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. 君じゃなきゃ意味がない 10
~Yside~
「ユノおつかれ、今日はのってたな!!」
「ん?ああ」
「なんだよ気のない返事だな、まあ、お前が機嫌よく仕事してくれるのが一番だよ、今日はもう何もないし、家に送ってくか?」
「いや、ちょっと寄りたいとこがあるから」
やけに上機嫌で俺の肩を叩くマネージャーに思わず苦笑いする
……俺って普段そんな機嫌悪いっけ?
ツアー前やイベント前はどうしてもピリピリするのに、今日はやけに体が軽くてキレが良かった気がする
シム・チャンミン
やっぱ、あいつのマッサージが良かったから、とか?
いやいや、こういうのは一回だけじゃわかるもんじゃない
まだ、そんな風に考えるのは早い、よな
リハ中は見学してたみたいだったのに、終わって姿を探すともう既に居なくなっていた
てか、無意識に姿を探しているとか!!///
確かに美人だったし、気にならないことはないけど………
「ユノ、タクシー来たぞ」
「ああ、サンキュー」
「わかってると思うけどあんまりウロウロすんなよ?」
「大丈夫だって」
そう言って心配そうに俺の荷物を運ぶマネージャーに片手を上げて、そそくさとタクシーへと乗り込む俺だったんた
. 僕は何度でも君に恋をする 35
~Yside~
チャンミンが再び俺を受け入れてくれて、二人の絆はより一層深まったと思う
どこか遠慮がちだったチャンミンは、少しずつ恋人という関係に慣れて、というか戻って
最近では昔みたいにお小言も増えてきた気がする(笑)
だけどね、そんなところも変わらない、なんて口元が緩むのを抑えられないんだ
こうして日常を過ごせることがどんなに幸せなのか実感してる
………結局チャンミンの記憶はところどころしか戻ってはこなかった
でも時々フラッシュバックのように蘇ることもあるようで、人間の潜在能力なんてほんと計り知れない
記憶をなくす前の君も、記憶をなくしてしまった君も、全てをひっくるめて大切にしたいと思う
無くしたものはまた二人で繋いでいけばいい
出会った頃から変わらないこの笑顔をずっとずっと眺めていたいんだ
「ユノ?ほら、仕事行きますよ!!」
「ああ」
朝の準備を終えてリュックを持つと二人で会社へと向かう
すっかり仕事にも復帰したチャンミン、今日も笑顔がキラキラと朝日に輝いている
今は二人で自立を目指して準備中なんだ
お金ももう少し貯めないとやっていけないし、なによりまだ済ませていないこともある
「チャンミン、教会から連絡あった?」
「……え?はい、でもそんなに急がなくても」
「もう待ちたくないんだ…」
「……ユノ///」
ねえ、チャンミン
伝えきれないことがまだたくさんある
言葉にするのはとても難しくて
ただ一つ言えるのは
愛してるって言葉だけ
そして覚えていてほしい
ずっと未来になって、何に生まれ変わっても
きっと君を見つけてみせる
そう、俺は何度だって君に恋をするんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 34
~Cside~
ユノさんと体を繋げたら…もしかして記憶が戻るんじゃないかって思ってた
でも、もうそんなことはどうでもよくなってしまった
ぼくは心の奥底でずっとあなたを求めていて
あなたも僕を求めてくれたから…
もちろん、自分の為にも記憶を取り戻したいと思っていた
でも、なにより僕を愛してくれるユノさんが大切で
あなたが、今のままの僕でいいっていってくれるなら………
「チャンミン、眠ったの?」
逞しい腕に包まれたまま顔を覗き込まれ、思わず胸に擦り寄った
「……起きてる」
「なんで顔を隠してるの?」
「……だって///」
「ね、幸せすぎてやばい、このまま離れたくないんだ」
「……僕も、です///」
「チャンミン、もう一度プロポーズを受けてくれる?」
こんな時にそんなこと言うなんて、ユノさんってほんとずるいって思うんだ
「……///」
「チャンミン?」
「……こ、断る理由がないでしょう?///」
「チャンミン!!」
「……わっ!!///」
裸のままぎゅうぎゅうと抱きしめられて、ユノさんは僕の肩口に顔を埋める
擽ったくて身を捩るけど離してもらえなくて背中を強めに叩いてやった
「ふふ、痛いから夢じゃないよね」
「……ユノさん///」
ユノさんはゆっくりと体を離すと目を細めてにっこりと笑う
ああ、この人と出会えて良かった
生きていて良かった……
