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. あなたと過ごしたい 10
~Cside~
『………ユノ、あのね、あの……シ、シよっか?』
僕の言葉にフリーズしてしまうユノ、自分で言ったくせにいたたまれなくて思わず俯いてしまった
きっとね、僕の顔は見たことないくらい真っ赤になっていると思う
それから痛いぐらいに抱き締められて、僕達は縺れるようにベッドへと沈んだ
いつもなら勢いに任せて激しく求めあってしまうけど、今日ばかりは二人とも緊張してる、かな///
お互いに触れ合って、重なり合って
なんだろう、君は僕よりずっと年下なはずなのにやけに大人びて見える
見上げる先に伸ばした指は絡め取られ、二度と離れないように強く強く
そして、僕達は長い時間をかけて一つになった
新しい年を迎えるとか
離れていた時間とか
そんなことより二人でいることの方が重要で、必死に受け止める僕にキスをしながら
『チャンミン愛してる』
だなんて、どれだけ僕を夢中にすればいいんだろう///
なかなか離してもらえなくて、次の日目を覚ましたのはもう昼を回っていたけど
照れたように笑う君が隣にいるから……
ねぇユノ、ずっと一緒にいよう
愛してる
. あなたと過ごしたい 9
~Yside~
逃げるようにバスルームに消えたチャンミン、それってもしかして、もしかする、よな///
一人残された俺はどうにも落ち着かなくて、冷蔵庫から水を出して飲んでみたり、ウロウロと部屋を歩き回ってみたり
とにかくシャワーの音が止むまでとても座ってなんていられなくて
「ユノ……?」
「わっ!!////」
ぼんやりと外を眺めていると不意に背中から声が聞こえた
振り返った先には濡れた髪のバンビアイ、ああ、心臓が飛び出してしまいそうだ
「……どうかした?」
「べ、別に!!///」
「………ユノ、あのね、あの……シ、シよっか?」
「…………へ?///」
突然のチャンミンの言葉に変な声が出ちまったけど、不安げに揺れる瞳は明らかに熱を灯して
「嫌ならあの……///」
「嫌なわけねーじゃん」
「……ユノ///」
「ほんとにいいの?」
「………///」
こくんと小さく頷く丸い後頭部、ぴょこんと飛び出した耳は見たことないくらい真っ赤に染まっていて
堪らず引き寄せたあなたは少し震えていて、強く抱き締めずにはいられなかったんだ
. あなたと過ごしたい 8
~Cside~
バスルームから聞こえるシャワーの音、片付けの音と相まってそんなに聞こえないはずなのにやけに気になるのは緊張しているから?
黙って離れた僕に拗ねたように見つめるアーモンドアイ
せっかくの雰囲気が台無しだけど、でも今夜は綺麗な体でいたいから
……少しだけ待っていて、もう覚悟は出来てるんだ
今まで拒んできたわけじゃないけど、僕より年下のユノを縛り付けてしまうようで、最後までは出来ないでいた
ユノの為とか言いながらハマってしまう自分が怖かったのが本当かも
濡れた髪の君は壮絶な色気を放っていて
わ………心臓がどうにかなってしまいそう///
何か伝えようと思ったけど、それも出来なくて慌ててバスルームへと飛び込んだ
待っててくれる、よね?///
いつもよりはぬるめのシャワーにして火照った体を冷まそうとするけど
これはユノにしか冷ませない熱……
ねえそうでしょう?
……今夜僕を君のものにしてください
. あなたと過ごしたい 7
~Yside~
『先にシャワー浴びてきて?』
そう言って離れた体はするりと腕の中を抜け出してキッチンへと消えていった
いい雰囲気だと思ったのに、また逃げられちまった……
何度か体を重ねることはあっても最後まですることはなかったから
今夜こそ、とか期待してる俺ってバカじゃね?
焦ってるわけじゃないけど、離れてる分不安だから俺だけのものにしてしまいたいとか
勝手……だよな///
若干落ちたものの気を取り直してシャワーを浴びる、本当なら冷水でも浴びたいとこだけどそれは流石にダメだろう
今は一緒に居られるだけで……
雑に髪を拭きながらバスルームを出ると、長い腕が伸びてきて俺の頬に触れた
「ちゃんと拭かなきゃダメだよ?」
見つめた先には頬を染めたチャンミンの姿、あまりの艶っぽさにドクンと心臓が跳ねる
「……チャンミン?///」
「ね、ユノ……」
「ん?」
「ううん、なんでも……僕もシャワー浴びるね///」
「……ああ///」
一度キュッと俺に抱きついてバスルームへと消える後ろ姿に、高鳴る胸を抑えられない俺だったんだ
. あなたと過ごしたい 6
~Cside~
目の前にユノがいるなんてちょっと信じられないけど、驚くほどこの部屋に馴染んでるから笑ってしまう
そんな僕を不思議そうに見つめて、ああ、しばらく会わないうちに精悍さが増して大人になって
「……何笑ってんの?」
「ううん、なんでも」
「言えよ、何?」
「………かっこ良くなったって思って」
「……は?///」
僕の言葉に照れたのか頭を掻いて、一つ咳払いをしてからチラリと見上げるアーモンドアイ
………こういう表情はとても子供っぽいくせに
「またガキ扱いしてんだろ?」
「そんなことないよ」
そんな風に見ないで欲しい……
改めて見つめられると胸が高鳴ってしょうがないのに///
「ずっと会いたかった」
「……ん、僕も」
「抱き締めていい?」
「ダメって言ったら?」
「ノーはなし」
「ふふ、何それ(笑)」
食事の途中で強く腕を引かれてふわりと抱き締められる
久しぶりに感じるユノの温もりに、何も考えられなくなってしまう
「……やばい」
「何?」
「離れられない」
「ん///」
僕らは見つめあっておでこをコツンと合わせると、微笑みあって甘い甘いキスをしたんだ