苺な彼とビールな僕

-------- --:-- ｜カテゴリ : スポンサー広告 ｜コメント(-) ｜トラックバック(-)

～Yside～





「今日の予定はどうなっている？」


「はっ、午前中は会議、夕方からはSM社の専務との会食が入っております」


「……そうか、では空き時間に図書館長に会いにいく、昼からのスケジュール調整をたのむよ」



メモを取りながらバタバタと出て行くミノ苦笑いしながら、この前の彼のことを思い出していた



……仔鹿君か



あんな風に俺を睨みつける奴なんて、そうそう居ないからな（笑）



名前も聞かずに別れてしまった……あの辺りの大学に通っているのはわかっているが、人を使って探すほどのこともない、か……


思わず触れてしまった頬の柔らかさに、胸の奥がむず痒くなるのは何故だろう


鬼社長だの、冷血漢だの言われている俺が……全くどうかしてる（笑）



俺はチョン・ユンホ、大手企業であるチョングループの総取締役、まあ、所謂社長ってやつだ



父が体を悪くして以来、社長に就任してもう2年、だらけきった重役達からは随分煙たがられているようだが…



俺は俺の決めた道を突き進むだけ、ついてきたい奴だけついてくればいい



そのうちに妹のジヘが結婚すれば、その相手に社長の座を譲ったっていいんだ



俺は……チョン家の、正式な子供ではないのだから

2017-01-01 17:00 ｜カテゴリ : 愛の詩をきかせて ｜コメント(8) ｜トラックバック(0)