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. 出会った日から恋に堕ちてます 12
~Cside~
「な、何するんだ!!」
「やっぱすげー好みだわ」
「はっ!?///」
「ん?一目惚れって事」
「!!!!///」
そんなとんでもないことを言い出したと思ったら、あっという間に抱き締められて蕩けるようなキスをされてしまった……!!
なんであんなとこにいたんだ!!
てか、しっかり仕事先までリサーチされてたってこと!?
そして、二度とありえないって思っていたのに、その……ソファに押し倒されて、またそのまま///
ちなみに最後まではシていないんだ、うん
無理やりって感じではなかった、そりゃ確かにこの前は酔っていたから抵抗も出来なかったわけだけど
僕に触れる指があんまり優しいから胸の奥がジンとしてきちゃって、流されちゃったっていうか……
一目惚れだ、なんてその時だけの言葉かと思ったらそうでもないみたい
出会いははちゃめちゃだし、でも、僕は……僕だって///
「チャンミン、チャンミナ?」
「チャンミナって呼ぶな!!このストーカー!!」
「あ、酷えな、こんなに恋い焦がれてるのに」
「こっ、恋?だ、誰が!!///」
「ん?俺俺!!もうすっかりチャンミナに夢中だよ」
「!!!!///バカっ、離せっ!!」
「好きだよチャンミナ」
「僕は嫌いだーーー!!////」
背中から抱き締められて耳元で甘く囁く声に、体の奥がジンジンと疼いてしまう僕だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 11
~Yside~
「無銭飲食」
「!!!!///」
「って事で体で払ってもらおうかな」
「なっ、なっーーー!!///」
ふふん、いたいた、会社はすでにリサーチ済み、実はこの週末あたりを狙っていたんだ
俺って最高に良い勘してる
突然の俺の登場に驚いて大きな瞳をくるくるとさせるその表情
ほら、口だってぽっかりと開いたまんまだし、せっかくの可愛い顔も台無しになってるし(笑)
こういう反応が堪んないんだよな………
なんていうかそう、新鮮そのもの!!
「ちょ!!あの///」
「いいから来て」
「お、お金なら払いますから!!///」
「ん?体で?」
「!!!!だ、だからっ///」
口では嫌がってるように見えるけど、掴んだ腕を振り解くこともしないから大丈夫、かな?
それに、そんな潤んだ瞳で睨まれたって説得力のかけらもない
なんとか宥め賺して店までたどり着く、この期に及んでなかなか入ろうとしないから細い腰をグッと掴んだ!!
「ちょっ!!マスター!!///」
「ユノ」
「うっ……ユノ、さん///」
「ユノ」
「ユ、ユノ?///」
「ん、よく出来ました」
「なっ!!///」
チュッと口付けると慌てて後ずさるからジリジリと追い詰める
油断した隙に店の中へと押し込んで、後ろ手に鍵をガチャリと閉めてやった
「な、何するんだ!!」
「やっぱすげー好みだわ」
「はっ!?///」
「ん?一目惚れって事」
「!!!!///」
逃げようとする体をグッと抱き寄せて、今度は蕩けるようなキスをたっぷりとしてやったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 10
~Cside~
………どうしよう、やっぱり行くべき、だよね
皺々になったビラをギュッと握りしめて大きく溜息をつく
イケメンマスターに襲われた次の朝、逃げるように店から飛び出してしまった僕
よくよく考えたら飲み代とか食事の代金とか払ってなかった事に気がついた
あんな風に客を襲う店なんて2度と行くかって思っていたのに、お金を払いに行かなきゃと思ったらなんだか胸がドキドキしちゃって様子がおかしい
そりゃとっても気持ちよかったには違いないけど……
しゃくな事にあれから随分スッキリして生活は出来てる気がする
いや、溜まってたとかそういうんじゃなくて、自分を解放できたっていうか、その……正直ワクワクして楽しんでたっていうか
日を追うごとにそういう気持ちがふつふつと湧いてきて、あのマスターの顔が浮かんできちゃって///
「ユノ、って言ったっけ」
「ん?呼んだ?」
「へ?///」
不意に背中から聞こえた声に思わずギョッとして振り返る
そこにはまさかのあのイケメンマスターの姿があった!!///
「マ、マスター!?////」
「あれえ?今俺の名前呼んだのに~」
「なっ!!そ、それは!!///」
「なんだよもっと嬉しそうな顔してくれよ~ね、バンビちゃん?」
そう言って僕の肩をがっしりと抱くイケメンマスター!!
てか、近いってば!!///
「な、なんでこんな所に!!///」
「ん?決まってるじゃん」
「へっ?///」
「無銭飲食」
「!!!!///」
「って事で体で払ってもらおうかな」
「なっ、なっーーー!!///」
にっこりと笑うイケメンマスターにがっしりと肩を掴まれて、ただ呆然とするしかない僕だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 9
~Yside~
盛大に職権濫用して可愛いバンビちゃんを襲った次の朝、彼は逃げるように去ってしまった
あんなに楽しい夜を過ごしたのに、あんなに熱く燃えたのにと少し寂しくなったが
ま、普通の反応としてはあんなもんだろう
俺って割と最低な人間じゃね?
いつだって冷静に人を見てそいつの人柄をズバリと当ててしまう
ま、きっとそれは職業柄でもある……
居なくなった彼に想いを馳せながら余韻に浸る、いや、きっと君は戻ってくるだろう
なんだろう、運命、かな?
自然と思いついた答えにフッと笑いがこみ上げる、まったく我ながら自信過剰にも程がある
ある意味賭けだ
意外にも鈍感そうにも見えたから、こちらから仕掛けるのもいいかもしれない
きっと数日はかかるだろう
「ふふん、きっと会いにくる」
「マスター?なんか言いました?」
「あ、いや、チラシをね」
「はあ、でも周年記念は終わりましたよ?」
「それがさ、スペシャルなおまけが付いてたんだよ」
「???」
訝しげに俺を眺めるバイト君にサムズアップして、グラスを磨き上げる俺だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 8
~Cside~
「ほら、ちゃんと呼んで?ユノ」
「…………ユ……ノ……?///」
「いい子だ、ご褒美をあげよう」
「………ふぇ?あっ、ああっ!!///」
ちょっとそれからの事はよく覚えていない
酔ってたって事もあるけど、店の雰囲気のせいか、イケメンマスターのせいなのか
最初に胸を舐められたときも女の子みたいな声を出しちゃったし
動揺してた割には快楽に負けて善がっていた気もするし
流されるがままに僕は追い詰められて何度も熱を放ってしまった
そのままそこで眠ってしまって、朝起きたら僕はユノと呼ばれるマスターの腕の中に閉じ込められていた
パニックを起こして転がるように店を出てきてしまったから、マスターの連絡先も聞かないまま
もう、会えないんだって思ったらチクリと胸が痛んだ
それにしても他人から与えられるご褒美ってこんなにも甘美なものだったんだ
今思い出しても体の奥がジンと熱くなってしまうよ///
僕を追い詰める時のちょっぴり意地悪そうな表情が堪らなくカッコ良くて
ああ、これっていったい………
暫くは余韻でボーッとしちゃってあの夜の事ばかり考えていた
ふとした瞬間に思い出すアーモンドアイ
あ……れ?そういやあの日、お金って払ったっけ………?
まさか!!!!
「ああっ!!」
「ど、どうしたシム!?」
「あ、いえ///」
「そ、そうか?体調悪いなら言えよ?」
突然叫んだ僕を心配する同僚達に愛想笑いをしながら、ぐるぐると考え込んでしまう僕だったんだ