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苺な彼とビールな僕

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. 家政婦さんは恋人 5












*ほんのりR18です♡


~Yside~













「………んっ………ユノさ///」




「チャンミン、少しだけ、な?」








毎日のように会っているからこそ詰められない距離








触れれば敏感に跳ねる体に、その潤んだ瞳に唆られて仕方がない







キスこそ日常になったものの、その先はまだまだハードルが高い気がして








だからこそタイミングをみて君を捕まえておかないと、誰かに盗られてしまいそうで不安になる








1日でも早く早く俺のものにしたい、なんて









逃げようとする体を壁に押しつけてキスを繰り返せば、くったりとして凭れ掛かる君






蕩けるようなキスをしたのは君からも求めて欲しいから






抱えるようにしてリビングのソファに沈めれば、不安げに見つめる瞳が堪んない








「…………ユノ、さん///」





「ん、俺が怖い?」





「そ、そんな事!!あっ……///」





「チャンミン可愛い」





「………待って、晩ご飯の用意………んっ///」





「チャンミンが先」








俺の言葉に顔を真っ赤にしてプルプルと顔を横に振る君








まったく、君ってばわかってない、そんな風にされると余計に……








ああ、お互いの熱が弾けてしまいそうに熱い!!








シャツの隙間からスルリと素肌を撫でて、可愛い胸の突起に辿り着く







キュッと抓るとピクピクと跳ねるから弄ぶようにコロコロと転がしてやった








「あっ………や///」




「チャンミン、力抜いて」




「………ユノさ………ああっ///」









恥ずかしさにぎゅっと目を瞑る君にキスをして、一気に胸の突起へと舌を這わせたんだ








































. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 23













~Cside~










「あーさっぱりした」




「ふふ、お疲れ様でした」




「いやいや、チャンミンこそお疲れ様」








そう言ってガシガシと髪を拭くユノから慌てて視線を逸らす








だって上半身裸とか、目のやり場に困っちゃうよ///









一旦ホテルに戻った後僕達は近くのレストランへと向かい、二人で乾杯をした






郷土料理なんかも取り扱うちょっと小洒落た店で、ホテルの人から勧められての夕食だった






ビールで軽く乾杯をして、今日あったことなんかを話しながらの食事は本当に楽しくてあっという間だった







近くにはお洒落なカフェもあり、明日の朝はここで朝食を摂ろう、なんて話しながらホテルへと戻った







先にシャワーを浴びると言うユノにドキドキしていたのは僕だけのようで






至って普段通りのユノに拍子抜けしちゃったっていうか、その///






そ、そういうことが目的の旅行じゃないんだし、僕ってば勝手に期待しちゃって







なんだか落ち込みながらもシャワーを済ませると、部屋の中にユノの姿が見当たらない







キョロキョロと辺りを見渡すとテラスに佇む後ろ姿が目に入る







なんだろう、何か、考え事だろうか……






そんな事を思いながらその姿をじっと見つめていると、不意に振り返るからドキンと心臓が跳ねた







「チャンミン、おいで?」




「あ、はい///」




「ん、まだ髪濡れてる」




「あ、熱くて………あ///」







長い腕が伸びてきたと思ったら、僕は背中からユノに抱き締められていた






こんな所で抱き合っているなんて、誰かに見られたら///






「もう我慢の限界」




「えっ?///」




「チャンミン、今夜俺のものになってくれる?」




「ユ、ユノ///」








そう言って僕の肩口に顔を埋めるユノに、ただ頷く事しかできない僕だったんだ





































  

. 家政婦さんは恋人 4














~Cside~











「本当に外で食べなくて良かったの?」





「はい、もう準備もしてあるので」





「そっか、じゃあまた今度デートしよう?」





「は、はい///」









事務所に寄った帰りにユノさんと待ち合わせをして、カフェで暫く過ごしてから夕暮れの街を歩いて帰った






さりげなく繋いだ手が照れ臭くてまともに顔も見れなくて困ったけど






こうして二人で街を歩くのはとても新鮮なことで///






でも、考えたら別にあのまま別れても良かったのに、またユノさんについて帰ってきちゃうとか





二人でいることが自然になってきて、なんだか………







「チャンミン、入って?」




「あ、すいません///」







幸せに浸りつつ家に帰ると、扉を空けてくれるユノさんにハッとする





こんな風にさり気なく気を使ってくれるのがこそばゆくて仕方ない





先にお風呂を入れようかと考えていたら、不意に腕を引かれて僕はユノさんに抱き締められていた






首筋に触れる吐息が熱いのは気のせいじゃない?






