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苺な彼とビールな僕

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. 恋人の条件 9








~Cside~






急いで店を飛び出すと、タクシーを走らせて向かうのは愛しい恋人の待つ家




……ユノはもう帰っているはず




車窓から流れる景色を眺めながら、やっぱり想うのは君のことばかり



先のことばっかり考えて、ユノの為なんて言いながら自己防衛していたのかもしれない




もしかしてそれでユノを傷つけていたのかも……?




転がるようにタクシーを降りて、開いたドアから見える灯りに胸がキュッと音を立てる




「ユノ?ただいま」




そう言って駆け込んだリビングで、まるで猫のように丸くなって膝を抱える君




「……チャミ?」


「ユノ、ユノ!!/////」



駆け寄る僕を受け止める胸はどこまでも温かくて、僕を安心させてくれるのに


………そんな、切ない顔しないで?




「…何回もメッセージ送ったのに」


「……うん/////」


「で、電話だってかけたのに」


「うん、ごめん/////」


「………逢いたかった/////」


「……わかってる/////」




今にも溢れてしまいそうなアーモンドアイ、そっと口付けると骨が軋むほどに抱き締められて



「……チャミ、チャミ!!」



何度も名前を呼びながら擦り寄る君が愛しすぎて、結局、何も言えなくなってしまった僕だったんだ










































ご訪問ありがとうございます*ˊᵕˋ)੭

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