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. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 17
~Cside~
『すげー嬉しかった、チャンミンありがとう』
そう言ってふわりと微笑むアーモンドの瞳が忘れられない
うん、思い切って差し入れに行って良かった!!
ユンホさん………いや、ユノに抱き締められて甘いキスをたっぷりされちゃって、一時はどうなることかと思ったけど
ちょうど良いところにドンヘさんが帰ってきて中断したっていうか、ホッとしたっていうか///
結局あの後引き止められて、ちょっぴりお仕事を手伝ったりもして散々長居をしてしまった
帰りはユノが車で送ってくれて、その、また別れ際にたっぷりキスされちゃって
体の熱が冷めなくてどうしようもなかった///
次に会った時はきっとそうなるんだろうって予感がしてならないのは、もしかしたら自分の願望なのかもしれない
ぼ、僕ってひょっとして溜まってる、とか?///
いや、そうじゃなくてユノに飢えてるっていうか、求めてるっていうか
肌と肌で感じる事で伝わる事もあるわけで、それは男同士でも変わんないんだって///
「チャンミン、チャンミンったら!!」
「へっ?///ああ、叔母さん」
「どうしたのよボーッとしちゃって」
「あ、いや///」
仕事中についぼんやりとして、隣で作業をしていた叔母さんが心配そうに僕の顔を覗き込む
別に具合が悪いわけじゃないから、そんなに見つめるのはやめて欲しい///
「で?どう?行けそうなの?」
「な、何が?」
「やあね、聞いてなかったの?出張よ出張!!」
「へっ?///」
そんな突然の叔母さんの言葉に、思わずフリーズしてしまう僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 16
~Yside~
「ちょ……ユノ……ん///」
「ん、少しだけ」
「ダ、ダメです……あっ///」
ほんの少しの悪戯心、ここに来てくれたことが嬉しくて、つい抱き締めてしまった
そして、軽いキスだけのつもりがあまりの気持ちよさに離れられそうもない
だって袖口を摘むとか反則じゃない?
でも、流石にこのままここでってわけにはいかないし、チャンミンも真っ赤になって首を横に振ってるし
ちょっと調子に乗りすぎちまったかも……
息苦しさにハアハアと乱れる息を抑えつつ、睨み返す仕草にすら煽られるとか
まったく、俺ってどんだけ我慢してるんだか
「サ、サンドイッチ!!///」
「うん?」
「た、食べて、ください!!///」
「うん、ごめん」
「ぼ、僕そろそろ……」
「えっ?もう帰るの?」
「………ダメ、ですか?///」
「うん、もう少しここにいて?」
「……何もしない?///」
「それはどうかな」
「も、もう!!///」
「あーやってらんね!!」
「ドンヘ!!」
そうこうしてるうちにいつの間にか戻ってきたドンヘが呆れ顔で俺達を見つめていた
チャンミンは真っ赤になって俯いちまうし、これは流石にバツが悪い
「はいはい、いちゃつくのはそれくらいで頼むよ!!じゃあせっかくだから頂くか!!俺の分もあるんだろ?」
「も、勿論です!!///」
「いただきまーす」
「おまっ!!独り占めすんなって!!」
「ぐずぐずしてる方が悪い!!」
サンドイッチを取り合う俺達を見つめるバンビアイが眩しくて、つい口元が緩んでしまう俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 15
~Cside~
「あ、あの、ごめんなさい、かえって迷惑だったんじゃ……」
「まさか!!すげー嬉しいよ」
「あ、良かった///ユノに喜んで貰おうと思って、その///」
「え、今!!///」
どさくさ紛れにユノって呼んでみたけど、ユンホさんは口に手を当ててフリーズしてしまった
もしかして、ダメだった、とか?
居た堪れなくてどうしようかと俯いていると、突然凄い力で腕を引かれて抱き締められてしまった!!