そして僕らはおでこをコツンと合わせて、微笑みあって、甘い甘いキスをしたんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 33
*R18です♡
~Yside~
初めてじゃないはずなのに初めての君
体を震わせて俺を感じてくれることが嬉しくて、赤く染まる肌に何度も唇を落とした
君に包まれる俺の指は熱く燃え、内側はじわりじわりと蠢いていて……
白い肌に溢れる蜜がとろりと流れる
「……ユノ…さ……もう…!!/////」
意地悪だと思われるかも知れないけどもっと蕩けさせたい
瞳を潤ませて俺が欲しいと言って欲しいんだ
「……おねが……あっ……ユノ……」
「チャンミン、もっと呼んで」
「…ユ…ノ……ユノ……!!」
そんな俺の思惑なんてこんな君を目にしてしまえば最も簡単に崩れ落ちる
ねえ、君にはどうやったって敵わないんだ
「……チャンミン、挿れるよ?」
上からじっと見下ろすと少し不安げに頷く君
大きな瞳はゆらゆらと揺れて今にも溢れてしまいそうだ
細い足を開いてゆっくりと俺自身をあてがうと、ゆっくりと腰を進めていく
「……く……あっ…!!/////」
「チャンミン、力抜いて」
久しぶりの君の中は容赦なく俺を締め付けて、油断するとすぐにでももっていかれそうになってしまうよ
「……ユノ…好き…ん……あっ/////」
「チャンミン愛してる…!!」
ああ…やっと一つになれた…!!
長い間別の所にあった心と体は、少し遠まわりしながら元の形にもどっていくんだ
チャンミン
チャンミン
愛してる……!!
重なり合った二つの体はぴったりと重なって、隙間なんてないほどに蕩けてしまったんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 32
*R18です♡
~Cside~
僕はベッドの上で女の子みたいに声をあげることしかできなくて
体が覚えているこの感覚に慣れず体を震わせて、あなたへと必死に指を伸ばした
「……あっ…はっ……ユノさ……」
「大丈夫、ここに居るよ」
身体中に唇を落としながら、僕を安心させるように髪を撫でてくれるユノさん
でも、わかっちゃったんだ
最初はあなたも震えていて、ああ、緊張しているんだって…
心と身体は別のもののようで最初は違和感がとても強かったけど
身も心もあなたのものだって思い出させてほしい
足の間で蠢く舌を感じながら、我慢できずに声をあげて達してしまって頭が真っ白になってしまう
何故だか嬉しそうなユノさんは目を細めて僕の頬を撫でる
そんな顔、狡いのに……///
「気持ちいい?」
「…そんなこと……聞かないで///」
「まだ終わりじゃないよ?」
「……わ、わかって……る…んっ///」
雄の匂いのするキスは独特な味がして、それでも僕を愛してくれた証なんだと感じられて、首に腕を絡ませて自分からも必死に舌を絡めた
いつもの場所には僕達が繋がるには不可欠なものが置いてあって、この前ソレを見つけた時には驚いてしまったけど…
でも、僕をあなたにあげるって決めた後だったから
「買い足しておいてくれたんだ?」
「……っ!!だっ、だって…///」
「可愛すぎるよチャンミン」
「……/////」
ユノさんは視線はそのままに、ゆっくりとそれを手に取ると掌で温めて、僕の奥へと指を伸ばした
つぷん、と長い指の侵入を許したものの、僕の身体はガチガチに強張ってしまって
「……くっ…あ…」
「力抜いて、怖くないよ」
「……んっ///」
僕の奥で指を動かしながら、ユノさんは何度もキスを繰り返す
大丈夫
愛してる
徐々に抜けていく力
気づけば僕はとろとろに蕩かされて、自分から腰を揺らしていたんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 31
*R18です♡
~Yside~
ベッドの上で重なり合って何度も口付けを繰り返し、ゆっくりと服を剥ぎ取っていく
少しずつ露わになる白い肢体に目眩がしそうだよ
ずっと愛してきた体なのにまるで初めて触れるような気がするんだ
唇を落とすたびに桜色に染まる肌
声を漏らすまいと口元を手の甲で抑えるその姿
ああ、初めて君を抱いた時を思い出してしまう
「チャンミン、力抜いて」
「…わかってる……けど、…んっ……声が出ちゃう…んっ…」
「出していいよ、ここには俺たちしかいないんだから」
細い指を伸ばし俺の髪に触れる君は震えていて、手首を掴んで真上から見下ろした
不安げな表情で、だけど何かを期待するように熱を帯びているのは気のせいじゃないよな
生まれたままの姿の君は身を捩って俺の視線から逃れようとするけど、一目だって逃したくない
全てを愛したい
