苺な彼とビールな僕

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～Cside～




……まったく何てことだ！！/////



結局僕はユノに全てを捧げてしまった……いや、それは僕の意思なんだけど


始まりが始まりだっただけに戸惑いも大きい、はっきり言ってどうしていいかわからないっていうのが正直な気持ち


散々嫌がってたのに、こんな……/////



…とか言いながら、ぐるぐると考えを巡らせていたのはユノの腕の中で、分厚い胸に抱き寄せられて身動き一つできないなんて


黒目がちな瞳をクルクルさせながら僕の顔を覗き込む、そ、そんな風に見ないでほしい、だって胸の奥がキュウって音を立てるんだもの/////



「俺さ、先輩が俺が嫌でコンパに行ったのかと思っちゃって、すげぇショックだったんだ」


「……ユノ」


「一応恋人同士なのにって、付き合ってんのに…何の断りもなかったから」



……それを言われると僕もツライ、いくら無意識に返事をしてしまったとはいえユノを傷つけてしまったんだろう


だってユノはホントに僕のこと好き…なんだ/////



「……ごめん」


「先輩！？」


「わ、悪かったって」


「……うわ、俺すげ嬉し、泣いちゃいそう」


「……ばっ、ばかっ！！男が泣くなよ！！/////」


「はいっ、了解ッス！！男ユンホ涙は見せないっス！！」


「……ぷっ、ほんとバカ」



どうにこもこうにもコイツには敵わないみたい、僕の横にピッタリと張り付いてどうしたって離れようとしない


まるで磁石のように惹かれあって

これって運命ってヤツなのかな

全く人生ってわかんないもんだ



「先輩、身も心も俺のものになったところで恋人同士完全体って事でいいッスか？」


「……なんだよそれ」


「否定しないのは肯定ってことで！！」


「……バカ/////」


「でも、浮気のペナルティは払ってもらいますからね？」


……ぺ、ペナルティ！？



パッと体を離したと思うと鞄から何やら取り出した、その満面の笑み！！悪い予感しかしないんだけど！！（汗）



「前の部署の友達から新商品のサンプルもらったから、モニターになってくださいね？」


「……はっ！？/////」


「さあさあ、早速♡」


「……ばっ、バカッ！！やめろって！！前言撤回！！寄るな触るな近寄るなーー！！！！」


「シム先輩、遠慮しないで♡」


「わああーーー！！！！/////」




そんなワケで僕達は本日より正式に恋人同士、前途多難すぎて溜息ばかりの僕だった

2016-08-03 23:00 ｜カテゴリ : 愛をもっと！！ ｜コメント(3) ｜トラックバック(0)