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. 溢れる想い 21
~Cside~
『………チャンミン、キスしたい』
そう言って僕を見つめる瞳はどこまでも澄んでいて、綺麗で
ああ、この人はとても純粋な人なんだって実感してしまう
最初は遠慮がちに触れた唇、角度を変えて啄ばむように何度も何度も
見つめあっては触れる温もりに焦ったさを感じる頃、僕はポスンとソファに沈められた
「ユノ、さん///」
「ん、もう少しこのまま、何もしないから」
「………はい///」
それから僕達は暫くそのまま抱き合っていた
僕の足に当たる熱がちょっぴり気になったけど、キス以上のことはしなかったから正直ホッとした
自分でも言ったとおり、その……先に進むことに迷いはないけど
本当に僕でいいのかなって不安はあるから、まだ少し待ってほしい、かな
だって僕らはまだ付き合ったばかりで、恋人にだってなりたてなんだから
ゆっくりと、僕達のペースで
周りの雑音に振り回されないように二人の時間を過ごしていけたら
言葉ではうまく伝えられないから、あなたに応えられるように心の準備しておかなきゃね
か、考えたら恥ずかしくなっちゃうけど///
ぎゅうぎゅうと抱きついてくる大きな体を抱き締めながら、つい緩んでしまう口元を抑えられない僕だったんだ
. 僕の彼氏はバンパイヤ 4
~Cside~
「………うっ」
「……ちょっ!!チョンさん!?」
ぐらりと倒れそうになるその人をなんとか抱き止める、こんな所で具合悪くなっちゃうとか!!
まさか心臓発作とか!?そんなの僕じゃあ対応できないよ!!
「しっかりしてください!!すぐに救急車呼びますから!!」
のしかかる大きな体を支えながら、狭い玄関に彼を座らせてスマホを手に取ろうとしたその時!!
「………待って」
「え?」
「……大丈夫、鞄の中にあるジュースを取ってもらえませんか?」
ジ、ジュース!?
何のことか全く理解できないまま、言われたとおりに彼の鞄からジュースを取り出してみる
あ……れ?これって………
それは何の変哲も無い普通のトマトジュース、開けて欲しいと言われてプルトップに指をかけると
カコン
子気味のいい音にふわりと香る甘いトマトの香り、何か薬でも入っているんだろうか……
そう思って彼に渡そうとしたその時!!
指の先に痛みが走ったと思ったら、僕は飲み口で指を切ってしまった
「………痛っ」
「……血が出てる」
「………え?………え?///」
ぐったりと倒れ込んでいたはずのその人は僕の指を舐めるように見つめると
ちゅっと音を立てると何の躊躇もなく僕の指先へと吸い付いたんだ
. 溢れる想い 20
~Yside~
チャンミンに腕を引かれて部屋の中へと入ると、お気に入りの白いソファに二人一緒に沈み込む
本当はこのまま襲ってしまおうかとか、俺がどれだけ君を好きかわからせてやるつもりだったのに
今俺は君の腕の中にいて、子供のように背中を撫でられて
………すげーカッコ悪いのにやけに心地よくて
「……チャンミン、俺」
「ユノさん、僕はあなたとその……いつそうなってもいいって思ってます///」
「………」
「でも、こんな風に感情に任せてされるがままっていうのは違うと思うんです///」
「チャンミン」
「僕はユノさんだけが好きですよ?公私混同って言われてもそれだけは譲れないんです///」
「俺、俺は……」
うまく言葉に出来なくて細い体をぎゅっと抱き締める、ふわりと包み込む君の甘い香りが身に染みて
「好き、ですよ///」
「俺も好きだよ、おかしくなるくらい」
「ふふ、おかしくなってもいいです、それでも僕は変わらないから///」
「……チャンミン、キスしたい」
「……はい///」
俺の言葉に真っ赤に染まった君の頬を両手で包むと、想いが届くようにそっと唇を重ねたんだ
. 僕の彼氏はバンパイヤ 3
~Cside~
とにかく自分なりに色々リサーチしてみた
名前はチョン・ユンホ、年はおそらく20代後半、昼間は家にいるみたいだから夜の仕事とか?
イケメンだけどホストって感じもしないし、それよりはもっとセレブっぽいっていうか
そう!!どこか高貴な感じがするっていうか!!
とてもこんなオンボロアパートに住んでるとは思えない容貌で、スーツだってなんだか高級そうだし!!
黒目がちな瞳が優しくてドキドキとしちゃって………っておい!!