安心させるようにキスを繰り返し、滑らかな肌をなぞって胸の突起へと辿り着く
ピンと張ったそこを指の腹で擦ると小さく声を漏らす君
「…あっ…」
「もっと気持ちよくするよ」
「……や…ああっ……んっ…///」
舌でペロリと舐めてから強めに吸いつくと、可愛い突起は硬さを増して……
跳ねる体を舌でなぞりながら指は突起を刺激する
舌が触れるたび、ピクピクと反応する君に暴走してしまいそうで………
ごめん、もう待てそうにないよ
俺は深く息を吸い込むと、君自身をそっと片手で包み込んだ
「…あっ……!!」
ビクンと体を反らして強張る君、口付けを交わしながらゆっくりとスライドさせる
「…あっ……く……」
「チャンミン、顔見せて?」
「…や……んっ…!!」
必死に顔を隠そうとするき君の手を絡め取り、じっと見下ろすと大きな瞳に涙を浮かべて
「嫌なの?」
「……ちが……恥ずかしくて……///」
「チャンミン可愛い」
「…んっ…」
何度キスしても足りないくらい
この数ヶ月よく君に触れずに過ごしてきたものだ、身体中の血が沸騰しそうになる
ゆっくりと体をずらし君自身にたどり着くと、滴る蜜ごとねっとりと口の中に含んだんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 30
~Cside~
まるでスローモーションのように落ちてくる唇は甘く優しく、僕の心まで溶かしてしまうようで…
体の奥がジンと熱くなるのはあなたのせい……?
何度も繰り返される口付けにとても立っていられない
ああ、どうしようもなく体が熱い……!!///
「チャンミン、渡したいものがあるんだ」
「……え?」
「きて、歩ける?」
「は、はい…あの、ユノさん?///」
フラフラとする僕を抱えるようにしてベッドルームへと向かうユノさん
キ、キスぐらいでこんなになっちゃうなんて…/////
僕をベッドへと座らせると、ユノさんはチェストの引き出しから一つの箱を取り出して僕の前に跪いた
………これって?
「チャンミン、先を越されちゃったけどもう一度聞いて?」
「…え…あの…」
「君が好きだ、昔の君も、今の君も、俺の全てをかけて愛してる」
「…ユノさ……///」
「チャンミン、もう一度俺の恋人になってください」
そう言って僕の手を握って箱を握らせる
この手はいつだって僕を優しく包んでくれる
「開けてみて?」
ゆっくりと箱を開けると中には大切にしまわれたエンゲージリング
ユノさんはそれを手に取ると僕の左手の薬指に嵌めてくれた
どうしよう、ずっと見ていたいのに涙で滲んでよく見えないよ
「……ありがと…ございま…ふっ……う…く」
「返事を聞かせて?」
「ぼ、僕も……愛して…ます///」
「もう離さない」
そう言ってユノさんは僕の掌へとキスを落とす
見つめ合う二人の影は重なり合い、隙間を埋めるようにベッドの海へと沈み込んだんだ
. ユノ社長の憂鬱 17
~Cside~
「いやぁ、ほんと久しぶりですよね!!」
「うん、まさかあんな所でミノに会うなんて思いもよらなかったよ」
「これぞ運命って感じですよ~さ、今日は夜通し語りましょう!!」
「う、うん」
ユノさんのいない週末、ちょうどミノに声をかけられて飲みに行くことになった
もちろんユノさんには後輩と会うことは伝えてあるし、今日は夜通しゲームとかする予定はないけど
『日付が変わるまでには家に帰るように』
なんて念押しされちゃって、ユノさんてばほんとこの前からおかしいんだよね
………嬉しい束縛、かな///
そういうユノさんだってコ課長と一緒なわけだし、僕だってモヤモヤしない事はない
でも、なんだろ、前よりは自信が持てた気がするからそこまでは気にならない、筈………
「で?どうなんです?秘書の仕事って」
「へっ?///」
「やだなぁ、聞いてなかったんですか?チョン社長は厳しくて有名だって聞いてたのに、なんだか随分優しそうに見えたから」
「や、優しいよ!!それに、カッコイイし///」
「ですよねぇ、あれでモテないわけがないですよね!!まだ独身でしたっけ?」
「あ……うん///」
ベラベラと喋るミノに頷きながらグイとビールを飲み干した
そりゃ、ユノさんはモテるに決まってるけど、今は………
「で、ズバリ、付き合ってるんでしょ?」
「えっ?///」
そう言って得意げに僕の顔を見つめるミノに、思わずフリーズしてしまう僕だったんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 29
~Yside~
「僕をあなたのものにしてくれませんか?」
チャンミンの言葉が一瞬では理解できなかった、それってどういうこと…?