こ、この状況ってまさか………!!///








「チャンミン、キスしたい」




「………はい///」




「じゃあこっち向いて?」








なんでそんな事聞くんだろう、そういうことは何も言わずにしてくれたらいいと思うのに///







くるりと体を返されて真っ直ぐに落ちてくるアーモンドの瞳







あ………綺麗、なんて思うまもなく重なる唇に体の奥がジンと熱くなる








「………んっ………ユノさ///」




「チャンミン、少しだけ、な?」








ニヤリと笑ったユノさんの顔が意地悪に思えて、ちょっぴり睨み返してしまう僕だったんだ






























. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 22















~Yside~











「また是非いらしてね、ふふっ、今度会うときは新婚さんかしらね!!」










終始ニコニコと対応してくれたコ叔母さんに別れを告げて、俺たちは今夜のホテルへと向かった






結局俺は荷物を運ぶ手伝いをしたぐらいで、殆ど座って二人の様子を眺めていただけ





なのに色々とご馳走になって、かえって申し訳なかったっていうか






いや、でもやけに楽しそうにするコ叔母さんとチラチラとこちらを伺うチャンミンが可愛いからそれはそれで良かった





こっちを見るたびに真っ赤になるもんだから、しまいには叔母さんに心配されちゃって焦ってたりだとか






まったく、楽しませてくれる、よな







「………ユノ笑ってる」




「あ、ごめん、ちょっと思い出しちゃってさ」




「やだ、何を思い出したの?」




「ん?叔母さんに揶揄われて困ってるチャンミンの顔」




「なっ!!!!///」







俺の言葉に真っ赤になって頬を膨らます君、まったく、そんな仕草さえ俺を煽って仕方ないのに







「そういや飯は一緒に食べなくて良かったの?コ叔母さん凄く残念がってだけど」




「………は、早く///」




「うん?」




「早く、二人になりたかったから、その///」




「チャンミン!!」




「ちょっ、ユノ!!///」




「いててっ!!」 









真っ赤になってそんな事を言う君があんまり可愛くて、抱き着いて思い切り抓られてしまった俺だったんだ



























. 家政婦さんは恋人 7














~Cside~











「チャンミンお待たせ」




「あ!!ユノさん///」




「ごめんな遅くなって」




「全然大丈夫です、お仕事お疲れ様でした」




「いやぁまいったよ、ちょっと寄るつもりが引き止められちゃってさ」








そう言って目の前の椅子にドサリと座るユノさん、さりげなく羽織ったベージュのジャケットがかっこよくてドキドキとしてしまう






だって外で待ち合わせなんて滅多にしないから!!///







急な主任の呼び出しとか何事かと思ったら、人手が足りないからヘルプに入ってくれないかとのことで






それはそれで了承しないわけにはいかないし、ユノさんにあまり迷惑をかけないようにって思ってるけど






な、なんせ今僕はユノさんの専属だから///








「で、そっちは何だったの?」




「あ、えっと、主任から今週ヘルプに入って欲しいって」




「ええ?また?チェさんちだってあるのに」




「はい、合間を見てだそうです」





「ったく、ドンヘのやつ!!」









むう、と不機嫌そうな顔でアメリカーノをぐるぐると回すユノさん






ああ、そんなにかき混ぜたら飛び散って服についちゃうかもしれないのに








「じゃあ週末は俺の専属で!!」




「えっ?///」




「家政婦じゃなくて恋人の方、ね?」




「!!!!///」












そう言って静かに手を重ねるユノさんがカッコ良すぎて、ドキドキが止まらない僕だったんだ














































. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 21













~Cside~










「まあチャンミン久しぶり!!よく来たわね~」





「ご、ご無沙汰してます///」





「まあ、本当に大きくなって、すっかりイケメンさんじゃない!!あら、そちらの方は?」




「はじめまして、チョン・ユンホといいます、今日はチャンミンの手伝いでこちらに伺いました」





