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苺な彼とビールな僕

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. 二人の未来 12












~Cside~












『俺も君に出会えて幸せだよ』










そう言って微笑む僕の旦那様は世界一優しくて、世界一素敵だと思う






2人で手を繋いで歩く夜の道は人影もまばらで、月明かりだけが僕達を照らしていた







微笑みあって、目が合えばキスをして






いくら夜だからってこんな風にする事はいつもは無いのに







もう、堂々としてていいんだって



あなたの隣に並んでもいいんだって



一生涯のパートナーとして……







その夜はまた当然の如く深く求め合った









隙間なんてないほどに肌を寄せ合って、お互いの唇を貪り合う







何年経っても変わらない気持ち、ずっとずっとあなたの側にいたい






愛して、愛されて






リウがアメリカから戻るまであと一年と少し、大学を出ていずれは時期社長への道を歩む







母さん、僕はとても幸せものです




沢山の人達に支えられて、1日1日を大切に生きていきます





だから僕達を見守ってください










「チャンミン、行ってくるよ」





「はい、行ってらっしゃい///」





「今日も綺麗だ」




「………ユノさんこそ、素敵です///」





「愛してる」





「………僕も、です///」









仕事に行く前のほんの少しの時間、おでこをコツンと合わせて微笑みあって








ドアの向こうでスホさんが呆れ顔なのは、今日は知らんぷりしておこうかな(笑)





































. 二人の未来 11











~Sside~










「いやぁ、感無量だなぁミノ」




「スホさん飲み過ぎじゃないですか?」




「何言ってんだよ、今日は祝いだ祝い!!」




「そりゃあめでたいに決まってますけど、くうう」






そう言ってビールを飲み干す後輩のミノ、そういや以前はチャンミン様に憧れを抱いていたんだった







ま、あの社長に敵うわけがないんだが(笑)







今日は社長をご自宅までお送りしてから室長の計らいで早めに上がらせてもらった





特別な日だから残業はないんだそうだ、ま、一番嬉しそうにしているのは室長な気もするが……






そんなわけで久しぶりにミノと飯でも食べる事にしたんだ






普段は殆どが社長と一緒の行動になるから、こういうのは正直ありがたい、かな







もうこの会社に勤めて何年になるだろう








ずっとお世話をさせていただいてるリウ様も今はアメリカに留学中







大学卒業と同時に我が社に入社されて、次期社長としての道を歩んでいかれる








僕はリウ様のサポートをするべく、秘書としての修行を積む日々なわけだけど








とうとうあのお二人が正式に結婚させる日がくるとは……!!








ワンマンで仕事の鬼と呼ばれる社長がチャンミン様に出会ってからは雰囲気ががらりと変わった気がする







運命の人と出会うということは、こんなにも人を変えるのか








元々のシャープな印象に相まってふわりとした優しさがプラスされたというか







いやはや、恋とは正に……








「それで、スホさんはどうなんです?」




「へっ?」




「やだなぁ、この前言ってた彼女のことですよ!!」








ああ、そういやそんな事言ってた気がする……







突然のリウ様の帰国でバタバタとしてすっかり連絡を忘れていた






ま、こんな調子だから長続きはしないんだが








「彼女よりリウ様優先ですよねぇ」




「ん、まあな」




「なんだかんだ一番溺愛してるのはスホさんですよね」




「ああ、そうかも(笑)」




「とにかく、社長とチャンミン様に乾杯しましょう!!くうっ」




「ミノ、お前しつこいよ」




「ひ、酷っ」







ジョッキを掲げて乾杯しながら、チョン家の人々の幸せを願わずにはいられない俺だったんだ
























. 二人の未来 10














~Yside~










「チャンミン、いい?」




「は、はいっ///」










仕事を早めに切り上げての2人だけの儀式は、役所の人にまで見守られながらの微笑ましいもので







書類は仕上げてきた筈なのに、提出前に何度も見直して不備がないか確かめる君







果ては職員にまで質問までし始める始末で(笑)







