苺な彼とビールな僕

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～Cside～







「チャンミン残業するの？僕もう帰るけど」


「あ、テミンさん、はい、もう少し」


「そう？室長が戻って来るはずだから、それまでに終わったら連絡だけしといて？」


「はい、お疲れ様です」




ヒラヒラと手を振るテミンさんに一礼してデスクに座りなおすと、僕はひとつため息をついた




明日の会議の書類の準備をしていたら修正モレが見つかって、もう一度データを開いて直していたんだけど





こういうのって本当難しい……





まだまだ僕に出来ることは少ないから、せめて書類だけでも完璧に作っておかないと





……少しでも認められたいし、ね





社長に同行させてもらってから暫く経って当たり前になんの変化もなく働いている僕




でも、やっぱり社長の顔を見るとドキドキしちゃって///




普段は社長室におられるし、そんなに顔を合わせることはないけど




連絡を伝えたり、書類を持って行ったり




この前なんて指先が触れちゃって、慌てて手を引いたら何故か机にぶつかっちゃって




クスクスと笑われて、アーモンドの瞳がふわりと細まって




ああ、こんな風に笑うんだ、なんて///





色々と思い出して熱くなった顔をパタパタと扇ぐ、最近社長の事を考えるだけでドキドキしちゃって





僕、ほんとにどうしちゃったんだろ///





「いけない、早く終わらせないと」







雑念を振り払うように頭を横に振ると、僕はもう一度パソコンへ向き直ったんだ

2017-12-01 07:30 ｜カテゴリ : ユノ社長は新人秘書がお好き ｜コメント(-) ｜トラックバック(0)