「あ!!聞いてる、聞いてるわよ!!とりあえずは入って頂戴、まあまあ」








次々に捲したてるコ叔母さんにタジタジの僕、一緒に着いてきたユノはなんだか楽しそうにクスクスと笑っているし






今日は早朝からユノと電車に乗って大邱へとやってきた






なかなかの長旅だったけど、途中でおにぎりを食べたり、ゆったりと景色を見たり






隙をついてキスをしてきたユノに驚いて大声をあげちゃったりと色々あったけど、どうにか最寄り駅までついてタクシーへと乗り込んだ






やはりこの辺りは訛りが違って新鮮な気がする







それにしてもコ叔母さんのあの盛り上がりよう、恐らく叔母さんが余計な事を話してる気がする、よね






ああ、そうなれば余計にややこしいことに…………







「チャンミン、緊張してる?」




「えっ?///」




「だって顔に書いてある」






そう言ってツンと僕のほっぺをつつくユノ、なんだか楽しそうにニコニコと微笑んじゃって






まったく、人の気も知らないで///







「ちゃんと恋人だって紹介してくれよ?」




「へっ?///」




「結婚を前提とした、ね?」




「!!!!ユ、ユノ!!///」









にっこりと微笑むユノの笑顔が眩しくて、熱くなった顔をパタパタと扇ぐ僕だったんだ

























. 家政婦さんは恋人 6















~Yside~











「なあボア、本当にやんのか?」





「だーかーら!!何回言わせるのよ!!この前の会議で決まったって言ってるでしょ?なんたってうちの売れっ子先生なんだから!!」





「んなのサイン入りの本を配りゃいいじゃん」





「あんたってほんとバカね、そんなことしたら価値が下がるでしょーが!!」










目の前ですヤイヤイと騒ぎ立てるボアに大きく溜息をつく







まったく、挿絵の打ち合わせがあるからとついでに顔を覗かせたのが良くなかった








 
顔を見るなりがっしりと腕を掴まれて会議室に押し込まれ、挙句はサイン会の予定まで決めようとしてくるとか!!








はあ、家では可愛い家政婦さんが待ってるっていうのに








「とにかく、スーツを新調してサイン会に備えること!!あとその髪も整えたほうがいいわね、ああ、ハンドクリームも塗っておいてね、小説と違って爽やかなイメージでいく予定だから!!」








台本のようなものを渡されて、打ち合わせと称したお説教が終わったのはもう日暮れ前







何が爽やかイメージだよ………









ぐったりとしながらスマホをタップすると、そこに表示されるのは愛しい恋人からのメッセージ!!








『お仕事お疲れ様です、主任に呼ばれているので一旦事務所に戻ります、また連絡ください』








なんだ、家にいないのか、なんてガックリと肩を落としてしまう俺







やっぱり待ってる人がいるってのは重要なんだな、余のサラリーマンってのの気持ちがちょっとわかる気もするな、うん







いや、待てよ、ドンヘのとこならここからそう遠くはない、チャンミンさえ良ければ外でメシもいいかもしれない







「今終わって社を出るとこだよ、近くにいるから待ち合わせしよう」




『待ち合わせ了解です♡待っててくださいね』









そんなメッセージと共に送られてきたバンビのスタンプが可愛くて、緩む口元を抑えきれない俺だったんだ

























































. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 20














~Yside~














「は?大邱?えらくまた急だな~」





「ああ、行きはゆったりと電車で行ってくるよ、帰りは飛行機にするかもしれないけどさ」





「はあん、プレハネムーンってとこか?まったく羨ましいなぁ、俺も連れてけよ!!」










そう言ってふて腐れたようにため息をつくドンヘ






最近は俺達のことをアレコレと詮索してはキュヒョンと連絡を取っているらしい(笑)






そういや4人で飲みに行ったのはいつの事だっただろう、あの時はまさかこんな風になるなんて思いもしなかった、な






チャンミンの出張について行く事に決めたのはほんの2日前で、あれからホテルだの何だのとアレコレと予約をして今に至る






その辺りは任せるって言ってくれたから、ちょっと奮発していい所にしてみたんだ






だって思いもよらない二人きりの旅行とか!!







