苺な彼とビールな僕

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～Yside～




初めての君との食事はずっと見惚れっぱなしで、家に帰っても、君のことがずっと頭から離れなかった


少し悩んで送ったメッセージ、暫くすると君から来たのはおやすみの言葉と、可愛いバンビのスタンプだった


ふふ、チャンミンに似てる、あ……バンビの背中にLOVEの文字？


これって君の気持ちかな、いつも俺が見つめると真っ赤になってフリーズしてしまう君だから


ちょっとズルして心なんて読んじゃって、君の気持ちだけ知って自己満足とか


……この気持ち伝えなきゃ



そう決意して店に出たものの、いざ君の顔を見ると胸がいっぱいになって何も言えなくなってしまう



「ユ、ユノさん、おはようございます/////」


「おはようチャンミン」


【昨日の今日だからなんか恥ずかしい…ユノさんの顔がまともに見れないよ＆/////】



どうやら昨日のキスもバレていたようで、朝から動揺する君が可愛くて


今度はいつ食事に誘おうか、なんてそんなことばかりを考えていた


「じゃ、ユノさん行ってきます」


「ああ、気をつけて」


チャンミンに買い出しを頼んだのがちょうどお昼を回ったところ、1時間ほどかかるだろうか


そんな時店に入ってきたのは大学生ぐらいの女の子、キョロキョロと店内を見渡してレジの方へとやってきた


「いらっしゃいませ」


「……アイスカフェラテ一つ、あの…シム君は？」


「チャンミンの知り合い？今ちょうど買い出しに出てるんだ」


「……そ、ですか…」



明らかに肩を落とすその彼女、何か用事でもあったのか？

いや、それよりこの子の気持ちが強すぎて心の声が聞こえてしまう



【…今日こそシム君にちゃんと伝えなきゃ】



ああ、彼女はチャンミンに思いを寄せているんだ



「店内で待っていてはどうですか？すぐに戻りますから」


「あ、ありがとうございます/////」



ぺこりと頭を下げてカウンターの隅へと座る彼女、俺の心臓はバクバクと音を立て始めて、平静を保つのに必死だった

2016-09-03 17:00 ｜カテゴリ : 好きになってもいいですか？ ｜コメント(4) ｜トラックバック(0)