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. 愛しのチャンスニ 1
~Cside~
「ママ、お疲れ様でーす」
「お先に失礼しまーす」
「はーい、気をつけて帰るのよ」
先に出て行くスタッフ達を見送ると僕はママと一緒に店を出た
閉店時間には早いけど、今日はお客さんも少ないし、早めに閉めることにしたみたい
ママってばユノが出張で来れなくて元気のない僕に、何かご馳走してくれるんだって
どこに行くかは教えてくれないけどタクシーに乗せられて、時間がもったいないからとメイクにドレスもそのままで(笑)
うちのママは人気者だから、閉店後はアフターが多いんだけど
なんかママと2人きりとか久しぶりでちょっと嬉しいな
だって、とてもお世話になった人だから……
「なあに?ニヤニヤしちゃって」
「いや、ママとご飯なんて久しぶりだなって思って」
「あらあら、何も出ないわよ~それにね、ちょっと相談にも乗ってほしいのよ」
「相談、ですか……?」
「大したことじゃないんだけどね、ちょっと」
「……は、はあ////」
そう言ってママは車の外に目線を移すと、物憂げな様子で溜息を一つついたんだ
. 俺の婚約者殿 2
~Yside~
「チーフったら随分イライラしてますね~」
「るせっ!!いいから早く仕事回せっ」
助手であるテミンがニヤニヤとしながら書類の山を抱えてやってくる、ああ、見合いだなんてほんとブルーでしかないよ
「随分な美人さんらしいのに~」
………はあ!?ちょっと待て、何でそんな事!!
「テミン!!!!」
「うわっ、僕これチェック持っていきまーす」
そそくさと逃げていくテミンの後ろ姿を見て呆然とする俺、待て待て、まさか社内の人間も知ってるってことか?
そういや朝から皆んなの様子がおかしかった……
女子社員は涙ぐんでるものもいたし、野郎どもはやたらとニヤニヤとした視線を送ってくるし!!
思わず立ち上がり周りを睨みつけると、皆ハッとして目線を合わせないようにいそいそと仕事に戻るとか
ったく、なんだよ!!どーいうことだとよ!!
気に食わないけど仕事をしないわけにはいかないし、数ヶ月先にはショーだって控えてる
夜の事を考えると気が重くて仕方ないけど、チョン家ではばあちゃんの言うことは絶対で逆らうことなんて出来ないし
……はあ
とりあえずは仕事を片付けよう、それでホテルに行ったらちゃんと断ればいいんだよ、うん
俺はまだ見合いも結婚もする気はねーんだ!!きっとわかって貰えるさ
なんとか自分に言い聞かせ、書類の山と共にパソコンに向かって俺は仕事に集中した
…………そして
そして俺は集中し過ぎた!!!!
自室にこもっての作業で全く人を寄せ付けず、気付けば時間は夜の7時を過ぎていた!!
慌てて部屋から出るとテミンが目を丸くして俺をマジマジと見た
「チーフ!?まだいたんですか!!時間!!」
「わかってるって、テミンジャケット!!あと姉貴に連絡入れといてくれ!!」
「了解です!!急いでください!!」
俺はテミンから上着を受け取るとタクシーに飛び乗って、見合いの場所であるSMホテルへ急いだんだ
. 愛をもっと!! ~その男変態につき 18~
~Yside~
あの日、無理を言って同僚に幹事をお願いして、トロトロになったシム先輩を抱えるように歓迎会を後にしたもんだから
後で随分噂になって先輩には怒られてしまった
俺としては2人の仲をオープンにしてもいいぐらいなのに、ここは先輩の顔を立てて暫くは大人しくすることにしたんだ
