. スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
. 天使かもしれない ~取材旅行~ 8
~Yside~
結局、宿に着いてから我慢できずにチャンミナを襲っちゃって、随分と怒ってたみたいだけど、まあ、満足してくれたみたいだし
流石に露天風呂でシタのは体力が奪われたみたいで、今チャンミナはソファですうすうと寝息を立てていて
……うん、いい話が書けそうだ、やっぱり私生活が充実してる違うな、チャンミナのお陰だよ/////
俺はチャンミナへそっとキスをして毛布を掛けなおすと、テーブルのパソコンへと向き直した
カタカタと鳴るキーボードの音を最小限にしながら書き続けていると、ちょっと驚くほど集中してたみたいで、辺りはすっかり日も暮れてしまって
『お食事の用意が出来ました』
なんて言われて慌ててチャンミナを起こす羽目になって、2人でバタバタと部屋を片付けたりして(笑)
運ばれてきた晩御飯は大変なご馳走で、海の幸山の幸をふんだんに使った和風料理!!
しかも石で焼くタイプのステーキまで付いてるっていうスペシャルメニューで、チャンミナのご機嫌はあっという間に治っちゃって、これはトゥギヒョンに感謝しないとだ
お腹も膨れて、オーナーからの奢りだっていうワインで乾杯しながら、チャンミナとまったりと寛ぐ時間は俺にとっては至福の時で……
まあ、俺はあんまり飲んだら仕事出来ないからちょっとだけだど
「で、お話は進んだんですか?」
「うん、なかなかの出来具合だよ、もう少しかけたら読んでくれる?」
「……どんな内容なんです?」
……あ、まだ何にも話してないの忘れてた(笑)実は新しい話の主人公のモデルはチャンミナなんだよな/////
俺はチャンミナを抱き寄せながら耳元でそっと囁いた、吐息にピクンと体を震わせる君にゾクゾクしてしまうよ
「運命の天使に出逢う話だよ」
「……バカ/////」
少し酔ったチャンミナは不機嫌そうに視線をそらすから、尖った唇をそのまま塞いでやったんだ
. バンビな君にくびったけ ~キスまでの距離~ 7
~Yside~
俺ってば映画を見ながらいつの間にか眠ってしまったみたい
涎を拭いて周りを見渡すと、隣に座っていた筈のバンビ先生はすうすうと寝息を立てて俺の肩にもたれかかっていた!!/////
……何この状況!!先に寝たのはきっと俺で……映画見に来たのに眠ってる俺を起こさずに自分も寝ちゃってるなんて/////
長い睫毛とか綺麗な首筋とか、目のやり場に困るほどの距離感で、俺の心臓はバクンバクンと音を立てる
「……ん」
半開きの唇で漏らす吐息が色っぽい、映画は正にクライマックス、追い詰められた主人公が断崖絶壁から正に飛び降りようとしているところ!!
……キスしてぇ/////
俺の視線は映画より可愛い唇へとロックオンされちゃって、ああ、これは我慢できそうもない
ほんの少し角度をつけて、そっとそっと君の唇へと近づいた
あと少しで唇が触れるか触れないかの距離、ふるりと瞼が震えて宝突然君が目を覚ました!!
