苺な彼とビールな僕

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～Cside～





イトゥクさんからすぐに迎えが来て、僕はユノさんが運ばれた病院へと向かった、ふらつく体を必死に支えて車へと乗り込む


「シム先生大丈夫ですか？」


バックミラー越しにミノさんが心配そうに僕の様子を伺う、僕がしっかりしなきゃダメなのに


「…大丈夫です、ミノさんはユノさんが倒れたところにおられたんですか？」


「あ、いや…僕は外にいたので様子はわからないんですよ、申し訳ありません」


「…そう、ですか…僕こそすいません」


「いえ…」



イトゥクさんはスホさんにも連絡をとって、リウ君と直接病院に向かうように伝えたとのこと、冷静にならなきゃって思うけど心配で胸が張り裂けそう、リウ君もどれだけ不安にしてるだろう



…ユノさん、ユノさん！！



あなたが倒れてしまうなんて、どれだけ無理をしてきたんだろう、どうしてわかってあげられなかったんだろう


「…うっ……ふっ……」



涙がポタポタと膝の上を濡らしていく、ミノさんが心配そうに覗く顔が見えるけれど、どうしようもないんだ


もうあなたのいない世界なんて僕には考えられないんです



…どうか、どうか無事でいて……！！



僕は両手をグッと握りしめ、祈るように目を閉じたんだ

2016-06-02 17:00 ｜カテゴリ : 空色の調べにのせて ｜コメント(0) ｜トラックバック(0)