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苺な彼とビールな僕

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. デザートな君 おまけ







~Mside~







せっかくのギュラインの飲み会だったのに、何故か目覚めるとソファで寝ていて、体を起こすと筋肉痛のような謎の痛みがあって



…いてててて、寝違えたかな、なんか体が痛いんだけど



「ミノ起きたんだ、大丈夫?」



チャンミニヒョンはシャワーから出たところなのかタオルで頭をガシガシと拭きながらミネラルウォーターを取ってくれた



「…おはようございます、なんか寝違えたみたいで」



ちょっと複雑な顔をしたチャンミニヒョン、どうしたんだろ



「シャワー浴びる?」


「いや、顔洗ったら帰ります、また近々来ていいですか?僕寝ちゃったし(泣)」



クスクス笑いながらいいよって言ってくれるチャンミニヒョン、やっぱり大好きだ♡



ヒョンに囲まれるギュラインの飲み会ってほんと楽しいのにあんまり覚えてないとか



「昨日結局ユノヒョンも来たんですか?」



目を丸くするチャンミニヒョン、僕おかしなこと言った?



「覚えてないんだ?」


「…あ、はい」


「ミノ、お前はほんとにいい子だね」



頭をなでなでとされる、なんだこれ?///あ、ヒョンの首のあたり赤くなってる



「チャンミニヒョン、ここ虫に刺されてますよ、赤くなってる」


「…えっ!?/////////」



見る見る赤くなるとチャンミニヒョン、なんで?



「…あのバカひょん!///」



「…えっ?」



「あ、コーヒーいれるね///」




何故か慌てて逃げるように行ってしまった




「お前は凄いね」




いつの間にか起きたキュヒョニヒョンに何故かしきりに感心された、なんなんだ?






…ま、いっか(笑)





























. デザートな君 10







~Kside~








目の前で起こったことが理解できずにスホと二人フリーズする、今の何だったの?



ソファに投げ飛ばされたミノはちょっと変な体勢のまま安らかに眠っている



…ある意味すごい(笑)




顔面蒼白なスホを呼んで僕らはゲームを再開した、チャンミナが結構いい線までいってたからそのままステージをクリアしていく




しばらく無言だったスホがポツリと言った




「…ほんと溺愛なんですね///」


「ああ、ちょっとこっちが恥ずかしくなるほどね///…悪かったねスホ」


「いえ、懲りずにまた呼んで下さい(笑)」


「……あのさ、ここ防音だから大丈夫だから(笑)」




一瞬ギョッとした顔をしたスホ




「ななななななに言ってんスか、あはあはあは」



「そそそそーだな、ほら!!ゲームゲーム!!」





僕らは無心で画面に集中した







~Sside~







「…うーん」



あれからキュヒョニヒョンと無心にゲームをして、また呑みなおして、そしていつの間にか寝てしまったらしい



トイレに行こうとリビングを出るとボソボソと話し声が聞こえた、寝室のドアからぼんやりと灯りがもれていた




「…水飲みたい」


「ん、ちょっと待ってな、ちゅっ♡」





…え?



今ちゅっ♡!?って聞こえなかった….?チャンミニヒョンの声だよね、す、すごく甘えたような…///



ドアが大きく開いて僕は咄嗟に玄関に隠れた、何やってんだ(泣)



上半身裸のユノヒョンが頭をボリボリと掻きながらキッチンへと向かうのが見えた



こ、こんなとこに隠れてちゃ余計におかしい…トイレにいたことにしよう!!いやっ、ほんとに行こうとしてたんだから、うん



わけのわからない言い訳を自分にしながら
とりあえずはトイレに入る



ザーッ、ガチャ



な、なんとか用を足してトイレから出たところでユノヒョンと鉢合わせになってしまった(泣)



「スホ、毛布出しといたからな、風邪引くなよ」


「…あ、ありがとうございます」


「ん、おやすみ」


「お、おやすみなさい」



チャンミニヒョンの部屋に入っていくユノヒョン



ゆっくりとドアが閉まる、その隙間から白くて細い腕が伸びてユノヒョンに絡まるのが見えた



…うわ!!//////




その瞬間ユノヒョンが振り返ってニヤリと笑った



「…ひっ」




僕は慌ててリビングに戻り毛布にくるまってグルグルと考えた、やっぱりそういうことなんだな///




噂では聞いていたけどなんて生々しい/////




で、溺愛にもほどがある






で、でも二人が幸せならいいんだよね!!






























. デザートな君 9





~Cside~









ぴぎゃっ!!




背中に張り付いていたミノが一瞬にして消えたと思ったらドサッという音と共に潰れたような声が聞こえてきた



何事かと振り返ると今度はすごい力で体が浮いた



コントローラーは吹っ飛びキュヒョナの大きな目がさらに開ききっているのがスローモーションで視界に入る



見上げると真顔のユノひょん?いったい何がおこってるんだ、酔いが回った頭はなかなか働いてはくれない



引き摺られるように自分の部屋に連れて行かれてベッドに組み敷かれた、後頭部を掴まれ、噛み付くように口を塞がれる



「…んっ…ひょ…なに…んーんーっ!///」



そんなキスされたら体が熱くなるじゃないか!!キュヒョナ達がいるっていうのに!!/////


胸をトントンと叩くと視線はそのままにゆっくりと体が離れた、やっぱり怒ってるよね?



