苺な彼とビールな僕

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～Cside～





今日は講義の終わりに本を返しに図書館にやってきた、この前は失敗しちゃったから、ちゃんと二回に分けて運んだんだ



大切な本をまた落としたら大変だし、また変な人が現れても嫌だし



それでもキョロキョロとしてしまうのはなんでかな……あれからずっと気になってはいる



だってちゃんとお礼も言えてなかったし……



ぼんやりしながら歩いていると、危うく人にぶつかりそうになり慌てて謝った



「す、すいません！！」


「……まったく君はいつも危なっかしいな」


「……へ？/////」



聞いたことのある声、これってもしかして……？/////



「やあ、仔鹿君」


「……あっ！！あの時の！！」



目の前にいたのはまさかのこの前の社長さん！！やっぱり高級スーツに身を包み、なんだか立ってるだけで圧倒されてしまう



思わず動揺してフラつく僕をしっかりと支える腕、スーツの上からでもわかるガタイの良さとか、なんかやっぱり癪にさわる！！/////



「ほんとに危なっかしい、ちゃんと食べてるのか？細すぎる」



ペタペタと身体を触られて恥ずかしさが込み上げる、やっぱりそっち系の人なのか！？/////



「だ、大丈夫です！！は、離してください！！/////」


「ふふ、触るたびにゆでダコだ（笑）」



「……なっ！！/////」


「まあそう怒るな、コーヒーでもどう？そこにカフェもある」


「……はっ？/////」


「いいからいいから」


「……ちょっ！！/////」




こうして僕は、またこの社長さんに腕を引かれて、図書館の敷地内にあるカフェへと引き摺られるように連れていかれたんだ

2017-01-02 17:00 ｜カテゴリ : 愛の詩をきかせて ｜コメント(4) ｜トラックバック(0)