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苺な彼とビールな僕

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. 鈴カステラの缶詰 16







~Cside~





狭いキッチンで抱き締められて落ちてくるキスは、甘くて蕩けてしまいそう


もっとして欲しくて必死にユンホさんの服を掴んでいたら、ユンホさんの舌が生き物のように僕の口内へと入ってくる


「……んっ……はっ…んんっ…ちゅっ/////」


「チャンミン…エロい」


こんな甘いキスしといてそんな事言うのずるい、僕はユンホさんの目をキッと睨み返した


ユンホさんはクスクスと笑って僕なんか全然相手にしてなくて、なんか悔しいって思ってしまう



「……バイトが休みじゃないとな」


「…へっ?/////」


「立てなかったら困るだろ?」


「……あ、あの/////」


「だからそんな顔すんなって/////」



立てなくなるってどういう事だろう/////考えるだけで顔に熱が集まるのがわかる、ユンホさんは意地悪そうに笑ってバスルームに消えていった



…それって/////



ぽ、僕は…ユンホさんのものだから、何されてもいいけど、なんか勘違いしてしまいそう、だってユンホさんのキスはまるで



チャンミン好きだ…




そう聞こえるんだ

ねえ、ユンホさん、僕の事どう思ってるの?



僕はあなたのことが……/////



そんな事を考えながらバイト先でランチタイムをどうにかこなす、カフェの隅でやっと一息ついたとき、目の前に知らない女の人が立っていた



「あなたがユノの親戚の子なの?」


「…え?」


「いつまでユノんちにいるの?早く出てってくれないかしら」



そう言って不機嫌そうに長い髪を掻き上げたんだ
























. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 13







~Sside~





リウ様の言葉に店内にいた全員が息を飲んでしまった、僕は泣きじゃくるリウ様を胸に抱いてドンシクさんへと向き直った


スヨンさんはおろおろとしてドンシクさんを睨んでいたが、ドンシクさんはとても優しい表情でリウ様を見ていた



「……あの、差し出がましいようですが僕からもお願いいたします、社長と会ってお話しを聞いていただけませんか?」


「こんなに……」


「…は?」


「こんなにチャンミンは愛されて幸せものだ、なあ、スヨン」


「お父さん…」


「自分の中で納得できない所があって、チョンさんにお会いするのを避けていたんだが…リウ君たっての願いとあらば聞かないわけにはいかないね」


「ドンシクさん…では!!」


「私から連絡を取ってみよう、さあ、リウ君、泣き止んでくれないか、私が泣かしたみたいでバツが悪いよ」


「もう!!お父さんが泣かしたのよ!!さあ、リウ君いらっしゃい、美味しいケーキもあるのよ、あら、その手に持っているのは何?」



ゆっくりと顔を上げたリウ様の手にはぐしゃぐしゃになったスノーボールの入った包み、すっかり渡すのを忘れておられたようだ


「…ぐしゃぐしゃになっちゃった」


「でも、きっとお味は変わっていませんよ?ほら、差し上げてください」


「……グスッ…チャンミンのおとうさん、ぐしゃぐしゃになっちゃったけどおみやげです」


リウ様は僕の膝から降りてドンシクさんにスノーボールの包みを渡した


「ありがとう、リウ君の気持ち、確かに受け取ったよ」


ドンシクさんはリウ様の頭を撫でてにっこりと笑う、つられて笑うリウ様は恥ずかしそうに頭を掻いた



…ああ、伝わったんだ




窓から入ってきた風に、空色のリボンがふわりと揺れていたんだ

















. 鈴カステラの缶詰 15






~Yside~




ドンへのカフェでバイトするようになって、チャンミンはみるみる明るくなっていった


それまでは人見知りでおどおどとして…まあ、ずっと缶詰の中にいたんだからあまり人と接することもなかったんだろう、そんな彼に笑顔が増えていったんだ


チャンミンのバイトの時間は主にお昼前から夕方までで、たまに遅くなるときもあって、そんなときは俺が迎えに寄った


ドンへによると、チャンミンはお客さんにも大好評で、特にランチに訪れるOLや主婦のグループなどから人気があるらしい


「チャンミン、帰るぞ」


「あ、ユンホさんおかえりなさい♡」


「ドンへさんあがります、お疲れ様でした」


「ああ、明日も頼むよ、これ持って帰れ、お疲れ!!」


ドンへはチャンミンにタッパを渡すと店の奥へと消えていった


「何もらったんだ?」


「うふふ、ポテマカサラダです♡いっぱい作ったからって」


「そうか…腹減ったな」


「急いでご飯作りますからね、待っててください」



家に入るとすぐにキッチンへとかけていく丸い後頭部、抱きしめてしまいたい気持ちを堪えてぐっと拳を握る

俺ってば最初に会った日から襲っちまってほんと抑えがきかないんだ


…もっと大切にしたいのに


ぼんやりと考えているとぴょこんとキッチンから顔を覗かせて、少し寂しそうな顔でひっこんでしまう鈴カステラ


「どうした?」


「……な、なんでもない…です/////」


「ちゃんといえよ」


「ユ、ユンホさんがお迎えに来てくれると凄い嬉しいんです、でも…」


「でも?」


「お、おかえりなさいのチューができないから……その…/////」



「……へっ?/////」



何だよそれ、何なんだよ一体!!やっぱ俺、我慢できそうもない!!