勿論メインはチャンミンの仕事に決まってるけど、聞けば意外にも時間がありそうな感じだし







色々とリサーチはしたものの観光をするというよりは、街をぶらりと散策ってのが一番良さそうな気がする








食べ物も美味しいし、少し足を伸ばせば釜山だって近い







いやいや、その移動さえ勿体ないかも、それよりはずっと2人でベッドにいる方が………









「おいユノ、にやけてるぞ?」





「う、うるせっ///」





「ま、とにかく楽しんでくるんだな、大量の土産は送ってくれてもいいぞ?」





「バカ、そんなに買うかよ!!」









真剣な目で訴えかけてくるドンヘを軽く小突いて、顔を見合わせて大笑いしたんだ




























































. 家政婦さんは恋人 5
















~Cside~













「………んっ……ユノさ……ちょ///」





「チャンミン可愛い」





「ま、待って………や///」





「ん、無理」









ぎゅうぎゅうに抱き締められたと思ったら蕩けるようなキスが落ちてくる







キュッと胸が苦しくなるのはどうしてだろう







いや、苦しいのは胸じゃなくて熱が集まる体の方で、そんな自分が恥ずかしくて居た堪れないよ!!///









「チャンミン?」









無数に落とされる唇を感じながらも、色々と考えてしまって目をギュッと閉じてしまう






そんな僕の様子に気づいたユノさんが少しだけ腕を緩めてくれたから、恐る恐る目蓋を開いてみた








「ユノさん、あの///」




「ん、強引すぎた?」




「ううん、僕………その///」




「そういうのが破壊級なんだよな~」




「えっ?えっ?///」




「可愛いすぎってこと!!」





「!!!!///」








真剣な顔をして何を言うのかと思ったら、大の男に向かって可愛すぎるとか!!///







「ユ、ユノさん!!///」





「うん?」






「ぼ、僕!男です!!///」






「ん、知ってるよ、ほら」






「う、うわっ!!///」








不意に膨らみつつあるソコをつるりと撫でられて、大声を上げて尻餅をついてしまった僕だったんだ










































. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 19















~Cside~













「行くよ!!行こう!!」





「へっ、へっ?///」










そう言って僕を満面の笑みで見つめるユノ!!








そんな嬉しそうな顔されたらどうしていいかわかんなくなっちゃうよ///









降って湧いたような大邱への出張、取引先と言っても元々は親戚だし、知り合いを訪ねるような気軽さもある







自分の願望も兼ねて誘ってみたらまさかのOKとか!!///






ああ、色々スケジュールを立て直さなきゃ、だ







あれこれと考えていると、不意に腕を引かれて僕はユノの膝の上に!!









ちょっと!!






いくら個室になってるとはいえこんなところで流石にこれは!!///









「チャンミン、俺も手伝える事あるかな?」





「え?も、もちろん!!」





「で、どうやって行くの?」





「あ、えっと、うちの荷物を積んだトラックが先に出るんでそれを追いかけるように電車で」






「そっか、で、泊まるのは大邱?」





「で、ですね///」





「じゃあいいホテル探さないとな」







なんだろ、ホテルって言葉に過剰に反応しちゃって顔に一気に熱が集まる






僕ってば何考えてんだ!!///








「ふふ、チャンミン真っ赤だ」





「お、下ろして下さい……誰か来たら、その///」





「ん?無理」





「なっ!!………んっ///」












にっこりと微笑むアーモンドの瞳に見惚れちゃって、結局は抵抗できないまま甘いキスをたっぷりとされてしまう僕だったんだ












































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紫苑☆

Author:紫苑☆
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