苺な彼とビールな僕

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～Yside～



美味しそうに口いっぱいに肉を頬張って、嬉しそうにする君を見ているだけで幸せっていうか



ふふ、そんな細い体のどこに入っていくんだろう



少しビールも飲んで二人で沢山話して、時間はあっという間に過ぎていった


チャンミンのアパートはカフェから自転車で10分ほど、焼肉屋を出ると自転車を押しながら二人で川沿いの道を歩いた



「送っていくよ」


「……だ、大丈夫です/////」


「いや、飲ませてしまったからね、送らせて？」


「……す、すいません/////」



君のドキドキが伝わってくるけど、やっぱりズルい気がして心は読まないでおくよ


時々聞こえる君の心の声は、多分俺の気持ちと同じだと思うけど、やっぱりどう伝えていいか分からなくて…


横に並ぶ君の耳は赤く染まったまんま、触れたいと思う衝動を抑えるのに必死だった


「あ、あそこです、古くて恥ずかしいんですけど/////」


チャンミンが指をさしたのは二階建ての少し古いアパート、しきりに恥ずかしがるけどきっと君の部屋はきれいに片付いているんだろう


「今日は本当に楽しかった」


「……ぼ、僕も、あの…ご馳走になっちゃって、ほんとにありがとうございます/////」


「……また、誘っていいかな？」


「えっ？……も、もちろんです……わっ…/////」



赤く染まる耳を掠めるように片手で後頭部を抱き寄せて、フリーズする君にわからないよう髪にキスをした


「また明日」


「……は、はい/////」



そっと体を離して手を振ると、小さく振り返してくるからまた愛おしさが溢れる


君が好きだ…


ねえ、どうやって君に伝えてたらいい？



鼻腔に残る君の香りはどこまでも甘く、夜風は心地よく俺の髪を揺らしていた

2016-09-01 17:00 ｜カテゴリ : 好きになってもいいですか？ ｜コメント(4) ｜トラックバック(0)