何言っちゃってんだ僕!!!!///
血を吸わせてくれって言う以外は本当に普通の人で、いや、むしろ紳士だし
そしてまたまた夕方ひょっこりと現れた彼は、薔薇の花束とか持っちゃって
『おかえりなさい、君に似合うと思って気付いたら手にとってて』
なんてちょっと照れ臭そうに、あ………でもなんか、顔色が悪いような……
「………うっ」
「……ちょっ!!チョンさん!?」
少しだけ開けたドアの隙間から倒れ込んでくるその人を、僕は必死に受け止めていたんだ
. 溢れる想い 19
~Cside~
『今日泊まっていけよ』
そう言った途端に強く抱きしめられて、息もできないほどのキスが降ってくる
……それってどういう意味?
そう聞きたいのに、僕の言葉はすべてあなたの唇へと飲み込まれて
深くなるキスに立っていられないほど体が熱くなっちゃって、でも、こんなのって………!!///
「………や、離して!!///」
「チャンミン?」
「こ、こんなの嫌です!!」
「………俺が、嫌?」
そっと離れた体、黒目がちな瞳は悲しそうにゆらゆらと揺れて
違う、そうじゃない、そうじゃないけど、でも……!!
「………い、今は待ってください………あの、あなたが嫌なんじゃ、ない、から……」
「……ん、わかった」
「……と、とりあえず中に入りませんか?///」
「あ、ああ」
二人して靴も脱がないまま玄関で立ち尽くして、何がそんなにあなたを怒らせてしまったんだろう
「ごめん、俺………」
まるで捨て犬みたいにシュンとしてしまったあなたの腕を引いて、僕らはやっと部屋の中へと入ったんだ
. 僕の彼氏はバンパイヤ 2
~Cside~
「え?隣のひとが?」
「そうなんだよ、いきなり訪ねてきてさぁ」
「血を吸わせてくれって?何それ、バンパイヤじゃん」
「映画やドラマじゃあるまいし、きっと変態だよ!!」
「ぷっ、変態って、あははは」
大学のカフェテリアでテーブルに突っ伏して大きく溜息をつく僕
そして僕の目の前でゲラゲラと笑ってるのは親友のキュヒョンで、講義の合間に例の奴の相談をしようと連れてきたわけだけど
なんだよ!!そんなに笑うことないじゃん!!
あの変態がやってきてから僕の平穏な生活は乱されてばかりで
とにかく顔を見るたび血を吸わせろだの、真剣に考えて欲しいだの!!
なんだよ!!血を吸わせることを真剣になんて考えれるわけないじゃないか!!
そんな変なことばっかり口走る割にはやけに紳士だし、イケメンだし!!
こないだは高級なお菓子とか持ってきて!!
そんなので釣られるわけないじゃん!!
一体僕をなんだと思ってるんだ!!
「でもさ、本当にバンパイヤだったら面白そうじゃん」
「はあ?他人事だと思って」
「まあまあ、門前払いばっかだと解決しないし、一度事情を聞いてみたらどう?」
なるほど、確かにキュヒョンの言うことも一理ある
でも相手は変態!!何されるかわかったもんじゃないのに!!
「怖いならついて行ってやるからさ、な?」
「お前、絶対面白がってるだろ?」
「ふふん、ばれたか(笑)」
「キュヒョン!!」
カフェテリアで爆笑するキュヒョンを睨みつけながら、やっぱり溜息しか出ない僕だったんだ
. コメントお礼と雑談
読者の皆様こんにちは、このブログの管理人紫苑☆です\( ˆoˆ )/
昨日は『しなやかに眠れ』に沢山のコメントをいただきありがとうございました(*´∀`*)ノ。+゚ *。
思った以上に捨て猫チャンミン気に入ってもらえてよかったです!!
『続きが読みたい!!』
『ここで終わり!?』
『紫苑☆さんドSなん!?』
などなど嬉しいお言葉をたくさん頂きまして♡
喜びに満ちております、はい(ノ∀\*)キャ←単純ww
自分でも気に入ってる二人なのでまたまた書かせてもらいますね~
もっとイチャイチャさせてあげたいですしね~
こちらのユノさん大人やし(///ω///)←
さてさてこの後は雑談です←
日産からもう1週間が経ってしまいましたね~
もうすでにホミンロスです、はい( ; ; )
チャンミンはイタリアでナンパされてるし←
ほんま可憐すぎて心配( ̄▽ ̄)
なんなんあの可愛い子
ほんま無理←何がww
ユノさんも帰ってきましたね\(//∇//)\
私は土日参戦だったのですが気温差が凄かった^^;
最終日は強雨でしたがそれを払拭するほどのパフォーマンスは圧巻でした
これぞまさに東方神起!!
