愛の詩をきかせて～仔鹿君の憂鬱～ 3

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～Cside～

午後の講義が終わるとバイト先に寄って、店長さんに少し食材を分けてもらった

……今日バイトいれてなくてほんとよかった/////

うちの店のチャーシューは絶品だから、切り落としを炒飯にするとこれが美味しいんだよね

僕の作れるものなんて限られてるけど、少しでもあなたに喜んで貰えたら/////

ユノさんのマンションまでは地下鉄を使って、エントランスをくぐると緊張しながら預かったカードキーを使って部屋へと入る

ここに来るのも何度目だろう……

相変わらず殺風景な部屋だけど、飲みかけのペットボトルとか、椅子にかけられたスウェットとか

割と大雑把っていうか……スーツ着てると完璧に見えるのに

こういうの見ると心を許して貰ってる気がして嬉しいなんて、僕ってほんと絆されちゃってるな（笑）

簡単に部屋を片付けて、キッチンで炒飯をパパッと作って、ついでにスープも作っておいた

鶏ガラベースだから、麺を入れてもOKだし、うん、これで完璧！！

さっきメッセージを送ったらラーメンがいいって返事が来たから、帰ってから麺を茹でたらいいよね

『ラーメン希望、仔鹿君も』

スマホに表示されたメッセージは、相変わらずどストレートっていうか、恥ずかしいっていうか/////

……だって僕達まだキスしかしてないんだ

べ、別に拒んでたわけじゃないけど、なんとなく逃げ腰だったのは否めない、うん/////

でも……最近は僕も先に進みたいって思ってきて

あなたのことを考えるだけで火照ってしまう頬を押さえて、心を落ち着かせようと大きく息を吐いたんだ

ご訪問ありがとうございます*ˊᵕˋ)੭

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