苺な彼とビールな僕

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～Cside～









「やっぱり課長に呼び出し食らったんだ」



「……あ、うん」



「何そのテンション、どうしたのさ？」



「いや、別に……」



「なんだよ言えよ～」






そう言って肘をグイグイと押し付けるキュヒョンを睨み返す





なんだよ、協力してくれとか言って僕の方が課長から呼ばれてるじゃないか！！





よりにもよってユノ先輩だなんて…………







「チャンミンってば！！」



「………知り合いだった」



「は！？」



「知ってる人だったんだよ、高校の先輩……」



「ええ？マジか～すげーじゃん、この勝負勝ったも同然じゃん！！」






何を納得したのか一人でうんうんと頷く親友に溜息しか出ない






でも、流石に付き合ってたとは言えない、よね






しかもフラれたとか余計に…………






来週から来るって言ってたけど、いったいどんな顔して会えばいいんだよ






もしかしたら僕の顔を見た途端に嫌な顔をされてしまうかもしれない






先輩にとっては思い出したくないことかもしれないし






ああダメだ、落ち込んできた………






「そんなに心配すんなって！！歓迎会の場所なら任しとけよ！！」








落ち込む僕をよそに勝手に盛り上がるキュヒョンに、やっぱり溜息しか出ない僕だったんだ

2018-08-01 07:30 ｜カテゴリ : あの夏を忘れない ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)