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. もう一つのバレンタイン 6
~Yside~
ポーン
静かな部屋に広がる一つの音、そして、君の指から奏でられる旋律
そう、この曲は君が俺にくれた最高のプレゼント
あの頃はまだ出会ったばかりで、ただがむしゃらに君のことが好きで
「チャンミン愛してる」
「ユノさん僕も……んっ///」
「抱いていい?」
「!!!!///そ、そんなの聞かなくても……///」
その睨みつける仕草さえ俺を煽っていることを君は知らない
ああ、愛しさが溢れてしまいそうで……
視線を合わせたままピアノをそっとしめると、俺達は縺れるようにしてベッドルームへと向かった
「………ん、待って///」
「待てない」
「……やっぱりワンマン社長だ///」
「そう、ワンマン社長はいつだって君に夢中だ」
「……ユノさん///」
重なり合う唇は次第に熱を帯びて、俺達は夜の闇に紛れるように深く強く重なりあったんだ
. 奥様は18才 40
~Cside~
「チャンミン、ほら掴まって?」
「も、だめ……立てない///」
家に帰るなり玄関先で襲われて、その……ユンホさんに咥えられちゃって///
結局はユンホさんの口の中に吐き出してしまった……
暫くは頭が真っ白になって呆然としていたけど
お風呂だって入ってないし、きっと汚いと思うのにこんなにいきなりとか!!
へなへなとその場に座り込む僕をソファへと連れて行ってくれるユンホさん
………さっき怒ってたようにみえたのは気のせい?
「チャンミンごめん俺……」
「ユ、ユンホさん?///」
「帰っていきなりこんな……」
そう言ってソファの前にしゃがみこむユンホさん、いつもとは違って目線は下にあるから
なんだか叱られた子供みたいで可愛くみえてしまうよ
「………ユンホさん?謝らなくていいんです、だって……僕もその……き、気持ちよかったし///」
「………チャンミン」
「だから謝ったりしないで、ね?」
「ありがとう」
そう言って瞳を潤ませるユンホさんが愛しくて、そっと抱き締めてサラサラの髪にキスをしたんだ
. もう一つのバレンタイン 5
~Cside~
ユノさんに腰を抱かれてピアノのある部屋へ、なんだろう、触れているだけでドキドキとしてしまって
……一つもうまく弾ける気がしないよ
最近はこうして二人で過ごすこともなかったからなんだか緊張してしまう
そう、今夜は二人きりだから………
ピアノの前に座るとユノさんは後ろに立って髪にキスをする
………わ、心臓が飛び出してしまいそう///
「……ノ、ノクターンにしますか?」
「いや、変更しよう」
「……あ、はい///」
「君が俺に作ってくれた曲、覚えてる?」
「も、もちろん!!///」
思いもかけない言葉に振り返ると、そこにはキラキラと輝くアーモンドの瞳
……そうだ、あの時ユノさんの為に僕が書いた曲
あなたへの想いを綴った旋律は今も色褪せず僕の心に残っている
ああ、あの頃から僕の気持ちは一つも変わっていません
「弾いてくれる?」
「……はい///」
僕は返事の代わりにあなたの手にキスを落とすと、そっと鍵盤に指を置いたんだ
. 奥様は18才 39
*ちょっとR18です♡
~Yside~
「ユ、ユンホさん?ちょ……///」
「いいから黙って」
「……な、何?……んんっ///」
大学からの帰り道、殆ど喋らない俺を気にしてチラチラと見上げるバンビアイ
ああ、今すぐ抱き締めてこの腕に閉じ込めてしまいたい
ほんのくだらない独占欲……
引き摺るように家に連れ帰り、ドアが閉まると同時に抱き寄せた
驚いたように眼を見張る君を壁に押し付けて、何度も口付けを繰り返す
ああ、お互いの熱は痛いほどに弾けてしまいそうで
「………ユ、ユンホさ……待って……ん///」
「チャンミン愛してる」
「……ど、どうした……の?///」
「……こんなになってる」
「!!!!だ、だって……///」
「ほら、力抜けって」
「……えっ?……やっ……ああっ!!///」
カチャカチャとベルトを外して下着に手をかけると、一気に脱がせて君の熱をねっとりと咥え込んだんだ
. もう一つのバレンタイン 4
~Yside~
「ピアノ………ですか?何かリクエストはありますか?」
「リクエスト、そうだな……ショパンあたりかな」
「わ、わかりました、少し待ってて下さいね///」
そう言っていそいそとキッチンを片付ける君に自然と口元が緩む
さっきはあのままベットに連れて行ってしまいたかったのに、タイミングを計ったようにリウから電話があって
スルリと俺の腕から逃げ出してしまった君
こんなに毎日焦がれているのに、そんな俺の気持ちは届いているのか
いや、愛されていることに違いはないが、どうにも家の中にもう一人ライバルがいるから(笑)
それもリウっていう最強の……ね
食後にいれてくれたコーヒーを飲んでいると、エプロンを外した君が恥ずかしそうに近づいてくる
「……お、お待たせ、しました///」
「ああ、行こうか」
「はい///」
視線を合わせたまま微笑みあってそっと腰に手を添えると、俺達はゆっくりとピアノのある部屋へと移動したんだ
. 奥様は18才 38
~Cside~
「じゃあお疲れ様でした」
「ああ、お疲れ~」
バタバタとカフェエプロンを外して向かうのは愛しい旦那様の待つテラス!!
バイトは終わりに一緒に買い物して家に帰る予定なんだ
テラスの席で待つって言うユンホさんはちょっぴり機嫌が悪そうに見える
シンドンさんにも『随分迫力のある旦那さんだね』なんて言われちゃったし
なんでだろ、ココアが美味しくなかった、とか?