「…ひょ…」


「お前無防備すぎ!!!!」


「…え?…あっ///…やめっ…!!」



ものすごい速さで服を服を剥ぎ取られ、ひょんの手は僕の体を這い回る



「…ちょっ!!///…なにやって…やっ…あっ///」



だから皆いるんだってば!!///



「無理!!抱く!!」



「…はぁ!?無理に決まってるだろ!?ききききき聞こえるじゃん!!…あっ/////」



ひょんは上半身を起こして自分の服を脱ぎ捨てたと思ったら僕の体をグイッと引っ張りあっという間に膝の上に乗せた



「俺も無理、防音だろ?」


「…あっ///…やめっ…ああっ…///」



ひょんの手は容赦なく僕自身を強く扱き始める、腰はガッチリと固定されてすぐに後ろを弄りはじめて…



「…んっ…あっんっ…くっ…/////」



「声我慢できない?チャンミナ可愛い」



「んっ…!!…んんんーっ!!/////」





ひょんにキスで口を塞がれて、結局僕は友達が家にいるのに襲われてしまった(泣)


























. デザートな君 8






~Sside~






これはいったいどうしたことだ、僕は今ユノヒョンと向かい合って軽くツマミを食べながら呑んでいる



ユノヒョンは確かに笑っていて、僕達はなんのたわいもないバカ話をしているハズなのに




なんでこんなに冷や汗がでるんだ!?(泣)




視線の端にはキュヒョニヒョンとチャンミニヒョンがゲームに夢中になっている



そこは問題じゃないんだ、うん



も、問題なのは、コントローラーを上に下に動かしながら必死になっているチャンミニヒョンに絡みつくように抱きついているミノの所為なんじゃないか!?



僕より早くに来ていたミノは、寝不足も手伝ってかいつもより酒の回りが早かったらしく、ここぞとばかりに大好きなチャンミニヒョンに纏わりついている



この部屋の空気が殺気を帯びてきているのは気のせいだろうか




否!!




恐らく限界を超えたであろうユノヒョンの笑顔が消える、スックと立ち上がると僕は小さな声を漏らした




「…神様!!」







~Kside~







さっきから背中に痛いほど刺さる視線、いや、刺さってる本人は全くわかってないんだけど(笑)



恐ろしくて視線の主を振り返ることは出来ない



確かにスホと話をして笑い声も聞こえるというのに、このダイヤモンドブリザード級の極寒な空気はなんなんだ!?



チャンミナに後ろからバックハグと呼ばれる手法でユノヒョンを刺激しまくる酔っ払い星人ミノ!!



頼む、空気読んでくれ(泣)



チャンミナはゲームに夢中でそこまでは気づいてないようだ、早い時間から呑んでるわけだし、多少なりとも酔っているだろうし



気の毒なのはユノヒョンと面と向かってる呑んでるスホだな



ある意味面白いかも(笑)




一人でニヤニヤと考えていると後ろに殺気!!人と思われるものがひらりとソファに投げ飛ばされたんだ



























. デザートな君 7





~Cside~








「よう、おつかれ、よく来たね」




突然やってきた我らがSMが誇るキングの登場にフリーズする三人、スホなんて顔面蒼白になっちゃってるし




「ユノひょん、来る前に連絡ぐらい…」



「おーすまん、車で寝てたからさ、とりあえず風呂入ってくる、これお土産」




キュヒョナにビニールの包みを二袋渡してバスルームにそのまま向かうひょん



「ごめん、飲んでて」



僕はあわててその背中を追いかけた、つーか、まるでこの家の主みたいじゃなかった?////



ぐるぐると考えてバスルームへの扉を開けると中から手がでて来てぐっと引き寄せられた



「…ちょっ!!ひょんっ…んっ////…んんっ…////」



「…チャンミナ会いたかった」



ひょんにがっしりと捕まえられて両手で頬を包まれた、帰ってきたばっかだからいつもより冷たい手



容赦無く何度も唇を奪われて息もできないほど、熱くなる体を抑えられなくなる



ちゅっ、と音を立てて離れると僕の首筋に顔を埋めた




「チャンミナの匂いだ」



「…ひょん////」




僕だって会いたかったんだ、グリグリと顔を擦り付けるひょんの背中をぎゅっと抱き締めた




「…とりあえずお風呂入って?ご飯あっためとくから」



「ん、もう少し」




僕の腰を抱いたまま動かないひょん、やっぱり離れ難くてその背中をしばらく撫でていたんだ







~Kside~






予想より早いユノヒョンの来襲、そしてまるで旦那のように僕達に挨拶をして風呂にいってしまった(笑)




スホはなぜか正座で呑んでるし、ミノは…なんも考えてなさそう、つーか酔ってるな、あれは…



しばらくすると赤い顔したチャンミナが帰ってきて、ひとしきり謝ったあとキッチンでユノヒョンの晩飯の用意をしていた




…ほんと甲斐甲斐しい////



赤い顔してなにされたんだか////





僕は少し複雑な気持ちでチャンミナを見ていた























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紫苑☆

Author:紫苑☆
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