「……えっ?/////」
「わっ!!/////ごごごごめんなさいっ!!/////」
俺は慌てて体を離すと、勢いに任せてシートからドサリと落っこちてしまったんだ
. 天使かもしれない ~取材旅行~ 7
*ちょっとR18です♡
~Cside~
先生に連れて来られた旅館はかなり高い山の上にあって、有名人も利用する隠れ家的な宿だった
一つ一つの部屋に専用の露天風呂と庭が付いていて、他の部屋とは完全に隔離されていて
僕は部屋に入るなり着ているものを全て剥がされて、その……先生に襲われてしまったんだ/////
「……あっ……ダメ……声が出ちゃう/////」
「大丈夫、聞こえないよ」
「んっ……はぁっ……あっ/////」
庭に面したテラスのソファに腕をつかされて、後ろからガツガツと攻められて、真昼間っから何やってんだって怒るところなのに、思いの他気持ち良かったっていうか…僕だって……シタかったから/////
あっという間に絶頂を迎えてしまった僕に、2回目に突入しようとする先生をどうにか剥がして、僕は露天風呂へと逃げ込んだ
着いたばっかりだっていうのに、せっかくの景色も豪華な部屋も全然見れてないし、まったく/////
「チャンミナ~まだ足りないよ~」
先生はそそり立つアレをタオルでちょこんと隠して、僕の横にチャプンと入ってくる
いや、デカくて隠れてないんですけど!!/////
「……も、もう終わりです!!/////こんな真昼間っから何考えてんだ!!」
「だって溜まってたんだよ、チャンミナだって興奮してたくせに♡」
ニヤニヤと鼻の下を伸ばしながらにじり寄ってくるからバシャバシャとお湯をかけてやった、まったく嬉しそうにしちゃって
油断してる隙に後ろを取られて、しっかりとホールドされるとまたしても臨戦態勢に!!/////
「ね、もう一回だけ♡」
「ちょっ!!/////やめっ!!……し、仕事っ!!」
「ん、これも仕事♡」
「……なっ!!/////…あっ!!あぁんっ!!」
結局僕は、露天風呂でも先生に襲われて、しっかりと蕩かされてしまったんだ/////
. バンビな君にくびったけ ~キスまでの距離~ 6
~Cside~
今日のデートはお昼からの待ち合わせ、映画を見に行って、それからこないだ行けなかったイタリアンを食べに行く予定で
待ち合わせ場所はいつもの駅の噴水の前、きっと今日もユンホさんは早くに来て待っていそうだから、僕も30分程早くに着いたのに
……やっぱりいた/////
寒そうに肩を竦めてポケットに手を突っ込んで、アーモンドの瞳をパチパチとさせながら寒さに耐える長身のシルエット
ほんと黙ってたらタダのイケメンなのに(笑)
僕はユンホさんにわからないように近づいて、そっと後ろから顔を覗き込んだ
「……せっ、先生っ!!/////いや、チャンミン!!」
「ふふ、やっぱり早めに来てたんですね、また冷えちゃってますよ?」
そっと触れた指先から伝わる冷たさに、あなたの気持ちが伝わるようで、僕は両手で包んでフゥッと息を吹きかけた
「……すげ、あったかい/////」
「……また風邪引いちゃいますよ?/////」
「か、風邪引いたらまた、お見舞いに来てくれるかな/////」
「……え?/////」
「い、行きましょう!!/////」
「…はいっ!!/////」
僕の手はユンホさんの手と一緒にポケットの中にしまわれて、なんだか少し恥ずかしくて小走りで映画に向かった
今日のチョイスはアクションモノで、ちょっと切ないラブストーリーもありの人気の映画
せっかくのカップルシートだったのに、ユンホさんたら途中で眠っちゃって(笑)
僕の肩に凭れる小さな頭、すうすうと聞こえる寝息が心地よくて、いつの間にか僕も眠ってしまったんだ
. 天使かもしれない ~取材旅行~ 6
~Yside~
まさかチャンミナがそんなことで怒っていたなんて思いもしなかった
確かにトゥギヒョンに取材旅行を依頼していたことは黙っていたけど、サプライズになればいいって思っていたし、喜んでくれると思ってたから
少し拗ねたように視線をそらす姿が可愛くて堪らない、そんな仕事のことまで考えてくれてたなんて!!
「……ん…せんせ……やめ……/////」
小さな抵抗も、可愛い口から飛び出す抗議も全部飲み込んで深く口付けた、ああ、このまま襲ってしまいたいよ!!
しかしいくら人気がないとはいえ、道端だし車の中だし、このまま……ってのは流石に無理だよな
ゆっくり体を離すと熱っぽく見上げるバンビアイ、ああ、そんな顔されると俺のムスコも反応してしちまうよ/////
いやいや、ここはキチンと謝っておかないと、忙しかったとはいえもう4日もお預けなんだ(汗)
「チャンミナ、新作のこと黙っててごめん」
「……/////」
「頼りないなんて思ってないよ?いつだって頼りにしてる、いるのが当たり前になり過ぎてて怖いくらいだよ」
「……僕こそごめんなさい/////」
伏せた睫毛を震わせながらそんなセリフ!!これはマジでヤバくなってきた!!/////
「チャンミナ……はっ、早く宿に行こう!!」
「………へっ!?/////」
「もう我慢できない!!早く行ってシよう!!」
「…はっ!?/////何をバカな……わっ!!」
俺はチャンミナのシートベルトをカチャリと締めると、車を急発進させて、フルスピードで今夜の宿へと向かったんだ!!