まさかユンホさんはそんな事で怒ったりしないし、でも、いつもと様子が違うのは……
「ユンホさん、お待たせしました!!」
「ああ、帰るか」
「はいっ///」
「今日はデリバリーにしよう、ピザとかどう?」
「……えっ?あ、はい///」
そう言って僕の腕をグイと掴むユンホさんは、にこりともせずに足早に歩き始めたんだ
. もう一つのバレンタイン 3
~Cside~
『それでね、ジヘちゃんがまたおしえてくてれてね、いっしょにつくったの』
「ふふ、そうなんだ、で、もう食べたのかな?」
『あ、えっと、あじみしたんだけどね、あ!!われたやつね!!きれいなのはもってかえるから!!』
「うんうん、わかった、じゃあ明日待ってるね」
『はーい!!』
ユノさんが帰ってすぐに抱きしめられて、そのままベッドに連れていかれそうになって本当に焦ったけど
ちょうどリウ君から着信があって……
まったくタイミングが良いんだか、悪いんだか(笑)
少しだけリウ君と話してさっさとシャワーに行ってしまったユノさん、少し拗ねたように見えるのは気のせい、かな?///
出会った頃は僕よりずっと大人に見えたのに、最近はなんだか子供みたいに見える時もあって
僕にだけは気を許してくれてるんだって実感しちゃう///
実家に連れていかれたリウ君は、ジヘさんと一緒にクッキーを作っていたみたいで
明日持って帰るからって意気込んでた
お手伝いもよくしてくれるから、意外と慣れてたりするんだよね
バスルームを出てからもむっつりと黙ったままのユノさん
せっかく二人きりだから機嫌良く過ごして欲しいのに、どうすれば機嫌を直してくれるのかな……
「チャンミン」
「うわっ、はいっ///」
「久しぶりに一曲弾いてくれないか?」
「……えっ?///」
そう言ってキッチンのカウンターから覗くあなたが眩しくて、思わず俯いてしまう僕だったんだ
. 奥様は18才 37
~Yside~
『いらっしゃいませ!!///』
俺の顔を見て嬉しそうに微笑む天使!!本当にカフェエプロンがよく似合ってる!!
テキパキと仕事もこなしているし、頑張っているのがひしひしと伝わってくる
……そう思っていたはずなのに、なんだろう、胸の奥がモヤモヤとしてスッキリしない
……ちょっと距離が近過ぎないか?
カウンターの中でチャンミンと親しげに話す男、何かおかしいのか二人でクスクスと笑い合っているし
そんなに顔を赤らめて何を話してるんだか!!
あの風貌、確かカフェのバイトをまとめているシンドンとかいうやつ?
チャンミンから話は聞いていたが、そんなに仲がいいとか聞いてないんだが!!
「ユンホさん?どうかしましたか?」
「あ、いや」
「お待たせしました、熱いから気をつけて下さいね///」
「ああ、ありがとう」
「はい、あ!!シンドンさんを紹介しますね、シンドンさん!!僕の……あの、旦那様、です///」
「はっ、はじめまして」
「はじめまして、ウチの嫁がいつもお世話になってます」
強張る顔をなるべく抑えつつ、俺はシンドンとかいうやつににっこりと笑って挨拶をしたんだ
. もう一つのバレンタイン 2
~Yside~
「それでリウは連れていかれたのか?」
「ふふ、そうなんです、行く前は随分ゴネてましたけどね」
「チャンミンと離れたくないんだろう、でも君が行ってしまったら俺が寂しくなる」
「……ユノさん///」
そう言って頬を染める君を抱き寄せて軽く口付ける
今日は予定外に早く帰れたから、リウともゆっくり過ごせると思ったのに
まさか実家に拉致されてしまうとは
「さ、先にシャワーにしますか?///」
「そう、だな」
「じゃあ着替え用意しますね、ちょっと待って……あっ///」
そっと腕を解いて離れようする体をもう一度抱きしめた
だってせっかく腕の中にいるのに、もう少し甘えてくれてもいいんじゃないか?
「ユ、ユノさん……離して?///」
「あと少しだけ」
「………駄々っ子みたい、ですね///」
「君限定のね」
俺の言葉に瞳をくるくるとさせる君が可愛くて、可愛い鼻先にキスをしてやったんだ
. 奥様は18才 36
~Cside~
「それでさ、何回もおんなじ事言わされてさ~」
「そうなんですね、直りそうですか?」
「やっぱ一度見て貰った方が良さそう、素人が見てもわかんないよ、こうやって家のも壊したんだよな」
「ええ?(笑)」
エスプレッソメーカーをあちこち触りながら話すシンドンさん
相変わらず汗だくだけど、どこか憎めないっていうか、愛嬌があるっていうか
……とっても優しい先輩なんだよね
カフェのバイトは初めてで不安も多かったけど、シンドンさんがいたからやってこれた気がする
それに汗っかきなのもおんなじだし(笑)
シンドンさんとあーだこーだと話しているうちに、ユンホさんの来るのをすっかり忘れていて
気付いた時にはもう閉店10分前だった
……ユンホさん、どうしたのかな?
そう思って周りを見渡してみると、見覚えのあるシルエットが外から歩いてくるのが見えた
……きた!!///
「チャンミン」
「ユ、ユンホさん///いらっしゃいませ!!」
「まだ頼める?」
「はいっ、ご注文をお伺いします!!///」
「じゃあホットココアを一つ」
「はいっ///」
目の前に立つユンホさんにテンションが上がっちゃって、ユンホさんが不機嫌だったことに全く気づかない僕だったんだ