「あ、えっと?///」
「もう一回呼んで?」
「えっ?///ユ、ユノ?」
「ほんとやばい、すげー嬉しい」
「………///」
そう言ってにっこりと笑ったユノは、僕の肩口に顔を埋めた
よ、喜んでくれたなら良かった、でも……このままの体制だと出て行ったドンヘさんもいつ帰ってくるかわかんないし
それより何より熱い吐息がかかってドキドキしちゃうとか、僕ってどんだけ///
「あーもう、早く仕事終わらせて一緒にいたい」
「………ですね///」
「とりあえずはサンドイッチ、頂こうかな?」
「はい///」
ふわりと離れた温もりが名残惜しくてつい服の裾を掴んだ
………いけない、と手を離した瞬間唇に触れるほのかな温もり
あ、もしかして………キス、された?///
「ユ、ユノ!!///」
「ふふ、ちょっとだけな?」
悪戯っぽく笑って逃げるユノを軽く睨みながら、火照った顔をパタパタと扇ぐ僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 14
~Yside~
「えっ?チャンミン !?」
「あ、えっと、差し入れに来ました///」
「えっと、その?///」
「おい、早く入れてやれよ、荷物持ってんだろ?」
「あ、ドンヘさんお久しぶりです、あの、すぐ帰りますので///」
「いいからいいから、さあ!!」
夜も更けてからの事務所に突然の来訪者、インターホンが鳴った時も驚いたけど、モニターを見てもっと驚いた!!
まさかチャンミンが来てくれるなんて!!
驚きのあまり声も出ない俺に、チャンミンは気まずそうに俯いてしまうし、ドンヘはやたらとニヤニヤして笑ってるしでもうどうしていいやら
とりあえずはと応接室に通したものの、気まずくて目が合うたび咳払いばかりだよ
だってあの夜からこうして会うのは初めてなんだ、意識しないって方が無理がある///
「何?差し入れ持ってきてくれたの?」
「あ、はい!!仕事で泊まり込んでるって聞いたので、その、サンドイッチを///」
「サンドイッチ?おっ、美味そー!!」
「おいドンヘ、勝手に食べるな」
「なんだよいいじゃん、あ、チャンミンも食べていきなよ、俺なんか買ってくるわ」
「あ、ドンヘさん、あの///」
何故かサムズアップして出て行く相棒を呆然と見送る俺、いや、チャンミンも呆気にとられてフリーズしちまってる
いきなり二人きりにされちまうと照れ臭くて仕方ないのに、ああ、真っ赤になった耳に触れたくて仕方ないとか!!
「あ、あの、ごめんなさい、かえって迷惑だったんじゃ……」
「まさか!!すげー嬉しいよ」
「あ、良かった///ユノに喜んで貰おうと思って、その///」
「え、今!!///」
確かユノって言った!!!!///
思いもよらないチャンミンからの言葉に、緩む口元を抑えきれない俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 13
~Cside~
「うん、これで良し」
出来上がったサンドイッチを一通り眺めて大きく頷く僕
ハムときゅうり、それに卵も入れたスペシャルサンドイッチ、あ、チーズも入ってたっけ
もちろんシム農園特製フルーツの盛り合わせもつけておいた
作業しながらでも食べれるように小さく切っておいたし、うん、完璧!!
仕事で会社に缶詰になってるユンホさんに差し入れを思いついたのは今日の夕方のこと
差し入れとか言いながら本当はユンホさんに会いたいだけだなんて、ちょっぴり我儘、かな?
だってずっと会えてないから寂しくて堪らなかった
あの夜、初めてユンホさんに触れられた日からもう何日が経っただろう
実はあの後暫くは余韻が半端なくて、思い出すたび体が熱くなって大変だった
そんな時は冷たいシャワーで誤魔化したりだとか、その、自分でシたりだとか///
勿論ユンホさんの顔を思い浮かべながら……!!
あ………思い出したら恥ずかしくなってきちゃった///
本当は最後までするのかと思っていたのに、僕が眠ってしまったからできなかったわけだし
なのにこんな風に身体を持て余しているとか、ユンホさんに知られたらきっと呆れられてしまう///
さっきメッセージを送ったときはラーメンを食べに行くって言ってたっけ
だとしたらその後暫くしてから行った方が良さそうだよね
まだ電車のある時間だし、帰りはタクシーに乗ればいいし
そういやユノって呼んで欲しいって言ってたよね、会えてなかったからなかなか呼ぶ機会がなかったけど
「ユ、ユノ///うわーーーー!!!!」
一人で名前を呼ぶ練習をして、恥ずかしくて思わず叫んでしまう僕だったんだ