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. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 22
~Yside~
「また是非いらしてね、ふふっ、今度会うときは新婚さんかしらね!!」
終始ニコニコと対応してくれたコ叔母さんに別れを告げて、俺たちは今夜のホテルへと向かった
結局俺は荷物を運ぶ手伝いをしたぐらいで、殆ど座って二人の様子を眺めていただけ
なのに色々とご馳走になって、かえって申し訳なかったっていうか
いや、でもやけに楽しそうにするコ叔母さんとチラチラとこちらを伺うチャンミンが可愛いからそれはそれで良かった
こっちを見るたびに真っ赤になるもんだから、しまいには叔母さんに心配されちゃって焦ってたりだとか
まったく、楽しませてくれる、よな
「………ユノ笑ってる」
「あ、ごめん、ちょっと思い出しちゃってさ」
「やだ、何を思い出したの?」
「ん?叔母さんに揶揄われて困ってるチャンミンの顔」
「なっ!!!!///」
俺の言葉に真っ赤になって頬を膨らます君、まったく、そんな仕草さえ俺を煽って仕方ないのに
「そういや飯は一緒に食べなくて良かったの?コ叔母さん凄く残念がってだけど」
「………は、早く///」
「うん?」
「早く、二人になりたかったから、その///」
「チャンミン!!」
「ちょっ、ユノ!!///」
「いててっ!!」
真っ赤になってそんな事を言う君があんまり可愛くて、抱き着いて思い切り抓られてしまった俺だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 21
~Cside~
「まあチャンミン久しぶり!!よく来たわね~」
「ご、ご無沙汰してます///」
「まあ、本当に大きくなって、すっかりイケメンさんじゃない!!あら、そちらの方は?」
「はじめまして、チョン・ユンホといいます、今日はチャンミンの手伝いでこちらに伺いました」
「あ!!聞いてる、聞いてるわよ!!とりあえずは入って頂戴、まあまあ」
次々に捲したてるコ叔母さんにタジタジの僕、一緒に着いてきたユノはなんだか楽しそうにクスクスと笑っているし
今日は早朝からユノと電車に乗って大邱へとやってきた
なかなかの長旅だったけど、途中でおにぎりを食べたり、ゆったりと景色を見たり
隙をついてキスをしてきたユノに驚いて大声をあげちゃったりと色々あったけど、どうにか最寄り駅までついてタクシーへと乗り込んだ
やはりこの辺りは訛りが違って新鮮な気がする
それにしてもコ叔母さんのあの盛り上がりよう、恐らく叔母さんが余計な事を話してる気がする、よね
ああ、そうなれば余計にややこしいことに…………
「チャンミン、緊張してる?」
「えっ?///」
「だって顔に書いてある」
そう言ってツンと僕のほっぺをつつくユノ、なんだか楽しそうにニコニコと微笑んじゃって
まったく、人の気も知らないで///
「ちゃんと恋人だって紹介してくれよ?」
「へっ?///」
「結婚を前提とした、ね?」
「!!!!ユ、ユノ!!///」
にっこりと微笑むユノの笑顔が眩しくて、熱くなった顔をパタパタと扇ぐ僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 20
~Yside~
「は?大邱?えらくまた急だな~」
「ああ、行きはゆったりと電車で行ってくるよ、帰りは飛行機にするかもしれないけどさ」
「はあん、プレハネムーンってとこか?まったく羨ましいなぁ、俺も連れてけよ!!」
そう言ってふて腐れたようにため息をつくドンヘ
最近は俺達のことをアレコレと詮索してはキュヒョンと連絡を取っているらしい(笑)
そういや4人で飲みに行ったのはいつの事だっただろう、あの時はまさかこんな風になるなんて思いもしなかった、な
チャンミンの出張について行く事に決めたのはほんの2日前で、あれからホテルだの何だのとアレコレと予約をして今に至る
その辺りは任せるって言ってくれたから、ちょっと奮発していい所にしてみたんだ
だって思いもよらない二人きりの旅行とか!!