最高でした(*´ー`*人)
そしてそして
今回はとあるブロガー様からお誘いをいただきランチ会などに行ってきました(*ノ∀ノ)
色んな方々に達にお会いすることができて本当に貴重な時間でした~
オフ会などにも参加いたしまして、声の枯れるまで騒いで参りました♪( ´▽`)
ホミンについて語り出すと止まらないですよね♡
今回は特別にミーグリなどは告知しておりませんでしたが、希望があれば次のツアーなどで募集しますね~
私に会いたい人おるかな( ;∀;)←
おらんかも←
いや、まずチケット当てんとあかんねwww
お会いできた方々に感謝!!
トンペンさんって本当にあったかい+゚。*(*´∀`*)*。゚+
ではでは
雑談にお付き合いいただきありがとうございました
紫苑☆
. 溢れる想い 18
~Yside~
「は?飯?」
「ええ、次の休みにってシウォンさんから……」
そう言って困ったように眉を下げる愛おしい人
聞けばシウォンって奴に飯に誘われたんだとか、そんなの速攻で断ってくれればいいのに!!
断りきれなくて保留にしてきた、とか!!
迎えに言った先でシュンとしてそんな話をされたら、無意識に不機嫌な顔になっちまうし
ハンドルを握る手にも力が篭っちまうよ!!
「………ユノ、さん?」
「チャンミンは無防備過ぎ!!」
「あの………怒って……?」
「怒ってないけどイライラしてる」
「……ご、ごめんなさい///」
チャンミンの仕事終わりにこんな事言いたいわけじゃないのに、俺って本当に心が狭い
とりあえずは車を飛ばして家まで帰ると、黙ったままの君の手を引いてエレベーターのボタンを押した
沈黙が辛いのかチラチラと俺を伺うバンビアイ、ああ、好きすぎてどうしていいかわからないほど
玄関のドアが閉まると同時にぎゅっと抱き寄せて、真っ赤になった耳元でそっと呟いた
「今日泊まっていけよ」
「………え?///」
俺の言葉に驚いて眼を見張る君を抱き締めて、息もできないほどのキスをしてやったんだ
. 僕の彼氏はバンパイヤ 1
~Cside~
『あなたの血を吸わせて貰えませんか?』
………その人はニッコリと笑って確かにそう言った
僕の名前はシム・チャンミン、今は親元を離れて大学に通っている
このオンボロアパートに住んでもう2年、近くには墓地もあってなかなかの雰囲気で、そのお陰か家賃が安くて助かってるんだよね
なのに1週間ほど前一つ問題が起きた
それは………バイト終わりの日曜の夕方の事だった
訪ねてきたのは隣に越してきた独身の男性で、確かチョンとかいう名前だったと思う
貧乏学生が集まるこのアパートに、やけにスッキリした身なりの紳士が越してきたってみんなが騒いでいたのは知っていたけど
まさかうちに訪ねてくるなんて思いもしなかった
で………今なんて?
「………はっ!?///」
「あなたの血を吸わせて欲しいって言ったんです」
目の前に立ってる人のあまりに屈託のない笑顔にフリーズしてしまう僕
初めましての挨拶にしては随分とショッキングだと思うけど
もしかしたら危ない人なのかも……!!
「……あの?」
「ご、ごめんなさい!!僕そういう趣味ないんで!!」
「……ちょっ?」
何か言おうとするその人の言葉を遮るように、僕は部屋のドアを勢いよく閉めたんだ
. 溢れる想い 17
~Cside~
「あら、チャンミンさんもう帰ってしまうの?」
「す、すいません、もう時間なので」
「とても残念だわ、うちの専属にってお願いしてるのにダメなのね?」
「申し訳ありません///」
お祖母様はさも悲しそうに僕の手を握るとがっくりと肩を落とした
そんな風にされると僕も辛いんだけど……
一応僕はユノさんの専属の家政婦で、あ……こ、恋人でもある、けど///
無理を言ってこちらのお宅に通わせて貰ってるのに、最近週2日は丸々こっちで仕事をしている
主にお祖母様のお世話が多いけど、割とシウォンさんも自宅で仕事をされてることが多くて
話す機会も多いっていうか……
ユノさんが気にしてたからって訳じゃないけど、そういや距離も近いしボティタッチも多い気がする
少し、気をつけておいたそうがいいのかも……
そんなことを考えながら帰り支度をしていると、シウォンさんがひょっこりと顔を覗かせる
「チャンミン、名残惜しいな」
「シウォンさんまでそんな……///」
「また来週だね?」
「あ、はい///」
「……あのさ、もしよかったらなんだけど、次の休みに飯でもいかないか?」
「………え?///」
「ダメ、かな?」
そう言って僕の手を握るシウォンさんの真剣な瞳に、何も言えなくなってしまう僕だったんだ