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. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 8
~Yside~
チェさん相手になんだか熱弁をふるってしまって、子育ての話だった筈なのに何故か仕事の話になってしまって
最後にはパイロットってのも大変な仕事なんだな、なんて変に納得させられたりして(笑)
「すいません、結局は自分の話になってしまって」
「いやいや、貴重なお話ありがとうございます、楽しかったですよ」
「や、コーヒーが冷めてしまいましたね、おいキュヒョン、コーヒーを淹れ直してくれないか?」
「はーい」
嫁同士はダイニングテーブルですっかり話し込んでいたようで、時計を見れば結構な時間が過ぎていて
「もうこんな時間だ、すいません長居してしまって、チャンミンそろそろ失礼しよう」
「あ…ハイ/////」
子供達を呼びに行ったチャンミンは何故か顔が赤い気がした………何かあったのか?
気にはなったが、お昼寝の時間も過ぎて少々ぐずり気味なリンを抱っこすると、チェさん達に何度もお礼を言って俺たちは家へと戻った
「やだ、まだ遊ぶ~ユーノ/////」
「また今度な、リンはもうお眠の時間だろう?」
「や…リンまだ寝な……の………」
可愛いらしい抗議はすぐに寝息へと変わり、すうすうと寝息を立てる小さな体をベッドへと寝かせた
チャンミンは帰ってからキッチンで忙しなく動いていて、さっきから目を合わせてくれないのが少々気になる
そっと後ろから近づくと背中から抱き締めて首筋にキスを落とす
「……ユノ!?/////」
「こら、何で目合わさないの?」
「……/////」
黙ったままのチャンミンを一気に抱き上げて、そのままベッドルームへと向かったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 24
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Mside~
「緊張した?」
「……うん/////でも……」
「うん?」
「…嬉しかった/////」
「そっか」
帰りの電車の中でこっそり繋いだリウの手はやっぱりあったかくて、胸がキュッと苦しくなる/////
ずっと話でしか聞いたことないお母さんと妹さんのこと、まさかこうやって紹介までしてくれるなんて
「何、惚れ直した?」
「!!/////」
そう言って僕の顔を覗き込むリウは満足気で、なんだか見透かされてるみたいで僕は思わず俯いてしまった
「それにしても『leone celeste』に行くのも久しぶりだよ」
「…ぼ、僕も」
「今度は逆に挨拶しなきゃだな」
「!!/////」
「あーはーは!!ミヌ真っ赤だ!!」
「……なっ!!/////」
「いつかおじさん達にも会いに行かなきゃな」
「………うん/////」
「よし!!食うぞー!!さっきボミにケーキ全部取られちゃったからな、腹減ってんだ(笑)」
たわいもない事を話しながら電車に乗って、二度ほど乗り換えをして『leone celeste』の近くの駅まで辿り着いた
「リウ様!!」
改札を出ると前の歩道にはスホさんが姿があって、いつの間に迎えなんて頼んでたんだろ
……こういうとこほんと尊敬してしまうよ/////
「さあさあ、みんなお待ちかねですよ!!」
僕達は顔を見合わせると微笑みあって『leone celeste』へと向かったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 7
~Cside~
「どうやら旦那同士は意気投合したみたいだね」
キュヒョンの言葉に目をやれば仲よさそうに語り合うユノとチェさんの姿があって
急なことで驚いたけど来てよかった/////
「キュヒョン、呼んでくれてありガトウ」
「何言ってんだよ、急にごめんね」
いつも忙しい旦那さんに負担をかけないように、ボミちゃんの子育てはなるべく一人で頑張ってるそうだけど
きっとチェさんも手伝ってくれそうじゃない?/////
