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. 家政婦さんは恋人 25
~Yside~
「………ま、待って、ユノさん///」
「ん?何?」
「そ、そんないきなり、あの………///」
「俺とこうなるの、嫌?」
「!!!!///」
そう言って落ちてくるアーモンドの瞳が甘すぎて思わず息を呑む僕!!
そりゃ今夜はそうなるのかなって思っていたし、シャワーを浴びながら覚悟もした筈なのに
さわさわと撫でる指が優しすぎて体はガチガチになっちゃうし、上手くキスだって受け止めれない気がするし
ああ、もう、僕ってば………
「なんで泣くの?」
「べ、別に泣いてなんか………」
「ふうん?じゃあこれは何?」
「あっ!!///」
不意に目尻をペロリと舐められて思わず変な声が出てしまう
そしてそんな僕を満足気に見下ろすあなたが憎らしくて、一生懸命睨み返すのに、ああでも………!!///
「そんな顔してもやめてあげないよ?」
「ユ、ユノさん///」
「ユノって呼べよ」
「…………んっ///」
こうして蕩けるようなキスをたっぷりとされちゃって、ぎゅっと目を閉じるしかできない僕だったんだ
. 家政婦さんは恋人 24
~Yside~
「どう?熱くない?」
「は、はい!!///」
人の髪を乾かすことなんて一生ないと思って思っていたのに、まったく、恋とは思いもよらないもんだ
ドライヤーの風から香るシャンプーの香り
なんだろう、俺と同じ物を使ってる筈なのにヤケに甘く感じられて体が熱くなってくる
丸くなった背中に緊張が見えるのは覚悟をしているから?
真っ赤になった首筋から匂い立つ色香に暴走してしまいそうだよ
「………あの、ユノ、さん///」
「ん?」
「も、もうあの、大丈夫だから、その///」
そう言って益々縮こまってしまう君に思わず口元が緩む
ドライヤーをソファに置くと、その震える肩にそっと手を伸ばした
「チャンミン、おいで?」
「は、はい///」
震える背中をギュッと抱き締めて、俺達は縺れるようにベッドルームへと向かったんだ
. 家政婦さんは恋人 23
~Cside~
「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」
「えっ?///」
我ながらなんて恥ずかしい事を言っちゃったんだろう///
慌ててキッチンに逃げ込んだはいいけど、頭に血が上ってとてもじゃないけど料理なんて………
カウンターの向こうに見えるユノさんは、満面の笑みでソファに座ってるし
なんだか鼻歌まで歌っちゃってるし!!///
ああ、もうどうしたらいいのか………
バクバクと音を立てる胸をどうにか抑えてキッチンへと向きなおる
とにかく晩御飯作らなきゃ!!
その後の事はふわふわとしてなんだかよく覚えていない……
ぼーっとして火傷なんてしちゃってちょっとした騒ぎになったりとかはあった気がする
食事の後は片付けもせずに促されるままバスルームへと追いやられて、それから…………
「チャンミン、おいで?」
「………ユノさん、あの///」
「ん?いっぱいシてもいいんだよね?」
「!!!!………は、はい////」
「じゃあここに座って?」
濡れたままの髪でソファに座るユノさんの足の間に座らされる僕
これってまさか…………
「先ずは髪、乾かそっか」
「………は、はい///」
背中から響く甘い声に緊張しちゃって、ガチガチに固まってしまう僕だったんだ
. 家政婦さんは恋人 22
~Yside~
「そっか、じゃあチャンミンの作った飯、食べよう」
「………はい///」
俺の言葉にホッとしたように涙ぐむバンビアイが愛しくて仕方ない
そんなに不安にさせてしまうとか、まったく恋人失格、だよな
手を繋いだまま部屋へと戻ると、先ずは真っ先にキスをして抱き締める
まだ濡れたままの瞳はかなり腰にくるけど、今はこうする事が一番の特効薬な気がするから
「ユノ、さん、あの///」
「ん?」
「そろそろ離して………ご飯が///」
「うん、じゃあ着替えたらまたくっ付いてていい?」
「!!!!………えっと、その///」
綺麗な首筋に唇を寄せるとピクンと跳ねるから堪んない
ああ、やっぱりこのままベッドへと連れ去って………
そんな不埒な事ばかり考えていると、そっと胸を押して体を離す君
「チャンミン?」
「あ、後で、その///」
「うん?」
「あ、後からまたいっぱいシてください!!///」
「えっ?///」
突然の言葉に呆然とする俺にキスをして、真っ赤になった君はキッチンへと逃げてしまったんだ
. 家政婦さんは恋人 21
~Cside~
「俺が夢中なのはチャンミンだけだから」
「で、でも///」
「反論は無し、さ、帰ろ?」
そう言って僕の手を握る優しいアーモンドの瞳
軽く触れた唇がジンと熱くてまた泣きそうになってしまうよ
だってまさかユノさんが来てくれるなんて思わなかった
サイン会は終わったの?とか
どうして僕の居場所がわかったんだろう、とか
色んな事が聞きたいのに、胸の奥に言葉が詰まってまったく出てきてくれない
タクシーの中でも握った手は離して貰えずに、僕はただ俯くことしかできなくて
そんな僕にユノさんは何を聞くでもなく優しく包み込んでくれる
不器用な僕のすべてをわかってくれてる?
ああ、想いが溢れて止まらないよ
「チャンミン着いたよ」
「あ……///」
「飯は何でもいいか、デリバリーでもする?」
「あ、えっと、下準備」
「そっか、じゃあチャンミンの作った飯、食べよう」
「………はい///」
エレベーターの中で僕の顔を覗き込むあなたが優しくて、思わず泣きそうになる僕だったんだ