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. 俺の最強様 ~恋人初心者~ 16
~Yside~
窓からチャンミンの姿を茫然と見送った後、反射的にスマホを手に取った
いやいや、今は仕事中なんだ、取引先で何やってんだか……
どうしようもない焦燥感に駆られてしょうがない
自分を落ち着かせるように深く息を吸うと、回らない頭を必死に捻ってみた
………知り合い、なのか?
人見知りなのはわかってる、照れ屋なところも
だが一旦気を許すと途端に距離が近くなって猫のように甘えてくる
大人しそうに見えて気丈な所もまた………
「チョンさん、お待たせしました」
「あ、はい」
声をかけられてハッと我にかえる、慌てて書類を取り出すと打ち合わせを開始した
気にはなるけど今はどうしようもない、終わったら速攻電話して会いに行かなきゃ!!
そしてどうにか仕事をこなすと、俺は急いでスマホをタップした
画面に表示されるのは恋しい人の名前!!
カッコ悪いと思われてもいい、とにかく今は君に会いたいんだ!!
『えっと、ユンホ、さん?///』
「チャンミン、今すぐ会いたい」
『えっ?///』
「まだ仕事中?終わるまで待ってるよ」
『あ、えっとじゃあ1時間後に///』
「わかった、また連絡して?」
『は、はい///』
突然の俺の電話に嬉しそうに返事をくれる君が愛しくて、緩む口元を抑えきれない俺だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 8
~Cside~
「ほら、ちゃんと呼んで?ユノ」
「…………ユ……ノ……?///」
「いい子だ、ご褒美をあげよう」
「………ふぇ?あっ、ああっ!!///」
ちょっとそれからの事はよく覚えていない
酔ってたって事もあるけど、店の雰囲気のせいか、イケメンマスターのせいなのか
最初に胸を舐められたときも女の子みたいな声を出しちゃったし
動揺してた割には快楽に負けて善がっていた気もするし
流されるがままに僕は追い詰められて何度も熱を放ってしまった
そのままそこで眠ってしまって、朝起きたら僕はユノと呼ばれるマスターの腕の中に閉じ込められていた
パニックを起こして転がるように店を出てきてしまったから、マスターの連絡先も聞かないまま
もう、会えないんだって思ったらチクリと胸が痛んだ
それにしても他人から与えられるご褒美ってこんなにも甘美なものだったんだ
今思い出しても体の奥がジンと熱くなってしまうよ///
僕を追い詰める時のちょっぴり意地悪そうな表情が堪らなくカッコ良くて
ああ、これっていったい………
暫くは余韻でボーッとしちゃってあの夜の事ばかり考えていた
ふとした瞬間に思い出すアーモンドアイ
あ……れ?そういやあの日、お金って払ったっけ………?
まさか!!!!
「ああっ!!」
「ど、どうしたシム!?」
「あ、いえ///」
「そ、そうか?体調悪いなら言えよ?」
突然叫んだ僕を心配する同僚達に愛想笑いをしながら、ぐるぐると考え込んでしまう僕だったんだ
. 俺の最強様 ~恋人初心者~ 15
~Cside~
「いやぁ、本当に久しぶりだね」
「シウォンさん、ご無沙汰してます」
「なんだよ水臭いなぁ、再会のハグはしてくれないのか?」
そう言って大袈裟に眉を潜めるシウォンさん、叔母さんから特大のフルーツ籠を頼まれてお宅まで伺ったのに、会社のほうに運んで欲しいと言われて大回りすることになった
どうやらシウォンさんからこっちに持ってきて欲しいと連絡があったらしい
なんでも自分の経営する会社の社員に差し入れなんだとか
それならそれで早く最初から言ってくれればいいのに……
「相変わらず頑張ってるんだね」
「あ、いえ///」
「なんだか益々綺麗になったみたいだ、もしや恋人でも出来たとか?」
ぐいぐいと迫るシウォンさんに戸惑ってしまう僕、いつだってこうして僕をからかって楽しんでる
「シウォンさんは変わらないですよね」
「なんだあ?教えてくれないのか~」
実はシウォンさんは学校の先輩で、生徒会でもお世話になった人でもある
今は殆ど海外にいるみたいだから、こうして会うのは本当に久しぶりな気がする
「軽く飯でもどう?相変わらず食べるんだろ?」
「結構失礼ですよね、シウォンさんて」
「まあまあむくれるなよ、ご馳走するからさ」
「ふふ、ありがとうございます、でもお気持ちだけ受け取っておきますよ」
「ええ?残念だな~じゃあせめてお茶でも、な?」
「は、はあ///」
あまりに強引なシウォンさんに根負けして、渋々お茶に付き合うことにした僕だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 7
*ちょっとR18です♡
~Yside~
職権濫用、とでも言うのだろうか………
恥ずかしそうに俯くバンビアイに、薔薇色に染まる素肌に触れたくて仕方ないとか
悲観的な事ばかり言う唇を塞いでねっとりと舌を差し込んだ
流石に最初は驚いていたが、何度も繰り返す口づけにうっとりと瞳を濡らすから欲が止まらなくなってしまうよ
これって所謂一目惚れ?