そっと抱き寄せて頬に唇を寄せると恥ずかしそうに俺を見つめるお前、まるで「もっと」って言ってるみたいに見えちまう


「そんな可愛いこと言うと襲っちまうぞ?」


「……ユ、ユンホさんになら…いいです/////」



見上げるバンビアイはキラキラと輝いて、つるつるのほっぺたを両手で包みこんで、桜色の唇にそっと口付けたんだ





































. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 12







~Rside~





チャンミンのおとうさんがまんまえにすわってて、ぼくはとってもきんちょうしてしまった


にっこりわらっているけどちょっとこわいなっておもったんだ


ぼくがなかなおりしてくださいっていったらチャンミンのおとうさんはすこしこまったおかおをしてこういった



「リウ君、私はチャンミンと喧嘩したわけではないんだよ」


「…え?」


「怒っているというよりは心配をしている、と言った方がいいのかな」


「しんぱい…?」


「そうだね、時にリウ君、質問してもいいかな?」


「は、はい…」



ちょっとわかんなくなっちゃったけど、おこってるんじゃないんだね、ぼくはがんばってチャンミンのおとうさんのおめめをじっとみた



「リウ君はママが恋しくないのかい?会いたいと思わない?」


「……えっ!?」


「…ちょ…お父さん!!」


「スヨンは少し黙っていなさい、チャンミンが君の家にいるということはチャンミンが君の…その、ママの代わりという事になる、君はそれでいいのかい?」


「……チャンミンがママ…」


「チャンミンは男の人だからね、ユノ社長のパートナーになるという事はそういうことになるだろう」


「……ぼ、ぼくは、チャンミンがだいすきだから、ママにはなってほしくないけどっ……でも、いまみたいにずっといっしょにいてくれるなら…」


「そう、君はチャンミンのことを凄く好きなんだね」


「……ぼ、ぼくのママは、ずっとかなしいおかおをしててっ……ごびょうきになって、いっぱいやせちゃって……パパといっしょにいられなくなっちゃって…でもっ、チャンミンがそばにいて…くれた…からっ………ふぇっ…く…」


「リウ様…」


「だからっ…!!チャンミンがかなしそうにしてるのは…ダメだからっ……な、なかよくしないとっ……ママみたいにやせちゃって…そしたらっ……また…うぇっ……えっ…」



チャンミンがママみたいにおうちからでていっちゃったらいやだ!!そんなことかんがえるだけでなみだかでてきちゃうんだ



「……だから…チャンミンにかなしいおかおっ…させないでください……っ!!」



ぼくはテーブルにおデコをくっつけて、チャンミンのおとうさんにいっしょうけんめいおねがいしたんだ


























. 鈴カステラの缶詰 14






~Dside~





『初めまして、鈴カステラのチャンミンと申します、ドンへさん、よろしくお願いします』


ぺこんと頭を下げてそのその子は恥ずかしそうに笑った


親友のユノから頼まれてバイトに来てもらったのはいいが、何が驚いたってユノのこいつに対する態度!!


頬を撫でながら心配そうに顔を覗き込み、大丈夫だから、と優しく言葉をかける、っつーか鈴カステラってなんなんだ!?芸人じゃあるまいしちゃんとした名前はないのかよ!!


『あ、あの…よかったら、これ/////』


手渡されたのは袋に大量に詰まった鈴カステラ、なんなんだこいつは?鈴カステラの回しもんか!?


「チャンミンの鈴カステラは美味いんだぞ、なんたって愛情たっぷりだからな」


「…ユンホさん/////」



そう言って愛おしげにチャンミンを見つめるユノの顔はハッキリ言ってやばい!!緩みすぎじゃねーのか、こいつのこんな顔初めてみたよ!!


そして見つめ返す鈴カステラチャンミン、このままほっといたらチューでもしそうな勢いだ!!/////



「と、とにかく、よろしく頼むわ、見かけによらず苦労してんだ」


「…あ、ああ、それはいいけど、あの子ってもしかしてお前の…その?」


「……ん?ま、まあ、いいじゃねーか、親戚だよ親戚!!暫く預かることになってんだ、じゃ俺行くわ、チャンミン頑張れよ!!」


「はい、ユンホさん、いってらっしゃい♡」



いやいや、語尾にハートマークついちゃってますけど(笑)


ヒラヒラと手を振って出て行くユノをいつまでも見送るチャンミン、後ろ姿なんてまるで鈴カステラそのもの!!


