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. 恋しいのは君の手 25
~Cside~
…………あの後、僕らは生まれたままの姿になって肌を重ね合った
でも、結局最後まではシなかったんだよね、うん///
なんでかっていうと、その………ユノに散々啼かされて、キャパオーバーになっちゃって
僕の方が遂には力尽きて眠ってしまったから……
だってあんなにも気持ちのいいものとは思わなかった///
ユノのテクニックがどうとかそういう前に、触れられるだけで体が熱くなって、僕のソレもギンギンに反応しちゃって
男のくせに触れられるのが気持ちいいとか、ちょっとどうなの?とか思ってしまうけど
きっとそれはユノだから
大好きな人に触れられることが1番の理由なんじゃないかと思う
恋人になって、なにがどう変わるのかは分かんないけど
何があっても僕がユノを護る
ユノのそばにいてマイナスになることがないように、1日1日を大切に生きていきたい
だってもう離れられない
世界で一番愛おしい人だから………!!
満足そうに僕を抱えて眠る寝顔を見つめながら、起こさないようにそっと触れるだけのキスをしたんだ
. 息も止まるほど恋しくて 7
~Yside~
これはやばい、マジでやばい!!
一応平静を装ってキスをしてみたものの、一応カッコつけて『触れたい』とか言ってみたものの!!
なあ、エロ過ぎんだろ///
キスの合間に漏れる吐息はどこまでも熱く、切なげな声に脳天をぶち抜かれる!!
もう、ダメだ!!
ソファの上でなんだけどこのまま一気に雪崩れ込めたら!!
ペロン
「………ああっ///」
初めて目にする素肌で控えめに主張する突起に堪らず唇を寄せた
甘い、甘過ぎる!!
慌てて逃げようとする体をがっしりと掴んでソコをペロペロと舌で転がすと、ピクピクと体を逸らすから止まらなくなる!!
「……ユ、ユノ……待って///」
「無理」
「………や、やだ……あっ、ああっ///」
「チャンミン可愛い」
「……お、おねが……待って……ふっ……///」
「………え?」
俺の下でポロポロと泣き出してしまったチャンミンを、呆然と見つめることしかできない俺だったんだ
. 恋しいのは君の手 24
*ほんのりR18です♡
~Yside~
「チ、チャンミン?///」
「……うん、僕はユノのものだよ///」
「すげ、殺し文句///」
長い腕を絡ませてそんな台詞とか、もうどうやったって敵わない
だって、ちゃんと恋人になってから触れたかった
想いを伝え合うだけじゃなく、あなたの口から俺の事を好きだって、そばに居たいって言って欲しかった
重なる唇には次第に熱を帯びて、クチュ、と音を立てて必死で舌を絡め合う
あれから何日経ったっけ?
喧嘩とまではいかないまでも、気まずい雰囲気だったのは何でだっただろう
「………ん、ユノ///」
「チャンミン好きだよ」
「………あ、わて……ない…で、んっ///」
バスローブから覗く素肌が艶めかしい、そろりと手を差し込めばピクンと跳ねるから止まらなくなる
触れるたびに漏れる甘い声、上気した肌はしっとりと汗ばんで
ああ、ツンと尖った胸の突起が愛おしい
堪らずペロリと舐めると驚いたように俺を睨むから、目線を合わせたままチュッと吸ってやった
「………あっ///」
「チャンミン可愛い」
「………や…はずか……し……///」
「ん、俺に任せて?」
「あっ、ああっ!!///」
可愛い突起を舌で転がしながら、既に熱をもったソコを布の上からゆるゆると揉んでやったんだ
. 息も止まるほど恋しくて 6
~Cside~
「チャンミン」
「………何?///」
「今日も綺麗だ」
「な、何?急に///」
「キスしてもいい?」
「……はい///」
ちゅ、と音を立てて触れた唇、確かめるように何度も何度も重なって体の奥がジンと熱くなる
柔らかな感触にうっとりとしていると、ペロリと唇を舐めるから思わず目を開けた!!
い、今のって!!///
「チャンミン、嫌?」
「えっ?あ!!///う、ううん」
「じゃ、続けていい?」
真っ直ぐに見つめるアーモンドの瞳にコクコクと頷くしかない僕
なんだろう、今日はやけに積極的な気がする///
やだ、心臓がドキドキして口から飛び出してしまいそう!!///
ゆっくりと近づくアーモンドの瞳にギュッと目を閉じる
ああ、緊張して体がカチコチになっちゃってる!!