. バンビな君にくびったけ ~キスまでの距離~ 5
~Yside~
ショッピングモールで偶然バンビ先生に会っちゃって、財布忘れて落ち込んでた気持ちも急浮上しちゃって!!
一目惚れしたセーターも買えなかったけど、本物のバンビ先生が隣にいるからまあいいか、なんて/////
俺は自転車だし、先生は電車だし、せめて駅までの距離を2人で歩いて、ちょっぴり冷たい冬の風すら心地いいとか
ほんと、どんだけ君に夢中なんだろう/////
服の端をキュッと握る仕草とか、わかってやってるんじゃないかって思うほどの小悪魔加減で、俺の心臓は跳ねっぱなしだっていうのに
ぎゅっと手を握ると嬉しそうに俯くから、愛おしさが溢れ出してきて
「じゃあ、また明日/////」
「……はい、ユンホさんも気をつけて」
駅の改札で離れる指先を名残惜しげに見つめる2人、離れたくないって気持ち、きっとおんなじだって思うんだ/////
明日の待ち合わせはお昼からだし、帰って姉貴に服決めるの手伝ってもらおう
もっともっと君のことが知りたくて
頭の中は君のことばっかりで
別れた後もしばらくは駅にいて、君と繋いだ手の温もりを逃さないよう、手の中に閉じ込めていたんだ
. 天使かもしれない ~取材旅行~ 5
~Cside~
取材旅行が決まってからバタバタと数日が過ぎ、あっという間に迎えた週末
僕は珍しく先生の運転する車に乗り、取材先に向かっていた
……先生って結構いい車に乗ってるんだよね
あまり運転する機会がないとはいえ、先生の隣はなんだか安心できて、僕は週末の疲れもあってぼんやりとしていた
あれからちゃんと話せてなかったけど、腹が立ったのは担当である僕に新作のことを話してくれなかったこと
プライベートでは恋人だけど、やっぱりちゃんと編集としての仕事もこなしていたつもりだったのに、取材旅行なんてほんと寝耳に水の話で……
……なんか自信なくしちゃうよ
一言ぐらい相談してくれててもよかったのに、やっぱり頼りにならないのかな、なんて考えたりして…
「…チャンミナ寝た?」
「……起きてます」
「俺さ、すげー鈍感だから言ってくんないとわかんないから……何怒ってんの?」
「………/////」
「気になってたけどずっと話せなかったから……そんなに旅行が嫌だった?」
……違う、違うんだ、僕が一方的に拗ねているだけで
「……は、話してくれなかったから/////」
「ん?」
「…し、新作考えてるってこと、編集長には話してたのに」
「チャンミナ!!/////」
「……ぼ、僕じゃ頼りないのかなって……わっ!!」
いきなり急ブレーキをかけたかと思うと路肩に車を停車させ、先生はハンドルから手を離すと僕の方に向き直った
「チャンミナそれで怒ってたの?/////」
そんなに面と向かって言われたら、カッコ悪くて泣いてしまいそう、僕は先生から視線を逸らしたまま小さくコクリと頷いた
「……何それ、可愛すぎ/////」
「……はっ?/////……ちょっ!!何!?……んっ/////」
先生はボソリと何か呟いてハンドルに突っ伏した後、ガバリと起き上がると、いきなり僕の腕を掴んでキスをしてきたんだ
. バンビな君にくびったけ ~キスまでの距離~ 4
~Cside~
偶然にもショッピングモールでユンホさんに会って、落ち込んでいたから凄く心配しちゃったけど
……まさか買い物に来たのにお財布を忘れて来ちゃうなんて、ほんとユンホさんらしい/////
何が欲しかったのかは教えて貰えなかったけど、少し恥ずかしそうにするユンホさんがなんだか可愛いくて♡
なんだか困ったクマさんみたい(笑)
地下鉄の駅までの道のり、ユンホさんは自転車を押して一緒に歩いてくれて
明日はデートなのに、今日もこんな風に会えるとか、なんだか得しちゃった気分/////
……ほんのちょっとだけ、いいかな?