全く、シャイ過ぎる恋人を持つのも苦労するよ(笑)
女子社員の中では俺達の仲を詮索しようとしていた奴もいたけど、そこは俺が上手く誤魔化しておいた
社内では相変わらずのツンデレなシム先輩だから、俺の片想いって事で納得したみたい
まあ、ヒョナにはバレてたみたいだけど(笑)
大人しそうな顔してなかなかの根性の持ち主らしく『私、諦めませんから』なんて、サラリと言われちゃって(笑)
そういうの嫌いじゃないけど、俺の横で動揺する先輩がこれまた可愛くて堪んない
「ユ、ユノ、いい加減僕のパンツ返せよ!!////」
「ええ~どうしよっかな~」
「お、落ち着かないんだよ!!あれじゃあ!!////」
「ん?ティーバック好きでしょ?」
「ばっ!!////好きじゃな……んぁっ!!////」
「んふ♡チャンミン反応良すぎ」
「……あっ……や////」
本日はコードレスバイブ付きのティーバック、仕込んでたのに気付かないとかどこまでも天然なんだか
「……ユ、ユノ////」
「ん、続きは帰ってからね」
下唇をキュッと噛んで快感に耐える先輩に、ゾクゾクとして次のペナルティを企む俺って、やっぱりあなた限定の変態だって思うんだ
. 俺の婚約者殿 1
~Yside~
「はあ!?見合いなんて聞いてねーけど!!」
「ったく、うっさいわね~知らないわよ、とにかくお祖母様から言われたの、だから今夜7時にSMホテルに行って!!」
「ちょっ!!姉貴っ!?」
「嫌なら自分で断るのね、あんたがいつまでも遊んでんのが悪いのよ!!!!」
姉貴はふんっ、と鼻息を荒げて俺を一睨みすると、カツカツとヒールの音を響かせ休憩室から出て行ってしまった
大きく溜息をついて窓際にあるソファに乱暴に座ると、側にあったミネラルウォーターを一気に飲み干した
……ったく、見合いだって!?なんだよそれ、本人が全く聞いてないとかどういうことだよ!!
俺の名前はチョン・ユンホ、大手のアパレルメーカーであるチョングループの次男だ
大学を出た後数年イタリアで修行を積んで、今は家の事業を手伝ってるってワケ
最近立ち上げた新しいブランドは俺がデザインを手がけていて、将来独立するための第一歩を踏み出したところなのに!!
なんでそんな時に見合いなんか……!!
姉貴のボアは次期社長なんて言われてて、まあ、あの気の強さと腕っ節ならうちの会社も安泰だろうけど
兄貴のヒチョルは社交性を活かして営業部長として海外を飛び回っているし、弟のミノだって縫製工場の管理で毎日頑張ってる
お袋は早くに亡くなっていたけど、仕事の忙しい親父に変わってばあちゃんが俺達兄弟4人を育ててくれて
そりゃあ遊びもソコソコにしてきたけど、ただがむしゃらに働いてきたのに!!
「兄さんは遊びすぎなんだよ」
「なっ!!ミノ!?」
いつの間にかドアの前に立っていたミノがクスクスと笑いながらこちらを見つめている
「まったくイタリアでなんの修行してきたんだか」
「るせっ!!お前工場に行ったんじゃなかったのかよ」
「ご心配なく、今から行くとこ、あ、聞いてる?兄さんの相手、どうやら男らしいよ」
「はっ、はああああああっ!?」
「ま、兄さんはどっちでもOKなんだからいいんじゃない?」
カラカラと笑って去っていくミノの後ろ姿を見つめながら、俺は呆然と立ち尽くしていたんだ
. 愛をもっと!! ~その男変態につき 17~
~Cside~
飲み会の最中にユノにトイレに連れ込まれて、なんかエロいキスとかされちゃって
どうして怒ってるんだろう……あのヒョナって子と話してたから?