勿論メインはチャンミンの仕事に決まってるけど、聞けば意外にも時間がありそうな感じだし
色々とリサーチはしたものの観光をするというよりは、街をぶらりと散策ってのが一番良さそうな気がする
食べ物も美味しいし、少し足を伸ばせば釜山だって近い
いやいや、その移動さえ勿体ないかも、それよりはずっと2人でベッドにいる方が………
「おいユノ、にやけてるぞ?」
「う、うるせっ///」
「ま、とにかく楽しんでくるんだな、大量の土産は送ってくれてもいいぞ?」
「バカ、そんなに買うかよ!!」
真剣な目で訴えかけてくるドンヘを軽く小突いて、顔を見合わせて大笑いしたんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 19
~Cside~
「行くよ!!行こう!!」
「へっ、へっ?///」
そう言って僕を満面の笑みで見つめるユノ!!
そんな嬉しそうな顔されたらどうしていいかわかんなくなっちゃうよ///
降って湧いたような大邱への出張、取引先と言っても元々は親戚だし、知り合いを訪ねるような気軽さもある
自分の願望も兼ねて誘ってみたらまさかのOKとか!!///
ああ、色々スケジュールを立て直さなきゃ、だ
あれこれと考えていると、不意に腕を引かれて僕はユノの膝の上に!!
ちょっと!!
いくら個室になってるとはいえこんなところで流石にこれは!!///
「チャンミン、俺も手伝える事あるかな?」
「え?も、もちろん!!」
「で、どうやって行くの?」
「あ、えっと、うちの荷物を積んだトラックが先に出るんでそれを追いかけるように電車で」
「そっか、で、泊まるのは大邱?」
「で、ですね///」
「じゃあいいホテル探さないとな」
なんだろ、ホテルって言葉に過剰に反応しちゃって顔に一気に熱が集まる
僕ってば何考えてんだ!!///
「ふふ、チャンミン真っ赤だ」
「お、下ろして下さい……誰か来たら、その///」
「ん?無理」
「なっ!!………んっ///」
にっこりと微笑むアーモンドの瞳に見惚れちゃって、結局は抵抗できないまま甘いキスをたっぷりとされてしまう僕だったんだ
. 俺の最強様 ~あなたに触れたくて~ 18
~Yside~
「え?出張?」
「そ、そうなんです、急に叔母から言われてしまって」
「そっか、残念だ」
「はい、せっかくゆっくりできると思ったのに」
この前の案件が終わってやっと休みが取れたのに、今週末はチャンミンが出張になってしまうとか
まったくタイミングが悪いったらない
今日はこの前のお礼にとランチに誘って、ついでに週末の予定を決めようと思っていたから
期待していた分残念でしかない、よな
「そっか、仕方ないよな、で、どこに出張なの?」
「あ、えっと、大邱なんです、親戚がいて」
「へえ、大邱か、いいな」
「はい、古い街ですし、子供の頃はよく父に連れて行ってもらいました」
「そうなんだ、俺も行ってみたいな」
そんな話をしながらハンバーグを頬張っていると、じっと見つめるから思わず喉に詰めそうになってしまう
な、なんで急にそんな真剣な顔で見つめてくるんだろう
そんな潤んだ目で見つめられたら、こっちだって抑えが効かないっていうか、その///
「い、一緒に、来ます、か?その///」
「えっ?///」
「し、出張って言っても殆どは配達みたいなもんだし、あ!!でもその、無理にとかじゃなくて///」
「チャンミン!!」
「ご、ごめんなさい!!お休みなのにこんな事言っちゃって、その///」
「行くよ!!行こう!!」
「へっ、へっ?///」
あまりの俺の剣幕にキョトンとする君が可愛くて、今すぐに抱き締めたくなる俺だったんだ