信号待ちでユンホさんがよそ見してる間、そっとジャケットの裾を掴んでみる
ユンホさんはとっても恥ずかしがり屋さんで、なかなか手を繋いでくれないから……/////
「チャンミン/////」
「……ダメ、ですか?/////」
「ま、まさかっ!!/////大歓迎に決まってる!!/////」
いったん空を見上げたユンホさん、フウーッと大きく息を吐くと、僕の手をぎゅっと握って歩き出す
手から伝わる温もりに、なんだかもっと恥ずかしくなってしまって、なにも話せなくなってしまった僕達だったんだ
. 天使かもしれない ~取材旅行~ 4
~Yside~
喜びを噛み締めつつチャンミナに熱い抱擁をしていた筈だったのに、何故だか睨まれたうえに足を思いっきり踏んずけられちゃって
「いてっ、いてーーー!!(泣)チャンミナ何怒って……?」
「ちょ、ちょっとぐらい僕の話を聞けっ!!/////」
「……へっ?」
「とにかく家に入れろって!!/////」
体を離して靴を脱ぐと、ドスドスと真っ先に向かったのはウォークインクローゼット、あ、やべ……
さっき嬉しくてスーツケース引きずり出したからあちこちに物が散乱してるのに!!
慌ててチャンミナの後を追いかけるが時すでに遅し!!ワナワナと震える後ろ姿から怒りのオーラが滲み出ている
「……先生、これって………?」
「いや、チャンミナ?お、落ち着いて(汗)」
「……今すぐ片付けてください」
「……へっ?/////」
「今すぐ片付けろこのバカ!!!!」
「ひいいっ!!は、はいっ!!(泣)」
スーツケースは一応一番手前に置いといて、結局30分ほどかかってやっと片付けを終わらせた
まあ、その間にチャンミナはパパッと飯の用意を済ませて待ってくれていたけど、やっぱりまだご機嫌ナナメだし、幾ら何でもちょっと先走りすぎちゃったかな…
…取材旅行を依頼してた件も、実は話してなかったし
深く反省してどうにか許しを貰って、あれ?俺っていつの間にか尻に敷かれてるな、なんて思ったりして(笑)
何をそんなに怒っていたのかはわかんなかったけど、とりあえず俺たちは週末を挟んで取材旅行に行くことになったんだ
. バンビな君にくびったけ ~キスまでの距離~ 3
~Yside~
せっかく姉貴が服を買いに行かせてくれたのに、俺ってばガッツリ財布忘れてきちまって
いざ服を選んでレジで並んでる途中でそのことに気づいて慌てて店の人に謝って…
……ああ、我ながらほんとに情けない(泣)
仕方なくトボトボとショッピングモールを歩いていたけれど、やっぱりあのセーター欲しかった
『I LOVE BANBI♡』
デカデカと胸の位置にこんな素敵なロゴが入ったデザインとか!!マジで素晴らしすぎる!!服にも一目惚れってあるんだって思ったのに……買えなかったとか酷すぎる
逃げるように店を出てきたけれど、もう一回財布を取りに帰るにはモチベーションが下がりすぎちゃって、ほんっと俺ってイケてない(泣)
項垂れつつ足元を見ながら歩いていると不意に後ろからポン、と肩を叩かれた
「…ユ、ユンホさん?/////」
……え?この声ってまさか!!/////
「…え……せ…チャンミン?」
「やっぱりユンホさんだ/////こんなところでどうしたんです?」
「あ……いや、買い物に来たのに、俺ってば財布忘れちゃって……ほんと情けないっていうか……ははっ(泣)」
「……そ、そうなんだ、あの……良かったら貸しますよ?」
「い、いやっ!!そんなのダメです!!/////いやっ!!明日の服にしようと思ったけどっ!!そのっ!!」
キョトンと首を傾げるバンビアイ、ああ、今日も超絶可愛い俺の恋人!!
「……明日の服考えてくれてたんですね/////じゃあ、明日一緒に見にいきましょう、その次のデートで着てください、ね?」
「……へっ?/////」
バンビ先生はにっこりと笑って、俺の手をぎゅっと握ったんだ