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. 息も止まるほど恋しくて 10
~Cside~
「はあ………」
ついつい出ちゃう溜息を誤魔化すように辺りを見回す僕
保健室の扉はいつでも開いているから、不意に誰かが入ってきたりもする、廊下からは生徒達の笑い声も聞こえているし
こんなとこ見られたらまた揶揄われてしまう、よね
実はあれから自分なりに覚悟を決めようとネットで色々調べてみたりした
そりゃあユノと付き合うようになってからは当たり前に男同士のソレとか意識はするようになったけど
この前見たのはかなりディープな内容のもので、怖いと思いながらも、ユノとそうなるって想像したら体の芯が熱くなっちゃって///
自分では淡白な方だと思っていたのに、なんだかどんどん自分が変わっていくようで戸惑いしかない
こんなにふしだらだなんて、ユノが知ったらどう思うだろう
ああ、僕ってこんなだったっけ………
この前は怖くなって泣いてしまったっていうのに!!
デスクで頭を抱えて項垂れていると、廊下の方がやけに騒がしい
顔を上げるとサッカー部のドヨンがバタバタと他の部員に抱えられて入ってきた
「先生、ドヨンが足挫いちゃったみたいなんです」
「ええ?ほらそこ座って?」
「イテテ……」
「うーん、随分腫れてるね、病院に行った方がいいかも」
「ええ!?」
「俺、ユンホ先生に伝えてきます!!」
「えっ?ああ、お願いします」
そ、そうだよね、だってサッカー部の顧問なんだもの……
痛そうに顔を顰めるドヨンの足を冷やしながら、ユノのことばかりを考えてしまう僕だったんだ
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