愛の詩をきかせて～仔鹿君の憂鬱～ 2

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～Yside～

仔鹿君と恋人同士になってもう数カ月、最初は戸惑い気味だった君も、最近は少し素直になった気がして

……はにかみながらもそっと寄り添う君が愛おしい

もっと会いたいと思うのに、こんな時に限って新しいプロジェクトが始まって思うよう時間が取れないとは

……神様ってのは割と意地悪な気がするな

こんなにも必死に仕事をしたのは社長になって以来初めてのことかも（笑）

いや、会社に入ったばかりの頃は躍起になって、ただがむしゃらに働いていたっけ

この会社を乗っ取ってやる、ぐらいの気持ちだったから

車に乗ってスマホを確認すると、届いていたのは愛しい君からのメッセージ

『仔鹿印の炒飯あり、追加でラーメンかスープが付きますがどちらにしますか？』

画面を見て思わず笑ってしまいミノに変な目で見られてしまったけど、緩んだ口元はどうしようもなくて

『ラーメン希望、あと仔鹿君も』

少し悩んで送ったメッセージ、きっと部屋で一人真っ赤になっていることだろう（笑）

数分後にきた返事は予想通りのつれない言葉だったけど、今日ぐらいは甘えてもいいよな、なんて

車の窓から流れるネオンを眺めながら、愛しい君に想いを馳せていたんだ

ご訪問ありがとうございます*ˊᵕˋ)੭

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