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. 君を好きでしょうがない 33
~Cside~
「はい、コーヒーお待たせ」
「あ、ありがとうございます///」
「ん、食べようか」
「はい///」
とびきりの甘い朝を迎えた僕達は、早めに部屋を出ると近くのカフェへとやってきた
朝、目を覚ますと目の前にユノ先輩の顔があって、驚いてベッドから落ちそうになっちゃって
そのまま引き寄せられて腕の中に閉じ込められてしまった
休みの日ならその………また、そういう雰囲気になったと思うけど
今日は平日、当たり前に仕事に行かなきゃいけないし、名残惜しい体を離して交代でシャワーを浴びたんだ
さすがに体のあちこちが痛かったけど、辛いとかはなくて、寧ろその痛さが夢じゃないって教えてくれるみたいで
……幸せを実感してる
向かいに座ってるユノ先輩もずっと顔が緩みっぱなしで、目のやり場に困ってしまう
だって、こんなにも甘い視線に蕩けてしまいそうだもの
「チャンミン、週末さ」
「はい?」
「もちろん来るよな?」
「………へ?ああ、はい///」
「よかった、来ないかと思って心配した」
「何ですかそれ」
「ふふ、何だろな」
「ユノ?」
「!!お前、すげー不意打ち///」
名前を呼んだ途端に赤くなって僕を睨むユノが子供みたいで、つい笑ってしまった僕だったんだ
. 君を好きでしょうがない 32
~Yside~
「う……ん?」
レースのカーテンから差し込む朝の光に眼を覚ます、そうだ、昨日……
腕の中で眠るのは愛しい恋人
スヤスヤと寝息を立てる君は寒いのかキュッと丸くなった
まだ起きるには早い時間、今日はまだ平日、もう少ししたら起こしてやらなきゃいけないけど
まだ寝顔を見ていてもいい、よな
そう思ってじっと見つめていたのに、瞼が震えて綺麗な瞳がパチリとあいた
「おはようチャンミン」
「!!!!わわっ///」
「うわ、危ない!!」
と、途端に驚いて体を離すからベッドから落ちそうになる
ま、無理もないか
ぐいと引き寄せてもう一度腕の中に閉じ込める、 ぴょこんと飛び出した耳は真っ赤に染まっていて
「おはようチャンミン」
「……お、おはよ、ございます///」
「ん、よく眠れた?体は平気?」
「だ、大丈夫です///」
「そっか、起きなきゃいけないな」
「………ですね///」
「でも……もう少しこのままで」
「………はい///」
そう言って俺の胸に顔を埋める君の甘い匂いに、朝から理性を保つのが大変な俺だったんだ
. 君を好きでしょうがない 31
~Cside~
………何がどうなってるんだろう
聞こえるのは二人の息遣いと水音、赤く光る唇が僕の体を何度も行き来する
ねえ、ちょっと待って、なんて言葉にする事も出来ずに、ただ絡めた指に力を込めて
ああ、このままあなたに蕩けてしまいそうで……
「チャンミン、ちゃんと目開けて?」
「………ユ、ユノせんぱ……んっ///」
「こら、ユノだって言ったろ?」
「………あっ……ユノ……ダメ、そこばっか///」
「ん、チャンミンの中とろとろ」
「!!!!……バ、バカ……や///」
僕の中に入ったまま暫く馴染むのを待って、最初は痛かったけど段々とその……///
何よりユノ先輩と一つになれた事が幸せで
本当はね、とっても不安だった
とうの昔に諦めていた恋だった
ずっと好きだったって言われて嬉しかったけど
本当で僕でいいのかって
「………ユノ、ね///」
「ん、何?」
「………ぼ、僕できもち……い?///」
「バカ!!当たり前だろ?お前じゃなきゃダメなんだって」
「……あっ……や……苦し///」
「お前が悪い」
僕の中で大きくなる熱に蕩かされて、僕はただあなたにしがみついていることしか出来なかったんだ
. 君を好きでしょうがない 30
~Yside~
『…………ぼ、僕をユノのものにして下さい///』
そう言って俺を見つめるバンビアイ、耳まで真っ赤に染めてそんなセリフ
「………んっ……ふ……んん///」
堪らず重ねた唇、角度を変えて何度も何度も、苦しげに息を漏らす仕草にさえ煽られるとか
素肌に指を滑らせて、剥ぎ取るように脱がせたTシャツがぽとりとベッド脇に落ちる
あまりの性急さに驚いたように見上げる君、ごめん、もう止まれそうもない、なんて
逃げられないよう両腕を掴んで、今度は優しく口付けた
「………ユ、ユノ先輩、あの///」
「ユノ」
「あ……ユ、ユノ///」
「ん、何?」
「あんまり急で……その///」
「怖い?」
「ち、ちょっと///」
「ん、でも止まらないから」
「!!……や、優しくして下さい///」
「逆効果」
「……へっ?あっ……!!///」
視線はそのままに滑らかな肌をスルリと撫でて、主張し始めた君の中心へとそっと指を伸ばしたんだ
. 君を好きでしょうがない 29
~Cside~
『一緒に寝ようか?』
そう言ってユノ先輩は僕を抱き寄せた
かなりストレートな言葉だと思うけど、このままじゃ二人黙ったままでどうにもなりそうもなかったから
正直ホッとしたっていうか……///
二人で顔を見合わせて、自然と手を繋いで隣のベッドルームへと向かう
バクバクと心臓が音を立てて、今にも口から飛び出してしまうんじゃないかって思う程
綺麗に整えられたベッドに沈み込むと、綺麗なアーモンドの瞳が落ちてくる
黒目がちな瞳の中には僕の顔が映っていて、ああ、今僕はあなたを独り占めしてるんだって……
僕だけを見つめてくれてるんだって
「……チャンミンいいの?」
「そ、そんなこと今聞きます?///」
「ん、なんか夢みたいでさ」
「………信じられない?///」
「ああ、今覚めたらかなり凹む」
「ふふ///」
照れ臭そうに僕のおでこにコツンと頭を当てて微笑むあなたが愛おしい
「……夢じゃない、ですよ?///」
「ああ」
「………ぼ、僕をユノのものにして下さい///」
「!!!!///」
僕の言葉が終わるか終わらないかで息もできないほどのキスをされて、そのまま身を任せるしかない僕だったんだ