た、確かにその……連絡先とか聞かれたけど////
遠くにいたユノにはそんな事は聞こえなかったはずなのに、あんな風に独占欲を出されてしまうと……その、胸の奥がズクンと熱くなって
ユノとのキスでトロトロにされた僕は、いつの間にかタクシーに乗せられて、ユノと一緒に家へと向かっていた
飲み会は、とか
ユノは幹事だったのに、とか
チーフや同僚達はなんて思っただろう、とか
色んなことが頭の中をぐるぐると回っていたけど、抱き寄せられた腕の強さにちょっと安心しちゃうなんて
心の中はすっかりユノでいっぱいみたい
剥れた顔の割には、凄く優しく愛されちゃって、焦れったいほどの愛撫に先に根をあげたのは僕の方で
し、しかもティーバックも履いたまま……////
「……んっ……はっ…ぁん////」
「ん、先輩すっげいい」
「……や………なま……////」
「ん?何?」
「….な、名前で………あっ////」
「!!!!チャンミンやばいって」
「……ひっ……あぁんっ!!////」
「……くっ」
何も考えられない程に何度も揺さぶられて愛されて、僕はそのまま意識を飛ばしてしまった
. ユンホ君のいちごのパンツ 25
~Cside~
こうして僕はユンホ君に、その……抱かれた/////
初めてとは思えない落ち着きぶりに僕の方が動揺してしまったけど
二人で必死になって繋がって、ああ、心と体が一つになるってこういう事なんだって改めて実感した
次の日は恥ずかしくてとても顔なんて見れなかったけど
「俺達の初めての朝に乾杯!!」
なんてカフェオレを飲みながら言うもんだから、つい笑ってしまった
ユノ……って呼ぶのは正直まだ慣れてない////
いつものくせでついつい『ユンホ君』って呼んでしまう僕に
「ダメ、ユノでしょ?」
なんて優しく諌められて、僕の胸はまたキュッと音を立てるんだ
あれからバイトを始めたユンホ君はとてもモテていて、僕の心は忙しくて落ち着く暇もない
ひっきりなしに来る誘いのメッセージにチクリと胸が痛むけど
信じるしかない、よね……
大学に入ってから暫くして、僕達は一緒に住むことになった
それについては色々と揉めたけどそれはまた今度の機会に…
君よりずっと年上の僕にいつまで好きって言ってくれるんだろうって不安はあるけど
二人ずっと変わらないって信じたい
だって君は僕にとって唯一無二の存在なのだから
僕で君を幸せに出来るなら、なんでもしてあげたいって
. 愛をもっと!! ~その男変態につき 16~
~Yside~
『ちょっと待った!!!!』
人の間をどうにか抜けて、仔猫のようなポーズでシム先輩に迫り来る敵を牽制する
なんだか耳まで赤くしてドギマギとする先輩に胸がジクジクと痛むけど
背中からがっしりとホールドすると人にはわからないよう耳にそっとキスをした
「!!!!////ユノ!?」
いきなりの俺の行動にフリーズする先輩を抱え込み、目の前で目を丸くするヒョナをひと睨みする
「……あ、あの?////」
「悪いけど先輩は俺のもんだから」
「ユ、ユノ!?////」
「ぜってー渡せねーから!!」
人ってこんな低い声出るんだってくらい怖い声だったと思う
俺の言葉に固まったままの先輩をそのまま立ち上がらせ、ヤイヤイと囃し立てる同僚達を尻目に座敷を後にした
我に返った先輩が暴れ出す前にトイレに連れ込んで、壁に押し付けると強引に唇を塞いだ
「……んっ、ユノッ……やめ……////」
深くなるキスに先輩が蕩け始めた頃、ズボンの上からティーバックをグッと引き上げてやったんだ
「……んぁっ!!////」
「……赤い顔しちゃって、谷間なんかに見惚れてんじゃねーよ」
グイグイと引き上げると体を震わせて身を捩るシム先輩、さっきから既に反応してるのバレバレなんだけど
「……ユ、ユノ////」
「俺がヤキモチ焼きなの知ってるでしょ?またペナルティが増えちゃうね」
「………ひっ////」
足の間に膝を差し込んで、反応し始めたソレをグイグイと刺激してやった
ちょっと乱暴にされると興奮するのわかってんだ
されるがままに恍惚の表情なんて浮かべちゃって、酔って潤んだ瞳が堪んなく色っぽい
「……帰ってお仕置きだね」
「……あ////」
コツンとおでこを合わせてもう一度抱き締めると、今度は甘くて優しいキスをたっぷりとお見舞いしてやったんだ
. ユンホ君のいちごのパンツ 24
*R18です♡
~Yside~
初めて入ったチャンミンの中は熱くて蕩けるようで直ぐにももっていかれそうになってしまう
苦しげに喘ぐ声に、震える体に、頭が沸騰してしまいそうだ
「………ユノッ、ユノ……ッ////」
「チャンミンやばい、好きすぎて困る」
「……あっ……ああっ////」
「……くっ」
この人はこんなにも細かったのだろうか、初めて会った頃はとても大きく見えたのに
儚げで消えてしまいそうだと思った
触れていないと不安で、強引に俺のものにしてしまった
年の差とか、性別とか
そんなものは関係なくただあなたが欲しかった
あなただけが俺の唯一無二の存在なんだ
一度だけではとても足りなくて、無理をさせると分かっていても止めることなんて出来なかった
漏れる吐息に甘い色がつきはじめて、あなたが何度目かわからない熱を放った後、俺も同時に二度目の熱を放った
ぐったりと動けないあなたに何度もキスをして、二人の放った熱を拭うと、汗でぐちゃぐちゃになった体で抱き合った
ほんとはね、最初上手くいかなくて二人で必死になってやっと出来たんだ
ベッドの上で向かい合って汗だくで、男同士で何やってんだって感じだったけど
優しく導いてくれるあなたが愛おしくて堪らなかった
どうにかチャンミンを起こして二人でシャワーを浴びると、俺達はまた二人でベッドに潜り込んだ
隙間なんてないくらいにぴったりとくっついて、幸せな眠りについたんだ
. 愛をもっと!! ~その男変態につき 15~
~Cside~
『ヒョナです、ずっとお話ししたくて////』
そう言って僕の向かいに座ったのは総務に入った新人の女の子、最近ユノをマークしてるソナって子と一緒にいる子、だよね?
