. スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. 夢で逢えたら 1
~Yside~
………幼い頃から同じ夢を見ていた
とても綺麗な天使の出てくる夢
俺はいつしかその天使に恋をしていた……
~Yside~
「おーいユノ、外回り終わったら直帰か?」
「ああ、ちょっと遠出になるしな」
「じゃあ飲みに行くのはまたにするか、総務の子達が紹介しろって煩いんだよ~」
「あーはーはー!!また今度な」
困り顔のドンへに手を振って書類を鞄に入れると、会社を出てタクシーへと飛び乗った
今から向かう取引先は、うちの会社からはニ時間ほど、車で行けばもっと近いが今日は電車だから少し時間がかかっちまう
……とか言いながら直帰できるのを密かにラッキーとか思ってたりして(笑)
地下鉄から快速へと乗り換えると指定席に座って一息つく、降りる駅は終点だから安心して乗ってられるな
……そういえば最近あの夢見ていない
物心ついた時から見ていた夢、芝生が青々と茂り、木々に囲まれた白い家、そこには天使のように綺麗な子が住んでいて
俺はいつもその子と遊んでいて、それは俺が社会人になるまで続いていた
ある時からパタリと見なくなったのに、最近やけにその夢のことが気になっていた
不思議なことに夢の中でも現実と同じように時間が流れていて、その子は俺と同じように子供から青年へと成長していた
溢れそうなバンビアイがとても印象的で
いつも気になっていたのはその子の名前、夢の中では呼んでいるはずなのに、何故か起きると忘れてしまうんだ
……なんで今こんな事を
車窓から流れる景色を眺めながら、俺はいつの間にか眠ってしまったんだ
. 愛の詩をきかせて ~仔鹿君の憂鬱~ 1
~Cside~
いつも通りの朝、いつも通りコーヒーを飲んで、いつも通り大学に行って、いつも通りキュヒョンと食堂でご飯を食べて
……一つだけいつもと違うのは
『おはよう仔鹿君、やっと仕事が一区切りついた、今夜はうちに来れる?』
スマホに残る大好きな人からのメッセージ/////
「……チャンミン、顔緩んでるよ(笑)」
「……へっ?/////」
「どうせユノさんからのメッセージだろ?最近何も言わないからフラれたのかと思ったよ」
「フ、フラれてなんか!!/////」
「ふうん?じゃあ会う約束でもしたんだ」
「……なっ!!/////」
「耳……赤いよ(笑)」
「キュヒョン!!/////」
散々キュヒョンにからかわれて、周りに人がいるのも忘れて思わず大声で叫んでしまうなんて/////
最近大きなプロジェクトがあってユノさんとは全然会えてなくて、ほんとフラれるんじゃないかって思ってたけど
メッセージだけは毎日ちゃんと送られてきていたから
俺の仔鹿君何してる?
早く逢いたいよ
君を抱き締めたい
早くあなたに会ってその胸に思い切り飛び込みたいなんて、女の子みたいなこと考えてしまって/////
……朝からドキドキが止まらない僕だったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 12
~Kside~
「今日は思いの外楽しかったよ、チョンさんとは話したいとは思っていたけど、まさかの展開だったよね」
パチンとウインクをしながらコーヒーを淹れてくれる我が旦那様、立ち姿すら絵になってしまうのは、やっぱり育ちが良いせいなのかな(笑)
パイロットという職業柄、忙しくて家にいないぶん、近所付き合いも出来ないから、家族同士集まってお昼を食べるだなんて
…妻としてはちょっと嬉しいかな/////
たまたま子供達も部屋で遊んでいたし、いつもは聞けないような濃い話をしようと思ったのに、チャンミンって思ったより純情だったっていうか……
主婦って結構キワどい話とかするもんだけど、チャンミンは普段から大人しくて、そういやソッチの話はあんまりしたことなかったっけ
……でも、真っ赤になってて可愛かったけど
思わず口元が緩む僕に目を丸くするシウォン、いけないいけない、僕としたことが/////
「で、結局チャンミンさんと何話してたわけ?」
「べ、別に……普通に主婦の会話だよ、子供のこととか、旦那のこととか/////」
「ふうん?やけに赤い顔して帰って行ったけど、主婦同士の会話って興味あるな」
「き、気にし過ぎだよ/////」
ずずいと迫るシウォンを避けるようにソファで眠るボミへと視線を向ける、リン君と沢山遊んで疲れちゃったんだよね
