苺な彼とビールな僕

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～Yside～








「ユンホさん、お久しぶりです」



「ママーー！！！」



ユナと会うのは本当に久しぶりで、リウは嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねてじゃれついていた



「元気そうだ、体調は？」



「はい、もう大丈夫です、本当にご迷惑を…」



「もうそれはよそう、今日はリウをしっかり見てやって？」



俯いてしまったユナの肩をポンポンと叩いて音楽教室へと向かった


ユナは元々細い人だった、だが家を出てからいっそう痩せてしまって、一時は入院も必要な時もあったらしい




今日は離婚届にサインをしてもらうために来てもらった、発表会に合わせたのはリウのため



教室に入るとチャンミンの姿をすぐに見つけた、どこにいても君のことを探してしまうよ


俺を見るとふわりと笑ったのにすぐに寂しそうな表情に変わってしまった、ユナを見たから？



…それは嫉妬？



発表会の始まる前、一人で教室から出て行く君を追いかける



「チャンミン！！」



慌てて逃げようとする細い腕を掴んで誰もいない部屋へと連れて入った、壁に押し付けて額を合わせると大きな瞳いっぱいに溢れそうな涙



「…はなして///」


「チャンミン」


「…やっ…んっ…/////」



両手を壁に縫い付けて夢中で唇を奪う、小さく抵抗する体をぴったりと密着させた



ちゅっ、と音を立てて唇を離すと、大きな瞳でキッと睨む



「チョンさん強引です…！/////」



「ふふ、俺は強引なワンマン社長だ…チャンミン、心配しなくていいから」



「…なっ！！…ぼ、僕は何も…////」



「そんな顔してたら放っておけないだろ？ね…ユノって呼んで？」



「…ユ…ノさ…/////」



「俺を信じて」



「…んっ…/////」




唇を寄せるとチャンミンはぎゅっと目を瞑った




こくんと頷く君の瞳から溢れる一筋の涙、そっと指でなぞってもう一度口付けた

2016-01-02 17:00 ｜カテゴリ : 空色の調べにのせて ｜コメント(0) ｜トラックバック(0)