さっきちらっと聞こえたのはユノの子育てのアドバイス、きっと教えてあげてるんだ(笑)
キッチンの片付けを終えて、二人でダイニングへ座るとやっと一息つく時間
家族二組みの洗い物ってほんと大変だ
子供達は部屋に行って仲良く遊んでるみたいだし、こういうゆっくりした時間って主婦にとってほんと大切だと思う
「でさ、チャンミンのとこは週にどれくらいなの?」
「……へっ?/////」
キュヒョンがチラリとユノの方と見てから意味ありげに僕を見つめる
「やだなぁ、アッチの話だよ、みんなどうしてるんだろうって思ってさ」
「……え……あの?/////」
「ユノさんて強そうだよね/////うちも求められて困っちゃってさ、で、ぶっちゃけどうなの?」
「……えっ…ええっ!?/////」
いきなりのキュヒョンの際どい質問に、すぐには理解できずにフリーズしてしまった僕だったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 23
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Rside~
「リウおにいちゃま!!」
「ナウン元気だったか?」
パタパタと駆け寄るナウンを抱き上げ門をくぐると、そこには昔と変わらない優しい笑顔があって
「母さん久しぶり!!」
母さんは父さんと離婚してから体のことも考えて田舎で暮らしていたけど、今は再婚して子供が一人産まれた
五歳になるナウン、俺のたった一人の妹
「リウよく来たわね、そちらがミヌ君ね」
「は、初めまして/////」
今日ここに来たのは母さんにミヌを紹介したかったから、もちろんナウンにも会って欲しかったし
「リウおにいちゃま、きれいなひとね?」
「ん?そうだろ、ミヌっていうんだよ」
「ミヌおにいちゃま!!」
ナウンはとても人懐こい子で、緊張していたミヌは少々困り気味だったけど、帰る前にはすっかり打ち解けてミヌの膝の上から離れなくて(笑)
母さんにはミヌが恋人だって話はしなかったけど、きっと分かっていたと思う
少しずつでいいんだ……
一度に何もかも受け入れて貰うのは無理だってわかってるから
お土産に持っていったケーキを一緒に食べて、アメリカの話なんかをしながら夕方までゆっくりと過ごした
今日はチャンミンの実家で食事の予定だから、そっちに来るようにって言われていて
……母さんはご飯でも一緒にって言ってくれたけど
俺達は母さんに別れを告げると、そのまま『leone celeste』に向かったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 6
~Yside~
「チョンさんもコーヒーどうぞ、あ……ブラックは苦手でしたね、すぐにミルクと砂糖を用意しますから」
「あ、すいません/////」
そう言ってミルクと砂糖を持ってきてくれるキュヒョンさんは大きな瞳が印象的なSJ星人だ
昨日はチャンミンと甘い夜を過ごして、本当ならもっと二人でゴロゴロとしていたかったけど、子供がいたらそうもいかない
リンを連れてマンションの下の公園に遊びに行くと、チャンミンのママ友であるキュヒョンさんのご主人がちょうど娘さんを遊ばせていたところで
「よかったら一緒にお昼でもどうですか?」
なんてお誘いを受けてしまって、結局はチェさんのお宅で持ち寄りで昼御飯を食べることになったんだ
「リン君のパパいけめんだね」
そう言って頬を染めるボミちゃんはリンと同じ二歳になる、女の子だけあって口が立つとチェさんは少々困り顔だったけど
幼いながらも仕草はやっぱり女の子で、リンとはまた違う可愛さがあって
……次は女の子でもいいかな
「チョンさん、突然お誘いしてすいません」
「あ、いや、こちらこそいつもお世話になってます」
「少し話しませんか?」
「ええ」
キュヒョンさんのご主人であるチェ・シウォンさん、顔を合わせたことは何度かあるけど、こんな風に話すのは初めてかもしれない
「チョンさんは子育てに協力的だとお聞きしたので、僕も見習いたいと思ってたところなんですよ」
……チャンミンの奴そんなこと言ってたのか/////