ふわりと触れた前髪、気になりすぎてちょっぴり目を開けたら見事に目があっちゃって思わず二人で笑ってしまった
「緊張してんのは俺も一緒」
「………うん///」
「もう少し触れたい」
「……ユノ///」
重なる唇に熱くなる体、僕達は縺れ合うようしてソファへと沈み込んだんだ
. 恋しいのは君の手 23
~Cside~
「チャンミン、こっち来て?」
「…………///」
「ちゃんと顔見て、俺の話聞いて?」
「……はい///」
バスルームから出たらてっきりそのままそうなっちゃうのかと思ったのに、意外にも手を取られてソファへと座らされてしまった
ドキドキとしながら見上げるアーモンドの瞳は少し潤んで熱をもって
ユノは大きく息を吐くと繋いだ手にギュッと力を込めた
「チャンミン、俺、俺はさ、こんな仕事してるから普通のやつよりは側にいれやれないかもしれないけど」
「………///」
「それでもチャンミンが好きで堪らないんだ」
「……ユノ///」
「だからちゃんと恋人になって?ずっと俺のそばにいて欲しい」
そう言って懇願するように握られた手に唇を寄せるユノ
ああ、どうやったって敵わないのに
僕はそっとその手を解くとユノの背中に両手を回した
突然の僕の行動に戸惑うのが顔を見なくてもわかる
もう、どうしようもなく好き
「チ、チャンミン?///」
「……うん、僕はユノのものだよ///」
「すげ、殺し文句///」
僕達はおでこをコツンと合わせて微笑みあって、お互いの温もりを確かめ合うように抱き締めあったんだ
. 息も止まるほど恋しくて 5
~Yside~
「ど、どうぞ、散らかってるけど///」
「お、お邪魔します!!///」
「ふふ、ユノったら、声大きいよ?」
「あ、ご、ごめん///」
チャンミンの後について部屋の中に入ると、まずは綺麗に整理された本棚が目に入る
なんつーか、相変わらず綺麗にしてる、よな
お互いに意識しちまって、なんだか動きまでぎこちない
期待してるのは俺だけじゃないって思ってもいいよな?
だってほら、やけに潤んだ瞳とか
ほんのり染まった耳だとか………!!
とりあえずはとソファに案内されてゆっくりと腰を下ろした
レースのカーテンの向こうにヒラヒラとなびく白衣にドキドキとしてしまう
保健室で優しく迎えてくれるチャンミンは本当に人気で
でも、時には厳しく生徒に指導したりとか、相談に乗ってくれたりだとか
ああ、正に内助の功って感じで………
「ユノ?ココア入ったよ?」
「あ、ありがと///」
ニヤニヤとしながらチャンミンの事を考えていると、当の本人が目の前から覗き込んで思わず仰け反った
大きな瞳をくるくるとさせて、ああ、今日もなんて可愛いんだ!!
「チャンミン」
「………何?///」
「今日も綺麗だ」
「な、何?急に///」
「キスしてもいい?」
「……はい///」
ゆっくりと目を閉じたチャンミンの唇に、飛びかかりたくなるのを抑えて触れるだけのキスをしたんだ
. 恋しいのは君の手 22
~Yside~
すっげ、心臓がバクバクしてる………
勢いに任せてホテルの部屋のインターホンを鳴らしたまでは良かった
落ち着けって自分に言い聞かせてきたはずなのに、あなたの顔見たらまるで抑えが効かないとか
正直モテない方じゃなかったし、勿論こんな世界で生きてきたんだ、それなりの恋愛だってした筈なのに
まるで初めて恋した時のようにドキドキと胸が高鳴って、今すぐ奪ってしまいたくなる
ああ、どうかこの気持ちを受け止めて欲しい……!!