「うーん?教えてくれないんだ、主婦の事情ってわけか」
顎に手を当ててウンウンと頷くシウォンは何か勝手に納得してるみたい(笑)
……それにしても主婦の事情って!!/////
チョン家の事情には興味もあるし、夫婦円満の秘訣も教えてもらいたいし(笑)
今度はもっとソッチ系の話を突き詰めて聞いてやろうなんて、今から企んでしまう僕だったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 28
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Sside~
『リウが戻ってくることになった』
社長から連絡があったのは丁度僕が相手先から帰る途中で、一緒だった室長と何かあったのかと心配してしまったけど
後から聞けばチャンミン様の提案で一時帰国するだけとか
……全くびっくりさせないでほしい
リウ様の留学の話は昔から出ていたことだったし、僕も覚悟…というか、心構えはしていたものの、やっぱり寂しかったのも事実で
入社当時からリウ様の面倒を見ていた僕にとっては、まるで年の離れた弟のような気持ちで接していたから
……しかもチャンミン様の従兄弟のミヌさんも一緒に帰国とか!!これは何か予感がする/////
ドキドキと胸を高鳴らせ空港に向かうと、真っ黒に日焼けしたリウ様の後ろには、まるでチャンミン様をそっくりと写し取ったかのようなミヌ様がいて
車の中でチャンミン様に恋人だとさらりと告げるリウ様に面食らってしまったけど、まあ、それもリウ様らしいっていうか(笑)
……やっぱり社長の息子だって納得してしまうんだ
チョン家の将来の心配なんて僕がするのもおこがましいけど、やはり将来の社長の第一秘書候補の僕としては色々と気になることもあるわけで
かと言って詳細を聞くことも出来ずに、悶々としたまま迎えたチャンミン様のご実家でのパーティの帰り道
車の中で聞こえてきた社長とミヌさんの会話で、どうやら二人は認められたってことがわかって、何故か僕も安心したっていうか(笑)
まだまだ社長も現役だし、リウ様だってまだ大学生、先の事なんてどうなるかわからないけど
僕は何があろうとリウ様の味方!!それだけは揺るがない事実だから
いつだって家族のことを一番に考えているリウ様は僕の誇り
だからもっと大きくなって帰ってきてください
アメリカという未知なる大地で
希望という名の羽根を羽ばたかせて
遠い空へと飛び立つ飛行機を見つめながら、未来の若社長の幸せを願わずにはいられなかった
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 11
~Cside~
どこでどうスイッチが入っちゃったのか、晩御飯の準備中にユノに襲われてしまって、その……結局流されてシテしまったから
リンはシム製のベッドのお陰で起きることはなかったけど、ほんとユノったら強引で困っちゃうよ//////
くったりとした僕を優しく抱き締めてくれるユノは、いつの間にか爆睡していて
……きっと今日は疲れたんだよね(笑)
僕はそっとベッドを抜け出すと、中途半端に切られた野菜でスープを作り、チャーハンを作って晩御飯にしたんだ
用意が終わる頃にはリンも目を覚ましたから、寝て居るユノの上に置いてやった
グエッって変な声が聞こえたけど、すぐにリンの笑い声がしたから、多分こちょこちょの刑とかにされちゃったんだろう(笑)
「チャー!!たすけーー!!きゃー♡」
「こら待てリン!!まだまだこちょこちょしちゃうぞー!!」
「やーの!!こちょこちょやーの!!」
「ほらほら二人とも、もう御飯ダカラ手を洗ってキテ?」
「はーい、リン手洗うぞ~」
「はーい♡ごあん、ごあん!!」
部屋の中で追いかけっこをするユノとリンを微笑ましく思いながら、僕は温かいスープをお皿へとよそったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 27
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Rside~
チャンミンが企画したサプライズパーティー、皆んなが俺達の帰国を喜んでくれて、隣でミヌも幸せそうで…とても素晴らしい時間だった
調子に乗ってワインなんて飲んだもんだから帰りの車では爆睡しちゃって、ミヌの膝に涎を垂らして随分怒られたけど