真っ直ぐに俺を見つめる瞳は濡れたように艶やかに熱を帯びて、チャンミンの決意をあらわしているようだった
「……チャンミン?」
「僕…ユノさんが好きです、僕が記憶は無くしてからもずっと…その、僕のこと愛してくれて…あなたの気持ちに応えたいって………」
「チ、チャンミン!!」
「ユノさんは…僕が….欲しくないですか?」
顔を真っ赤にして目をぎゅっと閉じる君が愛しくてたまらない
ああ、まさかそんな言葉が君から聞けるなんて…!!
腕の中に閉じ込めて力いっぱい抱き締める
おずおずと背中に手をまわす君、これは夢じゃないんだ……!!
「今日ね、君にもう一度告白しようと思ってた」
「……ユノさん?」
「なのに、まさか君から告白してくれるなんて、思いもよらなかった」
「……あの///」
「ふふ、先を越されちゃったね、ずっと君を愛してる………君が欲しい」
「……ユノさん、僕も…んっ…/////」
俯いたままの顎を掬って、桜色の唇に貪るようにキスをしたんだ
. 僕は何度でも君に恋をする 28
~Cside~
「今日病院行ってきたんだろ?変わりはなかった?」
「あ、大丈夫でした、どこも異常はないって」
「そう、よかった……なのに、なんでそんな食欲がないの?」
「…えっ!?/////」
言われてみれば殆どパスタも減っていなかった、そしてユノさんは心配そうに僕の顔を覗き込む
………そ、そんなに見つめないでほしい/////
慌ててパスタを口にいっぱい頬張る僕、緊張しちゃって味なんてわからないよ……///
ホントにこれ美味しいのかな、なんてぐるぐると考えてると、そんな僕をみてクスクスと笑うあなた
やばい、溶けちゃいそうだよ……///
「お、美味しいです、か?」
「ふふ、とっても美味いよ?おかしなチャンミン」
そう言って笑うあなたの笑顔が眩しくて、僕はモグモグしながら俯いてしまうんだ
先にシャワーを済ませた僕はキッチンでグラスの用意をしていた、バスルームからはユノさんの鼻歌が聞こえてくる
…緊張しちゃうな
胸に手を置いてぎゅっと目を閉じる
大丈夫、僕は上手く言えるはず……!!
「チャンミン」
ワインクーラーに氷を入れていると不意に伸びてきた腕に体を包み込まれた
背中に感じるのはあなたの温もりで、途端に僕の心臓はバクバクと音を立て始める
「………髪、乾かしてないんじゃ」
「ん、待ちきれなくて」
「か、風邪ひいちゃう」
「チャンミン話って?気になって仕方がないんだ」
耳元で聞こえるあなたの声が心地いい、そのまま振り返ると目に飛び込んでくるのは真っ直ぐに僕を見つめるアーモンドアイ
「チャンミン?」
「ユ、ユノさん、あの……僕を///」
「うん?」
「僕を………あなたのものにしてくれませんか?」
やっと言えた心からの言葉、僕は祈るように目をぎゅっと閉じたんだ