それでも本人が納得するまではと見守っていたけど、オロオロする姿が可愛くて仕方ないとか








何年経っても新鮮な気持ちでいられるのは、やはり君ならではこそ







まったく、どこまでも夢中にさせてくれる……








やっとのことで書類を提出した後は見知らぬ人達に拍手までされてしまって







この歳でこんなにも気恥ずかしい思いをするとは思わなかった、な








「ユノさん、すいません、僕///」




「ん?君が謝ることなんて一つもないよ」




「僕、慌てちゃって、その///」







真っ赤になって視線を泳がせる君が愛おしい、さっきまではあんなに必死に書類と睨めっこしていたくせに(笑)







役所を出る頃にはもうすっかり日も暮れていたが、せっかくだからと手を繋いで近くの公園まで歩くことにした








こんな風に外を歩くのは暫くぶりだ、なんせ仕事に追い回される毎日だから







「ユノさん、あの///」




「ん?どうした?」




「僕、幸せで、その///」




「俺も君に出会えて幸せだよ」





「……///」





「まだまだ先は長いぞ?覚悟はいいか?」




「ふふ、はい///」









幸せそうに頷く君を抱き寄せて、月の輝く空に2人の幸せな未来を願ったんだ



























































. 二人の未来 9














~Cside~











『それで書類は出しに行ったの?』




「あ、えっと、今日の夕方行く予定なんだ///」




『そっか、これで俺も安心したよ』




「リウ、あの……」




『うん?』




「ありがとね、僕……」





『うわ、泣くのなし!!父さんによろしく言っといて?また電話するから!!』





「ふふ、はい///」








慌てて電話を切るリウに思わず笑ってしまった








電話越しに泣きそうになってること、何でリウにはバレちゃうんだろう







リウが小さい頃はよく背中をよしよしと撫でてくれたっけ






思えばリウとの出会いがユノさんに知り合うきっかけになった気がする







本当にいろんな事があった………








溢れそうになる涙を抑えてふう、と一つ息を吐く









寝不足なはずなのに心地いい怠さが体を包んでいる、そう、昨日の余韻がまだ……









リビングに飾った薔薇の香りがふわりと香ると、なんだかじんと胸が熱くなってしまう








……だってまだ、ドキドキしてる///










『後は君の名前を書くだけだ、今日届けに行くよ?』







そう言い残して家を出たあなたの笑顔を思い出す







あまりの急展開に夢のような気がして………









今朝方迎えにきたスホさんには、一足先にお祝いの言葉を貰ったけど







まだ実感がないのが正直な気持ち








これだけ一緒にいてもまだあなたの迷惑になりはしないかってずっと考えてる








だって、あなたより大切なものは僕にはないから









「わ!!いけない、もう行かなきゃ」









コーヒーを飲みながらぼんやりとし過ぎて、教室に行くのがギリギリになってしまった僕だったんだ































. 二人の未来 8










*R18です♡



~Yside~













「チャンミン、改めて俺と結婚して欲しい」





「………はい///」










細い体を抱き上げて向かったのは2人のベッドルーム








ここで毎日愛を確かめ合ってきたが、今夜は何度目かの特別な夜になりそうだ








二度目のプロポーズはシャワーを終えてから








だって返事の後は直ぐに抱きたくなるに決まってる








花束の中に顔を埋める君は薔薇よりも綺麗で、いつだって見惚れてしまうよ








「愛してるよチャンミン」




「ユノさん、僕もです///」




「ん、ちゃんと言って?」




「…………ユノ、愛してます///」




「いい子だ、ご褒美をあげよう」




「え………あっ///」








シーツの上でまるで宝物を開けるようにバスローブを剥ぎ取った







ほんのり染まった肌に一つ一つ唇を落として赤い印をつけていく







君が俺のものである事を示すように








「………ユノさ…待って……あっん///」




「黙って感じて?」




「……や……僕も……///」




「今はダメだ」




「………あっ……ああっ///」








ピンと尖った胸の突起を甘噛みして、左手は熱を持ち始めた君のソコへと






ほら、もう蜜を垂らして俺を待ち望んでいる







先端の窪みをつるりと撫でると、恥ずかしいのか両手で顔を覆ってしまった








「チャンミン、顔見せて?」




「………や……意地悪だ///」




「もっと意地悪するよ?」




「なっ………….あっ、ああっ!!///」










跳ねる体をがっしりと掴んで、体の中心で揺れるソレをねっとりと咥え込んだんだ



































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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