そういやミヌは勧められて少し飲んでたくせにケロっとしていたから、もしかして酒が強いのかもしれない
やっぱりシム家の血筋ってことなんだろう(笑)
チャンミンは珍しく酔っていたけど、父さんはそんな彼が愛しくて仕方ないって顔で、変わんないなって思った
母国を離れていると、こういう変わらない日常がどれだけ有難いかわかる
今はミヌが居るけど、飯だって自分でしなきゃいけないんだし、もちろん掃除だって洗濯だって
韓国に居られるのはたったの3日だったから、次の日はミヌの希望で俺の通ってた学校巡りをして、友達とよく行ったファーストフードを食べたりして過ごした
3日目は朝はゆっくりと過ごして、まあ、前の晩にまたシテしまったからミヌが起きられなかったんだけど…
昼からはアメリカで待つ悪友達にお土産を買いに行って、夜はチャンミンと父さんとゆっくりと過ごして
まるで婚約の挨拶回りみたいな旅行だったな(笑)
空港には父さんまで送りにきてくれて、チャンミンはミヌを抱きしめて泣いてるし、何故か後ろでスホも涙をおさえてたりして、ちょっと笑っちゃったけど
「父さんありがとう、また帰るから」
「ああ、体に気をつけて」
「父さん、もうさ、入籍しちゃえば?」
「……え?」
「……リ、リウ!!何言って!!/////」
「どうせチャンミンが俺が大学を出るまでは……なんて言ってんだろ?同性婚を認める法律が施行されたのは二年前だぜ?さっさとしちまえばいいんだよ」
「……リ、リウ/////」
「俺のことは気にしなくていいんだって」
「ありがと……ふっ……くっ……/////」
「あ、バカ泣くなって!!父さん後は頼むよ、ミヌ行くぞ!!」
「…えっ……リ、リウ!?…ちょ!!/////」
もらい泣きしそうなミヌを抱えるようにして歩きだせば手を振るのは俺の大切な家族達
俺は軽く片手を上げて挨拶をすると、ミヌの手を握り出国ゲートへと向かったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 10
*R18です♡
~Yside~
何故か頬を染めたまま目を合わせてくれないチャンミン、撫で肩から見える首筋のホクロがやけに艶っぽくて思わずベッドへと攫ってしまったけど
「……ユ、ユノ?……どうしタノ?……んっ/////」
「それはこっちのセリフ、そっちこそそんなエロい顔してどうしたの?」
「……っ!!エ、エロくなんて……あっ/////」
「いや、エロい、何か言われた?」
「!!!!/////」
「ふふ、言われたんだ(笑)」
「ユノ、晩御飯の用意ガ……あっ……ヤ/////」
まだ陽も落ちてないのにこんな風にベッドで君の匂いに包まれているなんて
……贅沢すぎる休日だな
いやいやと首を横に振るけど体は正直で、シャツは残したままに服を剥ぎ取って胸の突起を口に含んだ
「……あぁん……ダメ……リンが起きちゃ……/////」
「今寝たばっかりだから大丈夫だよ、ほらもうこんなになってる」
閉じようとする脚を丁寧に開いて、体の中心で蜜を垂らすソレをじわりと握り込む
「……ああっ!!/////」
ゆるゆると扱き始めると自然と揺れてしまう腰は俺を求めていて、ねっとりと口に咥えこむと緩やかに背中を逸らした
チャンミンの奥の蕾は既にヒクヒクと俺を待ちわびていて
「エロい奥さんだ」
「……ユノのバカ/////」
夕暮れ時のオレンジに染まる部屋の中、俺達は重なり合って深く求めあったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 26
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Mside~
こんな風に歓迎してもらえるなんて、勿論シム家は身内なわけだし、そんなに驚くことはないのかもしれないけど
……こんなに嬉しいのはやっぱりリウと一緒だから
驚いたのと胸がいっぱいだったのとで最初は呆然としてしまってたけど、リウに小突かれて緊張が解けたっていうか……ほんと僕のことわかってくれてる
久しぶりに会ったスヨンやヒヨン、それに伯父さんもニコニコとして、チョンさんやチャンミンもいて、秘書さん達も揃ってのパーティは楽しすぎて
沢山笑って、沢山食べて、あっという間に時間が過ぎていった
帰りはスホさんの運転する車でマンションまで送って貰ったけど、終始ご機嫌だったチャンミンは珍しくほろ酔い気味でチョンさんにもたれ掛かって眠っていた
リウはといえば少し飲んだワインがまわったのか僕の膝に寝転んで爆睡しているし