「いやまあ、協力的というか、自分にできることはしてやりたいと思ってるだけなんです」
「ふむ、僕もそう思ってるんですが、何をしていいのか皆目検討がつかなくて(笑)」
「……ですね、下手に手出ししたら怒られるし…でしょう?」
「そうですそうです!!」
身を乗り出して力説するチェさんについ笑ってしまったけど……どこの家も一緒なんだな(笑)
それから俺達はコーヒーを片手に、男の子育てについて熱く語り合うことになったんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 22
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Cside~
「サプライズですか?」
「うん、そうなんだ、リウ達を喜ばせたくて」
「なるほど、さすがチャンミン様ですねぇ」
「やだスホさんやめてよ/////それにスホさんも来てくれないと困るんだよ?」
「わかってますって(笑)」
今日は僕の父のレストランでサプライズパーティーの予定なんだ
まあ、リウにはそっちでご飯を食べるから、とは伝えてあるけど…
ミヌの両親は都合で来れないから、うちの家族とユノさんとスホさんとあとミノさんも、こじんまりとしたパーティーだけどきっと喜んでくれるはず
こっちに来てからずっと悩んでいたように見えたミヌだったけど、リウの真っ直ぐな想いが伝わったみたい
僕のアドバイスなんて大したことなかったけど(笑)
ふふ……
「チャンミン様思い出し笑いですか?」
スホさんに言われて慌てて口元を隠した、若い二人を見てるとつい顔がゆるんじゃって/////
「いやぁ、チャンミン様とお付き合いされてる頃の社長を思い出します」
「……へっ?/////」
「そうやってよく笑っておられた、やはりご結婚されると似て来られるんですかね~」
……ユ、ユノさんが!?/////
「いやいや、今でも変わらないラブラブぶりですもんね」
「ス、スホさん!!/////」
「はいはい、もう黙りますから(笑)」
僕は熱くなった顔をパタパタと扇いで、誤魔化すようにバックミラーから視線を逸らしたんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 5
~Cside~
晩御飯の片付けをしている間にユノがリンをお風呂に入れてくれて、その後もちゃんと寝かせてくれたから僕はゆっくりとシャワーを浴びることが出来て
やっと一息つけそう……
子供が産まれてからは毎日が戦争のような日々で、楽しいけど本当にあっという間に時間が過ぎてしまうんだ
でも、ゆっくり出来ると思ったのはほんの束の間で、今度は旦那様の相手をしなきゃいけなくなってしまったみたい
いきなり抱き上げられて、ベッドへと連れていかれて、僕の抗議なんて聞いてもらえるはずもなく、蕩けるような口付けが降ってくる
きゅっと抓られた胸の突起から、ビリビリと伝わる熱が毒のように全身を巡り僕をおかしくさせてしまうんだ/////
ねっとりと口内に含まれた僕のソレは、ギリギリのところでイカせては貰えない…
「……ユ、ユノ……おねが……/////」
「ん、わかってる、ほらもっと腰を上げて?」
「……あっ……あぁんっ/////」
背中から抱え込まれるように腰を打ち付けられて、抑えきれない声が漏れてしまう
「気持ちいい?」
「……あっ…ん……やぁ//////」
「ん、もっと声聞かせて?」
「あっ……はぁっ…ああっ!!/////」
耳元で囁くユノに揺らされながら、僕は何度目かの熱を放つとそのまま意識を飛ばしてしまった
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 21
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Mside~
「どうしたの?」
「……ん、どうもしない、好きって思っただけ/////」
「それ…誘ってんの?」
「……ち、ちが/////」
リウの言葉に慌てて体を離すけど、しっかり腰には手を回されていて
僕が急にキスなんてしたから動揺してる?……顔、少し赤いよね?/////
