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苺な彼とビールな僕

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. 恋する君は花の香り 10











~Cside~









「お前、大丈夫なのか?知らない奴なんだろう?」




「多分、大丈夫……です」




「そうか?何かあったら連絡しろよ?」




「ありがとうございます、店長」









そう言って店を出たのはちょうど夜の7時を回った頃







あの人は待っていてくれるだろうか?







僕を懐かしそうに見つめてアーモンドの瞳を細める人、確か名前は……ユノ、と言った








もしかして僕が幼い頃、祖父母の家で遊んでいた男の子?








記憶が曖昧過ぎて顔すら浮かんでこない、でも、そんな偶然ってあるだろうか………








遠い昔、祖父母の家から母に引き取られてその後二人で暮らしてきたけど







離婚のストレスや環境の変化についていけず精神的にとても不安定で







心因性の記憶障害に陥ってしまった







一時は母の顔も忘れてしまった時もあり、その時はかなり母を悲しませてしまったっけ







それに自分の持って生まれたこの香り……







生まれつき香りを纏っているなんて、自分でも君が悪いと思うのに






他人から見れば更に………







大人になった今はなんとか受け入れられるけど、幼い頃はよくからかわれたから







人との付き合いもあまりしなくなってしまった








そんな僕を訪ねてくれたあの人……










店長に頭を下げて店を飛び出した僕は、彼の待つカフェへと一目散に駆け出したんだ




































































ご訪問ありがとうございます(⑉• •⑉)♡

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