僕とチョンさんは顔を見合わせて思わず笑ってしまった
「あの……今日は本当にありがとうございました/////」
「いや、喜んで貰えたかな?」
「はい、なんだか夢みたいで/////」
「これからも色々あると思うが、リウのことよろしく頼むよ」
「……はい/////」
「俺達はいつだって君達の味方だ」
「!!はいっ/////」
チョンさんの言葉に胸が熱くなる、ああ、僕達はなんて素敵な人達に囲まれているんだろう
僕は膝の上で眠るリウの髪を撫でながら、込み上げる涙を抑えるのに必死だったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 9
~Cside~
『でさ、チャンミンのとこは週にどれくらいなの?』
キュヒョンからのあまりにどストレートな話に僕は暫くフリーズしてしまって/////
実はそういう話はあんまりしたことがなくて、免疫がないっていうか、なんていうか……
は、恥ずかしいんだけど/////
普段は周りに子供達が纏わり付いてるし、こんな話だってしたことがなくて、すぐそこにユノだってチェさんだっているのに……
ぼくの反応は無視してどんどんと話を進めるキュヒョンは、遂にはチェさんとのソッチの内容の話までし始めちゃって、もうどうしていいかわからないよ/////
そりゃ見た目からチェさんって強そうだとは思うけど、なんか生々しいっていうか……
「求められ過ぎてもね、だって子育てで疲れてるわけだし」
少し物憂げに溜息をつくキュヒョンは、ソファで盛り上がる旦那様達をチラリと見て意味ありげに呟いた
「……ね、ユノさんって絶対大きいでしょ?」
「……へっ?/////」
「だってほら、見かけからして……ね?やっぱ規格外レベル?」
「!!!!き、きかくが……!?/////」
「それでやっぱりテクニシャンとか!!」
「……テ、テク!?/////」
「やだチャンミンったら、見たことないくらい真っ赤だよ(笑)」
「キ、キュヒョン!!/////」
「ふふ、チャンミンったら可愛い」
キュヒョンにからかわれて、おそらく全身真っ赤になっているだろう僕は、火照った顔をユノに見られないようにするのに必死だったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 25
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Rside~
パンパンパーン♪
『leone celeste』に足を踏み入れた途端聞こえるクラッカー音、思わずミヌを庇って背中に隠したけど、これは……?
「「「リウおかえり!!」」」
店の入り口にはバルーンが浮かび、チャンミンのお父さんを始め、スヨン、ヒヨン、チャンミン、ミノに父さんまでがズラリと並んでいて
「ミヌもよく来たね、本当に大きくなった」
「……伯父さん/////」
「うふふ、驚いた?今日は二人の歓迎パーティーなんだよ、ね?ユノさん」
「ああ、好きなものを好きなだけ食べるといい、どうやらミヌもチャンミンと同じブラックホールな胃をしているようだしな(笑)」
「…ユ、ユノさん!!/////」
「あーはーはーは!!」
「ほら、そんなとこに突っ立ってないで入って入って!!」
今はすっかりこのレストランのメインシェフになったスヨンが俺達を招き入れてくれる
あまりに突然のことに驚いたけど……これってサプライズパーティーってことでいいんだよな?
まだ不安げなミヌは俺の背中から離れなくて、どうやら久しぶりに会った身内にも人見知りを発揮しているらしい(笑)
「さあ、始めよう、まずは前菜からどうぞ、焼きたてのピザもあるから沢山召し上がれ」
チャンミンのお父さんであるドンシクさんの掛け声でパーティーが始まった
「リウってばなんか変わったみたい、それにミヌも大人っぽくなっちゃって~」
スヨンとヒヨンが代わる代わるやって来ては俺達二人を交互に見るもんだからミヌは真っ赤になって俯いてしまって
「ふうん、そういうことか~」
なんて、顎に手を置いてウンウンと勝手に納得したりして、女の勘ってやっぱり凄いと思う
俺はいつまでもフリーズしているミヌの頭をコツン小突いてやった
「ほらミヌ、いつまでも食べないと全部食べちゃうぞ?」
「……え!?ぼ、僕も食べる!!/////」
俺の言葉に慌ててフォークとナイフを持つミヌが可愛過ぎて、思わず口元が緩むのを止められない俺だったんだ