツアーでは本当に沢山のトンペンさんと会うことが出来て嬉しかったです!!
そして読者様とのミーグリ!!
仕事のストレスで折れそうになる心を支えてくださるのは読者様の励ましのお言葉
一生懸命私を探して会いにきてくださって本当に感謝しております
~いつも読んでます、このお話大好きです~
そんな言葉をかけていただいて……涙が出るほど嬉しかったんですよ!!
また今回大きなオフ会に参加させていただいたんですが、その中にも読者様がおられまして
ステキなサプライズが沢山ありました( ˊᵕˋ* )
大阪の方だからまたお会い出来るかな~
いつまで書けるかな、なんて思いながらもう2年、ここまで頑張れたのは全て読者様のお陰!!
コメ返もしない薄情な私ですが、どうぞこれからもよろしくお願いします!!
沢山のソンムルや拍手コメント、私がお返しできるのはお話を書き続けることかな~
妄想はつきませんからね、あとは私の文章力の問題ですねwww←
ではでは、皆さま体調にはお気をつけくださいね\( ˆoˆ )/
次はペンミに日産やで~
稼がないと←
紫苑☆でした
. 王子の気持ち 18
~Yside~
『お前自分の部屋戻らなくていいのか?』
俺の言葉に途端に顔を曇らせて視線を泳がせる
ほんの少しの意地悪、可愛すぎるお前をつい虐めたくなってしまうとか
俺もほんとガキだよな(笑)
大きな瞳には透明な雫が今にも溢れそう、そんな顔されたら離せるはずなんてないのに
意地悪だの変態だの言われたい放題だけど、そうさせてるのは自分だってことに気づいてない
全くどれだけ夢中にさせるつもりなんだか…
「……んっ……あ///」
ふわふわのラグの上、細い体を後ろから抱え込んで甘い匂いを胸いっぱいに吸い込んだ
昨日触れたはずなのに今日はもっと綺麗になった気がするのはどうして?
耳を甘噛みしながら一つずつ服を剥いで、露わになる素肌に唇を落としていく
「………ユ、ユノッ///」
「ん、我慢しなくていい」
「………や……あ///」
いやいやと振る首筋に赤い跡をつけながら、体の中心で熱を持つソコと指を這わせる
「………ダ、ダメ///」
「襲ってもいいんだろ?」
「……やっぱ意地悪だ!!……あっ///」
必死に逃げようとする体を抱え込んで、今にもはち切れそうな熱をぎゅっと握り込んだんだ
. 熱血!!ユンホ先生 12
~Yside~
「おーい、ユノ遅いぞー!!」
「おお、悪い悪い!!」
週末に迎えたシム先生の歓迎会、事務処理が終わらなくてちょっと遅れちまったけど
ちゃんと俺の席を用意してくれてるあたり、シウォンてば本当にいいやつだ
『お前には負けないぞ!!』
なんて凄んでくる割には楽しんでるみたいで、いや、そんなとこも憎めない奴なんだ
人の間を縫ってシム先生の元へと真っ直ぐに向かうけど、いざ隣に座ると恥ずかしくて顔が見れないとか
きっと顔が赤くなってる、よな///
チラチラ見えるのはほんのり赤く染まった耳と綺麗な首筋
男なのにこの絶妙なラインって艶っぽすぎない!?
あまりの距離の近さに何も話せずにビールを流し込む、酒は弱くはないけど今夜はシム先生に酔ってしまいそう
「………あの///」
「ぬわっ!!はいっ!!」
「お、お話ししても?///」
「もももも勿論ですっ!!光栄ですっ!!」
「……ぷっ、ユンホ先生ったら(笑)」
「す、すいません///」
クスクスと笑うシム先生の笑顔に、ドキドキとして心臓が飛び出してしまいそうになる俺だったんだ