でも、その前に確かめなきゃいけないことがある
「………ユノ?」
薔薇色の肌に潤んだ瞳、やばい、かけらほどの理性もふっ飛んでしまいそう
「チャンミン、こっち来て?」
「…………///」
「ちゃんと顔見て、俺の話聞いて?」
「……はい///」
俺の言葉に不安げに見つめるあなたを、怖がらせないようそっとソファへと促したんだ
. 息も止まるほど恋しくて 4
~Cside~
と、とうとう言ってしまった……!!///
ここ数ヶ月で二人の距離もグッと縮まって、キスだって普通になってきたけど、もう少し前進したい気持ちが僕にはあって
だって男同士だもの、自信がないんだ……
当たり前に女の子みたいに小さくもないし、柔らかくもない
こんな固い体で本当に満足して貰えるのかとか、そんな事ばっかり考えちゃって
無理やり迫る、とかはしたくないからどうにか良い雰囲気に持っていって……って、まるで僕ってば欲求不満みたい!!///
ああ!!心臓が口から飛び出てしまいそう!!
「チャンミンどうかした?」
「あ、うん、ごめんねぼーっとして///」
「いやいや、謝らなくていいよ、なんか飲み物でも買って行こうか?」
頭の中で妄想が勝手に暴走しちゃって熱くなった顔をパタパタと扇ぐ
そんな僕の様子を不思議そうに見つめるアーモンドの瞳
やだ、そんなに見つめられたら余計に恥ずかしくなっちゃう///
「………チャンミン顔赤いよ?」
「えっ!?あ///」
「なんつーか、エロい///」
そう言ってゴホンと咳払いをするあなたに、ドキドキと胸が高鳴ってしまう僕だったんだ
. 恋しいのは君の手 21
~Cside~
「どうぞ座って?」
「ああ、うん///」
「な、なんか飲む?コーラとかあった気が……」
「チャンミン」
エレベーターで別れてから10分程だろうか、まだシャワーも浴びてないのにユノが訪ねて来ちゃって
ほら、まだ髪も乾かさないまま……
あっという間に腕の中に閉じ込められて、サラサラの前髪が僕の首筋を掠める
ポタリと落ちた滴に驚いて振り返ると、そのまま落ちてくるキスにもう逃げることもできない
最初は啄むように何度も重なり合う唇
息苦しさで開いた隙間から差し込まれる舌に体の奥がジンと熱くなる
ああ、蕩けてしまいそう………
「………ん、ユノ……待って///」
「やだ、やっと触れたのに」
「ま、まだシャワーもして……な……ん///」
「ん、シャワーしたら触ってもいい?」
「!!!!///」
「もう俺、限界」
そう言って離れた唇が名残惜しくて、じっと見つめたら鼻をキュッと摘まれた!!
「イタッ」
「ふふ、早く浴びてきて?」
ニヤリと笑った意地悪なアーモンドの瞳に、悔しいけど結局は絆されてしまう僕だったんだ
. 息も止まるほど恋しくて 3
~Yside~
「それでこの前の試合負けちゃってね、リベンジを図ってるってわけ!!」
「ふふ、そうなんだね、新しい作戦は出来たの?」
「キャプテンとも話してるんだけどさ、夏には合宿でもするか、なんてね」
うんうんと頷きながら俺の話を聞いてくれるチャンミン
サッカーのこととなるとつい熱くなっちまうのに、いつも嫌な顔一つせず聞いてくれるから胸がじんわりと熱くなる
やっぱり最高の恋人だと思うんだ、うん!!
色気はないけど昔から知ってる焼肉屋でたっぷり肉を堪能して、ビールなんて飲んじゃって
ほんのり染まった頬がやけに色っぽいとか!!
ああ、今日も超絶に美人!!
「……ユノ?」
「へ、ああ、ごめん!!」
「ふふ、謝らなくていいよ」
「そ、そっか///」
チャンミンの可愛さを心の中で実感していると、不思議に思ったのか小首を傾げて顔を覗き込むとか!!
こういうのを無意識の小悪魔って言うんだよ、うん///
飯の後は川沿いの道を二人で歩いて、自然と重なる手にドキドキドキ胸が高鳴って
ちょうどあそこにベンチもあることだし、ここは一発キメてもいいんじゃ………
「ねえユノ、あのね」
「へっ?」
「………その、良かったら、この後うちに来ない?///」
「へっ、へええっ!!?///」
突然向き直って真剣な眼差しで見上げるバンビアイに、ドキドキとして息が止まりそうになる俺だったんだ