苺な彼とビールな僕

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BL表現あり^ ^


大丈夫な方どうぞ～









～Cside～







とにかく片付けがいのある部屋だった、もともと綺麗好きな僕はこういう部屋が全くもって耐えられない、気付けば一心不乱に片付けて掃除をしていた




キッチンも大変なことになっていて、こんなことならエプロンでも持ってくればよかったと思う自分に苦笑いだ




編集者よりハウスキーパーとかのが向いてるかも…




編集者は僕の夢だった、小説家と一緒になって一つの本を作り上げていく仕事、本が好きでどうしてもこの仕事につきたかった




チョン先生こと『U』の作品は実は全巻持ってるんだ！




古代遺跡や歴史描写なんかを含ませて描かれる世界観とか、細やかな表現とか、最初は女性かな、なんて思ってた




『U』のプロフィールは公開されてないから初めに男性って聞いた時はびっくりしたなぁ、人前にも出ないし、謎の小説家って言われてて…




まさかあんな熊男だったなんて（笑）




なんだかんだと片付けも済んだ頃にはもう夕暮れ時、最上階のリビングからは綺麗な夕焼けが見えた




なんていい景色なんだ！！僕は達成感に溢れながら空を眺めた





…ガチャ





「チョン先生！」





ドアが開いてちょうど先生が書斎から出てきた…あれ？様子がおかしい




先生は何故か僕を見て固まっていた、どうしたんだろう…お腹すいたとか？僕の声も聞こえてないみたい、近づいて目の前でヒラヒラと手をふると




「…おわっ！！///////」




…なんなんだまったく




「先生、片付け終わりました！他になにかありますか？」




なんだか赤い顔の先生は口に手をあててモゴモゴと言ってるけど




「…あの？用事がなければ帰りますが」



「いやっ！！まだある！！か、帰っちゃダメだ！！」





チョン先生は僕の肩を掴んで叫んだんだ

2015-10-02 17:00 ｜カテゴリ : 天使かもしれない ｜コメント(2) ｜トラックバック(0)