このまま俺のものにしてもいい?
嫌なら今すぐ跳ね除けてもいい
でも覚悟して?
何も考えられないくらいに気持ちよくさせてあげる
はだけたシャツから覗く可愛い胸の突起は主張を始め、不安げに見上げる瞳が堪んない
ジュッと吸い上げるとピクンと体を反らすから浮き上がる腰を抱き寄せた
眼にはいっぱい涙なんて溜めちゃって、それすらも俺を煽って仕方ないのに
「………や、やだ///」
「ん、気持ちよくない?」
「……わ、わかんな………あっ///」
「ほら、こんなにピンと立ってる」
「マ、マスター///」
「ユノ」
「…………///」
「ほら、ちゃんと呼んで?ユノ」
「…………ユ……ノ……?///」
「いい子だ、ご褒美をあげよう」
「………ふぇ?あっ、ああっ!!///」
視線はそのままに胸の突起を口に含んで、熱を持ち始めたソコを緩々と撫でてやったんだ
. 俺の最強様 ~恋人初心者~ 14
~Yside~
初めて触れた唇、あんなにも柔らかいなんて………!!
あの後正直自分を抑えるのに必死だった
最初は戸惑いがちに目を閉じていたのに、何度か啄むように口付けるうちに自分からも求めるように俺の服をギュッと握りしめて
なんだよそれ、可愛いすぎるだろ、なんて……
あれからまた仕事が忙しくなってなかなか会うことができていない、その分次に会ったら自分が暴走しそうで怖い気もするよ
毎日のメッセージのやりとりが確実に1日の癒しになっている
勿論毎日好きだって言ってるわけじゃないけど、言葉の端々から溢れる優しさっていうか、その///
てか、俺ってどんだけ……
「チョンさん?」
「あ!!すいません、ぼーっとして」
「いえ、珍しいですね、仕事中にぼんやりなさるとか」
「あ、いや///」
「何か良い事があったんですね?お顔に書いてありますよ」
「は、はあ///」
そうだ、俺は今取引先で人を待っているところだった
いつもお茶を出してくれる受付の子にクスクスと笑われてバツが悪いったら
俺は誤魔化すように咳払いをして窓の外に目をやった
と、ちょうど向かいのビルから出てきたのは見覚えのあるシルエット
あ……れ?あれって……
身なりの良さそうな男性と出てきたのは紛れもないチャンミンその人
なんだか親しげに肩を寄せ合って微笑み……あう?
寄り添うように車に乗り込む2人の姿に、ただ呆然としてしまう俺だったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 6
~Cside~
急に距離を縮めてきたイケメンマスター、動揺してるはずなのに逃げられない
髪を撫でられたと思ったら顎を掬われて、あっという間に店の奥へと連れて行かれてしまった
抵抗できないのは何故……?
なんで僕の名前を知ってるの………?
首筋を撫でる指にゾクゾクとして体が熱くなる、同性に触れられてこんな風になってしまうとか
だって、あのアーモンドの瞳が見つめるから///
ふわふわとしたままソファに沈められると、赤い唇がゆっくりと落ちてくる
さっき首筋に触れた気がしたのに、今度は僕の頬を掠めて耳をペロリと舐めた
「………んっ///」
「いい声だ」
「………や…め………離し……」
「チャンミン、俺と良いことしよう?」
耳元で囁く甘い声にゾクゾクして動けない、えっと、これってもしかして迫られて………?
「マ、マスター………?」
「ユノ」
「え?///」
「ユノって呼んで」
「あ///」
静かな部屋にシュルッとネクタイを緩める音が響いて、僕はそのままマスターに組み敷かれてしまったんだ
. 俺の最強様 ~恋人初心者~ 13
~Cside~
「チャンミン好きだよ、キスしたい」
「………えっ?あ……///」
そう言って甘く囁くユンホさんの声が耳に残って離れない
帰ろうとする僕を引き留めてソファへ座らせると、そのまま抱きしめてそれから…………!!!!///
キス、してしまった………
いや、恋人の部屋に行った時点で十分に予想される事だとは思うんだ、うん///
今まで味わったことのないような甘い雰囲気だったし、その、胸の奥がキュッと苦しくてなって体が疼くように熱くなる
何度か啄むようにキスされて、その後は逃げるように帰ってしまったから、心配したユンホさんからいっぱいメッセージが届いていて
それもまた嬉しかった、なんて///
どうやって伝えたらいいのかわかんない、好きってこんなに溢れるものだったんだ
今までの僕の恋愛ってなんだったんだって思えるほど
「………ふう///」
「あらチャンミン、随分と色っぽい溜息ねぇ」
「あ!!叔母さん!!」
「今日は外周りついでに頼まれて欲しいのよ、チェさんのところに寄って欲しいの」
………チェさんといえば、あの、大きなお屋敷の?
