チャンスニの憂鬱 ～彼は友達～ 9

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～Yside～

…….ふと、目を覚ますと見慣れた天井、あれ……俺どうしたっけ……？確か空港からそのまま『Mirotic』に行って、チャンスニがいなくて……それから……？

「…….くしゅん」

控えめなくしゃみが聞こえて思わず体を起こす、そこにはベッドに凭れて眠るチャンスニの姿があった

ジーパンにトレーナー、ジャケットを肩で羽織ったまま寒そうに丸くなっていて

ついててくれたんだ……/////

ジワリと胸に暖かさが広がる、目が覚めたら俺の天使が横で眠っているとか、なんて幸せな光景だろう

あ……でも、こんな所で風邪を引いてしまうかも、病人の俺が言える立場じゃないけど（笑）

「……う…ん……？」

俺の気配に目が覚めたのか、長い睫毛が震えてチャンスニは目を大きく開いた

……ふふ、まるで天使の覚醒だな

「…ユノ、起きたんだ？具合はどう？」

「うん……だいぶ良くなった、ありがとう、ついててくれたんだ？」

「……ママに呼び出されて仕方なくね/////」

チャンスニは１つ伸びをして欠伸をすると、俺の額へと手を伸ばした

「熱下がったね、よかった……わっ！！/////」

ふわりと笑う君が眩しくて、何処かに行ってしまいそうで思わず抱き寄せてしまった

「……ユノ？/////」

「チャンスニ、まだ行かないで？」

自分でも驚くほど情けないセリフだけど、今は君に甘えていたいんだ

「チャンミン」

「……え？/////」

「今はドレス着てないから/////」

「チャンミン」

「……/////」

俯いてしまった君をもう一度抱き締めて、赤く染まった耳にそっとキスをしたんだ

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