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. 愛しのチャンスニ 14
~Tside~
「テミン、そっちの片付けが終わったらもう一杯作って頂戴」
「やだママ、まだ飲んでるんですか?いい加減にしないと~」
「大丈夫だって、明日は休みだし、あんたも飲みなさいよ、ほら」
「ダメですよ~うちで彼氏が待ってるんです♡」
「まっ、この子ったらいつの間に~」
「てへへ♡」
照れながらグラスを拭くテミンはぽっと頬を赤らめて
ああ、若いっていいわねぇ……
この前キュヒョンとシウォンさんのことをチャンスニに相談したんだけど
まさか2人がくっ付いてしまうなんてねぇ
しかもシウォンさんといえばうちで一番のお得意様で、私の相談相手でもあったのに
なんだか寂しくなっちゃうわね
キュヒョナもいい子だから、結局は何も言えないんだけどね(笑)
チャンスニだっていつまでいてくれるかわかんないし、うちの売れっ子はイケメンに射止められる運命なのかしら
「あれ?ママ、まだいたの?」
「あらヒチョル」
「今から皆んなでラーメン食べに行くんですよ、ママも行きましょ!!」
「え?やだまたラーメン!?太っちゃうじゃない!!」
「何を訳のわかんないことを、ほら、早く」
「あーもう!!わかったら引っ張らないの!!」
そうそう、うちにはまだヒチョルっていう1番の売れっ子が居たんだっけ(笑)
とりあえずは売り上げも好調な訳だし
ま、何があっても頑張るしかないんだけどね!!
. 愛しのチャンスニ 13
*ちょっとR18です♡
~Yside~
人の世話ばっかり焼いていたから、そんな風に君が思っていたことがとても嬉しくて
感情にまかせて噛みつくようにキスをしたら、赤くなった目尻がやけに色っぽくて困ってしまう
まさか今日こんなことになるなんて、いや、本当はね、君を抱くのが怖かった
……繋がってしまえば離せなくなってしまいそうで
吸い付くような肌に舌を這わせて、俺だけのものだって印を落としていく
滑らかな肌に浮かぶのは赤い花びら
こんなに長い間思っていて、少し焦れったいくらいの関係が心地いいなんて
「………あっ……ユノッ////」
「チャンミン綺麗だ」
「……嘘////」
「嘘じゃない、世界一だよ、愛してる」
「………んっ、僕も………ね、ユノ、もっと////」
「!!////チャンミン」
「……あっ……はぁっ……ああっ!!////」
初めての君の中は熱くて、甘くて、すぐにでも持っていかれそうになる
絶対に離さない……
心の中で強く誓いながら、俺達は今までにないほど熱く蕩けあったんだ
. 愛しのチャンスニ 12
~Cside~
「………え、帰った?」
暫くしてから頃合いを見て席に戻ったのに、そこには既にシウォンさんとキュヒョナの姿はなくて
まさか怒って帰ってしまったとか、もしかして逆効果だった……?
ぐるぐると考えていると店のマスターから伝言を受け取ったユノが戻ってきてにっこりと笑った
「大丈夫みたいだよ」
「………え?////」
「仲直りしたみたい(笑)」
僕達がいない間に何を話したのかはわからないけど、どうやら二人は仲直りできたようで
『早く二人になりたいから先に帰ります』
だなんて、ちょっと呆れるほどストレートなメッセージを残して
「なんだったんだろう////」
「……全く、傍迷惑だよな」
「ふふ、本当に」
「じゃあ二人で飲み直そうか」
「……うん////」
それから二人でワインで乾杯をし直して、僕にしては珍しく酔っぱらってしまった
……安心しで気が緩んだのかもしれない
「ほろ酔いな君も可愛いな」
そう言って甘いキスをくれるくせに、最後まではシないユノが少し憎らしい
「ね、ユノ、今日はちゃんと……////」
「ん?」
「あの………最後まで////」
「!!チャンミン!!////」
「……だ、だって……んっ////」
ゆらりと揺れるユノのアーモンドアイ、綺麗だ、なんて見惚れてる隙に、息もできないほどのキスをたっぷりとされてしまったんだ
. 愛しのチャンスニ 11
~Yside~
とりあえず乾杯はしてみたものの、キュヒョナとシウォンさんはお互いに眼を合わせないし、この状況はどうしたもんだろう
でも……どちらかといえばキュヒョナが怒っていてシウォンさんがご機嫌を伺ってるようにも見える
「……あっ!!」
「ど、どうしたチャンスニ?」
「なんか今背中のファスナーが開いちゃった気がする、ね、ユノ見て?////」
チャンスニは俺の顔を見ながら二人にわからないよう至近距離でウィンクをする
ああ、なるほどそういうことか……
「どれ?暗くてわからないな、シウォンさんちょっと失礼します」
「ん、ああ……」
俺は先に立ってチャンスニの手を取ると、二人でレストルームへと向かった
不安そうな顔でキュヒョナが俺達を見つめていたけど、悪いけどここは知らんぷりを決め込んだ
お互いに話さないんじゃ埒があかないからね(笑)
ふわりと手を離したチャンスニは個室に逃げ込んでしまうから、俺も追いかけるように個室へと追い詰める
「………んっ////」
狭い空間に二人きり、自然と重なる唇は次第に熱を帯びて
「……ユノ待って、これ以上は……////」
「ん、止まんない」
「あ………や……んっ////」
綺麗なボディラインを撫で上げると、甘い声をあげるから止まらなくなるんだ
「ダメ、シウォンさん達が……////」
「ん、わかってる」
「バカ////」
「君にだけね」
呆れた顔で俺を見つめるバンビアイ、俺達はもう一度唇を重ねると、しばらくその場で抱き合っていたんだ
. 愛しのチャンスニ 10
~Cside~
「さあ、こっちだよ、二人とも入って?」
「ありがとうユノ、ほらキュヒョナ」
「あ……うん////」
躊躇いがちにユノに続くキュヒョナ、背中を押すように僕も店内へと足を踏み入れた
ここは店の近くのワインバー、朝まで呑めるのと照明が暗めの落ち着いた雰囲気で、僕も何度かユノに連れて来てもらったことがあるんだ
いつもはカウンターで呑んでるけど、今日は奥のテーブルをリザーブしてあるみたい
スラリとしたボーイに案内されて奥のボックス席へ、そこには既にシウォンさんの姿もあった
「……シウォンさん!?////」
「キュヒョナ」
「ぼ、僕帰る!!」
「待って、話を……」
「は、話すことなんてない!!////」
「待ってキュヒョナ、せっかく来たんだ、乾杯しよう?」
「チョンさん!!こんなの!!////」
「提案したのは俺、だからシウォンさんには怒らないで?」
「………////」
「とりあえず座って、チャンスニもおいで」
帰ろうとするキュヒョナの肩をそっと抱いて席へと座らせると、僕も一緒に席に着いた
とりあえずは乾杯を、とワインを注文するシウォンさんは、ちょっと困った顔をしてキュヒョナをチラチラと見つめていた
当のキュヒョナはブスッとしてそっぽを向いたままだけど
……ふふ、こんなシウォンさん初めてかも
大きめのワイングラスに紅い色が注がれるのを見つめながら、この二人、ほんとは心配するほどのことはないのかも、なんて思う僕だったんだ