「昼間っからその気にさせるなよ/////」
「だ、だから違うって!!/////」
言い合いしてるくせに体をはぴったりとくっ付いていて、きっと側から見たらおかしな光景だろう
ついには睨み合いになって、最後には二人で吹き出してしまったけど(笑)
「とりあえず飯食うか」
「……うんっ/////」
チャンミンの用意したお昼を食べてから、二人でリウのお母さんであるユナさんの元を訪ねた
電車を乗り継いで1時間半程の田舎町、電車に揺られながらこっそり繋いだ手はあったかくて
確か五歳になる妹がいるって話してた…
そんなところに僕が行っていいのかって思うけど、リウが紹介したいって言ってくれて
……そういうの、なんか嬉しいな/////
「母さんが離婚してからもチャンミンが色々と影で連絡取ってくれてたんだ」
「……うん」
「だから今でもこうやって母さんに会いに行けるんだと思う、ほんとチャンミンには感謝してる」
「……そっか/////」
チャンミンのことを話すリウは少し遠い目をしていて
僕は、そんなリウの横顔を見つめながら、逞しい腕にそっと寄り添ったんだ
. 宇宙からの贈り物 ~ママの事情~ 4
~Yside~
「ただいま!!」
インターホンを押すのさえまどろっこしくて、急いで部屋へと入れば迎えてくれるのは愛しい妻と可愛い息子
「ユーノ!!パパ!!」
「ユノおかえりなさい、外は寒カッタ?」
「いや、そうでもないよ、おっ、リン!!良い子にしてたか?」
「えりー!!ユー!!パパー!!」
「こらこら、リンまだダメだよ、パパがお手手洗ってカラネ」
「やーの!!ユー!!」
両手を広げてベソをかくリンに後ろ髪を引かれながらも、手洗いとうがいを怠らないなんて
俺ってしっかり教育されてんな(笑)
スーツを脱いで一目散にリンの所へと向かうと、まだチャンミンの膝の上でベソをかくリンをふわりと抱き上げてやった
「きゃー!!ユーノ!!あそぶー?」
「ん?ご飯食べてからな、リンは食べたのか?」
「それがまだ終わってナクテ、遊んで食べなくて困ってタンダ/////」
「そっか、じゃあ俺が食べさせてやるよ、チャンミンも一緒に食べよう」
「うん、ありがトウ/////」
それから遊びたがるリンにどうにかご飯を食べさせて、お風呂では大好きなアヒルのおもちゃで沢山遊んでやって
その間チャンミンは夕食の片付けとリンの着替えや寝かせる用意、家事ってほんと分担しないと母親の負担が大きい気がする
シム星特製のベビーベッドは子供用のベッドへとグレードアップして、やっぱり朝までぐっすり寝かせてくれるから
今からはやっと二人の時間……
何もかもを終えてシャワーを浴びたチャンミンはやっぱり今日も綺麗で
濡れたままの君を抱き寄せて、そのまま二人でシーツの海へと飛び込んだんだ
. 空色の調べにのせて ~リウの帰還~ 20
リウの番外編です♡
15years after•*¨*•.¸¸♬
~Mside~
チャンミンと話してずっと心の奥にあった蟠りがポロリと取れた気がした
大切なのは今の自分の気持ち……
今僕はリウが好きで、リウも僕の事を好きって言ってくれている
先のことばかり心配して、かけがえのない今を無駄にしていた気がするよ
念願の両思いになれたっていうのに、なんて勿体ないことをしてたんだろう
チャンミンが部屋を出た後も暫くは涙が止まらなくて、落ち着くのに時間がかかってしまったけど
ああ、リウが帰ってきたらなんて言おう…!!
そんなことを思いながら捲るアルバムの中には、やっぱり幸せそうに笑うリウがいて
「ミヌただいま」
不意にかけられた声に視線を逸らしてしまうけど、あっという間にリウの腕の中に抱きとめられて
話すとまた泣いてしまいそうで、そのまま向き直って自分からキスをしてしまったけど
「なに?……昼間から誘ってんの?/////」
僕からの突然のキスに戸惑いながらもアーモンドの瞳をゆらゆらと揺らすリウ
ああ、想いが溢れそう…!!
「好き、リウ好き/////」
「……ミヌ俺も好きだよ」
「リウ……んっ/////」
僕達は昼の日差しが緩やかにさすリウの部屋で、誓うようにもう一度キスをしたんだ