最近ヤケに目が合うとは思ってたけど、もしかしたら僕からユノの情報を聞き出すつもり、とか?
チャラさから言ったらうちの会社でナンバーワンのユノだけど、最近付き合いが悪いから秘密の恋人でも出来たんじゃないか、なんて言われてて
まさか僕がそうです、とも言えないし……
どうしよう、困ったな////
「シムさんはお付き合いされてる方いるんですか?」
「……へっ?僕!?////」
「チョンさんに聞いても教えて頂けなくて」
「あ、あの?////」
「もしよかったら連絡先とか教えて頂けませんか?お友達からでもいいので」
これってどういうことだろう、てっきりこの子もユノのファンだと思ってたのに、これってもしかして……その、僕に?////
「……え、えっとユノじゃなくて?////」
「違います!!私、シムさんのことずっと素敵だなって思ってて、あの////」
こ、この状態って所謂コクられてるってことでいいのかな?
上目遣いで見つめられて、なんだか胸の谷間だって見えてるし、嬉しいけどこれは丁重にお断りしなきゃいけないよね////
こういうの慣れてないからドキドキして上手く話せないよ
「あ、あのね……わっ!!!!////」
「ちょっと待った!!!!」
なんとか言葉を選んで口を開いたその時、誰かが大声で叫んだと思ったら、見慣れた腕が目の前に伸びてきて、背中からがっしりと抱え込まれてしまったんだ////
. ユンホ君のいちごのパンツ 23
~Cside~
ずっと朝から落ちつかなかくて、でも、ユンホ君が来るのは夕方で
部屋を片付けたり、キッチンに立って晩御飯の用意をしたりしていたけど
……どうしよう、もう胸が破裂してしまいそう////
おかずだって作りすぎてしまって、ユンホ君には笑われてしまったけど
今日が僕らの記念日になる筈だから////
ご飯を食べて、交代でシャワーを浴びて、まだ髪も乾かないうちに抱き締められてベッドへと沈められる
僕よりずっと年下の筈なのに、今日の君はヤケに大人びて見えて、僕は思わず視線を逸らしてしまった
「チャンミン、ちゃんと俺を見て?」
「………ユンホ君////」
真っ直ぐに僕を見下ろすアーモンドアイ、初めて出会った頃と何も変わらなくて、純粋なまま……
なんだろう、胸がぎゅっと苦しくなる
溢れそうな涙は君の唇へと吸い取られて、そのまま優しい唇が降ってくる
「泣いても止まんないから」
「……ユンホ君、もし、もし……他に好きな人が出来たらっ……」
「…チャンミン、俺を怒らせたいの?」
「……だ、だって僕は……ふっ…く////」
こんな事言うつもりじゃなかった、でもそうなってしまえばもう戻れない気がして……
「バカだなぁ、いつになったらわかってくれんの?」
「………////」
「欲しいのはあなただけだよ」
「ユンホ君////」
「ユノって呼んで?」
「………ユノ…んっ////」
深くなる口づけ、熱くなる体はどうしようもなくて、僕は君に身を任せることしか出来なかったんだ