…ま、まあ可愛いには違いないが/////



なんだか知んないけど、自称ユノの親戚の子チャンミンはうちでバイトすることになったんだ


















. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 11






~Sside~




お昼を食べてからご実家を出て、リウ様とシム先生のお父さんの経営されているレストランへと向かった


一応シム先生には寄りたいところがある、とお伝えしておいた、帰りが遅くなると心配されるだろうから…


バックミラー越しに見えるリウ様は緊張した面持ちだったが、すぐにゆらゆらと頭を揺らされていて(笑)


シム先生のお父さんへのプレゼントとクマさん抱っこしたままカクンと首を傾けて眠ってしまった


…まあ、お昼を食べたばかりなんだから無理もない



普段は大人びた口調も多いリウ様だがこういう所は幼いんだな、なんて微笑ましく思ってしまう


シム先生とお父さんを仲直りさせたいだなんて、なんて優しい子なんだろう

しかし、どう切り出すおつもりなのか……



幼い子供を否定するなんてことはしないだろうけど、僕も横からサポートできるよう頑張らなくては!!



『leone celeste』だったよな、確か空色のライオン……?



程なくしてレストランへと到着すると、先に連絡を入れておいたシム先生の妹さんが出迎えてくれた


「スホさんですね、チャンミンの妹のスヨンです、ご連絡ありがとうございます、父は中におりますのでどうぞ、リウ君も久しぶりね、入って」


「スヨンちゃんこんにちは、えっと、おじゃまします」



リウ様はぺこりと小さい頭を下げる、僕達はスヨンさんの案内で店内へとはいっていった


「やあ、リウ君いらっしゃい、そして…スホさん
ようこそ」

「こ、こんにちは!!」


ドンシクさんは笑顔で迎えてくれたがリウ様はやはり緊張しておられるよう、またまたぺこりと頭を下げてテーブルへとついた、スヨンさんが僕達に飲み物を出しながらチラリと視線をくれる、あらかた事情は話しておいたから、心配してくれているんだろう



「それでリウ君が私に話しって?」


「…あっ、あのっ…/////」


「うん?」


「チャンミンのコックさんのおとうさん!!チャンミンとなかなおりしてくださいっ!!」



リウ様は拳を握りながら、真っ直ぐにドンシクさんを見つめて叫んだんだ


























. 鈴カステラの缶詰 13






~Cside~




ユンホさんにとっても優しくして貰って、僕の心は満たされていて、缶詰からは連日ポコポコと鈴カステラが溢れ出している


「こんなに食べきれないよな」


なんて嬉しそうにパクパクと口に運ぶユンホさんがかっこいいのに可愛くて…/////



鈴カステラは僕の心に比例してでてくるから、今はとっても美味しいものが出来てるみたいで



…喜んで貰えて良かった、唯一の僕の特技なんだもん/////



他にこれといって取り柄のない僕だから、ユンホさんに嫌われないように頑張らなくちゃ



ユンホさんはいっぱいハグしてキスはくれるけど、最初の日みたいに僕の体には触れてくれなくなっちゃって


もしかして僕のこと気に入らなかった?とか、色々考えてしまって、少し不安だったりもする



…やっぱり女の子の方がよかったのかな?



それでも夜はユンホさんの腕の中で眠りにつく、分厚い胸に寄り添うと、ユンホさんの心臓の音がトクトクと聞こえてきて、僕はすぐに眠くなってしまうんだ


「チャンミンもう寝たの?」


そう言ってユンホさんはおやすみのキスをいっぱいくれるんだ、最初はおデコに、次は鼻に、両方のほっぺにちゅっちゅっとしたあと最後は口に何度も唇が落ちてくる


もっとして欲しいのに眠くて僕はそのまま夢の中へ、そして気付いたら朝になってしまってて


悔しいから口を開けて寝ているユンホさんにキスをするんだ





「チャンミン、バイトしてみるか?」


「…え?あ、はい」


「俺の友達んとこのカフェなんだ、いい奴だから心配しなくてもいい、ずっと家にいるのはよくないからな」


「はい…/////」




僕はユンホさんの紹介で、ドンへさんって人のカフェでバイトすることになったんだ






















. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 10





~Rside~



チャンミンのかなしそうなおかおはぼくがどうにかしなきゃっておもった


…ぼくがなかなおりできるようにおねがいしてみよう


チャンミンのおとうさんのいるところはれすとらんで、ぼくもなんかいかいったことあるんだけど、ひとりじゃいけないからスホにおねがいしたんだ


ちょうどぼくはおじいちゃんちにきていたし、チャンミンはパパがしんぱいだからってかえってしまったし


さみしいけどちょうどよかった、チャンミンにいったらおこられちゃうかもだから


スホはさいしょはダメだっていってたけど、このまえのなんぱのおはなしをしたらくびをぶんぶんふっていいっていってくれたんだ


…スホ、ごめんね?