「なんでも息子さんが帰ってきたらしくてね、あなた顔見知りじゃなかったかしら?」
「シウォンさんのこと?」
「そうそう、海外から戻ってきてるとか仰ってたわ」
「へえ」
「とにかくお願いね、フルーツの用意はしてあるから」
「あ、うん///」
この後シウォンさんのせいで揉め事が起きてしまうなんて、この時の僕は思いもしなかったんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 5
~Yside~
「もう誰も来ないようだし、良かったら奥で飲みませんか?」
「へ?あ、あの///」
「もっと仲良くしましょう、シム・チャンミンさん」
………正直自分の行動におどろいている
酔った客を店の奥に連れ行って何をしようというのか
ビジュアルの良さに惹かれただけじゃない、ポツリポツリと寂しげに自分のことを話す彼を癒してやりたいと思った
そんなに人生悪くないはず、いつもは眼鏡に隠されているのか………
どうして名前を、なんて野暮な質問
だって胸のポケットからはみ出してる社員証がバッチリ見えていたから
警戒する彼をなんとか宥めすかして奥のボックスへと促すと、店の看板はclosedにしてブラインドを下げておいた
「マスター、あの///」
「さあ、今夜は俺の奢りですよ、あなたはもっと人生を愉しむべきだ」
「た、愉しむ?///」
「ビールよりワインはいかがですか?」
「………あ、えっと///」
グラスに入ったワインを目の前に差し出すと、ゆっくりと手に取って茫然と見上げるバンビアイ
「強引なのは嫌いじゃないでしょう?」
「なっ!!///」
「だって顔に書いてある、ほらここにも」
「………ちょ///」
綺麗な首筋につい、と指を這わせるとピクンと跳ねるから堪んない
「マ、マスター……あの///」
「とても綺麗な肌をしている」
「………んっ///」
グラスを持つ手に自分の手を重ねると、シャツから漏れる素肌へと唇を落としたんだ
. 俺の最強様 ~恋人初心者~ 12
~Yside~
「あのさ」
「は、はい///」
「なんだろ、俺今すっげえ幸せ」
「えっ?///」
我ながらなんて恥ずかしいことを言ってしまったんだろう
俺の言葉に暫くフリーズしたチャンミンはその後ワインをこぼしてしまうし、俺は俺で咳払いで誤魔化したものの照れ臭すぎて顔なんて見れるわけもなく
それでも一通り食事を終わらせて片付けを済ませると、急いで帰ろうとするから慌てて引き留めた!!
「もう帰るの?」
「あ、えっと///」
「もう少し一緒にいてくれないか」
「ユンホさん///」
「もっと話したいんだ」
「……….はい///」
こんな風に人を引き留めたことなんて一度もない気がする
男同士の恋愛なんて全くどうしていいかわからなかったけど、想いは変わんないんだ
「ほら、荷物置いて、ここ座って」
「ユンホさん、あの///」
「チャンミン好きだよ、キスしたい」
「………えっ?あ……///」
おずおずとソファに座った君を抱き寄せて、その桜色の唇に初めてのキスをしたんだ
. 出会った日から恋に堕ちてます 4
~Cside~
「それでどうしたんですか?」
「それがフラれちゃったみたいで……」
「そうなんですか、それはお辛いですね」
カウンター越しに親身になって僕の話を聞いてくれるイケメンマスター
相槌をうちながら時々優しい言葉をかけてくれるから、つい調子に乗って色々と話してしまった
別にどうこう聞かれたわけじゃないのに、赤の他人にこんなに話してしまうとか、僕ってどんだけストレスが溜まっていたんだろう
美味しいビールを飲んで、美味しい料理も食べて、今日あった愚痴もしっかり聞いて貰って
ああ、ふわふわとしてなんだか気持ちよくなってきちゃう
心地よい眠気に肘をついてうつらうつらとしていると、不意に伸びてくる長い指
………え?何?………なんだろ、気持ち……いい?
「よく頑張りましたね、明日はきっと良いことがありますよ」
「へっ?///」
「それにしても綺麗な瞳だ、睫毛だってこんなに長い」
髪を撫でられていたと思ったら頬を包まれて、親指でつい、と目の端を撫でられた
擽ったくて目を瞑ると、今度は顎をクイと掬われた!!
………ちょ///
ハッと気がつくと目の前には黒目がちなアーモンドアイ!!
よく見えてなかったけどマスターってこんなにイケメンだったんだ!!///
「もう誰も来ないようだし、良かったら奥で飲みませんか?」
「へ?あ、あの///」
「もっと仲良くしましょう、シム・チャンミンさん」
顎を掬われたまま響く甘い声に、僕はただ頷くことしかできなかったんだ