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苺な彼とビールな僕

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. 家政婦さんは恋人 13













~Cside~












「それでさ、リハの後高校生に囲まれちゃってさ~」





「ええ、大丈夫だったんですか?」





「ああ、スタッフが来て助けてくれたけどびっくりしたよ、いきなり『U.Kさんですよね』なんて言うもんだから」









夕方から出て行ったユノさんが帰ってきたのはもう夜の9時を回ってからだった







晩御飯は食べたみたいだけど、おにぎりが食べたいっていうから小さめのやつを二つ、お味噌汁もつけて






家に帰っても良かったのにここにいたのはちょっぴり不安だったから







高校生か、やっぱり若い子に人気があるんだ……







僕の通ってるお屋敷のお孫さんもかなりのファンなようでU.Kの小説は全巻集めてるって言ってたし







サイン会にも行くって言ってたし








確かそんなに大勢が当たるイベントではなかった筈、なのに当たってるとかよっぽど好きなんだろう







通ってる家のことだからあまり話せないし、話したところで呆れられてしまうかもしれない







だって、僕にはどう考えてもユノさんを留めておく魅力が無いもの………







「なんか元気ないな、どうかした?」




「あ、いえ///」




「俺に話せないようなこと?」








そう言ってじっと見つめるアーモンド瞳から目が離せない








ああ、好きすぎて何もかもに妬けてしまうとか、そんな事言える筈……








どうしようかと考えていると、不意に腕を引かれて僕はユノさんの膝の上に乗せられていた







どうしよう、嬉しいけど泣いてしまいそうなのに







「なんで泣きそうなの?」




「な、なんでも、ない、です///」




「ふうん?まあいい、今夜は泊まっていって?明日起こして欲しいから」





「えっ?ユノ、さ………んっ///」







畳み掛けるように話すユノさんに反論できないまま、僕の唇はしっかりと塞がれてしまったんだ































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