こういうときにはやっぱりおみやげがいるんじゃないのかな、ジヘちゃんにおねがしてスノーボールつくれるかな…


とってもきゅうなおねがいだったけど、ジヘちゃんはにっこりわらっていいよっていってくれて、スノーボールをくるくるまるめながらおいのりをした


『チャンミンとチャンミンのおとうさんがはやくなかなおりできますように、あっ!!パパもいっしょになかなおりできますように』


いっぱいくるくるしたらスノーボールはへんなかたちになっちゃったけど、ぼくのおねがいはいっぱいはいったかなっておもうんだ



「チャンミンさんにあげるの?」


「…えっ?…う、うん!!」


「じゃあリボンもつけてあげなきゃね、何色がいいかな?」


「りぼん…うーんとね、おそらのいろ!!」


「了解、空色のリボンね、ここをこうして…ほら!!」


「…うわあ♡ジヘちゃんありがとう/////」



ジヘちゃんにきれいにつつんでもらったスノーボール、チャンミンのおとうさんのこころもころころまあるくなったらいいなっておもったんだ























. 鈴カステラの缶詰 12






~Yside~





まあ、そんなわけで鈴カステラのチャンミンはうちに住むことになったんだが……とにかく彼は甲斐甲斐しかった/////



「ユンホさん行ってらっしゃい♡」



語尾にハートマークをつけての朝のお見送り、つい我慢できず壁へと押し付けて唇を奪ってしまう


「…んっ……ユンホさ…ダメ…んっ……/////」


時間がないっていうのに朝っぱらから何やってんだか、ゆっくりと離れる体が名残惜しくてもう一度ぐっと抱き寄せる


「…ち、遅刻します…あの…/////」


「わかってるって、行ってくる」


桜色の頬に口付けて家を後にするとベランダから手を振る鈴カステラ、ああ、やっぱり可愛くて堪んないな


一日でチャンミンに落ちてしまった俺、情けないけど惚れちまってるみたい、ちゃんと伝えなきゃって思うのに顔を見ると言い出せないなんて



チャンミンの唯一の特技は鈴カステラを缶詰いっぱいに出せること、幸せな気持ちに比例して美味しい鈴カステラができるらしい



今日も缶詰からは鈴カステラが大量に溢れ出していて



それって俺といて幸せってこと?俺のこと好きってことでいいんだよな?



聞きたいけど聞けなくて、今日もキッチンに立つチャンミンを後ろから抱きしめてしまう


「お前は俺のもんだろ?」


「…ユンホさん/////」


「ずっとここにいろよ」


「…はい/////」



小さく頷く鈴カステラ、真っ赤になった耳にキスをして、腕の中に閉じ込めたんだ

























































. 空色の調べにのせて ~心の扉~ 9





*R18です♡

~Cside~




どうにかユノさんに食事を摂ってもらい二人でバスルームへと向かう、普段はリウ君がいて二人でシャワーなんて入れないから…なんか凄く恥ずかしい/////


「ほら、早くおいで、脱がせてあげようか?」


「…い、いいです、自分で……あっ…/////」


「いい匂いがする、先に入ってたんだ」


着ているものを一枚ずつ剥ぎ取られながら耳元で囁かれると、ゾクゾクして何も考えられなくなってしまう


シャワーのコックを捻り、二人でお湯を浴びると自然と重なり合う体、せめて僕が洗ってあげたいと思うのに、ユノさんはいつの間にかボディソープで僕の体を撫で始めていて…


「…あっ……僕がっ…」


「ダメ、ほら、もうこんなに…チャンミンエロくなったね」


「…っ!!…そ、そんなことっ……あっ…ん…////」




…あなたがそうしたくせに、と文句の一つも言ってやりたいのに、僕の言葉は赤い唇に飲み込まれてしまう



ユノさんの指は僕の体を這い回り僕自身を包み込む、いつの間にか奥を掻き回されて…気付けけば後ろから……/////


「…あっ……あああっ……ん…く…」


「…チャンミンいいよ、凄くいい、堪らない」


「…やあっ…そこばっかり……あっ…ああっ!!/////」



僕のいいところなんてユノさんには知り尽くされていて、バスルームには厭らしい水音と僕の声だけが響いていた



バスルームで立ったまま何度も揺らされて、ベッドルームに入る頃にはもうすっかり夜明け前になっていて



…求められれば嬉しいけどあなたの体も心配なのに



隣で静かに寝息を立てる僕の愛しい人、そっと口付けて暖かい胸に寄り添うように眠りについたんだ

















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紫苑☆

Author:紫苑☆
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